28 / 103
16 ー絵本ー
しおりを挟む
「こんな場所があったんですね」
アロイスを連れたまま、フィオナはクラウディオに案内されて書庫にやってきた。
いつも来ていた書庫には、フィオナが気付かなかった小さな扉があった。本棚ごと開くと下る階段があり、薄暗いそこを降りると隠された部屋があった。小さな書庫になっているのだ。
「古い文献が収められています。歴史あるものなので、厳重に保管されているんです。これをどうぞ。魔物に関する文献です。子供の頃、私も読まされました」
渡された本はところどころ茶色に染まっており、埃っぽい匂いがしカビ臭さを感じる。古い本なのだろう。触れると破いてしまうのではないかとどきどきする。
アロイスが触らないように慎重にページをめくっていると、先ほどの絵本と同じ内容の文章があった。
『魔法使いは魔獣を倒したが、法外な褒美を欲しがった。その上魔獣を操り、国を混乱に陥れた』
『その魔法使いのふりをした魔物を倒すために王が立ち上がり、遠い土地で魔物を封じることに成功した』
「……王は人々を助け英雄とされ、長く国を統治した。物語みたいな歴史ですね」
「何百年も前にあった国の話ですからね。大国であったため、王の権威を地方にまで轟かせるために、こんな物語を作ったのかもしれません」
フィオナはこれに似た話を知っていた。だが、似ていても全く違う話だ。
「どうかされましたか?」
「あの、これに似た別の話の本はありませんか?」
「別の話……ですか? モーリス、見たことはあるか?」
クラウディオは聞いたことがないとモーリスに問うが、モーリスも知らないと首を振る。
「どんな内容なのですか?」
「偉い人に命じられて遠い土地へ魔獣の討伐に行った魔法使いが、自らの命を使って魔獣を封じた話です」
「同じような話ですが、魔法使いが自分を使って封じたという話なんですね。聞いたことはないですが……」
クラウディオやモーリスだけでなく、リディも聞いたことがないそうだ。こちらで有名なのは魔法使いが悪役で、魔法使いが封じられる話しかない。
元は同じ話だが、伝わる途中話が変わったのだろうか。この国とフィオナの国は、元は同じ大国だったようだし、離れているせいで話が変わったかもしれない。
そうでなければ……。
「あとでそんな本がないか探させましょう。……セレスティーヌ? 大丈夫ですか!?」
「……だい、じょうぶです。少し、頭痛が」
頭にずきりと痛みを感じて、フィオナは額を押さえた。少しめまいもある。
セレスティーヌの体とはいえ、急にダンスなどしたからだろうか。それで文字を読んで頭が痛くなったのか、大丈夫だと顔を上げようとした時、体がふわりと浮いた。
「え、わっ!」
「部屋にお連れします!」
どこにそんな力があるのか。クラウディオがセレスティーヌの体を軽々と抱き上げたのだ。
(お姫様抱っこ!!)
「だ、大丈夫です!」
「いえ、ダンスの練習で無理をしたせいかもしれません。モーリス、医者を呼んでくれ!」
ほんのちょっと頭痛とめまいがあっただけなのに、クラウディオは大袈裟だ。しかし、有無を言わせずセレスティーヌを抱き上げたまま書庫を出る。驚いたアロイスが後ろで泣き喚く声も聞こえた。
「アロイスが……」
「乳母が連れてきています」
クラウディオはアロイスは後回しだと、廊下を大股で歩いた。セレスティーヌの体を抱いたまま、よくそんな早く歩けるものだと感心するが、それよりも、クラウディオが近すぎて困る。
あまりしっかり見ることのなかったクラウディオ。ダンス中でも足元を見てしまっていたので、ほとんど顔を見ていなかったことに気付く。
左眉毛の上に小さなホクロを見付け、そんなもの気付くほどの近さで、目のやり場に困る。
しかもなんだか爽やかな良い香りがする。先ほどまでダンスを踊っていたのだから、セレスティーヌの体は汗臭いのではなかろうか。フィオナはいたたまれなくなってくる。
「あの、本当に、大丈夫」
「すぐに部屋に着きます」
クラウディオにぴしゃりと言われてフィオナは口を閉じた。体調が悪いからと言ってお姫様抱っこで運ばれるなど初めての経験だ。体調が悪くなっても一人で歩いてベッドに潜っていたことを思い出して、フィオナはクラウディオの体温を感じることに不思議な気持ちになった。
(嫌いだと態度に出すくせに、目の前で体調を悪くしたら運んでくれるのね)
セレスティーヌが倒れた時も、フィオナが目を覚ました時は睨み付けていたが、倒れたと聞いた時は驚いたのではないだろうか。目の前で倒れていれば、セレスティーヌを心配したのではないだろうか。
セレスティーヌが仮病などしていなければ、クラウディオも信じただろうに。
「休んでください。無理をさせました」
「いえ、運んでくださって、ありがとうございます」
ベッドに座らせてもらい、フィオナが素直に礼を言うと、クラウディオはぱっと顔を背けた。
驚いて運んだはいいが、一瞬で後悔したのだろうか? モゴモゴ何か言って、医者はまだかとモーリスに大声を出す。
その声にモーリスが急いで呼んでくるようにメイドに伝え、大声に驚いたアロイスは大泣きして、大騒ぎだ。
「アロイス、いらっしゃい」
「セレスティーヌ、座っていないで眠ってください!」
そこまでひどいわけではないのだが、クラウディオがやけに心配するので、フィオナは大人しくベッドに横になる。もう眠くなるであろう、アロイスを先にベッドに眠らせればクラウディオは片眉を上げたが、大人しく横になったので小さく息を吐いた。
(怒ってるのかしら……?)
なまじ会うたびいつも不機嫌なので、ため息をつかれるとどきりとする。
それを確認する前に医師がやってきて、クラウディオはそのまま部屋を出て行った。
ダンスの休憩に書庫へ行ったら体調を崩したので、呆れているのかもしれない。
医師に診てもらえば特に悪いところはなく、ただダンスの練習で疲労しただけだろうと診断された。眠っていれば問題ないとのことだ。
クラウディオの剣幕が激しかったので、フィオナは静かに眠ることにした。
アロイスを連れたまま、フィオナはクラウディオに案内されて書庫にやってきた。
いつも来ていた書庫には、フィオナが気付かなかった小さな扉があった。本棚ごと開くと下る階段があり、薄暗いそこを降りると隠された部屋があった。小さな書庫になっているのだ。
「古い文献が収められています。歴史あるものなので、厳重に保管されているんです。これをどうぞ。魔物に関する文献です。子供の頃、私も読まされました」
渡された本はところどころ茶色に染まっており、埃っぽい匂いがしカビ臭さを感じる。古い本なのだろう。触れると破いてしまうのではないかとどきどきする。
アロイスが触らないように慎重にページをめくっていると、先ほどの絵本と同じ内容の文章があった。
『魔法使いは魔獣を倒したが、法外な褒美を欲しがった。その上魔獣を操り、国を混乱に陥れた』
『その魔法使いのふりをした魔物を倒すために王が立ち上がり、遠い土地で魔物を封じることに成功した』
「……王は人々を助け英雄とされ、長く国を統治した。物語みたいな歴史ですね」
「何百年も前にあった国の話ですからね。大国であったため、王の権威を地方にまで轟かせるために、こんな物語を作ったのかもしれません」
フィオナはこれに似た話を知っていた。だが、似ていても全く違う話だ。
「どうかされましたか?」
「あの、これに似た別の話の本はありませんか?」
「別の話……ですか? モーリス、見たことはあるか?」
クラウディオは聞いたことがないとモーリスに問うが、モーリスも知らないと首を振る。
「どんな内容なのですか?」
「偉い人に命じられて遠い土地へ魔獣の討伐に行った魔法使いが、自らの命を使って魔獣を封じた話です」
「同じような話ですが、魔法使いが自分を使って封じたという話なんですね。聞いたことはないですが……」
クラウディオやモーリスだけでなく、リディも聞いたことがないそうだ。こちらで有名なのは魔法使いが悪役で、魔法使いが封じられる話しかない。
元は同じ話だが、伝わる途中話が変わったのだろうか。この国とフィオナの国は、元は同じ大国だったようだし、離れているせいで話が変わったかもしれない。
そうでなければ……。
「あとでそんな本がないか探させましょう。……セレスティーヌ? 大丈夫ですか!?」
「……だい、じょうぶです。少し、頭痛が」
頭にずきりと痛みを感じて、フィオナは額を押さえた。少しめまいもある。
セレスティーヌの体とはいえ、急にダンスなどしたからだろうか。それで文字を読んで頭が痛くなったのか、大丈夫だと顔を上げようとした時、体がふわりと浮いた。
「え、わっ!」
「部屋にお連れします!」
どこにそんな力があるのか。クラウディオがセレスティーヌの体を軽々と抱き上げたのだ。
(お姫様抱っこ!!)
「だ、大丈夫です!」
「いえ、ダンスの練習で無理をしたせいかもしれません。モーリス、医者を呼んでくれ!」
ほんのちょっと頭痛とめまいがあっただけなのに、クラウディオは大袈裟だ。しかし、有無を言わせずセレスティーヌを抱き上げたまま書庫を出る。驚いたアロイスが後ろで泣き喚く声も聞こえた。
「アロイスが……」
「乳母が連れてきています」
クラウディオはアロイスは後回しだと、廊下を大股で歩いた。セレスティーヌの体を抱いたまま、よくそんな早く歩けるものだと感心するが、それよりも、クラウディオが近すぎて困る。
あまりしっかり見ることのなかったクラウディオ。ダンス中でも足元を見てしまっていたので、ほとんど顔を見ていなかったことに気付く。
左眉毛の上に小さなホクロを見付け、そんなもの気付くほどの近さで、目のやり場に困る。
しかもなんだか爽やかな良い香りがする。先ほどまでダンスを踊っていたのだから、セレスティーヌの体は汗臭いのではなかろうか。フィオナはいたたまれなくなってくる。
「あの、本当に、大丈夫」
「すぐに部屋に着きます」
クラウディオにぴしゃりと言われてフィオナは口を閉じた。体調が悪いからと言ってお姫様抱っこで運ばれるなど初めての経験だ。体調が悪くなっても一人で歩いてベッドに潜っていたことを思い出して、フィオナはクラウディオの体温を感じることに不思議な気持ちになった。
(嫌いだと態度に出すくせに、目の前で体調を悪くしたら運んでくれるのね)
セレスティーヌが倒れた時も、フィオナが目を覚ました時は睨み付けていたが、倒れたと聞いた時は驚いたのではないだろうか。目の前で倒れていれば、セレスティーヌを心配したのではないだろうか。
セレスティーヌが仮病などしていなければ、クラウディオも信じただろうに。
「休んでください。無理をさせました」
「いえ、運んでくださって、ありがとうございます」
ベッドに座らせてもらい、フィオナが素直に礼を言うと、クラウディオはぱっと顔を背けた。
驚いて運んだはいいが、一瞬で後悔したのだろうか? モゴモゴ何か言って、医者はまだかとモーリスに大声を出す。
その声にモーリスが急いで呼んでくるようにメイドに伝え、大声に驚いたアロイスは大泣きして、大騒ぎだ。
「アロイス、いらっしゃい」
「セレスティーヌ、座っていないで眠ってください!」
そこまでひどいわけではないのだが、クラウディオがやけに心配するので、フィオナは大人しくベッドに横になる。もう眠くなるであろう、アロイスを先にベッドに眠らせればクラウディオは片眉を上げたが、大人しく横になったので小さく息を吐いた。
(怒ってるのかしら……?)
なまじ会うたびいつも不機嫌なので、ため息をつかれるとどきりとする。
それを確認する前に医師がやってきて、クラウディオはそのまま部屋を出て行った。
ダンスの休憩に書庫へ行ったら体調を崩したので、呆れているのかもしれない。
医師に診てもらえば特に悪いところはなく、ただダンスの練習で疲労しただけだろうと診断された。眠っていれば問題ないとのことだ。
クラウディオの剣幕が激しかったので、フィオナは静かに眠ることにした。
397
あなたにおすすめの小説
嫌われ皇后は子供が可愛すぎて皇帝陛下に構っている時間なんてありません。
しあ
恋愛
目が覚めるとお腹が痛い!
声が出せないくらいの激痛。
この痛み、覚えがある…!
「ルビア様、赤ちゃんに酸素を送るためにゆっくり呼吸をしてください!もうすぐですよ!」
やっぱり!
忘れてたけど、お産の痛みだ!
だけどどうして…?
私はもう子供が産めないからだだったのに…。
そんなことより、赤ちゃんを無事に産まないと!
指示に従ってやっと生まれた赤ちゃんはすごく可愛い。だけど、どう見ても日本人じゃない。
どうやら私は、わがままで嫌われ者の皇后に憑依転生したようです。だけど、赤ちゃんをお世話するのに忙しいので、構ってもらわなくて結構です。
なのに、どうして私を嫌ってる皇帝が部屋に訪れてくるんですか!?しかも毎回イラッとするとこを言ってくるし…。
本当になんなの!?あなたに構っている時間なんてないんですけど!
※視点がちょくちょく変わります。
ガバガバ設定、なんちゃって知識で書いてます。
エールを送って下さりありがとうございました!
1度だけだ。これ以上、閨をともにするつもりは無いと旦那さまに告げられました。
尾道小町
恋愛
登場人物紹介
ヴィヴィアン・ジュード伯爵令嬢
17歳、長女で爵位はシェーンより低が、ジュード伯爵家には莫大な資産があった。
ドン・ジュード伯爵令息15歳姉であるヴィヴィアンが大好きだ。
シェーン・ロングベルク公爵 25歳
結婚しろと回りは五月蝿いので大富豪、伯爵令嬢と結婚した。
ユリシリーズ・グレープ補佐官23歳
優秀でシェーンに、こき使われている。
コクロイ・ルビーブル伯爵令息18歳
ヴィヴィアンの幼馴染み。
アンジェイ・ドルバン伯爵令息18歳
シェーンの元婚約者。
ルーク・ダルシュール侯爵25歳
嫁の父親が行方不明でシェーン公爵に相談する。
ミランダ・ダルシュール侯爵夫人20歳、父親が行方不明。
ダン・ドリンク侯爵37歳行方不明。
この国のデビット王太子殿下23歳、婚約者ジュリアン・スチール公爵令嬢が居るのにヴィヴィアンの従妹に興味があるようだ。
ジュリエット・スチール公爵令嬢18歳
ロミオ王太子殿下の婚約者。
ヴィヴィアンの従兄弟ヨシアン・スプラット伯爵令息19歳
私と旦那様は婚約前1度お会いしただけで、結婚式は私と旦那様と出席者は無しで式は10分程で終わり今は2人の寝室?のベッドに座っております、旦那様が仰いました。
一度だけだ其れ以上閨を共にするつもりは無いと旦那様に宣言されました。
正直まだ愛情とか、ありませんが旦那様である、この方の言い分は最低ですよね?
美人同僚のおまけとして異世界召喚された私、無能扱いされ王城から追い出される。私の才能を見出してくれた辺境伯様と一緒に田舎でのんびりスローライ
さら
恋愛
美人な同僚の“おまけ”として異世界に召喚された私。けれど、無能だと笑われ王城から追い出されてしまう――。
絶望していた私を拾ってくれたのは、冷徹と噂される辺境伯様でした。
荒れ果てた村で彼の隣に立ちながら、料理を作り、子供たちに針仕事を教え、少しずつ居場所を見つけていく私。
優しい言葉をかけてくれる領民たち、そして、時折見せる辺境伯様の微笑みに、胸がときめいていく……。
華やかな王都で「無能」と追放された女が、辺境で自分の価値を見つけ、誰よりも大切に愛される――。
【完結済】隣国でひっそりと子育てしている私のことを、執着心むき出しの初恋が追いかけてきます
鳴宮野々花@書籍4作品発売中
恋愛
一夜の過ちだなんて思いたくない。私にとって彼とのあの夜は、人生で唯一の、最良の思い出なのだから。彼のおかげで、この子に会えた────
私、この子と生きていきますっ!!
シアーズ男爵家の末娘ティナレインは、男爵が隣国出身のメイドに手をつけてできた娘だった。ティナレインは隣国の一部の者が持つ魔力(治癒術)を微力ながら持っており、そのため男爵夫人に一層疎まれ、男爵家後継ぎの兄と、世渡り上手で気の強い姉の下で、影薄く過ごしていた。
幼いティナレインは、優しい侯爵家の子息セシルと親しくなっていくが、息子がティナレインに入れ込みすぎていることを嫌う侯爵夫人は、シアーズ男爵夫人に苦言を呈す。侯爵夫人の機嫌を損ねることが怖い義母から強く叱られ、ティナレインはセシルとの接触を禁止されてしまう。
時を経て、貴族学園で再会する二人。忘れられなかったティナへの想いが燃え上がるセシルは猛アタックするが、ティナは自分の想いを封じ込めるように、セシルを避ける。
やがてティナレインは、とある商会の成金経営者と婚約させられることとなり、学園を中退。想い合いながらも会うことすら叶わなくなった二人だが、ある夜偶然の再会を果たす。
それから数ヶ月。結婚を目前に控えたティナレインは、隣国へと逃げる決意をした。自分のお腹に宿っていることに気付いた、大切な我が子を守るために。
けれど、名を偽り可愛い我が子の子育てをしながら懸命に生きていたティナレインと、彼女を諦めきれないセシルは、ある日運命的な再会を果たし────
生まれ育った屋敷で冷遇され続けた挙げ句、最低な成金ジジイと結婚させられそうになったヒロインが、我が子を守るために全てを捨てて新しい人生を切り拓いていこうと奮闘する物語です。
※いつもの完全オリジナルファンタジー世界の物語です。全てがファンタジーです。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
愛のない結婚をした継母に転生したようなので、天使のような息子を溺愛します
美杉日和。(旧美杉。)
恋愛
目が覚めると私は昔読んでいた本の中の登場人物、公爵家の後妻となった元王女ビオラに転生していた。
人嫌いの公爵は、王家によって組まれた前妻もビオラのことも毛嫌いしており、何をするのも全て別。二人の結婚には愛情の欠片もなく、ビオラは使用人たちにすら相手にされぬ生活を送っていた。
それでもめげずにこの家にしがみついていたのは、ビオラが公爵のことが本当に好きだったから。しかしその想いは報われることなどなく彼女は消え、私がこの体に入ってしまったらしい。
嫌われ者のビオラに転生し、この先どうしようかと考えあぐねていると、この物語の主人公であるルカが声をかけてきた。物語の中で悲惨な幼少期を過ごし、闇落ち予定のルカは純粋なまなざしで自分を見ている。天使のような可愛らしさと優しさに、気づけば彼を救って本物の家族になりたいと考える様に。
二人一緒ならばもう孤独ではないと、私はルカとの絆を深めていく。
するといつしか私を取り巻く周りの人々の目も、変わり始めるのだったーー
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
【書籍化決定】愛など初めからありませんが。
ましろ
恋愛
お金で売られるように嫁がされた。
お相手はバツイチ子持ちの伯爵32歳。
「君は子供の面倒だけ見てくれればいい」
「要するに貴方様は幸せ家族の演技をしろと仰るのですよね?ですが、子供達にその様な演技力はありますでしょうか?」
「……何を言っている?」
仕事一筋の鈍感不器用夫に嫁いだミッシェルの未来はいかに?
✻基本ゆるふわ設定。箸休め程度に楽しんでいただけると幸いです。
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる