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婚約編
ジークハルト様の執務室のようです
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週明け。
父と兄、魔物たちと一緒に登城すると、今日はジークハルト様とギルさんが待っていた。護衛であるアレイさんとシェーデルさんは、珍しく魔物姿だ。しかもナミルさんも本来の姿になっていて、その上にシェーデルさんが乗って私の横にいて、アレイさんは私の左肩に乗っている。
どういう風の吹き回しなのかわからないしお城の人と戦うのは嫌だと言ってたはずなのだけれど、今日は魔物姿で登城している。
まあ、それを見たジークハルト様とギルさんは苦笑していらっしゃるし、周囲にいた方たちはドン引いているのだから、威嚇とか護衛という意味ではある意味成功しているのだろう。
「おはよう、ミカ。今日から頼む」
「はい、ジークハルト様。それと、私の護衛である魔物たちの同席をお許しくださり、ありがとうございます」
「構わないさ。こちらで用意してもよかったのだが、ミカには『色付き』がいるからな……。もちろんギルたち近衛にも護衛をさせるが、最終防衛線は魔物たちだ」
ジークハルト様の言葉に、魔物たち三人が嬉々として反応する。
『当たり前じゃないの、しっかり護るわよ~』
《そうじゃな。儂の糸で簀巻きにしてやるわ!》
<ボクも引っかいて噛み付くよ~>
「おお、頼もしいな! ミカの護衛は任せたぞ!」
『《<任せろ!>》』
「やめてください……」
頷いているジークハルト様と魔物たちを見ていると頭痛がしてくる。どうしてこんなに仲がいいのだろう……。
「さて。時間も迫っていることだし、移動しよう。ただ、今はいいが、部屋に入るのにその姿は……」
『大丈夫よ。アタシたちが【色付き】ってわかってるなら、どうするかもわかってるでしょ?』
「そうだな。では、牽制にもなることだし、私の部屋の前まではそのままで来ていただこう。ミカ、お手をどうぞ」
「はい、ジークハルト様」
差し出された腕に手を乗せると、ジークハルト様とギルさん、魔物たち、父と兄が歩き出す。今日は兄も一緒に執務をすると聞いているので、ジークハルト様がいらっしゃらない時は兄に聞こうと思う。
途中まで父と一緒に歩き、ジークハルト様の執務室へと向かう。ただ、空気を読めないというか自分の力量がわかっていない一般騎士たちがいるようで、魔物たちに勝手に戦いを挑んではアレイさんに簀巻きにされたり、シェーデルさんの槍で一突きされて吹っ飛ばされたり(しかもナミルさんに乗ったまま)していた。ナミルさんに至っては尻尾で叩いて吹っ飛ばしていた。
「……ふん、自分の力量も見極められない愚か者め。あとで騎士団長と一緒に鍛え直せ」
「御意」
冷ややかなジークハルト様の声と、同じように冷ややかに答えるギルさんに、何も考えずに突っ込んで来た騎士たちの顔が青ざめていく。
《自分の力量がわからぬ者など、一生上にはあがれぬしのう》
<そもそも、ボクの尻尾にすら負けるなんて弱すぎ~>
『アタシなんて槍の柄よ、柄。しかも風圧で飛ばされてるんだもの、鼻で笑うわよね~』
「……さすがに貴方たちには勝てませんから、せめて風圧で飛ばされないくらいには鍛えましょう」
「そのほうがいいだろう」
魔物たちの言葉にギルさんがこめかみに青筋をたてているし、ジークハルト様は頷いているし……。なぜ空気を読まないのかと小一時間ほど問い詰めたいけれど、そこは彼らの上司であるジークハルト様とギルさんに任せようと思う。
そんなことをしている間に父とは途中で別れ、王宮の奥にあるジークハルト様の執務室に近づいてくる。近衛だからなのかさすがに自分の力量や魔物たちの強さがわかるようで、彼らは敬礼するだけに留まっていた。そしてなぜか、私に尊敬の眼差しを向けてくる。
……恥ずかしいのでやめていただきたいのですけれど……。
そう思ったところで口に出す勇気などなく、お辞儀をするだけに留めた。
「ミカ、ここが俺の執務室だ。ここに来る時は俺が迎えに行く。俺がいない時はアルかギルに頼むことにしておくから」
「はい」
扉を開けるジークハルト様に続き、私も促されて中へと入る。アレイさん以外は我が家にいる時のように小さくなり、兄以外はシェーデルさんの小ささに驚いていたけれど、『小さくたってアタシたちの力量は一緒だからね?』と釘を刺され、その場にいた全員が青ざめながら頷いていたのには笑ってしまった。
そしてジークハルト様のお部屋が父の執務室より広いのは、さすがは王族といったところなのだけれど……そこにはどこかで見た光景が広がっていた。
「……書類が散乱しているのですね」
「ああ……。すまないが、ミカにはこの片付けの手伝いをしてほしいのだ」
「わかりました。まずはどのように分類すればいいでしょうか?」
ジークハルト様の執務室は、父のところ以上に書類が散乱していた。兄がいてこのていたらく……。内心溜息をつきながらも書類の分類を聞き、わからない場合はすぐに聞くことにして作業を始めた。
午前の休憩の時にベンさんがいらして、お茶とお菓子を置いていった。お菓子は私が王宮の料理人に教えたクッキーです。
ええ、王太后様たっての願いで、王宮の料理人にクッキーとエプレンジュパイ、チーズケーキのレシピを教えましたとも!
アメリカンチェリーに似たシリエーラという果物もあって、味も似たものだったのでアレンジとしてシリエーラパイも教えた。もちろんモーントシュタイン家の料理人にも教えているし、ミートパイの作り方も教えている。
王太后様からのお話によると、国外からいらしたお客様にもエプレンジュパイは好評だったようで、とても感謝された。お礼として最高級のスパイダーシルクで作ったストールを二枚いただきました。光沢のある綺麗なストールで、普段使いだけではなく夜会などでも使えるデザインだそうで、「ミカ様にとてもよくお似合いですわ」と褒めていただいたのも記憶に新しい。
それはともかく、休憩を終えると昼食の鐘が鳴るまで書類を分類し、わからないものはジークハルト様か兄に聞きながら仕分けていった。昼食は兄が持って来たものを食べる。もちろん、ミゲルさんが作ったものだ。
「さすがはモーントシュタイン家の料理人だな」
「ありがとうございます」
綺麗に盛り付けられたお弁当を目の前にして、ジークハルト様の顔が綻ぶ。今日は唐揚げ、卵焼き、ミニハンバーグ、温野菜サラダ。蜂蜜入りのパンとくるみが入ってるパン、チーズが入ってるパンだ。そこに王宮で作られているオニオンスープと桃の味がするジュースが付く。もちろん、オニオンスープにはフランスパンに似たものと少しだけ焦げ目がついたチーズが入っている。
魔物たちは私が用意したお弁当を食べている。おかずは同じだけれど、三人はおにぎりがいいというので、おにぎりになっていた。
いただきますをして、まずはオニオンスープを一口飲む。試食で何回か飲まされたけれどとてもいい味だったし、他の王族の方も気に入ったと聞いている。
「いい味だな。これを教えたのはミカだと聞いた」
「はい。王太后様の教育の時にお教えしました」
「母上は喜んでいたか?」
「はい」
ジークハルト様に話しかけられたのでそう答える。ふわりと笑うジークハルト様に、私も嬉しくなる。兄やここにいる文官もほくほく顔なので、この国の方の味覚にもあっているのだろう。
食事のあとは男性たちが午後の仕事のことや政治の話を始めたので、魔物たちの側に行って刺繍を始める。この刺繍は私の部屋に置いておくクッションで、花の模様にしてある。
ナミルさんに作ったクッションカバーもできていて、ところどころにアレイさんやシェーデルさん、ナミルさんの刺繍を施したのだけれど、ナミルさんはそんな模様が入っているとは思わなかったらしく、ずっと喉をゴロゴロ鳴らしながらクッションに寝転がっていた。
その時扉がノックされ、兄やジークハルト様よりも年上に見える男性が入ってきた。ローブ姿の男性は、のちに宮廷魔術師団長だと教わった。
「殿下、お耳に入れたいことが」
「どうした?」
私を気にしてか、男性がジークハルト様に耳打ちをすると、ジークハルト様の顔色が変わった。
「なに……?! すぐに会議を開く。各団長や師団長を集めろ」
「畏まりました」
ジークハルト様の指示に従い、男性が礼をするとすぐに部屋を出て行く。そして兄やその場にいた全員に向き直ると、厳しい眼差しのまま全員に指示を出し始めた。
「アルはこのままミカと一緒に執務をしていてくれ」
「わかった」
「わかりました」
「詳しいことは夜にでも手紙を出すことにする」
すまないと言ったジークハルト様は、私の額にキスを落とすと部屋を出て行った。魔物たちも何かを感じているようで、緊迫した空気に何があったのか聞くことができず、内心不安が広がっていく。
「実花、あとできちんと話をしてあげるから、今日は仕事に集中しなさい」
「は、はい、お兄様」
大丈夫だと兄は言ってくれたけれど、不安ばかりが募る。これではいけないとベンさんに紅茶をお願いし、落ち着いてから作業を始めたからなのか、ミスすることはなかった。
その夜。
「西の森に揺らぎが発生し、魔獣大暴走が起こったそうだ。明日、私とアル、殿下はその討伐に向かうから、実花の登城はなしだ」
父のその言葉に、緊迫した空気はこれだったのかと、目の前が真っ暗になるようだった。
父と兄、魔物たちと一緒に登城すると、今日はジークハルト様とギルさんが待っていた。護衛であるアレイさんとシェーデルさんは、珍しく魔物姿だ。しかもナミルさんも本来の姿になっていて、その上にシェーデルさんが乗って私の横にいて、アレイさんは私の左肩に乗っている。
どういう風の吹き回しなのかわからないしお城の人と戦うのは嫌だと言ってたはずなのだけれど、今日は魔物姿で登城している。
まあ、それを見たジークハルト様とギルさんは苦笑していらっしゃるし、周囲にいた方たちはドン引いているのだから、威嚇とか護衛という意味ではある意味成功しているのだろう。
「おはよう、ミカ。今日から頼む」
「はい、ジークハルト様。それと、私の護衛である魔物たちの同席をお許しくださり、ありがとうございます」
「構わないさ。こちらで用意してもよかったのだが、ミカには『色付き』がいるからな……。もちろんギルたち近衛にも護衛をさせるが、最終防衛線は魔物たちだ」
ジークハルト様の言葉に、魔物たち三人が嬉々として反応する。
『当たり前じゃないの、しっかり護るわよ~』
《そうじゃな。儂の糸で簀巻きにしてやるわ!》
<ボクも引っかいて噛み付くよ~>
「おお、頼もしいな! ミカの護衛は任せたぞ!」
『《<任せろ!>》』
「やめてください……」
頷いているジークハルト様と魔物たちを見ていると頭痛がしてくる。どうしてこんなに仲がいいのだろう……。
「さて。時間も迫っていることだし、移動しよう。ただ、今はいいが、部屋に入るのにその姿は……」
『大丈夫よ。アタシたちが【色付き】ってわかってるなら、どうするかもわかってるでしょ?』
「そうだな。では、牽制にもなることだし、私の部屋の前まではそのままで来ていただこう。ミカ、お手をどうぞ」
「はい、ジークハルト様」
差し出された腕に手を乗せると、ジークハルト様とギルさん、魔物たち、父と兄が歩き出す。今日は兄も一緒に執務をすると聞いているので、ジークハルト様がいらっしゃらない時は兄に聞こうと思う。
途中まで父と一緒に歩き、ジークハルト様の執務室へと向かう。ただ、空気を読めないというか自分の力量がわかっていない一般騎士たちがいるようで、魔物たちに勝手に戦いを挑んではアレイさんに簀巻きにされたり、シェーデルさんの槍で一突きされて吹っ飛ばされたり(しかもナミルさんに乗ったまま)していた。ナミルさんに至っては尻尾で叩いて吹っ飛ばしていた。
「……ふん、自分の力量も見極められない愚か者め。あとで騎士団長と一緒に鍛え直せ」
「御意」
冷ややかなジークハルト様の声と、同じように冷ややかに答えるギルさんに、何も考えずに突っ込んで来た騎士たちの顔が青ざめていく。
《自分の力量がわからぬ者など、一生上にはあがれぬしのう》
<そもそも、ボクの尻尾にすら負けるなんて弱すぎ~>
『アタシなんて槍の柄よ、柄。しかも風圧で飛ばされてるんだもの、鼻で笑うわよね~』
「……さすがに貴方たちには勝てませんから、せめて風圧で飛ばされないくらいには鍛えましょう」
「そのほうがいいだろう」
魔物たちの言葉にギルさんがこめかみに青筋をたてているし、ジークハルト様は頷いているし……。なぜ空気を読まないのかと小一時間ほど問い詰めたいけれど、そこは彼らの上司であるジークハルト様とギルさんに任せようと思う。
そんなことをしている間に父とは途中で別れ、王宮の奥にあるジークハルト様の執務室に近づいてくる。近衛だからなのかさすがに自分の力量や魔物たちの強さがわかるようで、彼らは敬礼するだけに留まっていた。そしてなぜか、私に尊敬の眼差しを向けてくる。
……恥ずかしいのでやめていただきたいのですけれど……。
そう思ったところで口に出す勇気などなく、お辞儀をするだけに留めた。
「ミカ、ここが俺の執務室だ。ここに来る時は俺が迎えに行く。俺がいない時はアルかギルに頼むことにしておくから」
「はい」
扉を開けるジークハルト様に続き、私も促されて中へと入る。アレイさん以外は我が家にいる時のように小さくなり、兄以外はシェーデルさんの小ささに驚いていたけれど、『小さくたってアタシたちの力量は一緒だからね?』と釘を刺され、その場にいた全員が青ざめながら頷いていたのには笑ってしまった。
そしてジークハルト様のお部屋が父の執務室より広いのは、さすがは王族といったところなのだけれど……そこにはどこかで見た光景が広がっていた。
「……書類が散乱しているのですね」
「ああ……。すまないが、ミカにはこの片付けの手伝いをしてほしいのだ」
「わかりました。まずはどのように分類すればいいでしょうか?」
ジークハルト様の執務室は、父のところ以上に書類が散乱していた。兄がいてこのていたらく……。内心溜息をつきながらも書類の分類を聞き、わからない場合はすぐに聞くことにして作業を始めた。
午前の休憩の時にベンさんがいらして、お茶とお菓子を置いていった。お菓子は私が王宮の料理人に教えたクッキーです。
ええ、王太后様たっての願いで、王宮の料理人にクッキーとエプレンジュパイ、チーズケーキのレシピを教えましたとも!
アメリカンチェリーに似たシリエーラという果物もあって、味も似たものだったのでアレンジとしてシリエーラパイも教えた。もちろんモーントシュタイン家の料理人にも教えているし、ミートパイの作り方も教えている。
王太后様からのお話によると、国外からいらしたお客様にもエプレンジュパイは好評だったようで、とても感謝された。お礼として最高級のスパイダーシルクで作ったストールを二枚いただきました。光沢のある綺麗なストールで、普段使いだけではなく夜会などでも使えるデザインだそうで、「ミカ様にとてもよくお似合いですわ」と褒めていただいたのも記憶に新しい。
それはともかく、休憩を終えると昼食の鐘が鳴るまで書類を分類し、わからないものはジークハルト様か兄に聞きながら仕分けていった。昼食は兄が持って来たものを食べる。もちろん、ミゲルさんが作ったものだ。
「さすがはモーントシュタイン家の料理人だな」
「ありがとうございます」
綺麗に盛り付けられたお弁当を目の前にして、ジークハルト様の顔が綻ぶ。今日は唐揚げ、卵焼き、ミニハンバーグ、温野菜サラダ。蜂蜜入りのパンとくるみが入ってるパン、チーズが入ってるパンだ。そこに王宮で作られているオニオンスープと桃の味がするジュースが付く。もちろん、オニオンスープにはフランスパンに似たものと少しだけ焦げ目がついたチーズが入っている。
魔物たちは私が用意したお弁当を食べている。おかずは同じだけれど、三人はおにぎりがいいというので、おにぎりになっていた。
いただきますをして、まずはオニオンスープを一口飲む。試食で何回か飲まされたけれどとてもいい味だったし、他の王族の方も気に入ったと聞いている。
「いい味だな。これを教えたのはミカだと聞いた」
「はい。王太后様の教育の時にお教えしました」
「母上は喜んでいたか?」
「はい」
ジークハルト様に話しかけられたのでそう答える。ふわりと笑うジークハルト様に、私も嬉しくなる。兄やここにいる文官もほくほく顔なので、この国の方の味覚にもあっているのだろう。
食事のあとは男性たちが午後の仕事のことや政治の話を始めたので、魔物たちの側に行って刺繍を始める。この刺繍は私の部屋に置いておくクッションで、花の模様にしてある。
ナミルさんに作ったクッションカバーもできていて、ところどころにアレイさんやシェーデルさん、ナミルさんの刺繍を施したのだけれど、ナミルさんはそんな模様が入っているとは思わなかったらしく、ずっと喉をゴロゴロ鳴らしながらクッションに寝転がっていた。
その時扉がノックされ、兄やジークハルト様よりも年上に見える男性が入ってきた。ローブ姿の男性は、のちに宮廷魔術師団長だと教わった。
「殿下、お耳に入れたいことが」
「どうした?」
私を気にしてか、男性がジークハルト様に耳打ちをすると、ジークハルト様の顔色が変わった。
「なに……?! すぐに会議を開く。各団長や師団長を集めろ」
「畏まりました」
ジークハルト様の指示に従い、男性が礼をするとすぐに部屋を出て行く。そして兄やその場にいた全員に向き直ると、厳しい眼差しのまま全員に指示を出し始めた。
「アルはこのままミカと一緒に執務をしていてくれ」
「わかった」
「わかりました」
「詳しいことは夜にでも手紙を出すことにする」
すまないと言ったジークハルト様は、私の額にキスを落とすと部屋を出て行った。魔物たちも何かを感じているようで、緊迫した空気に何があったのか聞くことができず、内心不安が広がっていく。
「実花、あとできちんと話をしてあげるから、今日は仕事に集中しなさい」
「は、はい、お兄様」
大丈夫だと兄は言ってくれたけれど、不安ばかりが募る。これではいけないとベンさんに紅茶をお願いし、落ち着いてから作業を始めたからなのか、ミスすることはなかった。
その夜。
「西の森に揺らぎが発生し、魔獣大暴走が起こったそうだ。明日、私とアル、殿下はその討伐に向かうから、実花の登城はなしだ」
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