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第三章 魔王の真実
第138話 開戦
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「さあ、始めようか。」
S級魔族、デルベルトの言葉を皮切りに、両陣営が戦闘態勢になった。
ロックはレベルが上がったことにより16体まで増えた分裂体を生み出した。
先手必勝でスキルを奪おうとするが、魔族たちの前にA級モンスターのマンティコアが3体とグリフォンが現れた。
話している間に接近していたようだ。
【気配察知】の範囲を広げるには集中力が必要なため、敵の動きに意識を向けている状態では広げることができない。
3体のマンティコアが数十体に増殖する。
【影分身】スキルだ。
【分裂】と違い実体がない為戦力にはならないが、増やせる数に限りはない。
【影分身】や【分裂】スキルを使われると、なかなかスキルを奪うことができない。
魔族側もロックへの対策を練ってきているようだ。
「そんだけの戦力で勝てると思ってるのか?」
スキルにより素早さを上げたファルクがマンティコアを[武技]で切り裂いていく。
【影分身】に攻撃能力はないが、本体と同等のHPを削るまでは消えない。
ファルクの[武技]による範囲攻撃では一撃で倒せないが、ロックの分裂体が追撃することで影分身をどんどん減らしていく。
【全能力50%UP】を使ったティナも広範囲に矢を放つ[武技]や攻撃魔法でダメージを与える。
もちろんミラのバフとシールドはみんなにかけており、タイミングを見て【光輝の壁】も発動している。
状態異常の魔法もかけるが、相手の魔族が回復魔法を使えるようで随時回復させている。
事前に打ち合わせ、まだ新しいスキルに慣れていないイーザは自分とファルクにだけ【光輝の壁】を使うことに集中している。
リッチェルも切り込んでいくが、ロック・ファルクより劣るためマンティコアに狙われる。
マンティコアの【噛み砕き】は噛む動作に限定されるものの力と素早さが1.5倍となる強力なスキル。
影分身体に向いているリッチェルへ背後からマンティコアが噛み付く。
…が、リッチェルは全てのダメージを吸収する【深淵の闇】スキルを持っている。
噛み付いた瞬間、本体を認識したファルクとロックの分裂体がマンティコアに攻撃する。
しかし、マンティコア本体に【光輝の壁】が発動し、倒しきれない。
さらに【吸血】スキルで回復される。
「上!」
その時、上空から矢が飛んできた。
グリフォンに乗った魔族による攻撃だ。
ミラの声によりファルクとロックの分裂体はその攻撃を回避したが、その隙にマンティコアもリッチェルから離れ、影分身体に紛れてしまった。
影分身体を倒してはいるが、マンティコアが新たに増やすため数を減らすことができない。
ところがA級魔族は回復魔法をかけたり、上空から矢を射ってきたりするが、積極的には戦闘に参加してこない。
攻撃魔法を使ってこないのは、使い手がいないか、それとも前回の戦いで【ミラーシールド】を使ったため敢えて使ってこないのかもしれない。
S級魔族のデルベルトに至っては、完全に様子見している。
(何か狙ってるのか…?)
ロックたちは魔族たちへの警戒も切らさない。
「…!
S級の強さの何かが近づいてくるよ!」
地上から1体、上空から1体のモンスターが現れた。
「うむ。
これで逃げられないだろう。」
デルベルトがそう呟き、のそりと動き出した。
「来るぞ!
気をつけろ!」
ファルクが大声で叫ぶ。
「ロックとやらの強さは異常だな。
分裂体でバフをかけた私と同等、いやそれ以上の強さか。
ステータスの限界値を明らかに超えている…。」
(ということは、敵の中には少なくともステータス限界値まで強くなった魔族やモンスターがいるということか…。)
【成長促進】スキルにより成長値の倍増に加え、限界値を突破することができているロック。
しかし、冒険者たちに限界値のことを言及されたことはない。
ステータス限界値まで強くなった冒険者がいないため、そもそも限界があることを知らないのだ。
「どれ。
どんなもんか戦ってみよう。」
デルベルトはおもむろにロックの分裂体の1体に近づき、[武技]を発動する。
ズドッッ……!!
今まで戦った敵とは明らかな差を感じる強烈な一撃が分裂体を吹き飛ばす。
しかし、HPの上限である10000を大きく超えて13000オーバーのHPを持つロックの分裂体はなんとか持ち堪える。
「おお。
バフもシールドも無しにこれを耐えるか。
化け物だな。」
ものすごい威力ではあったが、本体ではなく分裂体すら渾身の[武技]で倒せなかったにも関わらず、デルベルトは余裕の態度を崩さない。
「久々に本気で戦えるな。
<全能力50%UP>!」
S級魔族、デルベルトの言葉を皮切りに、両陣営が戦闘態勢になった。
ロックはレベルが上がったことにより16体まで増えた分裂体を生み出した。
先手必勝でスキルを奪おうとするが、魔族たちの前にA級モンスターのマンティコアが3体とグリフォンが現れた。
話している間に接近していたようだ。
【気配察知】の範囲を広げるには集中力が必要なため、敵の動きに意識を向けている状態では広げることができない。
3体のマンティコアが数十体に増殖する。
【影分身】スキルだ。
【分裂】と違い実体がない為戦力にはならないが、増やせる数に限りはない。
【影分身】や【分裂】スキルを使われると、なかなかスキルを奪うことができない。
魔族側もロックへの対策を練ってきているようだ。
「そんだけの戦力で勝てると思ってるのか?」
スキルにより素早さを上げたファルクがマンティコアを[武技]で切り裂いていく。
【影分身】に攻撃能力はないが、本体と同等のHPを削るまでは消えない。
ファルクの[武技]による範囲攻撃では一撃で倒せないが、ロックの分裂体が追撃することで影分身をどんどん減らしていく。
【全能力50%UP】を使ったティナも広範囲に矢を放つ[武技]や攻撃魔法でダメージを与える。
もちろんミラのバフとシールドはみんなにかけており、タイミングを見て【光輝の壁】も発動している。
状態異常の魔法もかけるが、相手の魔族が回復魔法を使えるようで随時回復させている。
事前に打ち合わせ、まだ新しいスキルに慣れていないイーザは自分とファルクにだけ【光輝の壁】を使うことに集中している。
リッチェルも切り込んでいくが、ロック・ファルクより劣るためマンティコアに狙われる。
マンティコアの【噛み砕き】は噛む動作に限定されるものの力と素早さが1.5倍となる強力なスキル。
影分身体に向いているリッチェルへ背後からマンティコアが噛み付く。
…が、リッチェルは全てのダメージを吸収する【深淵の闇】スキルを持っている。
噛み付いた瞬間、本体を認識したファルクとロックの分裂体がマンティコアに攻撃する。
しかし、マンティコア本体に【光輝の壁】が発動し、倒しきれない。
さらに【吸血】スキルで回復される。
「上!」
その時、上空から矢が飛んできた。
グリフォンに乗った魔族による攻撃だ。
ミラの声によりファルクとロックの分裂体はその攻撃を回避したが、その隙にマンティコアもリッチェルから離れ、影分身体に紛れてしまった。
影分身体を倒してはいるが、マンティコアが新たに増やすため数を減らすことができない。
ところがA級魔族は回復魔法をかけたり、上空から矢を射ってきたりするが、積極的には戦闘に参加してこない。
攻撃魔法を使ってこないのは、使い手がいないか、それとも前回の戦いで【ミラーシールド】を使ったため敢えて使ってこないのかもしれない。
S級魔族のデルベルトに至っては、完全に様子見している。
(何か狙ってるのか…?)
ロックたちは魔族たちへの警戒も切らさない。
「…!
S級の強さの何かが近づいてくるよ!」
地上から1体、上空から1体のモンスターが現れた。
「うむ。
これで逃げられないだろう。」
デルベルトがそう呟き、のそりと動き出した。
「来るぞ!
気をつけろ!」
ファルクが大声で叫ぶ。
「ロックとやらの強さは異常だな。
分裂体でバフをかけた私と同等、いやそれ以上の強さか。
ステータスの限界値を明らかに超えている…。」
(ということは、敵の中には少なくともステータス限界値まで強くなった魔族やモンスターがいるということか…。)
【成長促進】スキルにより成長値の倍増に加え、限界値を突破することができているロック。
しかし、冒険者たちに限界値のことを言及されたことはない。
ステータス限界値まで強くなった冒険者がいないため、そもそも限界があることを知らないのだ。
「どれ。
どんなもんか戦ってみよう。」
デルベルトはおもむろにロックの分裂体の1体に近づき、[武技]を発動する。
ズドッッ……!!
今まで戦った敵とは明らかな差を感じる強烈な一撃が分裂体を吹き飛ばす。
しかし、HPの上限である10000を大きく超えて13000オーバーのHPを持つロックの分裂体はなんとか持ち堪える。
「おお。
バフもシールドも無しにこれを耐えるか。
化け物だな。」
ものすごい威力ではあったが、本体ではなく分裂体すら渾身の[武技]で倒せなかったにも関わらず、デルベルトは余裕の態度を崩さない。
「久々に本気で戦えるな。
<全能力50%UP>!」
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