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本編
デュースさんについて聞いてみた!
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キャスさんはデュースさんについてかたりだす。
「デュース魔法師長は、とりあえず無口というか、余計な言葉は発しないタイプね。必要最低限って感じかしら。だから、ティアちゃんの前だとすご~くお喋りなのよ?」
そ、そうなのか。たしかにデュースさんはよく喋るタイプではないね。けれども、私の前で喋る姿がよく喋るレアものってのはどうなのだろうか。私の前でも口数少ない方じゃないのかな?
「不思議そうな顔ね。例えば…明日の訓練は何をしますか?って質問をしたとするわね。その場合の返答は「…第4…魔法…」これだけよ!他になにか言うことないの!?って感じなのよ。ちなみに第4と魔法という語句から導かれる意味は、第4魔法師団と魔法の共同訓練をする…になるわ。もう新人なんかは意味が分からないから困惑しかしないし。教える私たちの身になってほしいわ。二度手間とはまさにこのことよ!そして、一年経ってやっと新人たちが1人で理解するようになったと思えば、また新人がやってくる季節になって…エンドレスなのよぉーー」
だいぶキャスさんストレス溜まってたんだね。スノウがキャスさんに抱き締められて苦しそうだ。キャスさん、魔法師だよね!?一体どこからその力が!?
〈テ、ティア…苦しっ。〉
スノウはキャスさんを攻撃するわけにもいかず、なすがままになっている。
「キャスさんっ!その~スノウが…」
「えっ?あっ!やだ、ごめんなさいねスノウちゃん。大丈夫?」
〈クゥーン…〉
スノウはキャスさんの腕から抜け出すと一目散に私のもとへと飛び込んできた。
「スノウちゃん、そんな目で見ないで~私が悪かったから!!」
スノウはジトーっとキャスさんを見つめている。
「あはは…それでキャスさん!デュースさんの話のつづきは?」
「続きね。デュース魔法師長はね、なんだかんだ言ってやっぱりすごいのよ。あの若さで魔法師長に上りつめただけあるわ。ティアちゃんは師長の契約している精霊は知ってるかしら?」
「うん!セシィでしょ?」
お風呂を手伝ってくれた水の精霊さんだよね!!
「まぁ!セシィちゃんを知ってるのね!よっぽどの事がない限り、師長ってばセシィちゃんを喚んだりしないのよ。いつも中級の子たちばっかりでセシィちゃんも妬いてるのよ。中級の子たちも優秀だから、ほとんどの事はその子たちに任せちゃうからね。だからセシィちゃんの出番がある時は重要度が高い、中級の子たちには手に負えない、任せられない用件なのよ。そんなことがあったの?」
それはつまり……中級の子には手に負えないほど私が危ない子供だって思われてたってこと!?
「どうしようキャスさん!私のお風呂の手伝いでセシィをデュースさんは喚んだんだけど。これって私がデュースさんにとって危険人物認定されてたからなのかな!?」
私はアワアワしてその時のことを思い出す。
「師長ってば、ティアちゃんのお風呂のお手伝いでセシィちゃんを喚んだのね…別にお風呂の手伝いなら中級の子たちでも大丈夫でしょうに…(ボソッ)」
キャスはデュースがセシィを喚んだ理由がティアのお風呂のお手伝いだと聞いて遠い目をする。なにが起こっても大丈夫なように、敢えてセシィを喚んだに違いないと確信するキャスである。
「ティアちゃん、安心して大丈夫よ。きっとセシィちゃんを喚んだのは女の子だったからよ!ティアちゃんは子どもとは言え、レディーなのよ。いくらなんでも師長はティアちゃんと一緒にお風呂は入らないでしょうし、そもそも入ったらアウトだわ!まぁ、それで女の子であり、会話が可能なセシィが抜擢されたのよ。中級の子は会話までは出来ないからね。……想像以上に師長が過保護だった事実に驚きだわ(ボソッ)」
「そーなんだ!デュースさん優しい~」
「そ、そうね~。容赦なく魔法を撃ち込んでくる人物と同一人物とは思えないくらいの優しさよね!!」
デュースさんが?そんな風には見えないけど。
「師長、うまく隠してるわね…」
ティアが不思議そうに首を傾げる様子に、キャスはいつかバレるぞとデュースに言おうと決めた。
「デュース魔法師長は、とりあえず無口というか、余計な言葉は発しないタイプね。必要最低限って感じかしら。だから、ティアちゃんの前だとすご~くお喋りなのよ?」
そ、そうなのか。たしかにデュースさんはよく喋るタイプではないね。けれども、私の前で喋る姿がよく喋るレアものってのはどうなのだろうか。私の前でも口数少ない方じゃないのかな?
「不思議そうな顔ね。例えば…明日の訓練は何をしますか?って質問をしたとするわね。その場合の返答は「…第4…魔法…」これだけよ!他になにか言うことないの!?って感じなのよ。ちなみに第4と魔法という語句から導かれる意味は、第4魔法師団と魔法の共同訓練をする…になるわ。もう新人なんかは意味が分からないから困惑しかしないし。教える私たちの身になってほしいわ。二度手間とはまさにこのことよ!そして、一年経ってやっと新人たちが1人で理解するようになったと思えば、また新人がやってくる季節になって…エンドレスなのよぉーー」
だいぶキャスさんストレス溜まってたんだね。スノウがキャスさんに抱き締められて苦しそうだ。キャスさん、魔法師だよね!?一体どこからその力が!?
〈テ、ティア…苦しっ。〉
スノウはキャスさんを攻撃するわけにもいかず、なすがままになっている。
「キャスさんっ!その~スノウが…」
「えっ?あっ!やだ、ごめんなさいねスノウちゃん。大丈夫?」
〈クゥーン…〉
スノウはキャスさんの腕から抜け出すと一目散に私のもとへと飛び込んできた。
「スノウちゃん、そんな目で見ないで~私が悪かったから!!」
スノウはジトーっとキャスさんを見つめている。
「あはは…それでキャスさん!デュースさんの話のつづきは?」
「続きね。デュース魔法師長はね、なんだかんだ言ってやっぱりすごいのよ。あの若さで魔法師長に上りつめただけあるわ。ティアちゃんは師長の契約している精霊は知ってるかしら?」
「うん!セシィでしょ?」
お風呂を手伝ってくれた水の精霊さんだよね!!
「まぁ!セシィちゃんを知ってるのね!よっぽどの事がない限り、師長ってばセシィちゃんを喚んだりしないのよ。いつも中級の子たちばっかりでセシィちゃんも妬いてるのよ。中級の子たちも優秀だから、ほとんどの事はその子たちに任せちゃうからね。だからセシィちゃんの出番がある時は重要度が高い、中級の子たちには手に負えない、任せられない用件なのよ。そんなことがあったの?」
それはつまり……中級の子には手に負えないほど私が危ない子供だって思われてたってこと!?
「どうしようキャスさん!私のお風呂の手伝いでセシィをデュースさんは喚んだんだけど。これって私がデュースさんにとって危険人物認定されてたからなのかな!?」
私はアワアワしてその時のことを思い出す。
「師長ってば、ティアちゃんのお風呂のお手伝いでセシィちゃんを喚んだのね…別にお風呂の手伝いなら中級の子たちでも大丈夫でしょうに…(ボソッ)」
キャスはデュースがセシィを喚んだ理由がティアのお風呂のお手伝いだと聞いて遠い目をする。なにが起こっても大丈夫なように、敢えてセシィを喚んだに違いないと確信するキャスである。
「ティアちゃん、安心して大丈夫よ。きっとセシィちゃんを喚んだのは女の子だったからよ!ティアちゃんは子どもとは言え、レディーなのよ。いくらなんでも師長はティアちゃんと一緒にお風呂は入らないでしょうし、そもそも入ったらアウトだわ!まぁ、それで女の子であり、会話が可能なセシィが抜擢されたのよ。中級の子は会話までは出来ないからね。……想像以上に師長が過保護だった事実に驚きだわ(ボソッ)」
「そーなんだ!デュースさん優しい~」
「そ、そうね~。容赦なく魔法を撃ち込んでくる人物と同一人物とは思えないくらいの優しさよね!!」
デュースさんが?そんな風には見えないけど。
「師長、うまく隠してるわね…」
ティアが不思議そうに首を傾げる様子に、キャスはいつかバレるぞとデュースに言おうと決めた。
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