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婚約編
遭遇したようです
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王子妃教育が始まって、なんだかんだと二週間がたった。
「わたくしたちが教えることは、もうないわ。よく頑張りましたね」
「ありがとうございます」
習った通り優雅に礼をすると、王太后様も女官も微笑んでくださった。マナーや礼など合格とは言っていただいたけれど、もう少し習いたいとお願いしたところ、快くお返事をくださった。なので文字と一緒にマナーも習ったところ、「どこに出しても恥ずかしくないわ」と合格をいただいた。
「自慢の婚約者だ」
とジークハルト様にも褒めていただいて、とても嬉しい。
紅茶の種類を味と香りだけで当てるのは難しかったけれど、今ではそれも合格をいただいている。お茶会では必要なことだからと教えてくださった王太后様と女官に感謝しか浮かばなかった。
まあ、地球ほど種類があったわけではないから助かったと言えるのだけれど。
「本来はここまで頑張ることはなかったのですよ?」
「王太后様はそう仰いますが、私の心情といたしましては、ジークハルト様に恥をかかせたくなかったのです」
自分の気持ちを伝えるとお二人は苦笑したものの、それ以上はなにも仰らなかった。
宰相様やその奥方であるラファエラ様と違って国外に行くことはないとはいえ、ジークハルト様は王族だ。彼が好きだからこそ彼にふさわしくありたいと思うし、他者にふさわしくないと言われたくはない。だからこそ、私はジークハルト様のために頑張れた。
「ミカ様のような気概のある方が陛下の婚約者ならよかったのにねえ……」
溜息をつきながらそんなことを仰った王太后様に、私も女官も苦笑しかできない。
教育が始まって一週間たったころ、ジークハルト様と一緒に父の執務室に向かっている途中のこと。
『グラナート様はあたしの婚約者なのよ! 無暗に近づかないで!』
と知らない女性から声をかけられた。『グラナート様』と言っている時点で違うとわかるのだけれど、名乗りもしないでそのようなことを言われるとは思っていなかったのだ。私と談笑していたジークハルト様はそれを邪魔されたからなのか、その女性を見た途端不機嫌になってしまった。
『そのような嘘はつかないでもらおうか、マルゴット王女。貴女は兄上の婚約者であろう? 誰か、陛下を呼んで来てくれないか』
『畏まりました』
『違うっ! あたしはっ!』
なおも言い募るマルゴット王女と呼ばれた女性を、ジークハルト様が侍従に指示を出して陛下を呼びに行かせる。そしてその場にいた騎士たちに彼女を取り押さえるように告げると、彼女は逃げようとしたけれど呆気なく捕まった。
『ジークハルト様、どなたでしょうか?』
『え……』
『陛下の婚約者と言われている隣国の王女だ』
私がジークハルト様と呼んだことで、私が婚約者だとわかったのだろう……彼女の顔が徐々に青ざめていく。隣国の王女が問題児だというのは、ジークハルト様からも王太后様からも聞いていた。そして何か言われても無視していいとも。
王女を無視するなんて……と最初は思ったものの、面識がないうえに挨拶すらしてこない失礼な方なのだ。彼女のほうが身分が上なので、本来ならば彼女から挨拶をしなければならないのだけれど、それすらもない。
(だから問題児と言われているのですね……)
内心で溜息をつきながらそんなことを考えていた。それに、彼女はあちこちで問題を起こしいていて、今度なにか仕出かしたら婚約破棄及び隣国に帰すことになっているという。
いくら彼女付きの侍女や王太后様、陛下が諭そうとも彼女は一向に変わることなくここまで来てしまったそうで、もうどうにもならないのだとか。
『陛下や侍女に聞いた話だが、隣国にいた時は王女としての役割も婚約者としてのマナーもできていたそうだ。だが、あれでは人が変わったか偽者だとしか思えぬ』
とはジークハルト様の弁だ。確かにこの様子では、人が変わったか偽者と言われても仕方がないだろう。
そうこうするうちに陛下とお付きの侍女らしき人が到着し、王女の状態を見て溜息をつくと、ジークハルト様に何があったのか聞いていた。それを聞き終えた陛下が彼女に向き直ると、彼女の肩がビクリと揺れた。
『マルゴット王女、何度言ったらわかるのかな?』
『へ、陛下……っ』
『昔はきちんと王女の役割もできていたし、婚約者としても申し分がなかった。だが、この国に来てから貴女は変わってしまったし、私もほとほと愛想が尽きた。契約違反により婚約を解消すると貴女の父に伝えておいた』
陛下の言葉に、彼女の顔が徐々に青ざめていく。
『そんな!』
『そろそろ迎えにくるだろう。今日中にこの国から出ていってもらうよ』
『嫌! 陛下!』
『連れていけ』
『はっ!』
無情とも言える陛下の言葉に、近衛騎士たちは当然のことながら従う。そして侍女は『申し訳ございませんでした』と陛下やジークハルト様、私にも頭を下げ、騎士たちのあとをついて行った。
呆気にとられてその光景を見ていたのだけれど、上に立つのであればお手本とならなければならない。それはとてもよくわかるのだけれど、過去にできていたものができなくなる……そんなことなどあるのだろうか……。
そう思っていた時期が私にもありました。
後日ジークハルト様から聞いた話なのだけれど、偽者かもと疑われていた彼女は確かにマルゴット王女だった。けれど、不慮の事故で頭を打ち、記憶喪失となっていたらしい。
一から教育し直したものの王女はマナーなど忘れてしまったかのように何もできず、これでは隣国の王妃など務まらないからと秘密裏に婚約解消を願い出ようとした矢先に陛下と婚約していることを王女に知られてしまい、止めるのも聞かずにこの国に来てしまったのだとか。
隣国側もすぐに連れ戻そうとしたのだけれど、陛下に会えば記憶を取り戻すのではないかと多少の打算と期待をしたもののそれすらもなく、悪化しただけだったという。
真っ先に陛下やこの国の重鎮に話をしていればここまで酷いことにはならなかったかも知れないし、こちら側としても打つ手はあったはずだ。そしてこちらとて問い合わせをしていたけれどその時には何の説明もなく、それをしなかった隣国が悪いしそれらも踏まえて、外交担当の大臣や宰相様は隣国にペナルティとして賠償金を払わせたそうだ。
この国の政治のことはよくわからないけれど、あの王女もある意味被害者なのだろうと思う。そこは周囲がしっかり止めて、王女に納得させて、教育をするかさっさと婚約破棄をするか事情を話しておけばよかっただけだと思うのだけれど、隣国としては何かしらの思惑があったからこそ、こんなことになってしまったのだろう。
その王女だけれど、相変わらず記憶は戻っておらず、教育も大変らしい。他人事ではあるけれど……ご愁傷さまです。
それはともかく、今日で私の教育も終わりです。ジークハルト様のお手伝いはいつからなのかはこれから話し合うことになっている。
ジークハルト様が迎えに来たので、お二人にお礼を言って部屋を出る。そのまま父の執務室に行くと、昼食を食べた。最近はミゲルさんにお弁当作りを任せているので、当たり前だけれど私が作るのよりも美味しい。
「教育期間中にも王太后様やグラナート殿下からもお褒めのお言葉をいただいたが、実花はどう感じた?」
「とても有意義な時間と期間でした。お父様にも少しお話いたしましたけれど、マナーも私からお願いして見ていただきましたし、お茶会に必要なことだからと茶葉の種類や味を教えていただきました。文字なども全て合格をいただいています」
「ああ、確かに所作は優雅になったな、実花は」
父の言葉に、ジークハルト様も兄も頷いている。そのことがとても嬉しい。
「それでだ。殿下のお手伝いなのだが、殿下はどのようにお考えてすかな?」
「俺としてはすぐにでも来てもらいたいところだが、既に週末だからな。なので、来週からどうだろう」
「それで構いませんが、月末はどうしますか?」
「ミカをそのまま借りたいのだが……いいだろうか」
「そう仰ると思いました。ええ、構いませんが、アルジェントはお貸しできませんがよろしいですかな?」
「ああ、構わない」
ミカもそれでいいだろうか、とジークハルト様に聞かれたので頷き、しばらく雑談をしたジークハルト様は、ご自分の執務室へと帰られた。
「わたくしたちが教えることは、もうないわ。よく頑張りましたね」
「ありがとうございます」
習った通り優雅に礼をすると、王太后様も女官も微笑んでくださった。マナーや礼など合格とは言っていただいたけれど、もう少し習いたいとお願いしたところ、快くお返事をくださった。なので文字と一緒にマナーも習ったところ、「どこに出しても恥ずかしくないわ」と合格をいただいた。
「自慢の婚約者だ」
とジークハルト様にも褒めていただいて、とても嬉しい。
紅茶の種類を味と香りだけで当てるのは難しかったけれど、今ではそれも合格をいただいている。お茶会では必要なことだからと教えてくださった王太后様と女官に感謝しか浮かばなかった。
まあ、地球ほど種類があったわけではないから助かったと言えるのだけれど。
「本来はここまで頑張ることはなかったのですよ?」
「王太后様はそう仰いますが、私の心情といたしましては、ジークハルト様に恥をかかせたくなかったのです」
自分の気持ちを伝えるとお二人は苦笑したものの、それ以上はなにも仰らなかった。
宰相様やその奥方であるラファエラ様と違って国外に行くことはないとはいえ、ジークハルト様は王族だ。彼が好きだからこそ彼にふさわしくありたいと思うし、他者にふさわしくないと言われたくはない。だからこそ、私はジークハルト様のために頑張れた。
「ミカ様のような気概のある方が陛下の婚約者ならよかったのにねえ……」
溜息をつきながらそんなことを仰った王太后様に、私も女官も苦笑しかできない。
教育が始まって一週間たったころ、ジークハルト様と一緒に父の執務室に向かっている途中のこと。
『グラナート様はあたしの婚約者なのよ! 無暗に近づかないで!』
と知らない女性から声をかけられた。『グラナート様』と言っている時点で違うとわかるのだけれど、名乗りもしないでそのようなことを言われるとは思っていなかったのだ。私と談笑していたジークハルト様はそれを邪魔されたからなのか、その女性を見た途端不機嫌になってしまった。
『そのような嘘はつかないでもらおうか、マルゴット王女。貴女は兄上の婚約者であろう? 誰か、陛下を呼んで来てくれないか』
『畏まりました』
『違うっ! あたしはっ!』
なおも言い募るマルゴット王女と呼ばれた女性を、ジークハルト様が侍従に指示を出して陛下を呼びに行かせる。そしてその場にいた騎士たちに彼女を取り押さえるように告げると、彼女は逃げようとしたけれど呆気なく捕まった。
『ジークハルト様、どなたでしょうか?』
『え……』
『陛下の婚約者と言われている隣国の王女だ』
私がジークハルト様と呼んだことで、私が婚約者だとわかったのだろう……彼女の顔が徐々に青ざめていく。隣国の王女が問題児だというのは、ジークハルト様からも王太后様からも聞いていた。そして何か言われても無視していいとも。
王女を無視するなんて……と最初は思ったものの、面識がないうえに挨拶すらしてこない失礼な方なのだ。彼女のほうが身分が上なので、本来ならば彼女から挨拶をしなければならないのだけれど、それすらもない。
(だから問題児と言われているのですね……)
内心で溜息をつきながらそんなことを考えていた。それに、彼女はあちこちで問題を起こしいていて、今度なにか仕出かしたら婚約破棄及び隣国に帰すことになっているという。
いくら彼女付きの侍女や王太后様、陛下が諭そうとも彼女は一向に変わることなくここまで来てしまったそうで、もうどうにもならないのだとか。
『陛下や侍女に聞いた話だが、隣国にいた時は王女としての役割も婚約者としてのマナーもできていたそうだ。だが、あれでは人が変わったか偽者だとしか思えぬ』
とはジークハルト様の弁だ。確かにこの様子では、人が変わったか偽者と言われても仕方がないだろう。
そうこうするうちに陛下とお付きの侍女らしき人が到着し、王女の状態を見て溜息をつくと、ジークハルト様に何があったのか聞いていた。それを聞き終えた陛下が彼女に向き直ると、彼女の肩がビクリと揺れた。
『マルゴット王女、何度言ったらわかるのかな?』
『へ、陛下……っ』
『昔はきちんと王女の役割もできていたし、婚約者としても申し分がなかった。だが、この国に来てから貴女は変わってしまったし、私もほとほと愛想が尽きた。契約違反により婚約を解消すると貴女の父に伝えておいた』
陛下の言葉に、彼女の顔が徐々に青ざめていく。
『そんな!』
『そろそろ迎えにくるだろう。今日中にこの国から出ていってもらうよ』
『嫌! 陛下!』
『連れていけ』
『はっ!』
無情とも言える陛下の言葉に、近衛騎士たちは当然のことながら従う。そして侍女は『申し訳ございませんでした』と陛下やジークハルト様、私にも頭を下げ、騎士たちのあとをついて行った。
呆気にとられてその光景を見ていたのだけれど、上に立つのであればお手本とならなければならない。それはとてもよくわかるのだけれど、過去にできていたものができなくなる……そんなことなどあるのだろうか……。
そう思っていた時期が私にもありました。
後日ジークハルト様から聞いた話なのだけれど、偽者かもと疑われていた彼女は確かにマルゴット王女だった。けれど、不慮の事故で頭を打ち、記憶喪失となっていたらしい。
一から教育し直したものの王女はマナーなど忘れてしまったかのように何もできず、これでは隣国の王妃など務まらないからと秘密裏に婚約解消を願い出ようとした矢先に陛下と婚約していることを王女に知られてしまい、止めるのも聞かずにこの国に来てしまったのだとか。
隣国側もすぐに連れ戻そうとしたのだけれど、陛下に会えば記憶を取り戻すのではないかと多少の打算と期待をしたもののそれすらもなく、悪化しただけだったという。
真っ先に陛下やこの国の重鎮に話をしていればここまで酷いことにはならなかったかも知れないし、こちら側としても打つ手はあったはずだ。そしてこちらとて問い合わせをしていたけれどその時には何の説明もなく、それをしなかった隣国が悪いしそれらも踏まえて、外交担当の大臣や宰相様は隣国にペナルティとして賠償金を払わせたそうだ。
この国の政治のことはよくわからないけれど、あの王女もある意味被害者なのだろうと思う。そこは周囲がしっかり止めて、王女に納得させて、教育をするかさっさと婚約破棄をするか事情を話しておけばよかっただけだと思うのだけれど、隣国としては何かしらの思惑があったからこそ、こんなことになってしまったのだろう。
その王女だけれど、相変わらず記憶は戻っておらず、教育も大変らしい。他人事ではあるけれど……ご愁傷さまです。
それはともかく、今日で私の教育も終わりです。ジークハルト様のお手伝いはいつからなのかはこれから話し合うことになっている。
ジークハルト様が迎えに来たので、お二人にお礼を言って部屋を出る。そのまま父の執務室に行くと、昼食を食べた。最近はミゲルさんにお弁当作りを任せているので、当たり前だけれど私が作るのよりも美味しい。
「教育期間中にも王太后様やグラナート殿下からもお褒めのお言葉をいただいたが、実花はどう感じた?」
「とても有意義な時間と期間でした。お父様にも少しお話いたしましたけれど、マナーも私からお願いして見ていただきましたし、お茶会に必要なことだからと茶葉の種類や味を教えていただきました。文字なども全て合格をいただいています」
「ああ、確かに所作は優雅になったな、実花は」
父の言葉に、ジークハルト様も兄も頷いている。そのことがとても嬉しい。
「それでだ。殿下のお手伝いなのだが、殿下はどのようにお考えてすかな?」
「俺としてはすぐにでも来てもらいたいところだが、既に週末だからな。なので、来週からどうだろう」
「それで構いませんが、月末はどうしますか?」
「ミカをそのまま借りたいのだが……いいだろうか」
「そう仰ると思いました。ええ、構いませんが、アルジェントはお貸しできませんがよろしいですかな?」
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ミカもそれでいいだろうか、とジークハルト様に聞かれたので頷き、しばらく雑談をしたジークハルト様は、ご自分の執務室へと帰られた。
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