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15 束の間の休日 前編
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花嫁修業の束の間、わたくしは一時的な自由を頂きました。
毎日、毎日、変わらぬ日々を王太子様が哀れに思われたのでしょう。
王太子様と城下町でデートをすることになりました。
ただ、王太子様とご一緒というとても気を遣うデートなのでした。
「ミラージュ様。どちらへ赴くのでしょう。わたくしは特に行きたいところが無いのですが…」
「そうだな…。何処がいいだろう。ミリア嬢の好きな場所が良いのだがな」
「わたくしの好きな場所……で御座いますか」
「ああ、折角出掛けるのだ。日々の疲れを癒す、そういう場所が相応しいだろう」
王太子はそう言ってわたくしに笑みを零されました。
しかし、未だに信じがたいのです。
わたくしがこの王太子と婚約をしている事実を……。
使用人であるアリアはわたくしの身の回りの世話を担当しているということで一緒についていくことを王太子が許可してくださいました。
わたくしはそのことに本当に感謝しておりました。
何せ二人きりだと何もお話することが出来ないのです。
普段自分の想ったことを口に出すことがへたくそなわたくし。
何を放せばよいのか見当もつきません。
それにわたくしは面白い話なんて話せはしない、そう自分で思っているのです。
馬車を使ってお城を出ると車中で他愛のない話をしておりました。
そこへ隣に座っていたアリアが徐に口を開いたのです。
「ミリア様。そう言えば、ロッタ様が一度お話をされたいとお申し出が御座いました。すみません、こんなところでお話する訳にはと思っていたのですが……」
「そうなのですか。構いません。いつ頃のお話なのでしょう、それは」
「はい。つい2日前の事でした。申し訳御座いません。ご報告が遅れてしまいました」
嘘です…。
本当はその日のうちにアリアに教えて貰いました。
しかし、わたくしが返答をしていなかったのです。
どう答えたらいいのか迷っているうちに日にちが立ってしまったことと、日々の習い事(花嫁修業)で疲れきっていてつい忘れてしまったのでした。
そこでアリアが今朝方再びそのことわたくしを訪ねてきたので『それだったらミラージュ様がいらっしゃる時にその話をしましょう』とわたくしがお願いしたのです。
王太子はわたくしが彼女達に卑劣な行為をしていることを知っております。
此処で彼女達の話題を出せば何か面白い事が起こるのではないだろうか、そう考えたので御座います。
「あの者たちと、まだ付き合っておるのか?」
「はい……何しろ幼き頃よりのお付き合い。それにわたくしの父ハンドリー家はロッタ様サザーランド公爵には逆らえません。本当はお付き合いをするのは色々ありました故、お断りをしたいところなのですが……」
「女達の付き合いに、男である私が口を出すことでは無いが……しかしなぁ…」
車中では色々な事をお話しました。
どうやったらお断りが出来るのか、また最近どうしているのか、等様々な事をお話されました。
お蔭でよい暇つぶしが出来たので御座います。
彼女達を出しに使ったことで目的地に着くまでその話題でもちきりになりました。
ロッタ様達いらっしゃらないところでも復讐は着々と進んでいるので御座います。
毎日、毎日、変わらぬ日々を王太子様が哀れに思われたのでしょう。
王太子様と城下町でデートをすることになりました。
ただ、王太子様とご一緒というとても気を遣うデートなのでした。
「ミラージュ様。どちらへ赴くのでしょう。わたくしは特に行きたいところが無いのですが…」
「そうだな…。何処がいいだろう。ミリア嬢の好きな場所が良いのだがな」
「わたくしの好きな場所……で御座いますか」
「ああ、折角出掛けるのだ。日々の疲れを癒す、そういう場所が相応しいだろう」
王太子はそう言ってわたくしに笑みを零されました。
しかし、未だに信じがたいのです。
わたくしがこの王太子と婚約をしている事実を……。
使用人であるアリアはわたくしの身の回りの世話を担当しているということで一緒についていくことを王太子が許可してくださいました。
わたくしはそのことに本当に感謝しておりました。
何せ二人きりだと何もお話することが出来ないのです。
普段自分の想ったことを口に出すことがへたくそなわたくし。
何を放せばよいのか見当もつきません。
それにわたくしは面白い話なんて話せはしない、そう自分で思っているのです。
馬車を使ってお城を出ると車中で他愛のない話をしておりました。
そこへ隣に座っていたアリアが徐に口を開いたのです。
「ミリア様。そう言えば、ロッタ様が一度お話をされたいとお申し出が御座いました。すみません、こんなところでお話する訳にはと思っていたのですが……」
「そうなのですか。構いません。いつ頃のお話なのでしょう、それは」
「はい。つい2日前の事でした。申し訳御座いません。ご報告が遅れてしまいました」
嘘です…。
本当はその日のうちにアリアに教えて貰いました。
しかし、わたくしが返答をしていなかったのです。
どう答えたらいいのか迷っているうちに日にちが立ってしまったことと、日々の習い事(花嫁修業)で疲れきっていてつい忘れてしまったのでした。
そこでアリアが今朝方再びそのことわたくしを訪ねてきたので『それだったらミラージュ様がいらっしゃる時にその話をしましょう』とわたくしがお願いしたのです。
王太子はわたくしが彼女達に卑劣な行為をしていることを知っております。
此処で彼女達の話題を出せば何か面白い事が起こるのではないだろうか、そう考えたので御座います。
「あの者たちと、まだ付き合っておるのか?」
「はい……何しろ幼き頃よりのお付き合い。それにわたくしの父ハンドリー家はロッタ様サザーランド公爵には逆らえません。本当はお付き合いをするのは色々ありました故、お断りをしたいところなのですが……」
「女達の付き合いに、男である私が口を出すことでは無いが……しかしなぁ…」
車中では色々な事をお話しました。
どうやったらお断りが出来るのか、また最近どうしているのか、等様々な事をお話されました。
お蔭でよい暇つぶしが出来たので御座います。
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