99 / 283
第三章 魔王の真実
第97話 作戦会議
しおりを挟む
「お?
お前はゴルドじゃねえか。」
「久しぶりだべな。
こいづらは、ちょっど前におらが面倒見でたんだが、特別なやづらなんだ。
会っだ時がら格上のモンスターを倒しでて、最近はS級モンスターや無限ガエルを倒したんだべ。」
「なに!?
B級冒険者がS級を!?」
「どうせ嘘だろ。」
ギルド内はまだざわついている。
「しがも、今回の出兵はバルキア帝国皇帝、直々の要請だべ。
信じらんねえなら、バルキアのギルドに問い合わせでみな。」
ギルマスはしばらく考え込んで、口を開いた。
「ゴルドの言うことなら信憑性があるが、さすがにここにいるみんなは納得いかないだろう。
問い合わせて確認してくるから、ちょっと待っててくれ。」
そういうと、中に引っ込んでいった。
冒険者たちの多くはロックを罵るような言葉を吐いている。
ミラが怒って言い返そうとするのを、ロックがなだめる。
そして、ギルマスの帰りをじっと待っていた。
「待たせたな。」
ギルマスが戻ってきた。
場が一瞬沈黙し、その沈黙をギルマスが破った。
「さっきこいつらが言ってたことは…、
事実だ。」
「「なに!?」」
「「まじか!!」」
先ほどとは一転、驚きの声がギルド内を覆う。
「疑ってしまってすまなかった。
お前、名前は?」
「ロックです。」
「よし、ロックのパーティとA級冒険者がいるパーティのリーダー、それから防御に特化したスキルを持ってるパーティのリーダーで作戦会議をしよう。
他のみんなはまた集合をかけたらすぐ集まってくれ!
よろしく頼む!」
会議室。
「…以上だ。
他に何かあるか?」
「1つお聞きしていいですか?」
ロックが手を挙げる。
「なんだ?」
「1つの国に平均1人のS級冒険者がいると聞いたんですが、ダートにはいないんですか?」
「いることはいるんだがな…。
ちょうど数日前アルカトルに出発したばかりだったんだ。
あいつがいてくれたらな…。」
「何か連絡手段はないんでしょうか?」
「一応連絡はしているのだが、間に合う可能性は低いだろうな。」
「そうですか…。」
「他には…、ないな?
街には1匹も入れさせんぞ!
いいな!?」
「「「おう!!」」」
翌朝、B級以上の冒険者がギルドに集結した。
C級冒険者はそれぞれ割り当てられた場所へ配置されている。
「よく集まってくれた!
これから作戦を伝える!」
ダートのギルマスが昨日話し合われた作戦を伝えた。
昨日とはうってかわり、B級ながらS級モンスターを倒したロックたちに期待する雰囲気。
「気をつけて欲しいのは、地中を移動してくるA級モンスターだ!
対象が見えてねえと、ロックのユニークスキルは使えねえらしい!
繰り返しになるが、作戦通り【気配察知】を持ってる奴らは地中も警戒を頼む!」
砂漠のモンスター生息域では、地中を移動するモンスターがいるらしい。
Aランクエリアからは【気配察知】スキルを持っていないパーティにとっては恐怖のエリアなのだ。
「飛龍の目撃があったのが昨日の昼。
今日にでも攻めてくる可能性がある。
みんな、各々のポジションに陣取ってくれ!」
配置は基本的にパーティ単位だが、特殊魔法や回復魔法が使える冒険者をバランスよく振り分けてある。
また、【気配察知】が使える冒険者は前衛で警戒をする。
地中を進んでくるモンスターの警戒はもちろん、A級モンスターの居場所を味方に伝えるのも重要な役割だ。
B級冒険者がメインで戦い、A級モンスターがきたらA級冒険者が相手をする作戦となる。
ただ、こちらのAランクの方が少ないので、A級モンスター VS B級冒険者となってしまう場面が必ず出てくる。
ロックが優先して弱体化させるのはB級冒険者と戦うA級モンスターだ。
迎え撃つための準備もされている。
モンスターがやってくる方向はダートの近くにあるモンスター生息域、アプテロザル砂漠がある方だ。
その方向は、岩に挟まれた一本道になっている。
自然にできた地形ではなく、スキルによって人為的に作られた道だそうだ。
【驚天動地】という★3のスキルらしい。
地形を変形させることができるスキルなのだが、急激に大きな地形変化はできないので、複数人で時間をかけて作ったのだとか。
元々は砂地がただ広がっていただけで、防衛が難しくなってしまうため話し合って対処したそうだ。
とはいっても、空を飛ぶモンスターや、地中を移動して襲ってくるモンスターがおり、他の方向から来る可能性もあるため、C級冒険者はアプテロザル砂漠の方角を中心にかなり広範囲に配置されている。
カン!カン!カン!カン…
そして、その時がやってきた。
お前はゴルドじゃねえか。」
「久しぶりだべな。
こいづらは、ちょっど前におらが面倒見でたんだが、特別なやづらなんだ。
会っだ時がら格上のモンスターを倒しでて、最近はS級モンスターや無限ガエルを倒したんだべ。」
「なに!?
B級冒険者がS級を!?」
「どうせ嘘だろ。」
ギルド内はまだざわついている。
「しがも、今回の出兵はバルキア帝国皇帝、直々の要請だべ。
信じらんねえなら、バルキアのギルドに問い合わせでみな。」
ギルマスはしばらく考え込んで、口を開いた。
「ゴルドの言うことなら信憑性があるが、さすがにここにいるみんなは納得いかないだろう。
問い合わせて確認してくるから、ちょっと待っててくれ。」
そういうと、中に引っ込んでいった。
冒険者たちの多くはロックを罵るような言葉を吐いている。
ミラが怒って言い返そうとするのを、ロックがなだめる。
そして、ギルマスの帰りをじっと待っていた。
「待たせたな。」
ギルマスが戻ってきた。
場が一瞬沈黙し、その沈黙をギルマスが破った。
「さっきこいつらが言ってたことは…、
事実だ。」
「「なに!?」」
「「まじか!!」」
先ほどとは一転、驚きの声がギルド内を覆う。
「疑ってしまってすまなかった。
お前、名前は?」
「ロックです。」
「よし、ロックのパーティとA級冒険者がいるパーティのリーダー、それから防御に特化したスキルを持ってるパーティのリーダーで作戦会議をしよう。
他のみんなはまた集合をかけたらすぐ集まってくれ!
よろしく頼む!」
会議室。
「…以上だ。
他に何かあるか?」
「1つお聞きしていいですか?」
ロックが手を挙げる。
「なんだ?」
「1つの国に平均1人のS級冒険者がいると聞いたんですが、ダートにはいないんですか?」
「いることはいるんだがな…。
ちょうど数日前アルカトルに出発したばかりだったんだ。
あいつがいてくれたらな…。」
「何か連絡手段はないんでしょうか?」
「一応連絡はしているのだが、間に合う可能性は低いだろうな。」
「そうですか…。」
「他には…、ないな?
街には1匹も入れさせんぞ!
いいな!?」
「「「おう!!」」」
翌朝、B級以上の冒険者がギルドに集結した。
C級冒険者はそれぞれ割り当てられた場所へ配置されている。
「よく集まってくれた!
これから作戦を伝える!」
ダートのギルマスが昨日話し合われた作戦を伝えた。
昨日とはうってかわり、B級ながらS級モンスターを倒したロックたちに期待する雰囲気。
「気をつけて欲しいのは、地中を移動してくるA級モンスターだ!
対象が見えてねえと、ロックのユニークスキルは使えねえらしい!
繰り返しになるが、作戦通り【気配察知】を持ってる奴らは地中も警戒を頼む!」
砂漠のモンスター生息域では、地中を移動するモンスターがいるらしい。
Aランクエリアからは【気配察知】スキルを持っていないパーティにとっては恐怖のエリアなのだ。
「飛龍の目撃があったのが昨日の昼。
今日にでも攻めてくる可能性がある。
みんな、各々のポジションに陣取ってくれ!」
配置は基本的にパーティ単位だが、特殊魔法や回復魔法が使える冒険者をバランスよく振り分けてある。
また、【気配察知】が使える冒険者は前衛で警戒をする。
地中を進んでくるモンスターの警戒はもちろん、A級モンスターの居場所を味方に伝えるのも重要な役割だ。
B級冒険者がメインで戦い、A級モンスターがきたらA級冒険者が相手をする作戦となる。
ただ、こちらのAランクの方が少ないので、A級モンスター VS B級冒険者となってしまう場面が必ず出てくる。
ロックが優先して弱体化させるのはB級冒険者と戦うA級モンスターだ。
迎え撃つための準備もされている。
モンスターがやってくる方向はダートの近くにあるモンスター生息域、アプテロザル砂漠がある方だ。
その方向は、岩に挟まれた一本道になっている。
自然にできた地形ではなく、スキルによって人為的に作られた道だそうだ。
【驚天動地】という★3のスキルらしい。
地形を変形させることができるスキルなのだが、急激に大きな地形変化はできないので、複数人で時間をかけて作ったのだとか。
元々は砂地がただ広がっていただけで、防衛が難しくなってしまうため話し合って対処したそうだ。
とはいっても、空を飛ぶモンスターや、地中を移動して襲ってくるモンスターがおり、他の方向から来る可能性もあるため、C級冒険者はアプテロザル砂漠の方角を中心にかなり広範囲に配置されている。
カン!カン!カン!カン…
そして、その時がやってきた。
20
あなたにおすすめの小説
ダンジョン冒険者にラブコメはいらない(多分)~正体を隠して普通の生活を送る男子高生、実は最近注目の高ランク冒険者だった~
エース皇命
ファンタジー
学校では正体を隠し、普通の男子高校生を演じている黒瀬才斗。実は仕事でダンジョンに潜っている、最近話題のAランク冒険者だった。
そんな黒瀬の通う高校に突如転校してきた白桃楓香。初対面なのにも関わらず、なぜかいきなり黒瀬に抱きつくという奇行に出る。
「才斗くん、これからよろしくお願いしますねっ」
なんと白桃は黒瀬の直属の部下として派遣された冒険者であり、以後、同じ家で生活を共にし、ダンジョンでの仕事も一緒にすることになるという。
これは、上級冒険者の黒瀬と、美少女転校生の純愛ラブコメディ――ではなく、ちゃんとしたダンジョン・ファンタジー(多分)。
※小説家になろう、カクヨムでも連載しています。
不遇な死を迎えた召喚勇者、二度目の人生では魔王退治をスルーして、元の世界で気ままに生きる
六志麻あさ
ファンタジー
異世界に召喚され、魔王を倒して世界を救った少年、夏瀬彼方(なつせ・かなた)。
強大な力を持つ彼方を恐れた異世界の人々は、彼を追い立てる。彼方は不遇のうちに数十年を過ごし、老人となって死のうとしていた。
死の直前、現れた女神によって、彼方は二度目の人生を与えられる。異世界で得たチートはそのままに、現実世界の高校生として人生をやり直す彼方。
再び魔王に襲われる異世界を見捨て、彼方は勇者としてのチート能力を存分に使い、快適な生活を始める──。
※小説家になろうからの転載です。なろう版の方が先行しています。
※HOTランキング最高4位まで上がりました。ありがとうございます!
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる