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25話
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オリバー様のお屋敷での団らんの後、何だか今迄の旦那様との距離が嘘の様に縮まった。
そして最近は、お仕事から帰って来るのも早くなり、今では当たり前の様に一緒に食事を取っている。
食事をしながら旦那様が話しかけてきた。
「そういえば今日、父から手紙が届いたんだが、先日送った額縁が凄く君の描いてくれた絵に合っていて早く二人にも見て貰いたいと書いてあったんだ」
とっても優しい笑顔で仰ってくれた。
「それから、来月の社交界用のドレスとアクセサリーなんだが、明日君の親友の実家のヴァンドーム商会を屋敷に呼んでおいたので好きな物を選ぶといい」
そんな気遣いまでしてくださった。
私はあまりの嬉しさにどんな言葉も思い付かずに只々満面の笑みを返した。
次の日の夜、いつもの様に旦那様と食事をしていると突然ルナ様がやって来た。
「お兄様、来月の王宮での舞踏会は参加なさるのですか?」
「勿論その予定だが」
「是非ルナのエスコートお願いします!」
すると旦那様は眉を下げて答えた。
「それは無理に決まっているだろう? 今の私には妻がいるのだからルナは自分の父上にでも頼んだらいい」
するとルナ様は物凄い形相で尋ねてくる。
「どうして? 今迄はルナが頼めば必ず引き受けてくれてたじゃない」
「今迄とは状況が違うだろう? それに何度も言うが今の私は結婚しているのだぞ。妻をエスコートするのは当たり前だろう?」
それでも納得がいかないルナ様は私の顔を思い切り睨んで帰って行った。
私は旦那様に困った笑みを向けた。
「宜しかったんですか?」
「当然のことを言ったまでだ。それに今度の舞踏会は本来貴族なら当然、参加しなければならなかったので君がいてくれて心強いよ」
それを聞いた私は『何としてでも旦那様の盾にならなくては』と改めて強く思うのだった。
そして最近は、お仕事から帰って来るのも早くなり、今では当たり前の様に一緒に食事を取っている。
食事をしながら旦那様が話しかけてきた。
「そういえば今日、父から手紙が届いたんだが、先日送った額縁が凄く君の描いてくれた絵に合っていて早く二人にも見て貰いたいと書いてあったんだ」
とっても優しい笑顔で仰ってくれた。
「それから、来月の社交界用のドレスとアクセサリーなんだが、明日君の親友の実家のヴァンドーム商会を屋敷に呼んでおいたので好きな物を選ぶといい」
そんな気遣いまでしてくださった。
私はあまりの嬉しさにどんな言葉も思い付かずに只々満面の笑みを返した。
次の日の夜、いつもの様に旦那様と食事をしていると突然ルナ様がやって来た。
「お兄様、来月の王宮での舞踏会は参加なさるのですか?」
「勿論その予定だが」
「是非ルナのエスコートお願いします!」
すると旦那様は眉を下げて答えた。
「それは無理に決まっているだろう? 今の私には妻がいるのだからルナは自分の父上にでも頼んだらいい」
するとルナ様は物凄い形相で尋ねてくる。
「どうして? 今迄はルナが頼めば必ず引き受けてくれてたじゃない」
「今迄とは状況が違うだろう? それに何度も言うが今の私は結婚しているのだぞ。妻をエスコートするのは当たり前だろう?」
それでも納得がいかないルナ様は私の顔を思い切り睨んで帰って行った。
私は旦那様に困った笑みを向けた。
「宜しかったんですか?」
「当然のことを言ったまでだ。それに今度の舞踏会は本来貴族なら当然、参加しなければならなかったので君がいてくれて心強いよ」
それを聞いた私は『何としてでも旦那様の盾にならなくては』と改めて強く思うのだった。
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