究極妹属性のぼっち少女が神さまから授かった胸キュンアニマルズが最強だった

盛平

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パティとジョナサン2

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 パティは膝に置いた手のこぶしをギュッと握りしめた。強く握りしめたせいで、手の甲は白っぽくなっていた。
 
 もしジョナサン神父がパティを恐ろしいと思うのならば、パティはもう二度とジョナサン神父の前に姿を見せる事はできないだろう。

 ジョナサン神父はガタリと席を立ち、パティの足元にひざまづいて言った。

「パティ、何をバカな事を。私がパティを嫌いになるなど、たとえ天地がひっくり返ってもありはしないよ。私がパティに冒険者に戻ってほしいと言ったのはな、私はパティが誇らしかったのだ」
「誇らしい?」
「ああ。パティとマックスたちは困っている私たちを救ってくれた。パティには悪を倒す正義の心と、強い力を持っている。パティが冒険者でいてくれれば、どれほどの困っている人たちが救われるだろうか。私はそう考えると誇らしくて仕方ないのだよ。私の孫娘はこんなに立派な子なんだと、世界中の人々にいってまわりたいくらいだ」
「・・・。そう、思ってくれていたんですね」

 ジョナサン神父にうとまれていなかった事に安心したパティだったが、もう一つの不安が頭をもたげた。

 パティは、ジョナサン神父とチコリおばあさんが、パティが側にいない間に危険な目にあうかもしれないと考えると不安で胸がしめつけられそうになるのだ。

 ジョナサン神父はあたたかい笑みを浮かべた。

「まだ心配事があるようだね?パティ」
「わ、私。私がいない間に、神父さまとチコリおばあちゃんに何かあったらと思うと怖くて、」
 
 ジョナサン神父はゆっくりと立ち上がると、パティを優しく抱きしめた。

「大丈夫だよ、パティ。私もチコリばあさんも、この村でパティの事を待ってるよ。パティがたくさんの困っている人々を助けた話しが聞けるのを楽しみにしているんだ」
「はい、」

 パティは目から涙がポロポロこぼれた。ジョナサン神父の言葉には根拠などない。

 明日パティがジョナサン神父に別れを告げて王都に帰って、再び会える保証など何もないのだ。

 ただ、ジョナサン神父はパティを待っていると言ってくれた。パティはその言葉を信じるより仕方なかった。
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