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第三章 魔王の真実
第95話 魔族襲来
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数日後、ロックたちはアラートフの町にいた。
南方から移動するため近くを通ったので立ち寄ったのだ。
「久しぶりだべな~!
おめえたぢ!」
再会を喜んでいるのは、ゴルドとその妻ダニス。
ロックとティナがお世話になった夫婦だ。
「こっぢの子が例の幼馴染だべな~!
めんごい子だな~!」
「え、えへへ…。」
さすがのミラも押され気味だ。
「それにしでも、もうB級冒険者どは!
早えな~!」
「そんでおめえだぢ、どこ行くだ?」
「実は出兵要請があって、アルカトルに行くんです。」
ゴルドとダニスの表情が変わる。
「なんだっで?
まだ早えんじゃねえが?」
「僕もそう思うんですが、皇帝直々の要請で…。」
「皇帝の!?
なしでまだ…。」
「スキル5つ持ちなので期待されているようです。」
「…奇遇だべな…。
おらもアルカトルに行ぐとごだったんだ。」
「え!?
そうなんですか!?」
「な~に言っでるだ!
あんだ断るっで言ってたでねか!」
「こら!ダニス!
気がかわったんだ!」
「この子たぢが心配なだけだろ?
本当に心配性なんだがら~!」
「ゴルドさん…。」
「ち、違うべ、ティナ!
本当は元々行ぐづもりだったんだ!」
「僕たち初めてなので、ゴルドさんが一緒なら心強いです!
ありがとうございます!」
「だがら、たまたまだっで!
おめえがティナとミラにえっぢなこどしねえようにだな…。」
「し、しませんよ!
そんなこと!
「あんだ、往生際悪いべ~!」
「ハハハハッ…」
「ふふっ。」
「えへへ!
面白いおじちゃんだね!」
アラートフで懐かしい再会を果たし、仲間が増えた一行だった。
「皆さーん!
お気をつけて!!」
翌朝、ゴルドお抱えの御者、マークが大きな声で見送る。
その周りにはアラートフの冒険者や住民がたくさんお見送りに来ていた。
面倒見が良く多くの人に慕われるゴルドの見送りだが、アラートフを盗賊の脅威から救ったロックとティナへの見送りでもある。
「「「「いってきまーす!」」」」
4人を乗せて、馬車は東へと向かった。
それからおよそ70日後…。
「おー、見えできたべ!
あれがダートだ!」
砂漠の国、ダート。
「やっど着いだ~~。
暑いよ~~。」
「確かに暑いわね…。
早く宿に行って水浴びしたいわ。」
(薄着の2人と旅するのを悪くない。)
「ロッグ、まーだいやらしい顔になっでるべ」
「な、なにがですか!?
ゴルドさんはいっつもそんなことばっかり…。」
「そうですよ、ゴルドさん。
またというか、ここ最近は基本的にずっといやらしい顔でしたよ?」
「ティナ!?」
「ロックはすけべ~!」
そう言って薄着で密着してくるミラ。
いつもよりも胸の感触がはっきり感じられる。
「若えっで、いいな~。」
ちょっと前屈みになったロックと楽しそうにするミラを見て、ゴルドはしみじみとつぶやいた。
「ロック、だらしないわ…
ゴルドさん!!
あれは何!?」
ちょっと羨ましそうな顔をしながらロックをたしなめようとしたティナが、空を指さして叫んだ。
「どれだ!?
あ…、あれは、飛龍!!」
「飛龍!?
魔族が乗ってくるっていうドラゴンですか?!」
「んだ!
というこどは、ダートにモンスターが攻めでくるぞ!
…しがも…、Aランクの気配だ!」
南方から移動するため近くを通ったので立ち寄ったのだ。
「久しぶりだべな~!
おめえたぢ!」
再会を喜んでいるのは、ゴルドとその妻ダニス。
ロックとティナがお世話になった夫婦だ。
「こっぢの子が例の幼馴染だべな~!
めんごい子だな~!」
「え、えへへ…。」
さすがのミラも押され気味だ。
「それにしでも、もうB級冒険者どは!
早えな~!」
「そんでおめえだぢ、どこ行くだ?」
「実は出兵要請があって、アルカトルに行くんです。」
ゴルドとダニスの表情が変わる。
「なんだっで?
まだ早えんじゃねえが?」
「僕もそう思うんですが、皇帝直々の要請で…。」
「皇帝の!?
なしでまだ…。」
「スキル5つ持ちなので期待されているようです。」
「…奇遇だべな…。
おらもアルカトルに行ぐとごだったんだ。」
「え!?
そうなんですか!?」
「な~に言っでるだ!
あんだ断るっで言ってたでねか!」
「こら!ダニス!
気がかわったんだ!」
「この子たぢが心配なだけだろ?
本当に心配性なんだがら~!」
「ゴルドさん…。」
「ち、違うべ、ティナ!
本当は元々行ぐづもりだったんだ!」
「僕たち初めてなので、ゴルドさんが一緒なら心強いです!
ありがとうございます!」
「だがら、たまたまだっで!
おめえがティナとミラにえっぢなこどしねえようにだな…。」
「し、しませんよ!
そんなこと!
「あんだ、往生際悪いべ~!」
「ハハハハッ…」
「ふふっ。」
「えへへ!
面白いおじちゃんだね!」
アラートフで懐かしい再会を果たし、仲間が増えた一行だった。
「皆さーん!
お気をつけて!!」
翌朝、ゴルドお抱えの御者、マークが大きな声で見送る。
その周りにはアラートフの冒険者や住民がたくさんお見送りに来ていた。
面倒見が良く多くの人に慕われるゴルドの見送りだが、アラートフを盗賊の脅威から救ったロックとティナへの見送りでもある。
「「「「いってきまーす!」」」」
4人を乗せて、馬車は東へと向かった。
それからおよそ70日後…。
「おー、見えできたべ!
あれがダートだ!」
砂漠の国、ダート。
「やっど着いだ~~。
暑いよ~~。」
「確かに暑いわね…。
早く宿に行って水浴びしたいわ。」
(薄着の2人と旅するのを悪くない。)
「ロッグ、まーだいやらしい顔になっでるべ」
「な、なにがですか!?
ゴルドさんはいっつもそんなことばっかり…。」
「そうですよ、ゴルドさん。
またというか、ここ最近は基本的にずっといやらしい顔でしたよ?」
「ティナ!?」
「ロックはすけべ~!」
そう言って薄着で密着してくるミラ。
いつもよりも胸の感触がはっきり感じられる。
「若えっで、いいな~。」
ちょっと前屈みになったロックと楽しそうにするミラを見て、ゴルドはしみじみとつぶやいた。
「ロック、だらしないわ…
ゴルドさん!!
あれは何!?」
ちょっと羨ましそうな顔をしながらロックをたしなめようとしたティナが、空を指さして叫んだ。
「どれだ!?
あ…、あれは、飛龍!!」
「飛龍!?
魔族が乗ってくるっていうドラゴンですか?!」
「んだ!
というこどは、ダートにモンスターが攻めでくるぞ!
…しがも…、Aランクの気配だ!」
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