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結婚編
ゼラチンと寒天の中間みたいなものでした
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ある程度の手伝いも終わり、月初も過ぎた七月。
今日から三日間のお休みをいただいたので、魔物たちのリュックを作ろうと、もう一度採寸やリュックの大きさなどを決めている。
手縫いでも作れないことはないけれど、アレイさんのものはともかく、シェーデルさんやナミルさんのものはミシンを使わないと無理なので、今日は向こうの部屋に来ているのだ。
『楽しみよね~。何をいれようかしら?』
《乾燥果物や日持ちするお菓子はどうじゃ?》
<いいね、それー!>
布を裁断し、ミシンで縫っている私の横で、魔物たちは私の手の動きを見ながら、リュックに何を入れようか話し合っていた。
本来ならインベントリがあるからバッグは必要ないのだけれど、私とジークハルト様のコートがお揃いというのを聞いて、羨ましくなったらしい。だからこそ、私に作ってもらった鞄――リュックで、魔物たちはお揃いにしようと、私が仕事をしている時に話していたそうだ。
リュックの入り口は、紐で絞って縛れるタイプのものにした。カチッと止める道具はこの世界にはないし、紐やリボンならば三人でも自分でできると思ったからだ。
人型ではなく魔物の時のサイズにしてほしいと言われているので、そのサイズでリュックを作っている。ただ、それだと躰の小さいアレイさんが損をすることになるので、【付与】を使って中を拡張し、重量軽減もかけてあげることにした。
小説などに出てくる、所謂マジックバッグというやつだ。
この世界にもマジックバッグがあるそうなので、大丈夫だと思っている。
休日の一日目はそんな感じで向こうの部屋で一日過ごし、リュックも無事に完成した。
二日目のことだった。厨房の隅を借り、魔物たち用や家族を含めた屋敷のみんなにクッキーやパウンドケーキを作っている時だった。
「実花、これで何か作れないか?」
兄が木箱を持って厨房に来た。中身を見れば、透明でぷよぷよしたもの。見た目は水羊羹のような感じだった。
「これはなんでしょうか?」
「スライムゼリーなんだ」
「スライムゼリー、ですか?」
おお、小説の定番、スライムゼリーが来ました。
「これは火にかけると溶けるんですが、畑の栄養に使う以外に、これといって使い道がないんですよ」
「そうなんだよ。だから余って仕方がないんだ。実花なら何かできるんじゃないか?」
「うーん……。ちょっと実験してもいいですか?」
「どうぞどうぞ」
兄から木箱を受け取り、ミゲルさんに許可をもらって実験することにした。
ミゲルさんの話によると、スライムゼリーは火にかければ溶けるけれど、冷やすとまた固まる性質があるそうだ。まるで寒天みたい。
それを念頭に置いて、スライムゼリーをひとつ取り出すと、鍋に入れた。そしてそのまま溶かしたり、水を入れて溶かしたりしてわかったことは、そのまま溶かして冷やすと寒天に近い硬さになり、水を入れるとゼリーに近い硬さになることがわかった。
それならばと牛乳と蜂蜜、桃に似た味の果物であるペスカとイチゴに似たエペル、オレンジに似たオランジュを使うことにした。果物はジュースにして、果汁たっぷりなゼリーにしようと思う。
「お嬢様、ジュースにするのでしたら、俺たちがやりますよ」
「ありがとう。お願いできますか?」
「はい!」
ミゲルさんと他の料理人たちが興味津々でこちらを見ていて、最近は私がなにかをしようとすると、先んじて提案してくれるから助かる。
牛乳もあることだし、ついでにプリンも作ろうと、砂糖と卵、蒸し器も用意してもらった。
まずは牛乳かんを作る。
スライムゼリーの中に牛乳と蜂蜜を入れ、弱火でゆっくりと温める。それと同時にぷかぷかと浮かんでいたスライムゼリーがゆっくりと溶けて、牛乳と馴染んでいく。
恐る恐る味を確かめるといい味になっていたので、火から下ろして粗熱をとる。四角い型がないので、今日は間に合わせでカップに入れ、冷蔵庫へ。今度父にお願いして、型を作ってもらおう。
次はゼリー。別の鍋にスライムゼリーを入れて火にかけ、溶けきったところに各種のジュースを入れて馴染むように混ぜ、それもカップに入れて冷蔵庫へ。
カップに入れる作業は、手の空いている料理人がやってくれた。
それらをしている間にカラメル作り。フライパンに砂糖と水を入れ、弱火で混ぜる。ふつふつとしてきていい色になってきたら火から下ろし、お湯を入れてよく混ぜる。これでカラメルは完成。
カラメルをカップの底に入れてもらっている間に、私はプリン種を用意。一番簡単なのは、卵一個に対して牛乳コップ一杯、砂糖は好みで。こちらの世界に計量カップはないから、指定されたカップを使うと間違いがないのだ。
もちろん、向こうの私の部屋から計量カップを持って来て、どれが何ccになるのかをきちんと計っている。
卵をボウルに割りいれて解きほぐし、その中に牛乳をいれて混ぜる。その後、茶漉しで漉したものをカラメルの入ったカップに入れてから、蒸し器の中へ。十分も蒸せばできあがり。粗熱をとってから冷蔵庫に入れてもらった。
「作ったものはなんでしょうか?」
「デザートですね。スライムゼリーを使ったものは、牛乳のものと、果物のジュースを使ったもの。最後に作ったのはプリンというものです。それも冷たいお菓子ですよ」
「おお、冷たいお菓子ですか! それは楽しみです!」
焼き菓子はそれなりにあるけれど、冷たいお菓子はないという。寒天やゼラチンがないと父や兄が言っていたから、ゼリーやプリンなどの柔らかいデザートは諦めていたらしい。
その日のおやつに牛乳かんもどきとオランジュゼリーを出したのだけれど……。
「久しぶりにゼリーなんて食べたよ。それにスライムゼリーが寒天みたいになるとは……」
「小説ではよく見るが、まさか本当にデザートになるとは思ってなかった……」
「お嬢様、とても美味しゅうございます!」
試作品だからとまずは父と兄、ミゲルさんに出したところ、好評だった。その後、お屋敷にいた使用人たちにも配られ、みんなも喜んでくれた。
「よし! 安い今のうちに、スライムゼリーを買い占めよう!」
「お兄様……」
「アルジェント様、冒険者に依頼してもよろしいかと。そうすれば領民にも広められますよ?」
「お、いいね! それ採用! ちょっとギルドと領地の商会に行ってくる」
「「いってらっしゃいませ」」
呆れているうちに、バルドさんがとんでもないことを言い出す。
「実花、レシピを頼む」
「……わかりました」
父も、領民の食卓が豊かになるのが嬉しいのだろう……嬉々としてレシピを用意するように言われてしまった。
確かにスライムゼリーには使い道がなく、売れてもひとつ銅貨一枚(日本円で十円)だと聞いた。商会で扱ったとしても、せいぜいひとつ銅貨二枚で買えるし、牛乳に関してはわが領地ならば領民でも手が出せる値段(銅貨十枚)だ。
蜂蜜に関しても、養蜂をしている農家に加え、魔物もいるという。どちらも共存している関係で、安く仕入れることができるからこそ、こういったものを領民にも伝えることができるのだろう。
「実花、陛下にも献上したいのだが、構わないか?」
「大丈夫ですよ。ただ、牛乳ですと少し高くついてしまうかも知れませんけれど……」
「そこは大丈夫だろう。最近、牛乳というか、ミルクの需要が高まっていてな、他の領地でも生産を始めたんだよ。我が領地ほどではないが、それでも需要と生産が間に合いつつあるから、問題はないだろう」
チーズの需要が高まってきていて、我が領に負けないようにと、領地で勉強して帰って行く他領の酪農家や貴族が増えてきているという。ただ、そこは気候や土地柄などの問題もあるそうなので、全部が、というわけではないそうだ。
「そうですか。果物やスライムゼリーに関してはどうですか?」
「果物は各領地に独特のものがあるからな。ジュースにできる技術があれば、どうにでもなるだろう。スライムもあちこちにいて、増えると厄介な魔物であるから、見つけるとすぐに討伐することになっている」
「それでしたら大丈夫でしょう」
《儂らが狩ってきてもいいぞ?》
『そうね。アタシたちも躰を動かさないと、なまるもの』
<ボクも狩るよー>
殺る気に満ちた声で、魔物たちも反応する。彼らも牛乳かんもどきを食べていて、その味が気に入ったようだった。
「おお、それは助かります! ここでは問題になりますから、領地に帰った暁にはお願いしてもよろしいですかな?」
《『<任せて!>』》
「ほどほどにしてくださいね」
和気藹々と話す父と魔物たち。それをニコニコしながら見ている、バルドさんとアイニさん。
休日明けに、ジークハルト様にも持って行こうと思いつつ、ミゲルさんにはテリーヌも教えたほうがいいかしらと、作り方を思い出すのだった。
今日から三日間のお休みをいただいたので、魔物たちのリュックを作ろうと、もう一度採寸やリュックの大きさなどを決めている。
手縫いでも作れないことはないけれど、アレイさんのものはともかく、シェーデルさんやナミルさんのものはミシンを使わないと無理なので、今日は向こうの部屋に来ているのだ。
『楽しみよね~。何をいれようかしら?』
《乾燥果物や日持ちするお菓子はどうじゃ?》
<いいね、それー!>
布を裁断し、ミシンで縫っている私の横で、魔物たちは私の手の動きを見ながら、リュックに何を入れようか話し合っていた。
本来ならインベントリがあるからバッグは必要ないのだけれど、私とジークハルト様のコートがお揃いというのを聞いて、羨ましくなったらしい。だからこそ、私に作ってもらった鞄――リュックで、魔物たちはお揃いにしようと、私が仕事をしている時に話していたそうだ。
リュックの入り口は、紐で絞って縛れるタイプのものにした。カチッと止める道具はこの世界にはないし、紐やリボンならば三人でも自分でできると思ったからだ。
人型ではなく魔物の時のサイズにしてほしいと言われているので、そのサイズでリュックを作っている。ただ、それだと躰の小さいアレイさんが損をすることになるので、【付与】を使って中を拡張し、重量軽減もかけてあげることにした。
小説などに出てくる、所謂マジックバッグというやつだ。
この世界にもマジックバッグがあるそうなので、大丈夫だと思っている。
休日の一日目はそんな感じで向こうの部屋で一日過ごし、リュックも無事に完成した。
二日目のことだった。厨房の隅を借り、魔物たち用や家族を含めた屋敷のみんなにクッキーやパウンドケーキを作っている時だった。
「実花、これで何か作れないか?」
兄が木箱を持って厨房に来た。中身を見れば、透明でぷよぷよしたもの。見た目は水羊羹のような感じだった。
「これはなんでしょうか?」
「スライムゼリーなんだ」
「スライムゼリー、ですか?」
おお、小説の定番、スライムゼリーが来ました。
「これは火にかけると溶けるんですが、畑の栄養に使う以外に、これといって使い道がないんですよ」
「そうなんだよ。だから余って仕方がないんだ。実花なら何かできるんじゃないか?」
「うーん……。ちょっと実験してもいいですか?」
「どうぞどうぞ」
兄から木箱を受け取り、ミゲルさんに許可をもらって実験することにした。
ミゲルさんの話によると、スライムゼリーは火にかければ溶けるけれど、冷やすとまた固まる性質があるそうだ。まるで寒天みたい。
それを念頭に置いて、スライムゼリーをひとつ取り出すと、鍋に入れた。そしてそのまま溶かしたり、水を入れて溶かしたりしてわかったことは、そのまま溶かして冷やすと寒天に近い硬さになり、水を入れるとゼリーに近い硬さになることがわかった。
それならばと牛乳と蜂蜜、桃に似た味の果物であるペスカとイチゴに似たエペル、オレンジに似たオランジュを使うことにした。果物はジュースにして、果汁たっぷりなゼリーにしようと思う。
「お嬢様、ジュースにするのでしたら、俺たちがやりますよ」
「ありがとう。お願いできますか?」
「はい!」
ミゲルさんと他の料理人たちが興味津々でこちらを見ていて、最近は私がなにかをしようとすると、先んじて提案してくれるから助かる。
牛乳もあることだし、ついでにプリンも作ろうと、砂糖と卵、蒸し器も用意してもらった。
まずは牛乳かんを作る。
スライムゼリーの中に牛乳と蜂蜜を入れ、弱火でゆっくりと温める。それと同時にぷかぷかと浮かんでいたスライムゼリーがゆっくりと溶けて、牛乳と馴染んでいく。
恐る恐る味を確かめるといい味になっていたので、火から下ろして粗熱をとる。四角い型がないので、今日は間に合わせでカップに入れ、冷蔵庫へ。今度父にお願いして、型を作ってもらおう。
次はゼリー。別の鍋にスライムゼリーを入れて火にかけ、溶けきったところに各種のジュースを入れて馴染むように混ぜ、それもカップに入れて冷蔵庫へ。
カップに入れる作業は、手の空いている料理人がやってくれた。
それらをしている間にカラメル作り。フライパンに砂糖と水を入れ、弱火で混ぜる。ふつふつとしてきていい色になってきたら火から下ろし、お湯を入れてよく混ぜる。これでカラメルは完成。
カラメルをカップの底に入れてもらっている間に、私はプリン種を用意。一番簡単なのは、卵一個に対して牛乳コップ一杯、砂糖は好みで。こちらの世界に計量カップはないから、指定されたカップを使うと間違いがないのだ。
もちろん、向こうの私の部屋から計量カップを持って来て、どれが何ccになるのかをきちんと計っている。
卵をボウルに割りいれて解きほぐし、その中に牛乳をいれて混ぜる。その後、茶漉しで漉したものをカラメルの入ったカップに入れてから、蒸し器の中へ。十分も蒸せばできあがり。粗熱をとってから冷蔵庫に入れてもらった。
「作ったものはなんでしょうか?」
「デザートですね。スライムゼリーを使ったものは、牛乳のものと、果物のジュースを使ったもの。最後に作ったのはプリンというものです。それも冷たいお菓子ですよ」
「おお、冷たいお菓子ですか! それは楽しみです!」
焼き菓子はそれなりにあるけれど、冷たいお菓子はないという。寒天やゼラチンがないと父や兄が言っていたから、ゼリーやプリンなどの柔らかいデザートは諦めていたらしい。
その日のおやつに牛乳かんもどきとオランジュゼリーを出したのだけれど……。
「久しぶりにゼリーなんて食べたよ。それにスライムゼリーが寒天みたいになるとは……」
「小説ではよく見るが、まさか本当にデザートになるとは思ってなかった……」
「お嬢様、とても美味しゅうございます!」
試作品だからとまずは父と兄、ミゲルさんに出したところ、好評だった。その後、お屋敷にいた使用人たちにも配られ、みんなも喜んでくれた。
「よし! 安い今のうちに、スライムゼリーを買い占めよう!」
「お兄様……」
「アルジェント様、冒険者に依頼してもよろしいかと。そうすれば領民にも広められますよ?」
「お、いいね! それ採用! ちょっとギルドと領地の商会に行ってくる」
「「いってらっしゃいませ」」
呆れているうちに、バルドさんがとんでもないことを言い出す。
「実花、レシピを頼む」
「……わかりました」
父も、領民の食卓が豊かになるのが嬉しいのだろう……嬉々としてレシピを用意するように言われてしまった。
確かにスライムゼリーには使い道がなく、売れてもひとつ銅貨一枚(日本円で十円)だと聞いた。商会で扱ったとしても、せいぜいひとつ銅貨二枚で買えるし、牛乳に関してはわが領地ならば領民でも手が出せる値段(銅貨十枚)だ。
蜂蜜に関しても、養蜂をしている農家に加え、魔物もいるという。どちらも共存している関係で、安く仕入れることができるからこそ、こういったものを領民にも伝えることができるのだろう。
「実花、陛下にも献上したいのだが、構わないか?」
「大丈夫ですよ。ただ、牛乳ですと少し高くついてしまうかも知れませんけれど……」
「そこは大丈夫だろう。最近、牛乳というか、ミルクの需要が高まっていてな、他の領地でも生産を始めたんだよ。我が領地ほどではないが、それでも需要と生産が間に合いつつあるから、問題はないだろう」
チーズの需要が高まってきていて、我が領に負けないようにと、領地で勉強して帰って行く他領の酪農家や貴族が増えてきているという。ただ、そこは気候や土地柄などの問題もあるそうなので、全部が、というわけではないそうだ。
「そうですか。果物やスライムゼリーに関してはどうですか?」
「果物は各領地に独特のものがあるからな。ジュースにできる技術があれば、どうにでもなるだろう。スライムもあちこちにいて、増えると厄介な魔物であるから、見つけるとすぐに討伐することになっている」
「それでしたら大丈夫でしょう」
《儂らが狩ってきてもいいぞ?》
『そうね。アタシたちも躰を動かさないと、なまるもの』
<ボクも狩るよー>
殺る気に満ちた声で、魔物たちも反応する。彼らも牛乳かんもどきを食べていて、その味が気に入ったようだった。
「おお、それは助かります! ここでは問題になりますから、領地に帰った暁にはお願いしてもよろしいですかな?」
《『<任せて!>』》
「ほどほどにしてくださいね」
和気藹々と話す父と魔物たち。それをニコニコしながら見ている、バルドさんとアイニさん。
休日明けに、ジークハルト様にも持って行こうと思いつつ、ミゲルさんにはテリーヌも教えたほうがいいかしらと、作り方を思い出すのだった。
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