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狐太郎の敵
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狐太郎があやかし学園の校庭に到着すると、音子の言った通り、二人の男が立っていた。白い着物。陰陽師の衣装だ。男たちは狐太郎に気づくと、いんぎんに黙礼して言った。
「これはこれは、狐太郎さま。自らご足労いただけるとは、半妖を痛めつけて、貴方の居場所を吐かせる手間がはぶけました」
「我々がここに来た理由もお分かりですよね?」
二人の男たち。狐太郎の兄である雅樹の部下だ。長身で大きな鼻の男は佐久間。のっぺりした顔の男は家入。二人とも能力の高い陰陽師だ。
この二人は、兄雅樹の命により、狐太郎の命を奪いに来たのだ。狐太郎は、いずれ兄の雅樹に、あやかし学園の場所を探し当てられると考えていたが、それはもっと先の話しだと考えていた。
あやかし学園はさわらび童子の強力な妖術で守られていたからだ。だが佐久間と家入に簡単に見つけられてしまった。
狐太郎は表面上は顔色を変えずにいたが、内心は焦っていた。佐久間と家入は、この場で確実に狐太郎を殺そうとするだろう。
狐太郎は陰陽師としてはまだまだ未熟だ。半妖としての妖術も、母親である妖狐から習う事を禁止されていたので、使いこなす事ができない。
今の狐太郎では、この二人を倒す手立てがないのだ。狐太郎に残された道は、何とか生きのびる事だ。他力本願は不本意だが、生き残っていれば、校長であるさわらび童子が、侵入者に気づいてくれるかもしれない。
狐太郎は戦う覚悟を決め、胸元から札を二枚取り出し、素早く呪文を唱え、佐久間たちに投げつけた。札はクサリに変化し、佐久間と家入に巻きついて、二人を拘束した。
二人はにやりと笑うと、素早く呪文を唱えた。狐太郎の拘束の術が解除されてしまった。佐久間は胸元から人形の紙を取り出し、呪文を唱えた。紙人間は、巨大な白い巨人になり、狐太郎に襲いかかった。
陰陽師の術では狐太郎では勝てない。狐太郎は仕方なく、練習途中の妖術を使った。狐火。狐太郎は、沢山の青白い炎のかたまりを作り出し、白い巨人に当てた。
白い巨人はこぶしで狐火を打ち落としながら、狐太郎に近寄って来る。狐太郎は、巨人の手を、側転やバック転で器用に避けた。だがこんな悪あがきも時間の問題だ。
狐太郎は逃げながら、打開策を考えていると、遠くで声がした。
「狐太郎くん!」
亜子たちの声だ。幼い半妖の亜子たちでは、陰陽師たちに太刀打ちできない。この場に来ては危険だ。狐太郎は大声叫んだ。
「こっちに来るな!先生を呼んで来てくれ!」
亜子たちはただならない雰囲気を悟ったのだろう。きびすを返して走ろうとした時、家入が胸元から札を取り出して投げた。素早く呪文を唱えると、校庭一帯が防御結界の中に取り込まれてしまった。
「これはこれは、狐太郎さま。自らご足労いただけるとは、半妖を痛めつけて、貴方の居場所を吐かせる手間がはぶけました」
「我々がここに来た理由もお分かりですよね?」
二人の男たち。狐太郎の兄である雅樹の部下だ。長身で大きな鼻の男は佐久間。のっぺりした顔の男は家入。二人とも能力の高い陰陽師だ。
この二人は、兄雅樹の命により、狐太郎の命を奪いに来たのだ。狐太郎は、いずれ兄の雅樹に、あやかし学園の場所を探し当てられると考えていたが、それはもっと先の話しだと考えていた。
あやかし学園はさわらび童子の強力な妖術で守られていたからだ。だが佐久間と家入に簡単に見つけられてしまった。
狐太郎は表面上は顔色を変えずにいたが、内心は焦っていた。佐久間と家入は、この場で確実に狐太郎を殺そうとするだろう。
狐太郎は陰陽師としてはまだまだ未熟だ。半妖としての妖術も、母親である妖狐から習う事を禁止されていたので、使いこなす事ができない。
今の狐太郎では、この二人を倒す手立てがないのだ。狐太郎に残された道は、何とか生きのびる事だ。他力本願は不本意だが、生き残っていれば、校長であるさわらび童子が、侵入者に気づいてくれるかもしれない。
狐太郎は戦う覚悟を決め、胸元から札を二枚取り出し、素早く呪文を唱え、佐久間たちに投げつけた。札はクサリに変化し、佐久間と家入に巻きついて、二人を拘束した。
二人はにやりと笑うと、素早く呪文を唱えた。狐太郎の拘束の術が解除されてしまった。佐久間は胸元から人形の紙を取り出し、呪文を唱えた。紙人間は、巨大な白い巨人になり、狐太郎に襲いかかった。
陰陽師の術では狐太郎では勝てない。狐太郎は仕方なく、練習途中の妖術を使った。狐火。狐太郎は、沢山の青白い炎のかたまりを作り出し、白い巨人に当てた。
白い巨人はこぶしで狐火を打ち落としながら、狐太郎に近寄って来る。狐太郎は、巨人の手を、側転やバック転で器用に避けた。だがこんな悪あがきも時間の問題だ。
狐太郎は逃げながら、打開策を考えていると、遠くで声がした。
「狐太郎くん!」
亜子たちの声だ。幼い半妖の亜子たちでは、陰陽師たちに太刀打ちできない。この場に来ては危険だ。狐太郎は大声叫んだ。
「こっちに来るな!先生を呼んで来てくれ!」
亜子たちはただならない雰囲気を悟ったのだろう。きびすを返して走ろうとした時、家入が胸元から札を取り出して投げた。素早く呪文を唱えると、校庭一帯が防御結界の中に取り込まれてしまった。
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