7 / 22
7 引き戻される現実
しおりを挟む
ああ、楽しい、とても愉快だわ。
わたくしはそう思いながら会食の出来事を思い浮かべておりました。
ロッタ様達は悔しそうな表情でわたくしを睨みつけておりましたが、その睨みも怖くも何とも在りませんでした。
何故ながらわたくしは次期妃となる身。
公爵家の令嬢と言っても王族のわたくしには太刀打ち出来ないでしょうから。
「ミリア様。本当に嬉しそうなお顔をされておりますね」
わたくしの自室で一緒に紅茶を飲んでいたアリアがそう言いました。
わたくしは紅茶の入ったカップを手にしてアリアに言いました。
「ええ、勿論です。これほど愉快な事はないでしょう。いつもいつもわたくしの事を小馬鹿にしていたあの方々が悔しがるお顔を思い浮かべるとお腹が痛くて仕方がありません」
「よほどいい気味、でしたね。私も気持ちがす~っとしました。本当にミリア様の使用人であったことが神様からの贈り物のよう感じております」
アリアはそう言って笑顔で私を見つめていました。
さて、次はどのようなお仕置きをしようかしら。
そのような事を考えてアリアと談笑していると王太子がわたくしを訊ねて来られました。
わたくしは服装を整え髪の毛を整えてアリアに扉を開けるよう命じました。
「ミリア。今日の食事はとても美味しかったぞ。本当に全て其方が作ったのか?」
王太子はそう言って笑顔で仰いました。
勿論わたくし一人ではないことを伝え、ここに居るアリアや他の使用人たちに手伝って貰ったことを伝えました。
流石にわたくし一人であの人数のお料理を作れるわけではないことくらい、王太子もご存知だと思ったからです。
すると王太子はアリアにもお礼を言われました。
この方の心の深さを感じた瞬間でした。
王族のそれも王太子が一介の使用人に礼を言うなどと言う行為をわたくしは初めて見たのです。
「ミラージュ様。本当にお優しいお方なのですね」
「ええ。わたくしも初めて、そう思いましたわ」
王太子がお帰りになった後部屋に残ったわたくしとアリアはそう言いながら笑顔で笑いました
。夕食の時間までまだ先。
わたくしは再び花嫁修業と言う名の詰まらない時間を過ごすことになります。
一時の楽しいお茶会はこれで終わり。
「さぁ、ミリア様。そろそろお戻りにならねばなりません」
「そうですわね。次は何をするのでしょう?」
「次は……王妃としての作法を学ぶ……で御座います」
「王妃……わたくしは本当に王妃となるのでしょうか」
「むろんでございます。既にミラージュ王太子様とのご結婚が決まっているのですから」
ああ、やはりわたくしは王妃として結婚するのでしょう。
わたくしはただ悪役令嬢たちを懲らしめたいだけでこのお話をお受けしただけ。
本当は自由に自分の屋敷で平穏無事に過ごしたかったのですが、それも夢に終わりました。
わたくしは気を取り直して花嫁修業に向かい部屋を後にしたのです。
しかしわたくしの復讐はまだ始まったばかりなのです。
次はどんなことをして懲らしめようかしら、そのことを考えておりました。
ロッタ様、貴女のこれまでのわたくしに対する数々の嫌がらせや苛めを貴女にお返しいたします。
わたくしはそう思いながら会食の出来事を思い浮かべておりました。
ロッタ様達は悔しそうな表情でわたくしを睨みつけておりましたが、その睨みも怖くも何とも在りませんでした。
何故ながらわたくしは次期妃となる身。
公爵家の令嬢と言っても王族のわたくしには太刀打ち出来ないでしょうから。
「ミリア様。本当に嬉しそうなお顔をされておりますね」
わたくしの自室で一緒に紅茶を飲んでいたアリアがそう言いました。
わたくしは紅茶の入ったカップを手にしてアリアに言いました。
「ええ、勿論です。これほど愉快な事はないでしょう。いつもいつもわたくしの事を小馬鹿にしていたあの方々が悔しがるお顔を思い浮かべるとお腹が痛くて仕方がありません」
「よほどいい気味、でしたね。私も気持ちがす~っとしました。本当にミリア様の使用人であったことが神様からの贈り物のよう感じております」
アリアはそう言って笑顔で私を見つめていました。
さて、次はどのようなお仕置きをしようかしら。
そのような事を考えてアリアと談笑していると王太子がわたくしを訊ねて来られました。
わたくしは服装を整え髪の毛を整えてアリアに扉を開けるよう命じました。
「ミリア。今日の食事はとても美味しかったぞ。本当に全て其方が作ったのか?」
王太子はそう言って笑顔で仰いました。
勿論わたくし一人ではないことを伝え、ここに居るアリアや他の使用人たちに手伝って貰ったことを伝えました。
流石にわたくし一人であの人数のお料理を作れるわけではないことくらい、王太子もご存知だと思ったからです。
すると王太子はアリアにもお礼を言われました。
この方の心の深さを感じた瞬間でした。
王族のそれも王太子が一介の使用人に礼を言うなどと言う行為をわたくしは初めて見たのです。
「ミラージュ様。本当にお優しいお方なのですね」
「ええ。わたくしも初めて、そう思いましたわ」
王太子がお帰りになった後部屋に残ったわたくしとアリアはそう言いながら笑顔で笑いました
。夕食の時間までまだ先。
わたくしは再び花嫁修業と言う名の詰まらない時間を過ごすことになります。
一時の楽しいお茶会はこれで終わり。
「さぁ、ミリア様。そろそろお戻りにならねばなりません」
「そうですわね。次は何をするのでしょう?」
「次は……王妃としての作法を学ぶ……で御座います」
「王妃……わたくしは本当に王妃となるのでしょうか」
「むろんでございます。既にミラージュ王太子様とのご結婚が決まっているのですから」
ああ、やはりわたくしは王妃として結婚するのでしょう。
わたくしはただ悪役令嬢たちを懲らしめたいだけでこのお話をお受けしただけ。
本当は自由に自分の屋敷で平穏無事に過ごしたかったのですが、それも夢に終わりました。
わたくしは気を取り直して花嫁修業に向かい部屋を後にしたのです。
しかしわたくしの復讐はまだ始まったばかりなのです。
次はどんなことをして懲らしめようかしら、そのことを考えておりました。
ロッタ様、貴女のこれまでのわたくしに対する数々の嫌がらせや苛めを貴女にお返しいたします。
0
あなたにおすすめの小説
病弱を演じる妹に婚約者を奪われましたが、大嫌いだったので大助かりです
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」「ノベルバ」に同時投稿しています。
『病弱を演じて私から全てを奪う妹よ、全て奪った後で梯子を外してあげます』
メイトランド公爵家の長女キャメロンはずっと不当な扱いを受け続けていた。天性の悪女である妹のブリトニーが病弱を演じて、両親や周りの者を味方につけて、姉キャメロンが受けるはずのモノを全て奪っていた。それはメイトランド公爵家のなかだけでなく、社交界でも同じような状況だった。生まれて直ぐにキャメロンはオーガスト第一王子と婚約していたが、ブリトニーがオーガスト第一王子を誘惑してキャメロンとの婚約を破棄させようとしたいた。だがキャメロンはその機会を捉えて復讐を断行した。
幼い頃、義母に酸で顔を焼かれた公爵令嬢は、それでも愛してくれた王太子が冤罪で追放されたので、ついていくことにしました。
克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
設定はゆるくなっています、気になる方は最初から読まないでください。
ウィンターレン公爵家令嬢ジェミーは、幼い頃に義母のアイラに酸で顔を焼かれてしまった。何とか命は助かったものの、とても社交界にデビューできるような顔ではなかった。だが不屈の精神力と仮面をつける事で、社交界にデビューを果たした。そんなジェミーを、心優しく人の本質を見抜ける王太子レオナルドが見初めた。王太子はジェミーを婚約者に選び、幸せな家庭を築くかに思われたが、王位を狙う邪悪な弟に冤罪を着せられ追放刑にされてしまった。
王子は婚約破棄を泣いて詫びる
tartan321
恋愛
最愛の妹を失った王子は婚約者のキャシーに復讐を企てた。非力な王子ではあったが、仲間の協力を取り付けて、キャシーを王宮から追い出すことに成功する。
目的を達成し安堵した王子の前に突然死んだ妹の霊が現れた。
「お兄さま。キャシー様を3日以内に連れ戻して!」
存亡をかけた戦いの前に王子はただただ無力だった。
王子は妹の言葉を信じ、遥か遠くの村にいるキャシーを訪ねることにした……。
そんなに妹が好きなら死んであげます。
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿しています。
『思い詰めて毒を飲んだら周りが動き出しました』
フィアル公爵家の長女オードリーは、父や母、弟や妹に苛め抜かれていた。
それどころか婚約者であるはずのジェイムズ第一王子や国王王妃にも邪魔者扱いにされていた。
そもそもオードリーはフィアル公爵家の娘ではない。
イルフランド王国を救った大恩人、大賢者ルーパスの娘だ。
異世界に逃げた大魔王を追って勇者と共にこの世界を去った大賢者ルーパス。
何の音沙汰もない勇者達が死んだと思った王達は……
悪役令嬢の慟哭
浜柔
ファンタジー
前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。
【完結】悪役令嬢だったみたいなので婚約から回避してみた
22時完結
恋愛
春風に彩られた王国で、名門貴族ロゼリア家の娘ナタリアは、ある日見た悪夢によって人生が一変する。夢の中、彼女は「悪役令嬢」として婚約を破棄され、王国から追放される未来を目撃する。それを避けるため、彼女は最愛の王太子アレクサンダーから距離を置き、自らを守ろうとするが、彼の深い愛と執着が彼女の運命を変えていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる