転生した愛し子は幸せを知る

ひつ

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本編

サラダ

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 なんだか気持ちいい。誰かが私の頭を撫でている感じがする。まだ起きたくないなぁ…

「ふふっ。ティア、もう朝ですよ。」


 セシルの声がする。でもまだベットから出たくない。もう少しだけ…


「やだぁ……もう少しだけ眠るの…眠ちゃいの~」


「…っ!!(眠くて舌ったらずなんて、可愛いすぎです!朝から私を悶え殺す気なのだろうか!?)」



 なんかセシルがプルプルしてる感じがする。どうしたんだろ?


「…はっ!テ、ティア起きなさい。朝ごはん食べに行きますよ。」


「ふぁーい」


 あーあ。もう少し寝たかったなぁ。私は眠たい目を擦りながらベットから起き上がった。パジャマから着替えようと思い、服を見てみると昨日買ってもらった服を着たままだった。どうやら結局エリック隊長の腕で寝てしまったらしい。ちなみに髪の方はほどいてあった。せっかく買ってもらった服に皺が出来てしまっていて、なんとも申し訳ない。新しい服に着替えようとして部屋にある袋に目がいった。あの袋…ラルラルの店のだよね?私の視線を見てセシルが私が疑問に思ったことに気が付いて教えてくれた。

「あれは昨日エリックがティアに買ったやつですよ。たしかティアの服だとか言ってましたね。」


 あ、やっぱり?私は袋の側に行き手を入れて適当に服を選ぶ。よしこれでいいか。手にした服に着替える。


 セシルの前で着替えるのって?前世の私なら恥ずかしいって思う年頃だったけど、今の私は幼女。気にするような事はないでしょ?特に何とも思わず着替える。セシルもあまり気にしてないみたいだし。

「ティア、着替える時はあまり男の人の前でするものではありませんよ?」


 気にしてないなんてウソでした。軽く注意されちゃった!!てへっ



 着替えてセシルに抱っこされ食堂へ。うん、抱っこからの食堂がだいぶ染み付いてきた。慣れって怖いね笑笑


 席に着くとセシルが朝食を持って来てくれた。何から何までありがとう。今日のメニューはサラダとスープ。シンプルだね。サラダはいかにも野菜って感じでドレッシングとかないのかな?スープは……うん、美味しいよ。美味しいけど、何か物足りなく感じる。日本の食べ物に慣れすぎててこの世界の食べ物に違和感を感じてしまう。

「セシル、サラダにかけるドレッシングはないの?」

「ドレッシングですか?それは何ですか?」


 うそーーーん!!!!衝撃的すぎて思わずスプーンを落としてしまった。


「え、セシル達はこのサラダをいつもそのままで食べてるの??」


「何かと一緒に食べることはありますが基本的にはそのままが多いですね。」


 ま・じ・か。この瞬間、絶対にドレッシングを作ろうと思った。幸い、料理はから大抵のものは作れる。要望が多かったから結構幅広く料理知識はある。ドレッシングを作ると決めたからにはキッチンを貸してもらわないと!!

「セシル!キッチンに連れてってー!」

「え?いいですけど……」

 ちょっと戸惑い気味のセシルだったけど、今はドレッシングを作りたいから無視するね!それじゃあキッチンにレッツゴー!!!

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