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主たちの研修旅行終了
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今日6日は、主たちが御嶽神社から戻られる。
どの式神達も、いつも以上に念入りに境内や庵の掃除をし、外巡回や境内の巡回も
行い、全てを済ませた状態で待っていた。
【数日居ないだけで、親が恋しいか⁈…変わり者の主たちに似て変わっておるのぉ】
〖そんな風に言うな。初めて互いに離れて過ごしたんだ。……そういう狐こそ、尻が
据わっていないのではないか?寂しかったのなら素直に言えば、相手をする事も吝かではなかったものを…〗
【戯け!】
式神達を見ながら、両主祭神が戯れていた。
主たちの休みは7日までなので、のんびりと過ごして貰いたいと考えていた。
帰りの時間を予め聞いていたので、神社の駐車場まで迎えに出て待っていた。
一台のタクシーが駐車場へ入ってきてドアが開くと、懐かしい賑やかな声がして
元気そうな主たちが姿を現した。
タクシーが走り去った後
「「「「ただいま。」」」」
四人とも笑顔で、式神達に言った。
其々の式神が、主の荷物を持ちながら境内へと向かった。
拝殿の東西に両主祭神が鎮座して迎えると、四人は身なりを整えてから拝殿へと
入るときちんと座り、無事帰った報告をした。
そして、研修を兼ねて行かせて貰った旅行に感謝し、御嶽神社で過ごした時間、
沢山の思い出が出来た事、兄弟姉妹の繋がりから家族の絆さえ感じられるように
なった事まで、様々な事を話し伝えた。
「本当にありがとうございました。不在の間、ご不自由は御座いませんでしたか?」
「式神達がご迷惑をお掛けするような事もありませんでしたか?」
左京も夕霧も、お狐様に伺った。
「あちらでは大変良くして頂きました。感謝しております。」
「ご不便な事は御座いませんでしたか?」
右京と朝霧も、大神様に伺った。
【主たちが不在でも、あやつらも狐を飽きさせぬ術を心得ておる故、案ずるな。】
〖庵で、数日間の式神達の様子を、ゆっくりと聞いてやれ。〗
それだけ言うと、両主祭神とも姿を消した。
主と篠辺庵へと戻り、主が買ってきたお土産の菓子を広げると、誰ともなくお茶を
入れに行くもの、折り畳んであったテーブルを立てるもの、菓子鉢や皿を手に持って
戻ってくるもの、座布団を用意するものなど、言われなくても自然と体が動き、再び
集まると、テーブルを囲み皆が座り直した。
主のお土産の菓子を食べながら、土産話を聞いて、次に式神が各々の数日の話を
して、のんびりとした時間を過ごした。
どの式神達も、いつも以上に念入りに境内や庵の掃除をし、外巡回や境内の巡回も
行い、全てを済ませた状態で待っていた。
【数日居ないだけで、親が恋しいか⁈…変わり者の主たちに似て変わっておるのぉ】
〖そんな風に言うな。初めて互いに離れて過ごしたんだ。……そういう狐こそ、尻が
据わっていないのではないか?寂しかったのなら素直に言えば、相手をする事も吝かではなかったものを…〗
【戯け!】
式神達を見ながら、両主祭神が戯れていた。
主たちの休みは7日までなので、のんびりと過ごして貰いたいと考えていた。
帰りの時間を予め聞いていたので、神社の駐車場まで迎えに出て待っていた。
一台のタクシーが駐車場へ入ってきてドアが開くと、懐かしい賑やかな声がして
元気そうな主たちが姿を現した。
タクシーが走り去った後
「「「「ただいま。」」」」
四人とも笑顔で、式神達に言った。
其々の式神が、主の荷物を持ちながら境内へと向かった。
拝殿の東西に両主祭神が鎮座して迎えると、四人は身なりを整えてから拝殿へと
入るときちんと座り、無事帰った報告をした。
そして、研修を兼ねて行かせて貰った旅行に感謝し、御嶽神社で過ごした時間、
沢山の思い出が出来た事、兄弟姉妹の繋がりから家族の絆さえ感じられるように
なった事まで、様々な事を話し伝えた。
「本当にありがとうございました。不在の間、ご不自由は御座いませんでしたか?」
「式神達がご迷惑をお掛けするような事もありませんでしたか?」
左京も夕霧も、お狐様に伺った。
「あちらでは大変良くして頂きました。感謝しております。」
「ご不便な事は御座いませんでしたか?」
右京と朝霧も、大神様に伺った。
【主たちが不在でも、あやつらも狐を飽きさせぬ術を心得ておる故、案ずるな。】
〖庵で、数日間の式神達の様子を、ゆっくりと聞いてやれ。〗
それだけ言うと、両主祭神とも姿を消した。
主と篠辺庵へと戻り、主が買ってきたお土産の菓子を広げると、誰ともなくお茶を
入れに行くもの、折り畳んであったテーブルを立てるもの、菓子鉢や皿を手に持って
戻ってくるもの、座布団を用意するものなど、言われなくても自然と体が動き、再び
集まると、テーブルを囲み皆が座り直した。
主のお土産の菓子を食べながら、土産話を聞いて、次に式神が各々の数日の話を
して、のんびりとした時間を過ごした。
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