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僕の夢
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二、三年も経てばあの日の自分の感情がなんだったのか理解できるようになる。十一歳の時は逃げることしかできなかったくせに、十三、十四ともなればあの日のあの人の姿を思い浮かべながら自分を慰めていた。その時の罪悪感といったらとてつもないのに、それと同じくらい気持ちいいのだからやめられなかった。
でも多分抱かれている印象はきっと悪い。だって目を合わせて声をかけられたにも関わらず、僕は一目散に走り去った。折角話をするチャンスだったのに。あまりの刺激の強さに逃げることしかできなかった自分を叱ってやりたい。
結局あれから話しかけることができず、もちろん接点もできないため仲良しになることもできていない。前に女の子たちが緊張して話しかけられないと言っていたけれど、今なら「本当だ」ってものすごい勢いで頷く。
村であの人の姿を見かける度に、どんどんかっこよくなっていく。身長も伸びてそれと共に身体つきもたくましくなる。女の子たちは守ってもらいたい、と言っていたけれどああまで屈強な身体にならないと狩人としてやっていけないんだろう。好かれるために鍛えているわけじゃなくて、生きるために鍛えてる。
僕もずっと頑張ってはいるけれど全然だ。確かに少しは身長も伸びてきて重い物も持てるようになったけど、それでもきっとあの人の隣に立つととても頼りないと思う。
せめて、みんなが気を遣うことがないくらいたくましくなりたい。怪我だってへっちゃらだし、みんなに守ってもらわなきゃいけないような人間じゃないんだと。
この村は大体みんな親の跡を継ぐけれど、中には首都に行く人だっている。帰っている人もいれば首都に留まる人も。村の大人たちも無理やり村に留めておくことはせず、したいことがあれば首都に行ってもいいという感じだった。だからどんな職種があるのかもちゃんと教えてくれる。
教わる中で、『騎士』というものがあることを知った。騎士は首都で警備をしていたり、または地方のほうで盗賊や魔獣への討伐も行っているそうだ。
この村に騎士がいないのは多分狩人がしっかりといるから。その代わり少し離れた場所に騎士の人が住んでいる場所があるらしい。魔獣は狩人が、盗賊などは騎士の人たちが対処してくれているからこの村は平穏でいられる。
そんな話を聞いて、思わずゴクッと喉を鳴らした。僕もそんな風に、守られるわけじゃなくて誰かを守れる存在になりたい。それに、騎士はきっとたくましい身体じゃないとなれない。僕が求めているものがそこにあるような気がした。
お父さんたちに相談するのは怖かった。お父さんたちも僕は可愛い存在で、大切に大切にしなきゃって思っていたようだから。僕だって二人の気持ちは痛いほどわかる。僕だって二人は大切な存在だ、そういう気持ちは一緒だ。
それでも僕の頭に浮かぶのは、あの人の姿だった。
お父さんたちと揉めたのは初めてかもしれない。僕も二人のことが大好きだから言い返すことなんてほとんどなかった。それでも僕は引くことをしなかった。
でも結果話は進まなくて、どうしようもないまま家を飛び出したのも初めてだった。もちろんちゃんと日が暮れる前に家には帰る。家に帰ったらもう一度ちゃんと話し合って、そして寝る前に考え込む時間が増えた。
するとたまたま僕たちの家の前に人が通ったのかどうかは知らないけど、いつの間にか村では噂が広がっていた。噂を聞きつけたみんなが心配で僕に声をかけてくれる。ある程度お父さんたちを説得したあとでも、それでもみんなが口にする言葉は一緒だった。
「危ないよ」
「大怪我するかもしれないでしょ?」
「セオがわざわざそんなことする必要なんてない」
「心配なんだよ」
そんな言葉を言われる度に、僕が間違っているのかなって思ってしまうようになっていた。
みんなの言う通り僕は細いし、走り回るような遊びをしてきたわけじゃない。今でもよく女の子に間違われることもあるし、男の子は何かあった時僕のことを守ろうとする。誰かに守られている僕が、誰かを守ろうとするのは間違いなのかもしれない。
こうなりたいと思っているのに、そうなれないと思っている僕もいる。どうすればいいのかわからなくて、誰かに何かを言われたくなくて一人で歩いていた。
声が聞こえて顔を上げる。たまに見かけるあの人の幼馴染だった。彼女からはよく声をかけてもらってたまにお喋りをする仲ではあった。話しながらすごく素敵な女性だなと思う反面、あの人と話すことができて羨ましいなという気持ちも抱いていつも複雑だった。でも彼女は優しいから、話しているうちに自然と肩の力も抜ける。
なんなんだろうと思っていると突然彼女から腕を引っ張られて走らされる。こんな強引なことするなんてめずらしいな、と呑気に思ってる場合じゃなかった。
な、なんか、どんどん近付いていってるような気がする。彼女の向かっている先に、あの人がいるような気がする……!
「ねぇセオ、あの噂は本当なの?」
「えっ?」
「そう、セオが騎士になりたいっていう噂」
これってなんていう仕打ち? 僕が一方的に片想いしている人を前に、今広がってる噂についてどうのこうの言わなきゃいけないなんて。
いいや後ろめたいことなんて一つもない。だって僕がしたいことなんだから、僕が決めたことなんだから。
「……本当だよ」
だから本当のこと言っても何一つ恥ずかしくない。恥ずかしいのは、目を合わせなくてもこの至近距離であの人が僕のことを見ているのがわかるから。あ、あの目にジッと見られていると思うと背中にしっとりと汗が浮かんできた。すごく恥ずかしい。まともに話せないくせに、ジッと見られているなんて。
しかも僕はあれからあなたで自分を慰めているんだから、そんなこと言えるはずもなく。申し訳なさとか居た堪れなさとか、でも一緒にいれて幸せだとかもう色んな感情でぐるぐるだ。
でもやっぱり、あの人の幼馴染二人も他の人達と同じことを口にする。わかってる、二人ともただ僕のこと心配しているだけなんだ。やっぱり、僕が騎士になるなんて無謀なことなんだ。そう思うと肩もどんどん落ちてくる。
「そっとしといてやれよ。そいつが自分で決めたことだろ」
凛とした声が僕の耳に届く。ハッとして、二人の隙間からあの人の顔を見上げた。
僕が決めたことだから、周りのことは気にするなと。そう力強く言ってくれるあの人の目は声色と同じだった。
ああ、やっぱりかっこいいな。小さい頃から狩人として鍛えられて、だから騎士になるなんてどれだけ大変なことなのか他の誰よりもわかっているはずなのに。それでもそう言ってくれたのはこの人が初めてだった。
初めてこの人を見た時、この力強い瞳にとにかく惹かれた。それは今でもそうだ。その意志の強さに、僕にはない部分にとても惹かれて眩しく見える。
あの人の言葉で幼馴染の二人もすっかり納得してしまった。すごいな、と単純に思った。ただ口だけの人じゃないから二人もしっかりと納得したんだと思う。そして僕も、今ならしっかりとお父さんたちに本音を言えるかもしれないと応援してくれた二人の頭を下げて走り出した。
あっ、でも、僕の背中を押してくれたあの人にちゃんとお礼を言わなきゃ。今まで避けるような真似をしておいて何を虫のいいことを、っていう感じだけど。でもここで逃げたら尚更意味がない。どうして騎士を目指そうと思ったのか、その意味すらなくなってしまう。
だから思いっきり振り返ってあの人を見つめてみたんだけど、いざ口を開こうとしたら何を言っていいのかわからなくて口ごもってしまう。僕の意気地なし、こういう時にしっかり言える人間になれよと思っても、口の中でモゴモゴ。
下手なこと言って嫌われたらどうしよう、だなんてこんな時でも思ってしまう僕がなんて女々しいんだ。でも、そんな僕に気付いているのかいないのか、口を開いたのは僕じゃなくて彼のほうだった。
「頑張れよ」
微笑み付きで、「頑張れよ」の声。心臓がドゴドゴと音を立てる。それだけで有頂天になる僕は単純な人間だ。でも、嬉しくて仕方がない。
思いっきり頭を下げて、胸の内を打ち明ける。あなたのような人間になりたい。強くてかっこよくて、あなたの隣に立っても恥ずかしくない人間になりたい。
だからまず、「僕」じゃなくて「俺」と言ってみよう。少しはたくましくなるかもしれない。子どもっぽい考えかもしれないけど、そうやって少しずつでも変わっていけたら。
でも多分抱かれている印象はきっと悪い。だって目を合わせて声をかけられたにも関わらず、僕は一目散に走り去った。折角話をするチャンスだったのに。あまりの刺激の強さに逃げることしかできなかった自分を叱ってやりたい。
結局あれから話しかけることができず、もちろん接点もできないため仲良しになることもできていない。前に女の子たちが緊張して話しかけられないと言っていたけれど、今なら「本当だ」ってものすごい勢いで頷く。
村であの人の姿を見かける度に、どんどんかっこよくなっていく。身長も伸びてそれと共に身体つきもたくましくなる。女の子たちは守ってもらいたい、と言っていたけれどああまで屈強な身体にならないと狩人としてやっていけないんだろう。好かれるために鍛えているわけじゃなくて、生きるために鍛えてる。
僕もずっと頑張ってはいるけれど全然だ。確かに少しは身長も伸びてきて重い物も持てるようになったけど、それでもきっとあの人の隣に立つととても頼りないと思う。
せめて、みんなが気を遣うことがないくらいたくましくなりたい。怪我だってへっちゃらだし、みんなに守ってもらわなきゃいけないような人間じゃないんだと。
この村は大体みんな親の跡を継ぐけれど、中には首都に行く人だっている。帰っている人もいれば首都に留まる人も。村の大人たちも無理やり村に留めておくことはせず、したいことがあれば首都に行ってもいいという感じだった。だからどんな職種があるのかもちゃんと教えてくれる。
教わる中で、『騎士』というものがあることを知った。騎士は首都で警備をしていたり、または地方のほうで盗賊や魔獣への討伐も行っているそうだ。
この村に騎士がいないのは多分狩人がしっかりといるから。その代わり少し離れた場所に騎士の人が住んでいる場所があるらしい。魔獣は狩人が、盗賊などは騎士の人たちが対処してくれているからこの村は平穏でいられる。
そんな話を聞いて、思わずゴクッと喉を鳴らした。僕もそんな風に、守られるわけじゃなくて誰かを守れる存在になりたい。それに、騎士はきっとたくましい身体じゃないとなれない。僕が求めているものがそこにあるような気がした。
お父さんたちに相談するのは怖かった。お父さんたちも僕は可愛い存在で、大切に大切にしなきゃって思っていたようだから。僕だって二人の気持ちは痛いほどわかる。僕だって二人は大切な存在だ、そういう気持ちは一緒だ。
それでも僕の頭に浮かぶのは、あの人の姿だった。
お父さんたちと揉めたのは初めてかもしれない。僕も二人のことが大好きだから言い返すことなんてほとんどなかった。それでも僕は引くことをしなかった。
でも結果話は進まなくて、どうしようもないまま家を飛び出したのも初めてだった。もちろんちゃんと日が暮れる前に家には帰る。家に帰ったらもう一度ちゃんと話し合って、そして寝る前に考え込む時間が増えた。
するとたまたま僕たちの家の前に人が通ったのかどうかは知らないけど、いつの間にか村では噂が広がっていた。噂を聞きつけたみんなが心配で僕に声をかけてくれる。ある程度お父さんたちを説得したあとでも、それでもみんなが口にする言葉は一緒だった。
「危ないよ」
「大怪我するかもしれないでしょ?」
「セオがわざわざそんなことする必要なんてない」
「心配なんだよ」
そんな言葉を言われる度に、僕が間違っているのかなって思ってしまうようになっていた。
みんなの言う通り僕は細いし、走り回るような遊びをしてきたわけじゃない。今でもよく女の子に間違われることもあるし、男の子は何かあった時僕のことを守ろうとする。誰かに守られている僕が、誰かを守ろうとするのは間違いなのかもしれない。
こうなりたいと思っているのに、そうなれないと思っている僕もいる。どうすればいいのかわからなくて、誰かに何かを言われたくなくて一人で歩いていた。
声が聞こえて顔を上げる。たまに見かけるあの人の幼馴染だった。彼女からはよく声をかけてもらってたまにお喋りをする仲ではあった。話しながらすごく素敵な女性だなと思う反面、あの人と話すことができて羨ましいなという気持ちも抱いていつも複雑だった。でも彼女は優しいから、話しているうちに自然と肩の力も抜ける。
なんなんだろうと思っていると突然彼女から腕を引っ張られて走らされる。こんな強引なことするなんてめずらしいな、と呑気に思ってる場合じゃなかった。
な、なんか、どんどん近付いていってるような気がする。彼女の向かっている先に、あの人がいるような気がする……!
「ねぇセオ、あの噂は本当なの?」
「えっ?」
「そう、セオが騎士になりたいっていう噂」
これってなんていう仕打ち? 僕が一方的に片想いしている人を前に、今広がってる噂についてどうのこうの言わなきゃいけないなんて。
いいや後ろめたいことなんて一つもない。だって僕がしたいことなんだから、僕が決めたことなんだから。
「……本当だよ」
だから本当のこと言っても何一つ恥ずかしくない。恥ずかしいのは、目を合わせなくてもこの至近距離であの人が僕のことを見ているのがわかるから。あ、あの目にジッと見られていると思うと背中にしっとりと汗が浮かんできた。すごく恥ずかしい。まともに話せないくせに、ジッと見られているなんて。
しかも僕はあれからあなたで自分を慰めているんだから、そんなこと言えるはずもなく。申し訳なさとか居た堪れなさとか、でも一緒にいれて幸せだとかもう色んな感情でぐるぐるだ。
でもやっぱり、あの人の幼馴染二人も他の人達と同じことを口にする。わかってる、二人ともただ僕のこと心配しているだけなんだ。やっぱり、僕が騎士になるなんて無謀なことなんだ。そう思うと肩もどんどん落ちてくる。
「そっとしといてやれよ。そいつが自分で決めたことだろ」
凛とした声が僕の耳に届く。ハッとして、二人の隙間からあの人の顔を見上げた。
僕が決めたことだから、周りのことは気にするなと。そう力強く言ってくれるあの人の目は声色と同じだった。
ああ、やっぱりかっこいいな。小さい頃から狩人として鍛えられて、だから騎士になるなんてどれだけ大変なことなのか他の誰よりもわかっているはずなのに。それでもそう言ってくれたのはこの人が初めてだった。
初めてこの人を見た時、この力強い瞳にとにかく惹かれた。それは今でもそうだ。その意志の強さに、僕にはない部分にとても惹かれて眩しく見える。
あの人の言葉で幼馴染の二人もすっかり納得してしまった。すごいな、と単純に思った。ただ口だけの人じゃないから二人もしっかりと納得したんだと思う。そして僕も、今ならしっかりとお父さんたちに本音を言えるかもしれないと応援してくれた二人の頭を下げて走り出した。
あっ、でも、僕の背中を押してくれたあの人にちゃんとお礼を言わなきゃ。今まで避けるような真似をしておいて何を虫のいいことを、っていう感じだけど。でもここで逃げたら尚更意味がない。どうして騎士を目指そうと思ったのか、その意味すらなくなってしまう。
だから思いっきり振り返ってあの人を見つめてみたんだけど、いざ口を開こうとしたら何を言っていいのかわからなくて口ごもってしまう。僕の意気地なし、こういう時にしっかり言える人間になれよと思っても、口の中でモゴモゴ。
下手なこと言って嫌われたらどうしよう、だなんてこんな時でも思ってしまう僕がなんて女々しいんだ。でも、そんな僕に気付いているのかいないのか、口を開いたのは僕じゃなくて彼のほうだった。
「頑張れよ」
微笑み付きで、「頑張れよ」の声。心臓がドゴドゴと音を立てる。それだけで有頂天になる僕は単純な人間だ。でも、嬉しくて仕方がない。
思いっきり頭を下げて、胸の内を打ち明ける。あなたのような人間になりたい。強くてかっこよくて、あなたの隣に立っても恥ずかしくない人間になりたい。
だからまず、「僕」じゃなくて「俺」と言ってみよう。少しはたくましくなるかもしれない。子どもっぽい考えかもしれないけど、そうやって少しずつでも変わっていけたら。
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