70 / 132
1章
海の女王VS氷の女王
しおりを挟む
「ディーネって……エミルダさんが言っていた……」
絵の中に入る前にこの世界を創り出した人物の名を聞かされていた3人は、砂浜で出会った少女の名前がその名前と一致していたことに驚きを隠せなかった。
「ま、待ってください!確かにエミルダさんが言っていた名前はディーネでしたが、そもそもその人物は人魚だって話ですよ!?」
「そ、そうだったわね。確かにあの子はどう見ても人間……」
「でも、たまたま名前が一緒だったってこと?この世界にどれだけ人がいるのかもわからないけどそんな偶然あるのかな……」
「あの?まさか皆さん、私のことご存じなんですか?」
「い、いや!何でもない!私たちの共通の友人と同じ名前だったから少し驚いただけで……」
しかし3人はすぐにエミルダさんが言っていた人物というのが人魚であるという話を思い出したのだ。
ディーネに背を向けてこそこそとそのことを確認する3人。
そしてひとまず偶然同じ名前だったということにして城に行くことを優先した。
「そうですか……では早速城に行きましょう。アレスさんがいる場所も知っていますから」
こうしてティナたちはディーネの後を追うように海の上に立つ青城を目指すこととなった。
「ねえ……2人とも。もしだよ?もしもあの子が人間に化けていてこの絵の世界を創り出したって言う人魚本人だったらどうする?」
その道中、自然とディーネから少しだけ距離をとった3人は彼女に聞かれないよう小声で彼女についての話を始めた。
「……その時は、彼女にこの世界からの出口を作ってもらえるようお願いしよう」
「ですが、それはつまり彼女に……」
「わかってる。だけどこの世界から出るためには仕方がないんだ」
「……ひとまず、アレス君を助け出してから改めてディーネさんに話を聞いてみることにしよう?」
アレスたちを助け出してこの世界から脱出することは3人が絵の中に入る前に決意したこと。
しかしいざ本当にこの世界を創り出した張本人を目の前にしたかと思うと、創造主の人魚の命を奪うという3人の覚悟はいとも簡単に揺らいでしまったのだ。
「この道を行けばすぐにお城の入り口です!」
覚悟が揺らぎ、苦しい決断が迫っていることを感じ取っていた3人だったが、結論など出るわけもなく4人はアレスが捉えられているという城の入り口付近までやってきたのだ。
だがそこで4人に問題が立ちはだかる。
「ディーネや。一体何をしているというのじゃ」
「エリギュラさん……」
城の入り口にはディーネがティナたちを連れてくることが分かっていたかのように、エリギュラが大勢の兵士と共にその帰りを待ち構えていたのだ。
「ディーネさん、奴らは?」
「あの真ん中に居る女の人がエリギュラさん。このお城の主でアレスさんを捕まえた……悪い人です」
「まったく。あちきが一体誰のために今まで働いてきたと思うとるのじゃ」
ディーネのその言葉を聞いたエリギュラはアレスと戦った時にも使用した三股の槍を取り出した。
さらに周囲に居た兵士たちにもハンドサインを送り臨戦態勢を取らせたのだ。
「アレス君を捕まるなんて、そんなの……」
「落ち着いてソシア。アレスが普通に戦えば誰かに負けるわけがないでしょう?」
「ティナさん……」
「奴らは私が請け負うわ。あなたたちは先に行ってアレスを助けてちょうだい」
「わかりました!アレスさんのことは僕たちに任せてください!ディーネさん、案内お願いします!」
「わ、わかりました!」
「何を言ってるのじゃ。誰もあちきの城の中へ立ち入らせるわけがなかろうが」
戦闘の意思をみせたエリギュラに、ティナは前へゆっくりと歩み出る。
そして静かに冷気を纏うとソシアたちに先にアレスの元に行くよう促したのだ。
「どんな汚い手を使ったか知らないけれど、アレスの仇は討たせてもらうわよ」
「戯言を……海龍神の咆哮!!」
ティナの言葉にエリギュラが力強く槍を構える。
エリギュラが構えた槍が水の流れを纏ったかと思うと、直後エリギュラは龍の突進を思わせるような激流をティナに向けて放ったのだ。
「ふぅー……爆凍・アイスフレア!!」
バキィイイイン!!
獲物を抉らんとする龍の突進に、ティナは動じることなく刀に手をかける。
そして白く凍てついた息を短く吐き出すと、凄まじい速度で抜刀し蓄えた冷気を一気に爆発させ水の龍を一瞬で凍り付かせばらばらにしてしまったのだ。
「なにっ!?」
「さあ3人とも!!先に行って!」
「わかりました!!インパクトシールド!!」
「ぎゃああああ!!」
「うわぁあああ!!」
「ディーネさん!案内お願いします!!」
渾身の一撃をいとも簡単に相殺されてしまったことに驚きを隠せないエリギュラ。
その隙を付いたジョージが盾の突進で入り口を塞ぐ兵士たちを吹き飛ばすと、そのまま3人同時に城の中へ突入していったのだ。
「侵入者だー!!」
「即刻捕えよ!!」
「わぁ!中からも兵士がたくさん来ちゃった!!」
エリギュラの相手をティナに任せて城の中へと突入したソシアたち。
しかし当然城の中にも大量の兵士たちが待機しており、アレスが捕まっている部屋を目指そうとしたソシアたちの前に立ちはだかったのだ。
「回り道しましょう!こっちです!」
「うん!その前にあなたたちはついてこないでね!!」
正面の道は困難だと踏んだディーネは別の道からアレスの元を目指すことにする。
来た道を引き返すディーネにソシアは最後尾に残ると腰に身に着けていたポーチから片手でつかめるサイズの球を取り出した。
直後、ソシアがその球を自身と兵士たちの中間地点の地面に投げつける。
すると地面に叩きつけられた球が破裂し中から白い煙が噴き出したのだ。
「くそっ!目くらましか!?」
「奴らはどこへ行ったー!?」
「よし!今の内に急ごう!」
こうして3人は迫りくる兵士たちから逃げながら着実にアレスが囚われている部屋に向かっていったのだ。
一方そのころ城の入り口に残りエリギュラの足止めを任されたティナ。
「がぁ……はぁ……はぁ……。この小娘がぁ!!」
「やっぱりこの程度の実力じゃアレスには逆立ちしても勝てないわね」
彼女はエリギュラを圧倒し、周囲に居た兵士たちも皆氷漬けにしてしまっていたのだ。
「それじゃあそろそろ貴女も凍ってくれると助かるのだけど」
「ふ、ふふっ……甘いわ!!これしきで勝ったと思うなよ!!」
ゴゴゴォオオオ……
「っ!?なにっ!?」
追い詰められたエリギュラ。
しかし切り札を隠し持つエリギュラはアレスの時と同様勝利を確信すると笑みを浮かべながら仕掛けを作動させたのだ。
その直後、けたたましい音と共に城そのものが揺れ始める。
(これは……城が海に沈む!?)
「この城に来た時点で貴様らの負けじゃ!!中に入った仲間もろとも海に沈むがいい!!」
「やっぱりそういうことか!!」
「っ!?なにを……」
すべてが海に沈めば自身の勝利は確実のもの。
そう考えるエリギュラはこの仕掛けを作動させた段階で勝利を確信しそう叫んだのだが、城が沈むことを察知したティナは刀を鞘に納めるとその場にしゃがみ込み両手を地面にかざしたのだ。
「お前程度じゃアレスにはもちろん……私にだって勝てるわけがないでしょうが!!」
(……最大出力!!)
「完全凍結!!!」
「っ!!」
直後、ティナがかざした両手から凄まじい冷気を放つ。
床は一瞬で凍結し、氷は瞬く間に周囲の海へと広がっていく。
「ふぅー……ソシアたちを巻き込まないよう範囲は絞ったけど、こんなものね」
「貴様……!」
ティナが立ち上がり自身の両手に薄く張った氷をバリバリと砕く頃には城の周囲は一面氷の世界に閉ざされていたのだ。
ソシアたちを巻き込まないよう城を凍り付かせないよう配慮したためエリギュラを仕留めるには至らなかったが、ティナは見事城が海へ沈むことを阻止してみせたのだ。
絵の中に入る前にこの世界を創り出した人物の名を聞かされていた3人は、砂浜で出会った少女の名前がその名前と一致していたことに驚きを隠せなかった。
「ま、待ってください!確かにエミルダさんが言っていた名前はディーネでしたが、そもそもその人物は人魚だって話ですよ!?」
「そ、そうだったわね。確かにあの子はどう見ても人間……」
「でも、たまたま名前が一緒だったってこと?この世界にどれだけ人がいるのかもわからないけどそんな偶然あるのかな……」
「あの?まさか皆さん、私のことご存じなんですか?」
「い、いや!何でもない!私たちの共通の友人と同じ名前だったから少し驚いただけで……」
しかし3人はすぐにエミルダさんが言っていた人物というのが人魚であるという話を思い出したのだ。
ディーネに背を向けてこそこそとそのことを確認する3人。
そしてひとまず偶然同じ名前だったということにして城に行くことを優先した。
「そうですか……では早速城に行きましょう。アレスさんがいる場所も知っていますから」
こうしてティナたちはディーネの後を追うように海の上に立つ青城を目指すこととなった。
「ねえ……2人とも。もしだよ?もしもあの子が人間に化けていてこの絵の世界を創り出したって言う人魚本人だったらどうする?」
その道中、自然とディーネから少しだけ距離をとった3人は彼女に聞かれないよう小声で彼女についての話を始めた。
「……その時は、彼女にこの世界からの出口を作ってもらえるようお願いしよう」
「ですが、それはつまり彼女に……」
「わかってる。だけどこの世界から出るためには仕方がないんだ」
「……ひとまず、アレス君を助け出してから改めてディーネさんに話を聞いてみることにしよう?」
アレスたちを助け出してこの世界から脱出することは3人が絵の中に入る前に決意したこと。
しかしいざ本当にこの世界を創り出した張本人を目の前にしたかと思うと、創造主の人魚の命を奪うという3人の覚悟はいとも簡単に揺らいでしまったのだ。
「この道を行けばすぐにお城の入り口です!」
覚悟が揺らぎ、苦しい決断が迫っていることを感じ取っていた3人だったが、結論など出るわけもなく4人はアレスが捉えられているという城の入り口付近までやってきたのだ。
だがそこで4人に問題が立ちはだかる。
「ディーネや。一体何をしているというのじゃ」
「エリギュラさん……」
城の入り口にはディーネがティナたちを連れてくることが分かっていたかのように、エリギュラが大勢の兵士と共にその帰りを待ち構えていたのだ。
「ディーネさん、奴らは?」
「あの真ん中に居る女の人がエリギュラさん。このお城の主でアレスさんを捕まえた……悪い人です」
「まったく。あちきが一体誰のために今まで働いてきたと思うとるのじゃ」
ディーネのその言葉を聞いたエリギュラはアレスと戦った時にも使用した三股の槍を取り出した。
さらに周囲に居た兵士たちにもハンドサインを送り臨戦態勢を取らせたのだ。
「アレス君を捕まるなんて、そんなの……」
「落ち着いてソシア。アレスが普通に戦えば誰かに負けるわけがないでしょう?」
「ティナさん……」
「奴らは私が請け負うわ。あなたたちは先に行ってアレスを助けてちょうだい」
「わかりました!アレスさんのことは僕たちに任せてください!ディーネさん、案内お願いします!」
「わ、わかりました!」
「何を言ってるのじゃ。誰もあちきの城の中へ立ち入らせるわけがなかろうが」
戦闘の意思をみせたエリギュラに、ティナは前へゆっくりと歩み出る。
そして静かに冷気を纏うとソシアたちに先にアレスの元に行くよう促したのだ。
「どんな汚い手を使ったか知らないけれど、アレスの仇は討たせてもらうわよ」
「戯言を……海龍神の咆哮!!」
ティナの言葉にエリギュラが力強く槍を構える。
エリギュラが構えた槍が水の流れを纏ったかと思うと、直後エリギュラは龍の突進を思わせるような激流をティナに向けて放ったのだ。
「ふぅー……爆凍・アイスフレア!!」
バキィイイイン!!
獲物を抉らんとする龍の突進に、ティナは動じることなく刀に手をかける。
そして白く凍てついた息を短く吐き出すと、凄まじい速度で抜刀し蓄えた冷気を一気に爆発させ水の龍を一瞬で凍り付かせばらばらにしてしまったのだ。
「なにっ!?」
「さあ3人とも!!先に行って!」
「わかりました!!インパクトシールド!!」
「ぎゃああああ!!」
「うわぁあああ!!」
「ディーネさん!案内お願いします!!」
渾身の一撃をいとも簡単に相殺されてしまったことに驚きを隠せないエリギュラ。
その隙を付いたジョージが盾の突進で入り口を塞ぐ兵士たちを吹き飛ばすと、そのまま3人同時に城の中へ突入していったのだ。
「侵入者だー!!」
「即刻捕えよ!!」
「わぁ!中からも兵士がたくさん来ちゃった!!」
エリギュラの相手をティナに任せて城の中へと突入したソシアたち。
しかし当然城の中にも大量の兵士たちが待機しており、アレスが捕まっている部屋を目指そうとしたソシアたちの前に立ちはだかったのだ。
「回り道しましょう!こっちです!」
「うん!その前にあなたたちはついてこないでね!!」
正面の道は困難だと踏んだディーネは別の道からアレスの元を目指すことにする。
来た道を引き返すディーネにソシアは最後尾に残ると腰に身に着けていたポーチから片手でつかめるサイズの球を取り出した。
直後、ソシアがその球を自身と兵士たちの中間地点の地面に投げつける。
すると地面に叩きつけられた球が破裂し中から白い煙が噴き出したのだ。
「くそっ!目くらましか!?」
「奴らはどこへ行ったー!?」
「よし!今の内に急ごう!」
こうして3人は迫りくる兵士たちから逃げながら着実にアレスが囚われている部屋に向かっていったのだ。
一方そのころ城の入り口に残りエリギュラの足止めを任されたティナ。
「がぁ……はぁ……はぁ……。この小娘がぁ!!」
「やっぱりこの程度の実力じゃアレスには逆立ちしても勝てないわね」
彼女はエリギュラを圧倒し、周囲に居た兵士たちも皆氷漬けにしてしまっていたのだ。
「それじゃあそろそろ貴女も凍ってくれると助かるのだけど」
「ふ、ふふっ……甘いわ!!これしきで勝ったと思うなよ!!」
ゴゴゴォオオオ……
「っ!?なにっ!?」
追い詰められたエリギュラ。
しかし切り札を隠し持つエリギュラはアレスの時と同様勝利を確信すると笑みを浮かべながら仕掛けを作動させたのだ。
その直後、けたたましい音と共に城そのものが揺れ始める。
(これは……城が海に沈む!?)
「この城に来た時点で貴様らの負けじゃ!!中に入った仲間もろとも海に沈むがいい!!」
「やっぱりそういうことか!!」
「っ!?なにを……」
すべてが海に沈めば自身の勝利は確実のもの。
そう考えるエリギュラはこの仕掛けを作動させた段階で勝利を確信しそう叫んだのだが、城が沈むことを察知したティナは刀を鞘に納めるとその場にしゃがみ込み両手を地面にかざしたのだ。
「お前程度じゃアレスにはもちろん……私にだって勝てるわけがないでしょうが!!」
(……最大出力!!)
「完全凍結!!!」
「っ!!」
直後、ティナがかざした両手から凄まじい冷気を放つ。
床は一瞬で凍結し、氷は瞬く間に周囲の海へと広がっていく。
「ふぅー……ソシアたちを巻き込まないよう範囲は絞ったけど、こんなものね」
「貴様……!」
ティナが立ち上がり自身の両手に薄く張った氷をバリバリと砕く頃には城の周囲は一面氷の世界に閉ざされていたのだ。
ソシアたちを巻き込まないよう城を凍り付かせないよう配慮したためエリギュラを仕留めるには至らなかったが、ティナは見事城が海へ沈むことを阻止してみせたのだ。
3
あなたにおすすめの小説
~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。
竜騎士の俺は勇者達によって無能者とされて王国から追放されました、俺にこんな事をしてきた勇者達はしっかりお返しをしてやります
しまうま弁当
ファンタジー
ホルキス王家に仕えていた竜騎士のジャンはある日大勇者クレシーと大賢者ラズバーによって追放を言い渡されたのだった。
納得できないジャンは必死に勇者クレシーに訴えたが、ジャンの意見は聞き入れられずにそのまま国外追放となってしまう。
ジャンは必ずクレシーとラズバーにこのお返しをすると誓ったのだった。
そしてジャンは国外にでるために国境の町カリーナに向かったのだが、国境の町カリーナが攻撃されてジャンも巻き込まれてしまったのだった。
竜騎士ジャンの無双活劇が今始まります。
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
無能と追放された俺の【システム解析】スキル、実は神々すら知らない世界のバグを修正できる唯一のチートでした
夏見ナイ
ファンタジー
ブラック企業SEの相馬海斗は、勇者として異世界に召喚された。だが、授かったのは地味な【システム解析】スキル。役立たずと罵られ、無一文でパーティーから追放されてしまう。
死の淵で覚醒したその能力は、世界の法則(システム)の欠陥(バグ)を読み解き、修正(デバッグ)できる唯一無二の神技だった!
呪われたエルフを救い、不遇な獣人剣士の才能を開花させ、心強い仲間と成り上がるカイト。そんな彼の元に、今さら「戻ってこい」と元パーティーが現れるが――。
「もう手遅れだ」
これは、理不尽に追放された男が、神の領域の力で全てを覆す、痛快無双の逆転譚!
才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!
にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。
そう、ノエールは転生者だったのだ。
そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。
前世で薬漬けだったおっさん、エルフに転生して自由を得る
がい
ファンタジー
ある日突然世界的に流行した病気。
その治療薬『メシア』の副作用により薬漬けになってしまった森野宏人(35)は、療養として母方の祖父の家で暮らしいた。
爺ちゃんと山に狩りの手伝いに行く事が楽しみになった宏人だったが、田舎のコミュニティは狭く、宏人の良くない噂が広まってしまった。
爺ちゃんとの狩りに行けなくなった宏人は、勢いでピルケースに入っているメシアを全て口に放り込み、そのまま意識を失ってしまう。
『私の名前は女神メシア。貴方には二つ選択肢がございます。』
人として輪廻の輪に戻るか、別の世界に行くか悩む宏人だったが、女神様にエルフになれると言われ、新たな人生、いや、エルフ生を楽しむ事を決める宏人。
『せっかくエルフになれたんだ!自由に冒険や旅を楽しむぞ!』
諸事情により不定期更新になります。
完結まで頑張る!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる