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20 結婚 前編
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楽しい楽しいお茶会も終わり、わたくしはいよいよ王太子との婚儀の準備が始まりました。
今まで散々わたくしをバカにしていたロッタ様達はもう手出しが出来ません。
私が王太子と結婚することで貴族から王族に身分が格上げされるのですから。
そう思うと悔しがるロッタ様の顔を思い出して笑えてしまいました。
「ミリア様。明後日ですね。ついにご結婚。おめでとうございます」
「有難う、アリア。それも全てあなたのお蔭です。わたくしはもう復讐なんて止めることに致します」
「そうですね。もうミリア様に悪戯をすることも出来ませんでしょうし」
わたくしは清い心で王太子と結ばれる。
それだけで満足でした。
日々行われていた王妃となる為の花嫁修業も明日で終わり。
結婚式当日までわたくしはお屋敷に戻ることになりました。
御屋敷に戻るとお父様が笑顔でわたくしを出迎えてくださいました。
「お帰り、ミリア。そしておめでとう」
「ただ今戻りました。お父様」
お父様と二言、三言、話をした後どっと疲れが出たのか部屋に戻ってベッドの上に座ってため息をつきました。
今までお城の広すぎるお部屋で落ち着かなかったのです。
自分の部屋が一番落ち着きました。
ゆっくりと部屋で過ごした後夕食に呼ばれ、わたくしは食堂に向かいました。
食堂にはお父様が先にいらっしゃいました。
私は向かいの席に腰かけるとお父様とお話をしながら食事を楽しみました。
「そうだ、ミリア。生前其方の母君が嫁に行く前に渡すよう頼まれたものがある。明日渡そう。明後日の結婚式は母も楽しみだと思うぞ。そうだ、明日一緒に墓参りに行って母に報告せねばな」
「はい……」
母の墓前に行くのは何時ぶりでしょう。
お父様は仕事の忙しさで全くお墓参りに行くことがないためわたくしも母に会うことが出来ませんでした。明日、久々のお墓参り、楽しみです。
次の日。
お父様と朝食を済ませると、馬車に乗り母が眠るお墓に向かいました。
生前母が好きだった御花を持って。
御屋敷から馬車で数十分の所に母は眠っております。
若し母が生きていたなら、わたくしが王太子と結婚することをさぞ喜んでくれたでしょう。
私はそう思いながら墓前に花束を添えて心の中でご報告申しげました。
「此処もすっかり遠のいてしまった……申し訳ない。レベッタ……」
レベッタ……母の名前です。お父様の口からその名を訊いたのはいつ以来でしょうか。
もう随分と母の名を口にしていなかったように思えます。
「お父様。母上とはどういういきさつでご結婚なされたのでしょうか。そう言えばわたくしは何も知らないのですが」
「私とレベッタの馴れ初めか……そうだな。ごく自然な流れだったよ。私が仕事で訪れたところで彼女と知り合って、恋をして、結婚した。昔はそういう結婚も多かったのだ。だが今となっては……」
お父様はそれ以来口を閉ざしてしまいました。
今まで散々わたくしをバカにしていたロッタ様達はもう手出しが出来ません。
私が王太子と結婚することで貴族から王族に身分が格上げされるのですから。
そう思うと悔しがるロッタ様の顔を思い出して笑えてしまいました。
「ミリア様。明後日ですね。ついにご結婚。おめでとうございます」
「有難う、アリア。それも全てあなたのお蔭です。わたくしはもう復讐なんて止めることに致します」
「そうですね。もうミリア様に悪戯をすることも出来ませんでしょうし」
わたくしは清い心で王太子と結ばれる。
それだけで満足でした。
日々行われていた王妃となる為の花嫁修業も明日で終わり。
結婚式当日までわたくしはお屋敷に戻ることになりました。
御屋敷に戻るとお父様が笑顔でわたくしを出迎えてくださいました。
「お帰り、ミリア。そしておめでとう」
「ただ今戻りました。お父様」
お父様と二言、三言、話をした後どっと疲れが出たのか部屋に戻ってベッドの上に座ってため息をつきました。
今までお城の広すぎるお部屋で落ち着かなかったのです。
自分の部屋が一番落ち着きました。
ゆっくりと部屋で過ごした後夕食に呼ばれ、わたくしは食堂に向かいました。
食堂にはお父様が先にいらっしゃいました。
私は向かいの席に腰かけるとお父様とお話をしながら食事を楽しみました。
「そうだ、ミリア。生前其方の母君が嫁に行く前に渡すよう頼まれたものがある。明日渡そう。明後日の結婚式は母も楽しみだと思うぞ。そうだ、明日一緒に墓参りに行って母に報告せねばな」
「はい……」
母の墓前に行くのは何時ぶりでしょう。
お父様は仕事の忙しさで全くお墓参りに行くことがないためわたくしも母に会うことが出来ませんでした。明日、久々のお墓参り、楽しみです。
次の日。
お父様と朝食を済ませると、馬車に乗り母が眠るお墓に向かいました。
生前母が好きだった御花を持って。
御屋敷から馬車で数十分の所に母は眠っております。
若し母が生きていたなら、わたくしが王太子と結婚することをさぞ喜んでくれたでしょう。
私はそう思いながら墓前に花束を添えて心の中でご報告申しげました。
「此処もすっかり遠のいてしまった……申し訳ない。レベッタ……」
レベッタ……母の名前です。お父様の口からその名を訊いたのはいつ以来でしょうか。
もう随分と母の名を口にしていなかったように思えます。
「お父様。母上とはどういういきさつでご結婚なされたのでしょうか。そう言えばわたくしは何も知らないのですが」
「私とレベッタの馴れ初めか……そうだな。ごく自然な流れだったよ。私が仕事で訪れたところで彼女と知り合って、恋をして、結婚した。昔はそういう結婚も多かったのだ。だが今となっては……」
お父様はそれ以来口を閉ざしてしまいました。
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