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2章
殺し屋メイド
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「お願いしますアレスさん!私の姉さんを助けてください!」
ステラを無事にレウスの森に送り届けたアレスがモルネ教会に帰ってきたその時、教会にやって来ていたアリアから突如助けを求められてしまった。
「私の大切な姉なんです!アレスさんにお願いするのは間違っているかもしれません!でも、どうか……どうか!」
「おい、ちょっと落ち着けってアリア!」
「そうですよアリアさん」
「いったい何があったの?」
「アレス!?よかった、無事に戻ってきてくれたのね!」
「っ!!シスター!!」
アリアはアレスの姿を見た途端、アレスに駆け寄り必死な顔で助けを求めてきた。
その焦りっぷりにたじろいでしまったアレスだったが、そこに教会の扉からシスターナタリーがやってきたのだ。
「シスターただいま。ステラちゃんは無事に送り届けてきたよ」
「そう。よかったわ……アレスが無事に帰ってきてくれて。もちろんみんなもね」
「だがシスター、今はそれどころじゃないようだ。一体何があったんだ?」
「ええ、ちょうど今彼女がこの教会を訪ねてきたのよ。あなたに助けて欲しいって」
「アリア。落ち着いて話してくれ。お前の姉さんに何があった?」
「はい。実は5日前に姉さんが姿を消してしまって。私1人じゃ姉さんを助けるどころか見つけることすらできなくて……」
冷静さを失っていたアリアに、アレスはがっしりと両肩に手を添え落ち着いて話すよう促した。
そんなアレスの言葉を受けてアリアは一呼吸置き事情を伝え始めた。
「5日前か……お前のお姉さんはどこで失踪したか分かるか?」
「それが、姉さんはあの日ノイアステル家の晩餐会にメイドのお仕事で出掛けていたの。それで私は近くのお店で姉さんを待っていたのだけど、いくら待っても姉さんが来なくて」
「ノイアステル家?聞いたことあるな……確かけっこう有力な貴族だった気が」
「はい。ノイアステル家はビルレイアの街に屋敷を構え、主に美術品の取引を行っている貴族家です。近年力を増してきていて上流貴族の仲間入りを果たした家ですね」
「ビルレイアの街だな。わかった、全力でお前のお姉さんを助けさせてくれ。準備ができ次第すぐに出発する」
「っ!ありがとうございます!」
アリアの姉が攫われたのは彼女たちが暮らす街であり、美術品の取引で財を成したノイアステル家の屋敷がある芸術と工芸の街ビルレイア。
そこでアリアの姉が攫われたと聞かされたアレスはすぐにそのビルレイアの街に出発することをアリアに決めた。
「どうする?みんなも来るか?」
「無論だ!」
「もちろん!」
「当然です!」
「愚問だったか。ジョージ、ここからビルレイアの街までは?」
「森を出てすぐに馬車を拾えれば1日と少しで」
「シスター、少し食糧持ってってもいいか?あと流石に服を変えたい」
「ええ、もちろんよ」
「アレス、ここに待機させていたメイドたちはどうする?彼女たちも連れていけば力になると思うが」
「いらん。俺がいる」
「ふふっ。流石アレス、頼もしい限りだな。それじゃあ彼女たちに屋敷に帰ってくれとだけ伝えて来る」
アレスは早速ビルレイアの街に向かう準備を始める。
大人数では移動の手間も増えるためアレスはティナのメイドたちの同行を断り、支度のために教会へ急ぐ。
そしてティナは教会の警護のために呼んでいたメイドたちに屋敷に帰るよう伝えるためアレスについて行った。
「ッ!?」
「ティナ様。お帰りなさいませ」
「っ!リグラス!まさか出迎えてくれるなんて、ここでずっと立っていたのか?」
「いえ、ティナ様が戻ってこられた気配を感じ取りましたのでお迎えにあがった次第です」
「そうだったか。そうだアレス、こんな時にとは思うが君に彼女の紹介だけでもさせてくれ。彼女はリグラス・ドドルネ。私の専属のメイドでメイド長を務めている」
「初めましてアレス様。私、ティナ様の専属メイドを務めておりますリグラス・ドドルネと申します。以後、お見知り置きを」
「……っ」
「アレス、どうかしたか?」
そんなアレスたちの前に現れたのは教会の入り口のすぐ前で待機していたリグラス・ドドルネ。
彼女はティナの専属のメイド長であり、ティナは手短であったがアレスに彼女を紹介する。
しかしアレスはそんなリグラスの立ち姿からあるとんでもない事実を見破っていた。
(こいつ……間違いねえ。こいつは……殺し屋だ。しかも、あの能面と同レベルかそれ以上の凄腕の!)
アレスはリグラスの立ち姿やお辞儀の様子、その独特な気配や視線から彼女が凄腕の殺し屋であることを見抜いたのだ。
その実力は先日アレスを苦しめた能面に負けず劣らずの一流。
アレスはその事実に平静を装いつつも密かに警戒心を高めた。
「ティナ……リグラスさんは、いつからお前のメイドに?」
「? 彼女が私に仕え始めた時期か?それなら割と最近だぞ。たしか2カ月くらい前だった気が……」
「僭越ながら、私がティナ様の元に配属されたのは本日より2か月と8日前のことでございます」
「だ、そうだ。それでアレス、それがどうかしたのか?」
(これ聞いていいのかな……ティナはこいつの正体について知らなそうだが……)
リグラスが殺し屋であることにはすぐに気付いたアレスであったが、その後の対応については決めあぐねていた。
というのも、そもそも彼女が一流の殺し屋の技術を持っていることは判明したが、それが現役なのか元なのかまでは判別できていない。
故にこの場で即戦闘という訳にもいかず、もしもリグラスに自身の過去をティナに知られたくない事情があればこの場でそれを指摘するのはあまり良くないことだと考えたからだ。
(リグラスさんのティナへの忠誠心は本物だろう。それにこの人が本気でティナを殺す気なら2か月以上も仕え続けるはずが無い。まだ何か目的があってフォルワイル家に近づいたって線は消えないが……)
「いや、なんでもない。それより急いで準備をするぞ。お前も早く済ませろよ」
「ああ、わかった」
アレスはリグラスが殺し屋であることはこの場では指摘しないことを選択したのだった。
彼女は現役の殺し屋ではなく、その過去をティナに知られたくないという事情があるかもしれない。
そうなれば元殺し屋というのは過去が過去なだけに自分の口から話すべきではないとアレスは思い至ったのだ。
「リグラス、まずはこの教会を警護してくれて助かった。私たちが居ない間に何かあったか?」
「はい。ティナ様がご出発された日の晩に数十名規模の襲撃がありましたが、問題なく対処いたしました」
「問題ないならよかった。それでもうこの教会への襲撃の可能性は低いと考えられるから、モルネ教会の警護はこれで終わりにしてくれ」
「かしこまりました。それでは一度屋敷へ戻ったのち、ハズヴァルド学園寮へと向かいます。ティナ様のご武運を心よりお祈り申し上げます」
「ああ、ありがとう。……?リグラス、どうかしたか?」
「っ!いえ。失礼いたしましたティナ様。何でもございません」
「そうか?君もアレスも何か変じゃないか?まあ何でもないならいいんだが」
「……。……ふっ、あのお方、私の素性に気付いたようですね」
アレスが教会の建物の中に入ったのち、ティナはリグラスに教会警護の任を解いて屋敷に戻るよう伝える。
そんなティナにリグラスは丁寧に返答したのだが、その時ティナはリグラスがわずかに口角を上げたことに気付いたのだった。
リグラスはティナに何でもないと答えつつ、ティナが離れたのを確認し笑みを浮かべた。
(ここでその件について触れないのは私にティナ様への殺意がないと見抜いたうえで、ティナ様に私の過去が伝わってしまうのを避けたのか……ふふっ。やはり素晴らしい)
「アレス・ロズワルド……私も彼に少し興味が湧いてきました」
1人教会の入り口に残されたリグラスはアレスが向かっていった教会の奥の通路に視線をやると、一切の温度のない冷たい瞳で不気味な笑みを浮かべたのだった。
ステラを無事にレウスの森に送り届けたアレスがモルネ教会に帰ってきたその時、教会にやって来ていたアリアから突如助けを求められてしまった。
「私の大切な姉なんです!アレスさんにお願いするのは間違っているかもしれません!でも、どうか……どうか!」
「おい、ちょっと落ち着けってアリア!」
「そうですよアリアさん」
「いったい何があったの?」
「アレス!?よかった、無事に戻ってきてくれたのね!」
「っ!!シスター!!」
アリアはアレスの姿を見た途端、アレスに駆け寄り必死な顔で助けを求めてきた。
その焦りっぷりにたじろいでしまったアレスだったが、そこに教会の扉からシスターナタリーがやってきたのだ。
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「そう。よかったわ……アレスが無事に帰ってきてくれて。もちろんみんなもね」
「だがシスター、今はそれどころじゃないようだ。一体何があったんだ?」
「ええ、ちょうど今彼女がこの教会を訪ねてきたのよ。あなたに助けて欲しいって」
「アリア。落ち着いて話してくれ。お前の姉さんに何があった?」
「はい。実は5日前に姉さんが姿を消してしまって。私1人じゃ姉さんを助けるどころか見つけることすらできなくて……」
冷静さを失っていたアリアに、アレスはがっしりと両肩に手を添え落ち着いて話すよう促した。
そんなアレスの言葉を受けてアリアは一呼吸置き事情を伝え始めた。
「5日前か……お前のお姉さんはどこで失踪したか分かるか?」
「それが、姉さんはあの日ノイアステル家の晩餐会にメイドのお仕事で出掛けていたの。それで私は近くのお店で姉さんを待っていたのだけど、いくら待っても姉さんが来なくて」
「ノイアステル家?聞いたことあるな……確かけっこう有力な貴族だった気が」
「はい。ノイアステル家はビルレイアの街に屋敷を構え、主に美術品の取引を行っている貴族家です。近年力を増してきていて上流貴族の仲間入りを果たした家ですね」
「ビルレイアの街だな。わかった、全力でお前のお姉さんを助けさせてくれ。準備ができ次第すぐに出発する」
「っ!ありがとうございます!」
アリアの姉が攫われたのは彼女たちが暮らす街であり、美術品の取引で財を成したノイアステル家の屋敷がある芸術と工芸の街ビルレイア。
そこでアリアの姉が攫われたと聞かされたアレスはすぐにそのビルレイアの街に出発することをアリアに決めた。
「どうする?みんなも来るか?」
「無論だ!」
「もちろん!」
「当然です!」
「愚問だったか。ジョージ、ここからビルレイアの街までは?」
「森を出てすぐに馬車を拾えれば1日と少しで」
「シスター、少し食糧持ってってもいいか?あと流石に服を変えたい」
「ええ、もちろんよ」
「アレス、ここに待機させていたメイドたちはどうする?彼女たちも連れていけば力になると思うが」
「いらん。俺がいる」
「ふふっ。流石アレス、頼もしい限りだな。それじゃあ彼女たちに屋敷に帰ってくれとだけ伝えて来る」
アレスは早速ビルレイアの街に向かう準備を始める。
大人数では移動の手間も増えるためアレスはティナのメイドたちの同行を断り、支度のために教会へ急ぐ。
そしてティナは教会の警護のために呼んでいたメイドたちに屋敷に帰るよう伝えるためアレスについて行った。
「ッ!?」
「ティナ様。お帰りなさいませ」
「っ!リグラス!まさか出迎えてくれるなんて、ここでずっと立っていたのか?」
「いえ、ティナ様が戻ってこられた気配を感じ取りましたのでお迎えにあがった次第です」
「そうだったか。そうだアレス、こんな時にとは思うが君に彼女の紹介だけでもさせてくれ。彼女はリグラス・ドドルネ。私の専属のメイドでメイド長を務めている」
「初めましてアレス様。私、ティナ様の専属メイドを務めておりますリグラス・ドドルネと申します。以後、お見知り置きを」
「……っ」
「アレス、どうかしたか?」
そんなアレスたちの前に現れたのは教会の入り口のすぐ前で待機していたリグラス・ドドルネ。
彼女はティナの専属のメイド長であり、ティナは手短であったがアレスに彼女を紹介する。
しかしアレスはそんなリグラスの立ち姿からあるとんでもない事実を見破っていた。
(こいつ……間違いねえ。こいつは……殺し屋だ。しかも、あの能面と同レベルかそれ以上の凄腕の!)
アレスはリグラスの立ち姿やお辞儀の様子、その独特な気配や視線から彼女が凄腕の殺し屋であることを見抜いたのだ。
その実力は先日アレスを苦しめた能面に負けず劣らずの一流。
アレスはその事実に平静を装いつつも密かに警戒心を高めた。
「ティナ……リグラスさんは、いつからお前のメイドに?」
「? 彼女が私に仕え始めた時期か?それなら割と最近だぞ。たしか2カ月くらい前だった気が……」
「僭越ながら、私がティナ様の元に配属されたのは本日より2か月と8日前のことでございます」
「だ、そうだ。それでアレス、それがどうかしたのか?」
(これ聞いていいのかな……ティナはこいつの正体について知らなそうだが……)
リグラスが殺し屋であることにはすぐに気付いたアレスであったが、その後の対応については決めあぐねていた。
というのも、そもそも彼女が一流の殺し屋の技術を持っていることは判明したが、それが現役なのか元なのかまでは判別できていない。
故にこの場で即戦闘という訳にもいかず、もしもリグラスに自身の過去をティナに知られたくない事情があればこの場でそれを指摘するのはあまり良くないことだと考えたからだ。
(リグラスさんのティナへの忠誠心は本物だろう。それにこの人が本気でティナを殺す気なら2か月以上も仕え続けるはずが無い。まだ何か目的があってフォルワイル家に近づいたって線は消えないが……)
「いや、なんでもない。それより急いで準備をするぞ。お前も早く済ませろよ」
「ああ、わかった」
アレスはリグラスが殺し屋であることはこの場では指摘しないことを選択したのだった。
彼女は現役の殺し屋ではなく、その過去をティナに知られたくないという事情があるかもしれない。
そうなれば元殺し屋というのは過去が過去なだけに自分の口から話すべきではないとアレスは思い至ったのだ。
「リグラス、まずはこの教会を警護してくれて助かった。私たちが居ない間に何かあったか?」
「はい。ティナ様がご出発された日の晩に数十名規模の襲撃がありましたが、問題なく対処いたしました」
「問題ないならよかった。それでもうこの教会への襲撃の可能性は低いと考えられるから、モルネ教会の警護はこれで終わりにしてくれ」
「かしこまりました。それでは一度屋敷へ戻ったのち、ハズヴァルド学園寮へと向かいます。ティナ様のご武運を心よりお祈り申し上げます」
「ああ、ありがとう。……?リグラス、どうかしたか?」
「っ!いえ。失礼いたしましたティナ様。何でもございません」
「そうか?君もアレスも何か変じゃないか?まあ何でもないならいいんだが」
「……。……ふっ、あのお方、私の素性に気付いたようですね」
アレスが教会の建物の中に入ったのち、ティナはリグラスに教会警護の任を解いて屋敷に戻るよう伝える。
そんなティナにリグラスは丁寧に返答したのだが、その時ティナはリグラスがわずかに口角を上げたことに気付いたのだった。
リグラスはティナに何でもないと答えつつ、ティナが離れたのを確認し笑みを浮かべた。
(ここでその件について触れないのは私にティナ様への殺意がないと見抜いたうえで、ティナ様に私の過去が伝わってしまうのを避けたのか……ふふっ。やはり素晴らしい)
「アレス・ロズワルド……私も彼に少し興味が湧いてきました」
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