レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン

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第四章 世界中が敵

第191話 【先読み】

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『どのスキルを奪いますか?』

『【上級攻撃魔法】スキル
 【先読み】スキル
 【噛み砕き】スキル
 【目眩し】スキル』


「これか!
 【先読み】!」


『【先読み】スキルを奪いました。どのスキルと入れ替えますか?』


「【剣聖】!」


『【剣聖】スキルは完全に消滅しますが、よろしいですか?』

せっかく久しぶりに奪った【剣聖】だったが、しょうがない。


「うん。」


『【剣聖】スキルと【先読み】スキルを入れ替えました。』



瀕死の上【先読み】スキルを奪われた雷獣は、奮闘虚しく力尽きた。

残りの分裂体をキングベヒーモスに向かわせ、ロックとファルクはティナたちのところへ戻った。


「ふうっ!」

「援護する暇なんてなかったじゃない。」

ティナが皮肉っぽい言葉で迎える。

実際援護の必要がなかったので、キングベヒーモスや九尾狐に攻撃をしていた。

その援護がなければ、分裂体はもっと減らされていただろう。


「雷獣から【先読み】ってスキルを奪ったけど、誰かいりますか?
 相手の動きを先読みできるようです。」

【見切り】の上位互換スキル。

これもかなり強力なスキルだ。

「あ、あたいが…!」

予想通りキニアが名乗りを上げるが、今回はもう1人希望する人がいた。

「わ、私も欲しいです。」

剣を使うランだ。

「【ミラーシールド】をもらいましたが、私の魔力では強敵と戦う時に役に立てません。
 剣をもっと活かせるスキルが欲しいです。」

「あたいだって…!」

「キニア、ランが自分の意見を言うなんて珍しいことよ。
 ここは譲って上げて。」

スーの言葉に渋々納得したキニア。

「……わかった…。」

「…ありがとう!」

「じゃあランさんに渡しますね。」

ロックは【先読み】をランに渡した。



++++++++++++

【剣聖 ★★★★】・・剣術が上級レベルになる。

【上級特殊魔法 ★★★★】・・上級までの特殊魔法を全て使用できる。

【先読み ★★★★】・・相手の攻撃動作を先読みできるようになる。

++++++++++++



「ありがとう…ございます…!」

「あと、あの鹿が【光輝の壁】を持っています。
 もし奪えたら欲しい方はいますか?」

「…私、もらってもいいですか?」

スーが手を挙げる。

さすがに今回はキニアは声を上げなかったため、すんなりと決まった。

「わかりました。
 奪えたらスーさんにお渡ししますね。
 あとはキングベヒーモスの【深淵の闇】ですかね。
 必要だとしたらキニアさんでしょうか?」

「もらうよ!
 もちろんもらう!」

「わかりました。
 これも、奪えたらですが、その時はお渡しします。」

「あの狐はなんか魔法系のスキルを持ってるな。」

「そうね。
 威力が普通じゃないわ。」

「そのスキルはミラに渡そう。
 ハンナさんとミラは大丈夫だろうか…。」

「私たちが援護に…」

ランがそう言いかけた時、ハンナとミラが目の前に現れた。

「わっ!」

【神速】を持っていると知っていてもびっくりする。

「ミラ!
 ハンナさん!
 倒せましたか!?」

「ああ!
 ミラの【気配察知】で感知した方に【神速】で移動していったらすぐに見つけられたよ!
 見つけちまえばもうこっちのもんだったね。」

ミラとハンナがハイタッチを交わす。

(す、すごい意気投合してる…。)

「わ!
 こっちもすっごいやっつけてるね!」

「うん。
 あと少しだ!
 ハンナさん、まだ【神速】は使えますか?」

「いや、すまない。
 もうMP切れだ…。」

ハンナが【神速】で移動できるのはMP最大時で累計120mほど。

その前から[武技]を使用していたため、後方の魔族を追い詰めて帰ってくるのに使い切ったらしい。

「わかりました!
 ではここから援護をお願いします!
 キニアさんやランさんにも戦いに参加してもらいたいけど敵とのレベル差が大きいので、引き続きここで万が一に備えていてください!」

「わかったよ。」

「「わかりました!」」


「残るは…あいつらだね。」

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