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異世界転移編
サーベルタイガーも特別らしい
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私を送り届けてくれた殿下はしばらく我が家でお茶を飲んだりお菓子を食べたり、お喋りをして過ごした。その話の中で父が「三日後に実花を連れてまたお城に行く」という話をしたら、その時の昼食に炊いたリージェを食べたいとリクエストして来た。あとハンバーグも。
そのことに父は驚いていたけれど結局は揃って苦笑しながらも頷くと、殿下は嬉しそうな顔をした。そして帰り際に
「リージェの『お弁当』……と言ったか? それを楽しみにしている」
と念を押して帰って行った。そんな殿下が本当に珍しいのか、首を傾げる父。
「実花のお弁当を気に入ったんだな」
とは父の弁である。
ご飯の炊き方を聞かれたけれど「我が家の秘伝の料理法だと殿下に伝えた」と話したところ、父は頷いていた。やはりこの世界には土鍋がないので炊くにしても難しく、我が家でも父と兄、二人が教えたミゲルさんたち我が家の料理人くらいしか土鍋で炊けないそうだ。
「土鍋はどこで見つけたのですか?」
「……すまん、実花の部屋のキッチンにあった土鍋をアルに増殖してもらったものだから、『我が家の秘伝』というのもあながち間違いではないんだ」
「もう、お父様ったら……。今度、私にも土鍋での炊き方を教えてくださいますか?」
「ああ、いいとも。炊き込みご飯も教えてやろう」
「ありがとうございます、お父様」
そんな私たちの会話を、ミゲルさんとアイニさん、バルドさんが微笑ましそうに見ていた。……一応我が家は侯爵家なのですが……他の貴族宅では当主やそのお嬢様が料理することなどあるのだろうか……。
そんなことを疑問に持ったもののそれはまた今度聞くことにし、夕食までの間に着替えたりした。そのあとサーベルタイガーを自室へと連れて行き、お風呂に入れて綺麗にして乾かしたらやはりふわもこで艶々サラサラな毛並みになったのだけれど……。
<んー! やっぱ仔虎姿だと窮屈ー>
「はい……?」
そんな言葉とともにぐぐっと伸びをしたら躰が光り、真っ黒でシルバーの模様が入った大きな黒虎――サーベルタイガーとなった。大きさは三メメトルを超えていて、牙は仔のときよりもずっと長くなり、先端が鋭く尖っている。
<あ、お姉ちゃん、ご飯ありがとー! ボクはナミルっていうの!>
「あ……、え、ええ、どういたしまして。私は実花――ミカ・モーントシュタインと申します。よろしくお願いいたします」
<ミカお姉ちゃんね! うん、よろしくねー!>
喉をゴロゴロと鳴らしながら大きな頭を私の身体に擦りつけるサーベルタイガー――ナミルさん。もふもふの毛並みを撫でつつ呆然とする。なぜならば、その声は可愛い少女の声なのに、ボクっ娘だったからだ……!
どうしてこう、私の近くにくる魔獣や魔物は、個性豊かな人しかいないのだろう……と遠い目になってしまう。しかも黒いサーベルタイガー。殿下は何も仰ってはいなかったけれど、まさか希少種とか『色付き』ではないのか、と思って聞いたら。
<うん、希少種で、サーベルタイガーの中でも一番上に君臨してるよー>
これまた頭を抱える言葉が帰って来た。思わずまた遠い目をしていたら、アレイさんとシェーデルさんに生温い視線を向けられてしまった。
《だから無自覚にやりおったと言ったじゃろうが》
『ほんと、ミカ様って無自覚にいろんなモノを引き付けるし、天然の人誑しよねぇ……』
「私はそんなつもりで行動しているわけではないのですが……。それに人誑しではないですよ?」
《『これだから天然無自覚は』》
<ミカお姉ちゃん、優しい波動がするもん。あと懐かしい魔力も。だから引き付けられるんだー>
『そうねぇ。優しい波動よね』
《懐かしいのは【白】があるせいではないか?》
<わー、そうなの?! 聖女様と同じだからかー>
私を置き去りにしながら、魔物同士でそんな会話をしている。そして私を護る仲魔と認識したらしく、お互いに自己紹介をしていた。
どうも彼らの話を聞く限り、創造神が生み出した太古の昔から続いている良い魔物? たちは私が持っている【白魔法】に惹かれて来るようだ。その推測を話したら、三人からその通りと言われてしまった。これでは自衛したくとも、できないじゃないの……。
「もしかしてナミルさんもヒト型になれるのですか?」
<ボク? うん、なれるよ。でも黒虎のほうが好きだし楽だから、ほとんどヒト型にはならないよー。その代わり、仔虎になったりこの姿でお姉ちゃんを護るねー。あと、呼び捨てでいいよー>
「え……。申し訳ありませんが呼び捨ては却下いたします」
<えー? 別にいいのにー>
また護ると言われた……。ナミルさんがぶつぶつと何か言っているけれど、不思議だったのでそれを無視して聞いてみた。
「どうして皆さんは私を護ると仰るのでしょうか?」
『まず、アンタは戦えないわよね? それが一つ』
《儂らの本能とその記憶がそうさせるというのもあるのう》
<うんうん。聖女様を護って来たからねー。今はたくさんいないのが寂しいよねー>
「……それは、以前アレイさんたちが教えてくださったお話ですか?」
《そうじゃ》
以前教えてくれた、神の娘を守護するために生み出されたという、善良なる魔物たち。三人が受け継いで来た記憶によると、神がいなくなってからも、時々私のように【白魔法】を習得してしまう方が複数いたのだという。けれどある時を境に激減し、今は数百年に一人いるかいないかなのだそうだ。
そしてそういった方は大抵が少女の時に【白魔法】が発覚するけれど、魔物たちが護衛につくかつかないかで生活がガラリと変わるという。
魔物が護衛についた場合、知識がなければそれらを教え、悪しき心根や性根を持つ大人たちから身を護る術を教えたり、一緒になって撃退する。この場合は穏やかに過ごし、天寿をまっとうするという。
魔物が護衛につかなかった場合、神殿や貴族の館の奥に監禁されたり捕らわれたりして、大事にはされるけれど使い潰される。この場合は早死にすることが多いという。
そして今までの事例からすると、後者のほうが圧倒的に多いのだとか。それを聞いて内心震え、息を呑む。
「……っ」
《ミカの場合は大丈夫じゃよ? 父親が高位の貴族じゃしのう》
『そうね。それに父親も兄も特別なドラゴンだもの、アンタに何かあったら二人が黙っちゃいないわよ? それに、アタシたちも黙っちゃいないわね』
<おー。お姉ちゃんのおうちは貴族なんだ? だよねー、シェーデルオネエちゃん。よっぽどのことがない限り、ボクたちが撃退するし>
『あら。アタシをお姉ちゃんと呼んでくれるの?! 嬉しいわ~!』
ナミルさんの言葉に、シェーデルさんは嬉しそうにクネクネと動いているけれど……。
<……そっちの意味じゃないし>
ボソリと呟いたナミルさんの声はシェーデルさんには聞こえなかったらしい。だから私も聞こえないふりをした。
そんな話をしていると父が顔を出した。やはりナミルさんを見て唖然としたものの、きちんと説明したら溜息をつかれた。そして三人から過去の【白魔法】を持っていた方たちの末路の話をされると、父のこめかみに青筋が浮かぶ。
「ほう……過去にそのようなことがあったのですか……」
《そうじゃ。じゃがお主もアル殿も、ミカをそのように扱ったりせんじゃろう?》
「そうですな。大事な娘ですから絶対にいたしません。アルと実花に縁談が来ても、本人やその家族などを徹底的に調べ、吟味して婚約させますよ」
『そうね、そのほうがいいわね』
「まあ、アルはともかく、実花の婚約者となると高位貴族でも難しいでしょうな」
《どうしてじゃ?》
「余程の人物ではない限り、アルが頷かないからですよ」
《『あ~……』》
父の言葉にアレイさんとシェーデルさんが苦笑し、私は視線を反らす。ナミルさんに至っては不思議そうに首を傾げていたので、護衛仲魔が説明していた。
……うん、重度のシスコンな兄なら余程の人物ではない限り、王族でも反対しそうだ。
そんな話をしているうちに兄が帰宅し、バルドさんからナミルさんのことを聞いたのか、着替えもせずに私の部屋へとやって来た。そしてそのサイズに驚いていたものの、なぜか目を輝かせながらその毛並みを見ている。それは父も同様で、じーっと黒く艶やかでもふもふな毛並みを見ていた。
まあ、気持ちはわかる。我が家はもふリストだらけだし、かくいう私もそうだからだ。
「あの、ナミルさん。お父様とお兄様に貴女の毛並みを触らせてもいいでしょうか?」
<ミカお姉ちゃんのお父さんとお兄ちゃん? ボクもパパとお兄ちゃんって呼んでいいならいいよー>
そんな太っ腹なことを言ったナミルさんに父と兄は二つ返事で承諾し、魔物姿に戻ったアレイさんとシェーデルさんを入れた五人でナミルさんの毛並みを堪能したのだった。
そのことに父は驚いていたけれど結局は揃って苦笑しながらも頷くと、殿下は嬉しそうな顔をした。そして帰り際に
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と念を押して帰って行った。そんな殿下が本当に珍しいのか、首を傾げる父。
「実花のお弁当を気に入ったんだな」
とは父の弁である。
ご飯の炊き方を聞かれたけれど「我が家の秘伝の料理法だと殿下に伝えた」と話したところ、父は頷いていた。やはりこの世界には土鍋がないので炊くにしても難しく、我が家でも父と兄、二人が教えたミゲルさんたち我が家の料理人くらいしか土鍋で炊けないそうだ。
「土鍋はどこで見つけたのですか?」
「……すまん、実花の部屋のキッチンにあった土鍋をアルに増殖してもらったものだから、『我が家の秘伝』というのもあながち間違いではないんだ」
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「ああ、いいとも。炊き込みご飯も教えてやろう」
「ありがとうございます、お父様」
そんな私たちの会話を、ミゲルさんとアイニさん、バルドさんが微笑ましそうに見ていた。……一応我が家は侯爵家なのですが……他の貴族宅では当主やそのお嬢様が料理することなどあるのだろうか……。
そんなことを疑問に持ったもののそれはまた今度聞くことにし、夕食までの間に着替えたりした。そのあとサーベルタイガーを自室へと連れて行き、お風呂に入れて綺麗にして乾かしたらやはりふわもこで艶々サラサラな毛並みになったのだけれど……。
<んー! やっぱ仔虎姿だと窮屈ー>
「はい……?」
そんな言葉とともにぐぐっと伸びをしたら躰が光り、真っ黒でシルバーの模様が入った大きな黒虎――サーベルタイガーとなった。大きさは三メメトルを超えていて、牙は仔のときよりもずっと長くなり、先端が鋭く尖っている。
<あ、お姉ちゃん、ご飯ありがとー! ボクはナミルっていうの!>
「あ……、え、ええ、どういたしまして。私は実花――ミカ・モーントシュタインと申します。よろしくお願いいたします」
<ミカお姉ちゃんね! うん、よろしくねー!>
喉をゴロゴロと鳴らしながら大きな頭を私の身体に擦りつけるサーベルタイガー――ナミルさん。もふもふの毛並みを撫でつつ呆然とする。なぜならば、その声は可愛い少女の声なのに、ボクっ娘だったからだ……!
どうしてこう、私の近くにくる魔獣や魔物は、個性豊かな人しかいないのだろう……と遠い目になってしまう。しかも黒いサーベルタイガー。殿下は何も仰ってはいなかったけれど、まさか希少種とか『色付き』ではないのか、と思って聞いたら。
<うん、希少種で、サーベルタイガーの中でも一番上に君臨してるよー>
これまた頭を抱える言葉が帰って来た。思わずまた遠い目をしていたら、アレイさんとシェーデルさんに生温い視線を向けられてしまった。
《だから無自覚にやりおったと言ったじゃろうが》
『ほんと、ミカ様って無自覚にいろんなモノを引き付けるし、天然の人誑しよねぇ……』
「私はそんなつもりで行動しているわけではないのですが……。それに人誑しではないですよ?」
《『これだから天然無自覚は』》
<ミカお姉ちゃん、優しい波動がするもん。あと懐かしい魔力も。だから引き付けられるんだー>
『そうねぇ。優しい波動よね』
《懐かしいのは【白】があるせいではないか?》
<わー、そうなの?! 聖女様と同じだからかー>
私を置き去りにしながら、魔物同士でそんな会話をしている。そして私を護る仲魔と認識したらしく、お互いに自己紹介をしていた。
どうも彼らの話を聞く限り、創造神が生み出した太古の昔から続いている良い魔物? たちは私が持っている【白魔法】に惹かれて来るようだ。その推測を話したら、三人からその通りと言われてしまった。これでは自衛したくとも、できないじゃないの……。
「もしかしてナミルさんもヒト型になれるのですか?」
<ボク? うん、なれるよ。でも黒虎のほうが好きだし楽だから、ほとんどヒト型にはならないよー。その代わり、仔虎になったりこの姿でお姉ちゃんを護るねー。あと、呼び捨てでいいよー>
「え……。申し訳ありませんが呼び捨ては却下いたします」
<えー? 別にいいのにー>
また護ると言われた……。ナミルさんがぶつぶつと何か言っているけれど、不思議だったのでそれを無視して聞いてみた。
「どうして皆さんは私を護ると仰るのでしょうか?」
『まず、アンタは戦えないわよね? それが一つ』
《儂らの本能とその記憶がそうさせるというのもあるのう》
<うんうん。聖女様を護って来たからねー。今はたくさんいないのが寂しいよねー>
「……それは、以前アレイさんたちが教えてくださったお話ですか?」
《そうじゃ》
以前教えてくれた、神の娘を守護するために生み出されたという、善良なる魔物たち。三人が受け継いで来た記憶によると、神がいなくなってからも、時々私のように【白魔法】を習得してしまう方が複数いたのだという。けれどある時を境に激減し、今は数百年に一人いるかいないかなのだそうだ。
そしてそういった方は大抵が少女の時に【白魔法】が発覚するけれど、魔物たちが護衛につくかつかないかで生活がガラリと変わるという。
魔物が護衛についた場合、知識がなければそれらを教え、悪しき心根や性根を持つ大人たちから身を護る術を教えたり、一緒になって撃退する。この場合は穏やかに過ごし、天寿をまっとうするという。
魔物が護衛につかなかった場合、神殿や貴族の館の奥に監禁されたり捕らわれたりして、大事にはされるけれど使い潰される。この場合は早死にすることが多いという。
そして今までの事例からすると、後者のほうが圧倒的に多いのだとか。それを聞いて内心震え、息を呑む。
「……っ」
《ミカの場合は大丈夫じゃよ? 父親が高位の貴族じゃしのう》
『そうね。それに父親も兄も特別なドラゴンだもの、アンタに何かあったら二人が黙っちゃいないわよ? それに、アタシたちも黙っちゃいないわね』
<おー。お姉ちゃんのおうちは貴族なんだ? だよねー、シェーデルオネエちゃん。よっぽどのことがない限り、ボクたちが撃退するし>
『あら。アタシをお姉ちゃんと呼んでくれるの?! 嬉しいわ~!』
ナミルさんの言葉に、シェーデルさんは嬉しそうにクネクネと動いているけれど……。
<……そっちの意味じゃないし>
ボソリと呟いたナミルさんの声はシェーデルさんには聞こえなかったらしい。だから私も聞こえないふりをした。
そんな話をしていると父が顔を出した。やはりナミルさんを見て唖然としたものの、きちんと説明したら溜息をつかれた。そして三人から過去の【白魔法】を持っていた方たちの末路の話をされると、父のこめかみに青筋が浮かぶ。
「ほう……過去にそのようなことがあったのですか……」
《そうじゃ。じゃがお主もアル殿も、ミカをそのように扱ったりせんじゃろう?》
「そうですな。大事な娘ですから絶対にいたしません。アルと実花に縁談が来ても、本人やその家族などを徹底的に調べ、吟味して婚約させますよ」
『そうね、そのほうがいいわね』
「まあ、アルはともかく、実花の婚約者となると高位貴族でも難しいでしょうな」
《どうしてじゃ?》
「余程の人物ではない限り、アルが頷かないからですよ」
《『あ~……』》
父の言葉にアレイさんとシェーデルさんが苦笑し、私は視線を反らす。ナミルさんに至っては不思議そうに首を傾げていたので、護衛仲魔が説明していた。
……うん、重度のシスコンな兄なら余程の人物ではない限り、王族でも反対しそうだ。
そんな話をしているうちに兄が帰宅し、バルドさんからナミルさんのことを聞いたのか、着替えもせずに私の部屋へとやって来た。そしてそのサイズに驚いていたものの、なぜか目を輝かせながらその毛並みを見ている。それは父も同様で、じーっと黒く艶やかでもふもふな毛並みを見ていた。
まあ、気持ちはわかる。我が家はもふリストだらけだし、かくいう私もそうだからだ。
「あの、ナミルさん。お父様とお兄様に貴女の毛並みを触らせてもいいでしょうか?」
<ミカお姉ちゃんのお父さんとお兄ちゃん? ボクもパパとお兄ちゃんって呼んでいいならいいよー>
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