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2章
エルフの森の番人たち
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攫われたステラを取り戻すためにゲビアアジトに乗り込んだアレスたち。
ネスタークやハルカデアの介入もあり苦戦を強いられたが、ついにすべての敵を退け全員無事に集まることが出来たのであった。
「アレス、何とか通信用魔石をみつけたぞ。これで王国軍に連絡を取れば半日以内には来てくれるだろう」
「ナイス。んじゃあ最低限の手当だけしてこいつら縛り上げとっか」
疲労困憊のアレスは更地となったゲビアアジトの地面に寝転がり、ステラと共にソシアたちの用事が済むまで待っていた。
ゲビアもネスタークもハルカデアも、国際指名手配されているほどの犯罪組織、
かろうじて残ったゲビアアジトの建物の中から通信用魔石を探し出してきたティナは王国軍に駆け付けてもらえるよう連絡を入れる。
「おーいアレス君!」
「見つけましたよ!」
「クワァ!!」
「アアァ!!」
「クアア!!」
「おお!そいつはラッキーだな!」
そしてティナがアレスの元に戻ってきたすぐ後、ソシアとジョージはとある魔物を3匹引き連れて戻ってきた。
それはゲビアのメンバーがステラを攫う時に乗っていた歩行に特化した鳥の魔物。
戦闘能力はなくゲビアに移動手段として飼いならされていたその魔物を、移動に使えないかとソシアたちが探していたのだ。
「多分大多数は逃げちゃったんだと思うけど、瓦礫に囲まれて逃げ場を失っていた3匹を連れてきたよ」
「彼らならマンティゴアの縄張りに踏み込むこともなさそうですし、安全にネズラキオ渓谷を抜けられます」
「まじ助かったぁ。正直言ってもう1歩も歩きたくない気分だかんな」
「よし。それじゃあ奴らの手当てと拘束だけして出発しよう。ただその前に……」
ゲビアやほか2つの組織は壊滅に追いやることができたが、根本的な問題は解決していなかった。
ステラが成長したことで多少マシになったと言っても竜人族が希少な種族であることには変わりはない。
ステラを人間の手の届かないエルフの住むレウスの森に連れていくべくアレスたちは旅を続けようとしたのだが、その前にティナがあることについて触れた。
それはソシアがネスタークの船から連れ出したステラの母親の亡骸についてのことである。
「ステラちゃんのお母さんだよね。どうしようか」
「ステラちゃん。ステラちゃんは死んじゃった人はどうするとかわかる?」
「えっと……お母さんに教えてもらったけど、死んじゃった生き物は土の中に埋めるんだって」
「なるほど。そこはあまり変わりないんだな」
「でしたらステラさんのお母様もレウスの森に連れていきましょう。魔素濃度の濃いダンジョンでは死体から魔物が発生する恐れがありますし」
「それにステラちゃんが毎日お参りできる場所の墓を作ってあげるほうが良いに決まってるしね」
「うし。じゃあそうと決まればさっそく出発しよう。比較的安全とはいえここも一応ダンジョン内だからな」
「うん。それじゃあステラちゃんのお母さん、もう少しだけ我慢してくださいね」
こうしてアレスたち5人は確保した鳥型の魔物を利用して移動を開始することとなったのだ。
ソシアたちが捕まえた鳥型の魔物は2人乗りで、アレスとジョージ、ティナとステラ、そしてソシアがステラの母親の亡骸を背負い移動することとなった。
この鳥型の魔物は戦闘能力はなくとも移動にはかなり優れており、ゲビアに飼いならされていることもあってネズラキオ渓谷での移動は特に慣れておりマンティゴアの縄張りを上手く回避して進むことができたのだ。
「ようやくネズラキオ渓谷を抜けます!」
「長かったぁ……だけどあともう少しだな」
適度に休息を挟みながら2日ほどでネズラキオ渓谷を抜けたアレスたちは、そのまま北上しエルフたちが住むレウスの森を目指した。
アレスたちを追っていた有力な犯罪組織はすでに壊滅させてある。
さらにネズラキオ渓谷を抜けたことでその他の小規模な犯罪組織の追跡を上手く振り切ることが出来たアレスたちはその後大きなトラブルもなく移動をすることが出来た。
そうしてネズラキオ渓谷を抜けてからさらに1日と少し。
アレスたちはついにレウスの森にまでたどり着くことが出来たのだった。
「ここがレウスの森。なんだか普通の森と違う雰囲気な気がする……」
「正確に言うとここはまだ違うんです。エルフたちが人間の領域と接するのを嫌っているのでどちらの領土でもない無人の森を挟んでいるんです」
「まあでも実質エルフの住処と考えて問題ねえよ。ここから先に人間が立ち入れば相当警戒される。と、言うことでお前ら。ここから先は俺とステラちゃんの2人で進む」
「同行したい気持ちはやまやまだが大勢で行けばエルフたちにさらに警戒される恐れがあるからな」
「そういうこと。それじゃあステラちゃん、行こうか」
「うん。でも最後に皆にお礼……ソシアねえね、あの時私を助けに来てくれてありがとう!」
「うわぁ!」
レウスの森の目前までやってきたアレスたちは、エルフを刺激しないよう最少人数で進むことにする。
体は成長したが内面は幼いままのステラを1人で行かせるのは不安だと、アレスが交渉役として同行する。
その前にステラはソシアたちと別れを惜しんで無邪気にハグをしたのだった。
「こちらこそ。ステラちゃんのおかげで助かったよ。ありがとう」
「ティナねえねも」
「ふふっ。気にすることはない。当然のことをしたまでだ」
「ジョージにいにもありがと」
「どういたしまして。ステラさん、エルフの森でも元気に暮らしてくださいね」
「よし。んじゃあステラちゃん、行こうか」
「うん」
こうしてソシアたちとの別れを済ませたステラは最後にぺこりとお辞儀をしてアレスの後について行く。
「みんな。ここからレウスの森までは近いから30分くらいで帰って来られると思う。ただもし1時間経っても俺が帰って来なかったら……その時は3人でエメルキア王国に帰ってくれ」
「そんなことできるわけがないだろ!」
「そうだよ!アレス君を置いて帰れるわけないよ!」
「いくらアレスさんの頼みでもそれは了承しかねます」
「人間嫌いのエルフがわざわざ俺を捕らえてレウスの森に連れていくわけがない。つまり俺が戻って来ない時は十中八九死んでるよ。助けに来たって無駄だ」
「なら初めから全員で……」
「大丈夫!もしもの話をしただけでほんとに死ぬ気はねえよ。わかったら大人しく待ってろ」
「……本当か?もし嘘だったら承知しないぞ」
「大丈夫だって」
「アレス君……」
「わかりました。でも絶対に戻ってきてくださいね」
「アレスにいに?」
「心配するなステラちゃん。エルフさんが嫌いなのは人間だけ。ステラちゃんには酷いことしたりはしないよ。それじゃあ行こうか」
アレスは最悪な事態も想定しつつ、ソシアたちと別れレウスの森に入っていった。
そんなアレスの後ろ姿をソシアたちは不安な表情で見送った。
「アレス君……本当に大丈夫かな?」
「さっきはああ言ったが、彼が殺されるなんてあるわけがない」
「そうですね。でももしも……」
「ジョージ君!!」
「ご、ごめんなさい!」
一方ステラを連れて、彼女の母親の亡骸を背負ったアレスはゆっくりとレウスの森に向けて歩いていった。
レウスの森に近づくにつれ、空気が澄んでいき緑が生き生きとしてゆく。
ただそこには人間の入り込む余地などまるでないようで、神秘的な空気はまるで人間の侵入を拒むエルフたちの意思を反映しているようだった。
「アレスにいに……」
「怖いか?」
「……ううん」
「良い子だ。ステラちゃんは偉いな。多分もうそろそろレウスの森だろうから、その手前でエルフたちに呼びかけて……」
ヒュンッ!!
「っ!!」
ビィイイイン……
周囲の草木の気配を強く感じられるような特異な森の中を進んでいたアレスであったが、その時突如前方の木の上から弓矢が飛んできた。
その気配を感じ取ったアレスは踏み出そうとしていた右足を空中で制止させる。
そうして飛んできた弓矢はアレスが右足を踏み出すはずだった位置に突き刺さったのだ。
「あっぶねえ。俺が止まってなかったら足に突き刺さってたぞ」
「止まれ人間。これより先は我らエルフの住む領域」
「貴様ら人間は我らの森を脅かす外敵」
「これより先に進むならその命、刈り取らせてもらう」
弓矢での警告に足を止めたアレスは想像以上の人間への拒絶反応に思わず驚きの声を小さく上げる。
エルフたちの怒りにより森の気配は一気に静まり、辺りにはエルフの弓を引き絞る音だけがかすかに聞こえていた。
ネスタークやハルカデアの介入もあり苦戦を強いられたが、ついにすべての敵を退け全員無事に集まることが出来たのであった。
「アレス、何とか通信用魔石をみつけたぞ。これで王国軍に連絡を取れば半日以内には来てくれるだろう」
「ナイス。んじゃあ最低限の手当だけしてこいつら縛り上げとっか」
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かろうじて残ったゲビアアジトの建物の中から通信用魔石を探し出してきたティナは王国軍に駆け付けてもらえるよう連絡を入れる。
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それはゲビアのメンバーがステラを攫う時に乗っていた歩行に特化した鳥の魔物。
戦闘能力はなくゲビアに移動手段として飼いならされていたその魔物を、移動に使えないかとソシアたちが探していたのだ。
「多分大多数は逃げちゃったんだと思うけど、瓦礫に囲まれて逃げ場を失っていた3匹を連れてきたよ」
「彼らならマンティゴアの縄張りに踏み込むこともなさそうですし、安全にネズラキオ渓谷を抜けられます」
「まじ助かったぁ。正直言ってもう1歩も歩きたくない気分だかんな」
「よし。それじゃあ奴らの手当てと拘束だけして出発しよう。ただその前に……」
ゲビアやほか2つの組織は壊滅に追いやることができたが、根本的な問題は解決していなかった。
ステラが成長したことで多少マシになったと言っても竜人族が希少な種族であることには変わりはない。
ステラを人間の手の届かないエルフの住むレウスの森に連れていくべくアレスたちは旅を続けようとしたのだが、その前にティナがあることについて触れた。
それはソシアがネスタークの船から連れ出したステラの母親の亡骸についてのことである。
「ステラちゃんのお母さんだよね。どうしようか」
「ステラちゃん。ステラちゃんは死んじゃった人はどうするとかわかる?」
「えっと……お母さんに教えてもらったけど、死んじゃった生き物は土の中に埋めるんだって」
「なるほど。そこはあまり変わりないんだな」
「でしたらステラさんのお母様もレウスの森に連れていきましょう。魔素濃度の濃いダンジョンでは死体から魔物が発生する恐れがありますし」
「それにステラちゃんが毎日お参りできる場所の墓を作ってあげるほうが良いに決まってるしね」
「うし。じゃあそうと決まればさっそく出発しよう。比較的安全とはいえここも一応ダンジョン内だからな」
「うん。それじゃあステラちゃんのお母さん、もう少しだけ我慢してくださいね」
こうしてアレスたち5人は確保した鳥型の魔物を利用して移動を開始することとなったのだ。
ソシアたちが捕まえた鳥型の魔物は2人乗りで、アレスとジョージ、ティナとステラ、そしてソシアがステラの母親の亡骸を背負い移動することとなった。
この鳥型の魔物は戦闘能力はなくとも移動にはかなり優れており、ゲビアに飼いならされていることもあってネズラキオ渓谷での移動は特に慣れておりマンティゴアの縄張りを上手く回避して進むことができたのだ。
「ようやくネズラキオ渓谷を抜けます!」
「長かったぁ……だけどあともう少しだな」
適度に休息を挟みながら2日ほどでネズラキオ渓谷を抜けたアレスたちは、そのまま北上しエルフたちが住むレウスの森を目指した。
アレスたちを追っていた有力な犯罪組織はすでに壊滅させてある。
さらにネズラキオ渓谷を抜けたことでその他の小規模な犯罪組織の追跡を上手く振り切ることが出来たアレスたちはその後大きなトラブルもなく移動をすることが出来た。
そうしてネズラキオ渓谷を抜けてからさらに1日と少し。
アレスたちはついにレウスの森にまでたどり着くことが出来たのだった。
「ここがレウスの森。なんだか普通の森と違う雰囲気な気がする……」
「正確に言うとここはまだ違うんです。エルフたちが人間の領域と接するのを嫌っているのでどちらの領土でもない無人の森を挟んでいるんです」
「まあでも実質エルフの住処と考えて問題ねえよ。ここから先に人間が立ち入れば相当警戒される。と、言うことでお前ら。ここから先は俺とステラちゃんの2人で進む」
「同行したい気持ちはやまやまだが大勢で行けばエルフたちにさらに警戒される恐れがあるからな」
「そういうこと。それじゃあステラちゃん、行こうか」
「うん。でも最後に皆にお礼……ソシアねえね、あの時私を助けに来てくれてありがとう!」
「うわぁ!」
レウスの森の目前までやってきたアレスたちは、エルフを刺激しないよう最少人数で進むことにする。
体は成長したが内面は幼いままのステラを1人で行かせるのは不安だと、アレスが交渉役として同行する。
その前にステラはソシアたちと別れを惜しんで無邪気にハグをしたのだった。
「こちらこそ。ステラちゃんのおかげで助かったよ。ありがとう」
「ティナねえねも」
「ふふっ。気にすることはない。当然のことをしたまでだ」
「ジョージにいにもありがと」
「どういたしまして。ステラさん、エルフの森でも元気に暮らしてくださいね」
「よし。んじゃあステラちゃん、行こうか」
「うん」
こうしてソシアたちとの別れを済ませたステラは最後にぺこりとお辞儀をしてアレスの後について行く。
「みんな。ここからレウスの森までは近いから30分くらいで帰って来られると思う。ただもし1時間経っても俺が帰って来なかったら……その時は3人でエメルキア王国に帰ってくれ」
「そんなことできるわけがないだろ!」
「そうだよ!アレス君を置いて帰れるわけないよ!」
「いくらアレスさんの頼みでもそれは了承しかねます」
「人間嫌いのエルフがわざわざ俺を捕らえてレウスの森に連れていくわけがない。つまり俺が戻って来ない時は十中八九死んでるよ。助けに来たって無駄だ」
「なら初めから全員で……」
「大丈夫!もしもの話をしただけでほんとに死ぬ気はねえよ。わかったら大人しく待ってろ」
「……本当か?もし嘘だったら承知しないぞ」
「大丈夫だって」
「アレス君……」
「わかりました。でも絶対に戻ってきてくださいね」
「アレスにいに?」
「心配するなステラちゃん。エルフさんが嫌いなのは人間だけ。ステラちゃんには酷いことしたりはしないよ。それじゃあ行こうか」
アレスは最悪な事態も想定しつつ、ソシアたちと別れレウスの森に入っていった。
そんなアレスの後ろ姿をソシアたちは不安な表情で見送った。
「アレス君……本当に大丈夫かな?」
「さっきはああ言ったが、彼が殺されるなんてあるわけがない」
「そうですね。でももしも……」
「ジョージ君!!」
「ご、ごめんなさい!」
一方ステラを連れて、彼女の母親の亡骸を背負ったアレスはゆっくりとレウスの森に向けて歩いていった。
レウスの森に近づくにつれ、空気が澄んでいき緑が生き生きとしてゆく。
ただそこには人間の入り込む余地などまるでないようで、神秘的な空気はまるで人間の侵入を拒むエルフたちの意思を反映しているようだった。
「アレスにいに……」
「怖いか?」
「……ううん」
「良い子だ。ステラちゃんは偉いな。多分もうそろそろレウスの森だろうから、その手前でエルフたちに呼びかけて……」
ヒュンッ!!
「っ!!」
ビィイイイン……
周囲の草木の気配を強く感じられるような特異な森の中を進んでいたアレスであったが、その時突如前方の木の上から弓矢が飛んできた。
その気配を感じ取ったアレスは踏み出そうとしていた右足を空中で制止させる。
そうして飛んできた弓矢はアレスが右足を踏み出すはずだった位置に突き刺さったのだ。
「あっぶねえ。俺が止まってなかったら足に突き刺さってたぞ」
「止まれ人間。これより先は我らエルフの住む領域」
「貴様ら人間は我らの森を脅かす外敵」
「これより先に進むならその命、刈り取らせてもらう」
弓矢での警告に足を止めたアレスは想像以上の人間への拒絶反応に思わず驚きの声を小さく上げる。
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