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異世界転移編
思ってもみなかったことが飛び込んで来たらしい
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翌日。
午前中は執務室で、兄に領地のことを教わりながら書類を整理した。私が主に手がけたのは縦、横、合計の確かめ算で、兄と一緒にやることで計算ミスがないかを調べている。もちろん私の文字の勉強の一環でもあるので、書類の読み方も教わった。
モーントシュタイン侯爵家ではお米――リージェをはじめとした複数の農作物だけではなく、畜産もしているという。気候と土地柄のおかげなのか牧草なども多く、領地で取れる牛乳やヤギの乳は良質なものが多いのだとか。特にチーズは種類が豊富だし王家や他国に納品できるほどの良品で、リージェ共々王家と国外に出荷しているそうだ。
そのおかげで国力があがり、魔獣大暴走の殲滅も相まってその功績を認められ、侯爵家にまでなってしまったのだという。しかも、今度魔獣大暴走があって殲滅したら、公爵に叙爵されるかもしれないというのだから驚きだ。
「お兄様、この文字が読めません。なんと読むのですか?」
「ん? どれ……ああ、これはね……」
時々読めない文字があるのでそれを質問しながら書類を捌いて行く。その光景は一緒に仕事をしている時のようで、なんだか懐かしかった。
***
昼食の時に「午後は大丈夫だから、自室にいていいよ」と兄が言ってくれたので、使用人は立入禁止になっているほうの私の部屋に引きこもることを告げ、部屋へと戻った。その部屋を見たナミルさんは興味津々なようで、そわそわしながら室内を見回していた。
「好きに探検していいわよ。でも、あちこち触ってものを壊さないでね」
<はーい!>
全部の部屋の扉と窓を開け、ナミルさんを探検させる。躰が大きいと探検しづらいようで、仔虎姿になっていた。そしてアレイさんとシェーデルさんもパソコンがある部屋が気になるらしく、そっちに歩いて行った。二人とも魔物姿だ。まあ、二人にもその部屋は見せたことはないから、気持ちはわからなくもないけれど。
全部の部屋の掃除を魔法で徹底的にしたあと、クッキーを三種類とフィナンシェ、ベイクドチーズケーキを焼いた。バターや生クリームなどの乳製品は領地のものだ。
焼菓子を冷ましている間にクッションとカバーがセットになっているキットと端切れや裁縫道具を持ち出して、それを作ることにした。まずはクッション作り。ミシンで三方向と綿を詰めるくらいの隙間だけを残して縫い、綿を詰めると口を閉じて平均になるようにならす。
カバーにする刺繍は時間がかかるので、次に端切れを御守りの形に切り、刺繍を施してから縫うつもりだったのだが。
「実花、話が……おや、随分甘い匂いがしているな」
「お帰りなさい、お父様。はい、先ほどまでクッキーなどのお菓子を作っていたのです」
「ただいま。そうか。食べさせてくれるかい?」
「もちろん」
「ありがとう。さて、本題だ。実花、グラナート殿下がいらしたんだが、この部屋に通してもいいかい?」
「え……殿下が?」
御守りの形に切る前に、チーズケーキの荒熱がとれたので先に冷蔵庫に入れているとノックの音がしたから返事をしたら、父が顔を出した。まだ三時過ぎだし今日はお城に行っていたはずなのに、どうして帰って来たのだろう? それにこの部屋には父と兄、紹介された使用人三人しか入れないのに父がわざわざ殿下を連れて来たということは、聞かれたくない話でもあるのだろうかと勘ぐってしまうし、この部屋のことを話すことはないと信用しているのだろう。
今日は自宅だからと朝から手持ちの膝丈のワンピースとスパッツ、靴下しか履いていない。そのことと部屋が裁縫道具で散らかっていることを告げ、それでもいいのならと話すと、父は「構わん」と言ってくれたので通した。
元・玄関先に二人分のスリッパを用意し、開け放っていたドアの全てを閉めた。マシになったとはいえまだ甘い匂いが残っているから、窓は開けたままだ。それを見越していたかのように父が殿下を連れて入ってくる。お付きの人はおらず、殿下だけだ。
部屋を見た殿下は、もの珍しそうに室内を見回していて、父に靴を脱いでスリッパを履くように言われると目を丸くしていた。
「グラナート殿下、いらっしゃいませ。リビングは散らかっておりますので、キッチンのほうへどうぞ」
「あ、ああ」
案内を父に任せ、パタパタとスリッパの音をさせて父と殿下がキッチンへと向かう。危ないので出しっぱなしだった裁縫道具やハサミなどをしまうと、キッチンに立った。
「このような格好で申し訳ありません」
「いや……その格好も可愛いぞ」
「そ、そうですか? ありがとうございます」
相好を崩してそんなことを言う殿下を見た父は生温い視線を向けていて、そのことに首を傾げるも何を飲みたいのか聞いた。
「コーヒー、紅茶、緑茶がありますよ。温かいものと冷たいものを選べます。何をお飲みになりますか?」
「……では、温かい紅茶を」
「私は温かい緑茶が飲みたい。渋めで」
「わかりました。殿下、茶葉の好みはありますか?」
「うーん……どうしようか……」
「香りを嗅いで決めますか?」
「そうしよう」
茶箪笥から缶に入っている紅茶の茶葉と緑茶、焼きたてのクッキーを出す。クッキーはバターとナッツ、チョコとプレーンの市松模様になっているもので、ナッツはアレイさんのリクエストだった。殿下に茶葉を決めてもらっている間に私はミルクティーにしようと決め、ティーカップを四人分と湯飲み茶碗、深皿をだした。アレイさんたちのぶんも一緒に用意しないと拗ねるからだ。
アレイさんとシェーデルさんは紅茶、ナミルさんはミルクがいいと言うのでそれと一緒にクッキーを少し取り分け、護衛の三人に配る。その間に殿下はダージリンの香りが気に入ったのか、その缶を渡された。私はアールグレイの茶葉だ。
「お父様が誰かをこの部屋に連れてくるのは珍しいですね。内緒話ですか?」
「内緒話というか、なんというか……」
「内緒話でしたら、そのまま続けてください。私は飲み物を入れたあと、裁縫の続きをしていますから」
「いや、実花にも関係あることだから、座りなさい」
「……はい」
そんな話をしながらも手を止めることなく紅茶や緑茶を淹れると殿下と父の前に先に置き、次に護衛三人、最後に私はミルクティーを持って席に着く。
「まず先に言っておくが、これはアルも承知している」
「……お兄様も?」
「ああ」
父が話し出すと、殿下は緊張した面持ちで私を見る。どうしてそんな顔をするのだろう。それに、兄が承知しているという意味がわからない。
「それを前提にまずは質問をするが、正直に答えなさい。実花は誰かと婚姻……結婚する気はあるかい?」
「え……結婚、ですか?」
「ああ。実花がつらい目にあったことも、男をあまり信用していないこともわかっている。それでも私は実花の正直な気持ちを知りたい」
真剣な目を向ける父の目をじっと見つめる。
私の気持ちを知っていたなんて思いもしなかった。やはり親なんだなあ、と心が温かくなる。だから、正直な気持ちをきちんと話そうと思う。
「結婚に対して憧れはありますが、この世界で結婚できるとは思っていません」
「どうして?」
「まず、私の年齢です。そしてこの国の人は、長い年月を生きるドラゴンですよね? ドラゴンではない私は、長く生きてもあと五、六十年くらいでしょう。そう考えるとドラゴンであるお父様よりも先立つ親不孝をしますし、夫になる人も不幸にします。子供を授かるかどうかもわかりません。そんな女を妻にほしいと……妻に迎えるとは思えません」
「……」
「先に老いて死ぬのは私なのです。だからこそ、憧れていると申し上げました」
異種族であるとは言わなかった。ドラゴンではないと言っているのだから、父や殿下ならその意味をわかってくれるだろう。
結婚に対して憧れはある。できるのであればしたいとは思うし、そんな稀有な人がいるとは思えなかった。けれど。
「うん、実花ならそう言うだろうと思ったよ。……実は、実花に縁談がある」
「……私が、申し込んだ」
「え……?」
その言葉に驚く。殿下には婚約者がいると思っていたからだ。まさかと思って殿下を見ると、真剣な顔で私を見ていた。
「悪いとは思ったが、私もアルも断るつもりで、つらい目にあった実花のことを話した。だが、殿下はそれを聞いたうえでご自分の正直な気持ちを私とアルに話してくれたんだ。それを踏まえて殿下ならばと頷いたが、実花がいいと言ったならばと条件を出したんだ。だからここに連れて来た。この部屋と実花の気持ちを知り、お互いに話して同意を得られたならば、とね」
「お父様……」
「アイゼン、ミカ嬢と二人きりで話したい。いいだろうか?」
「ええ、構いませんよ。実花、殿下と話をしてから決めなさい。いいね?」
「……はい」
父は私の返事に頷くと、魔物の三人を連れて部屋から出て行ってしまったのだった。
午前中は執務室で、兄に領地のことを教わりながら書類を整理した。私が主に手がけたのは縦、横、合計の確かめ算で、兄と一緒にやることで計算ミスがないかを調べている。もちろん私の文字の勉強の一環でもあるので、書類の読み方も教わった。
モーントシュタイン侯爵家ではお米――リージェをはじめとした複数の農作物だけではなく、畜産もしているという。気候と土地柄のおかげなのか牧草なども多く、領地で取れる牛乳やヤギの乳は良質なものが多いのだとか。特にチーズは種類が豊富だし王家や他国に納品できるほどの良品で、リージェ共々王家と国外に出荷しているそうだ。
そのおかげで国力があがり、魔獣大暴走の殲滅も相まってその功績を認められ、侯爵家にまでなってしまったのだという。しかも、今度魔獣大暴走があって殲滅したら、公爵に叙爵されるかもしれないというのだから驚きだ。
「お兄様、この文字が読めません。なんと読むのですか?」
「ん? どれ……ああ、これはね……」
時々読めない文字があるのでそれを質問しながら書類を捌いて行く。その光景は一緒に仕事をしている時のようで、なんだか懐かしかった。
***
昼食の時に「午後は大丈夫だから、自室にいていいよ」と兄が言ってくれたので、使用人は立入禁止になっているほうの私の部屋に引きこもることを告げ、部屋へと戻った。その部屋を見たナミルさんは興味津々なようで、そわそわしながら室内を見回していた。
「好きに探検していいわよ。でも、あちこち触ってものを壊さないでね」
<はーい!>
全部の部屋の扉と窓を開け、ナミルさんを探検させる。躰が大きいと探検しづらいようで、仔虎姿になっていた。そしてアレイさんとシェーデルさんもパソコンがある部屋が気になるらしく、そっちに歩いて行った。二人とも魔物姿だ。まあ、二人にもその部屋は見せたことはないから、気持ちはわからなくもないけれど。
全部の部屋の掃除を魔法で徹底的にしたあと、クッキーを三種類とフィナンシェ、ベイクドチーズケーキを焼いた。バターや生クリームなどの乳製品は領地のものだ。
焼菓子を冷ましている間にクッションとカバーがセットになっているキットと端切れや裁縫道具を持ち出して、それを作ることにした。まずはクッション作り。ミシンで三方向と綿を詰めるくらいの隙間だけを残して縫い、綿を詰めると口を閉じて平均になるようにならす。
カバーにする刺繍は時間がかかるので、次に端切れを御守りの形に切り、刺繍を施してから縫うつもりだったのだが。
「実花、話が……おや、随分甘い匂いがしているな」
「お帰りなさい、お父様。はい、先ほどまでクッキーなどのお菓子を作っていたのです」
「ただいま。そうか。食べさせてくれるかい?」
「もちろん」
「ありがとう。さて、本題だ。実花、グラナート殿下がいらしたんだが、この部屋に通してもいいかい?」
「え……殿下が?」
御守りの形に切る前に、チーズケーキの荒熱がとれたので先に冷蔵庫に入れているとノックの音がしたから返事をしたら、父が顔を出した。まだ三時過ぎだし今日はお城に行っていたはずなのに、どうして帰って来たのだろう? それにこの部屋には父と兄、紹介された使用人三人しか入れないのに父がわざわざ殿下を連れて来たということは、聞かれたくない話でもあるのだろうかと勘ぐってしまうし、この部屋のことを話すことはないと信用しているのだろう。
今日は自宅だからと朝から手持ちの膝丈のワンピースとスパッツ、靴下しか履いていない。そのことと部屋が裁縫道具で散らかっていることを告げ、それでもいいのならと話すと、父は「構わん」と言ってくれたので通した。
元・玄関先に二人分のスリッパを用意し、開け放っていたドアの全てを閉めた。マシになったとはいえまだ甘い匂いが残っているから、窓は開けたままだ。それを見越していたかのように父が殿下を連れて入ってくる。お付きの人はおらず、殿下だけだ。
部屋を見た殿下は、もの珍しそうに室内を見回していて、父に靴を脱いでスリッパを履くように言われると目を丸くしていた。
「グラナート殿下、いらっしゃいませ。リビングは散らかっておりますので、キッチンのほうへどうぞ」
「あ、ああ」
案内を父に任せ、パタパタとスリッパの音をさせて父と殿下がキッチンへと向かう。危ないので出しっぱなしだった裁縫道具やハサミなどをしまうと、キッチンに立った。
「このような格好で申し訳ありません」
「いや……その格好も可愛いぞ」
「そ、そうですか? ありがとうございます」
相好を崩してそんなことを言う殿下を見た父は生温い視線を向けていて、そのことに首を傾げるも何を飲みたいのか聞いた。
「コーヒー、紅茶、緑茶がありますよ。温かいものと冷たいものを選べます。何をお飲みになりますか?」
「……では、温かい紅茶を」
「私は温かい緑茶が飲みたい。渋めで」
「わかりました。殿下、茶葉の好みはありますか?」
「うーん……どうしようか……」
「香りを嗅いで決めますか?」
「そうしよう」
茶箪笥から缶に入っている紅茶の茶葉と緑茶、焼きたてのクッキーを出す。クッキーはバターとナッツ、チョコとプレーンの市松模様になっているもので、ナッツはアレイさんのリクエストだった。殿下に茶葉を決めてもらっている間に私はミルクティーにしようと決め、ティーカップを四人分と湯飲み茶碗、深皿をだした。アレイさんたちのぶんも一緒に用意しないと拗ねるからだ。
アレイさんとシェーデルさんは紅茶、ナミルさんはミルクがいいと言うのでそれと一緒にクッキーを少し取り分け、護衛の三人に配る。その間に殿下はダージリンの香りが気に入ったのか、その缶を渡された。私はアールグレイの茶葉だ。
「お父様が誰かをこの部屋に連れてくるのは珍しいですね。内緒話ですか?」
「内緒話というか、なんというか……」
「内緒話でしたら、そのまま続けてください。私は飲み物を入れたあと、裁縫の続きをしていますから」
「いや、実花にも関係あることだから、座りなさい」
「……はい」
そんな話をしながらも手を止めることなく紅茶や緑茶を淹れると殿下と父の前に先に置き、次に護衛三人、最後に私はミルクティーを持って席に着く。
「まず先に言っておくが、これはアルも承知している」
「……お兄様も?」
「ああ」
父が話し出すと、殿下は緊張した面持ちで私を見る。どうしてそんな顔をするのだろう。それに、兄が承知しているという意味がわからない。
「それを前提にまずは質問をするが、正直に答えなさい。実花は誰かと婚姻……結婚する気はあるかい?」
「え……結婚、ですか?」
「ああ。実花がつらい目にあったことも、男をあまり信用していないこともわかっている。それでも私は実花の正直な気持ちを知りたい」
真剣な目を向ける父の目をじっと見つめる。
私の気持ちを知っていたなんて思いもしなかった。やはり親なんだなあ、と心が温かくなる。だから、正直な気持ちをきちんと話そうと思う。
「結婚に対して憧れはありますが、この世界で結婚できるとは思っていません」
「どうして?」
「まず、私の年齢です。そしてこの国の人は、長い年月を生きるドラゴンですよね? ドラゴンではない私は、長く生きてもあと五、六十年くらいでしょう。そう考えるとドラゴンであるお父様よりも先立つ親不孝をしますし、夫になる人も不幸にします。子供を授かるかどうかもわかりません。そんな女を妻にほしいと……妻に迎えるとは思えません」
「……」
「先に老いて死ぬのは私なのです。だからこそ、憧れていると申し上げました」
異種族であるとは言わなかった。ドラゴンではないと言っているのだから、父や殿下ならその意味をわかってくれるだろう。
結婚に対して憧れはある。できるのであればしたいとは思うし、そんな稀有な人がいるとは思えなかった。けれど。
「うん、実花ならそう言うだろうと思ったよ。……実は、実花に縁談がある」
「……私が、申し込んだ」
「え……?」
その言葉に驚く。殿下には婚約者がいると思っていたからだ。まさかと思って殿下を見ると、真剣な顔で私を見ていた。
「悪いとは思ったが、私もアルも断るつもりで、つらい目にあった実花のことを話した。だが、殿下はそれを聞いたうえでご自分の正直な気持ちを私とアルに話してくれたんだ。それを踏まえて殿下ならばと頷いたが、実花がいいと言ったならばと条件を出したんだ。だからここに連れて来た。この部屋と実花の気持ちを知り、お互いに話して同意を得られたならば、とね」
「お父様……」
「アイゼン、ミカ嬢と二人きりで話したい。いいだろうか?」
「ええ、構いませんよ。実花、殿下と話をしてから決めなさい。いいね?」
「……はい」
父は私の返事に頷くと、魔物の三人を連れて部屋から出て行ってしまったのだった。
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