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32① ー真実ー
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何かの音に気付いて目が覚めたのは、何時ごろだっただろうか。
雨は降っていなかったが、風の音が激しく、窓は壊れてしまうほどの揺れだった。
外を見遣れば梢は大きく振り回すように動き、細い木であれば折れてしまいそうな勢いだ。
体が熱っぽい。それでもゆっくりとベッドから起き上がり、ガタガタと揺れる窓枠に布を置いて音を緩和させようと近付くと、真っ暗闇の中、バケモノのように揺れる木々の隙間から、チラチラと光が瞬くのが見えた。
————あの光はなんだろう————
階下に降りれば、両親たちはもう帰ってきて寝静まっているのか、人の気配はしない。
リビングや廊下も灯りが消えている。
メイドたちももう寝てしまったのだろうか。
外に出れば、突風が吹き、フィオナは飛ばされそうになった。
本当なら、こんな風の日に外に出るなどしなかっただろう。
けれど、屋敷の後ろにある森の中で、何かの気配がして、フィオナはそちらの方向へ歩き出した。
魔力の波動を感じる。
森の中にはなにもないのに。
風の力が強すぎてなびいた髪の毛が頬を叩くくらいだが、それにも気にせず歩いていた。
そうして目の当たりにした、光の渦。
————なに、あれは————
石碑の上に人がいる。
人がいるは語弊か。石碑のある地面から伸びた鎖に繋がれた男が、宙に浮いていた。
空には巨大な魔法陣が浮かび、それに引き寄せられているかのように見えた。
『フィオナ、近寄るな!』
「きゃっ。なに。光が」
儀式に使われる地面に残った魔法陣。魔力を注がなければただの地面なのに、その魔法陣が光りながら、はらはらと黒い砂のようになると舞って消えていく。
その代わりのようにある空に見える魔法陣は、濃い紫色の光を放ち、黒髪の男を鎖ごと引っ張っていく。
封印に繋がれた鎖もまた同じように黒い砂となり、その繋がりを消し始めていた。
『フィオナ、近付くな! 巻き込まれる!!』
「待って、あなたは誰! 魔獣を封じた魔法使いなの!?」
風の音で、自分の声すら耳に届かない。けれど、森の奥、石碑の向こう側の森から唸るような鳴き声が聞こえた気がした。
『フィオー、————じょう、ちかづ————!』
「なに。なんて言っているの。聞こえない!」
そう大声を出して、足を一歩進めた瞬間、地面から湧き出るような魔力を感じた。
「はっ!」
封印の魔法陣から上空の魔法陣へ、魔力が吸い取られていく。同時に、フィオナも魔力が奪われるのを感じた。
瞬間、息ができなくなり、ヒュッと胸が縮まるような感じを受けた。
————胸が————
『フィオナ、このままでは死んでしまう』
その声が聞こえた時、男の鎖が粉のように崩れ男がフィオナに触れると、上空の魔法陣に吸い込まれるように体が浮いた気がした。
「はっ!!」
目が覚めたその時、フィオナの周囲は真っ暗だった。
けれど、その暗闇の中でもしっかりと見える姿に、フィオナは視線を向けた。
『思い出したのかい?』
「————ヴァルラム」
すべて思い出した。
フィオナは、セレスティーヌが行ったヴァルラムの召喚に巻き込まれたのだ。
空にあった魔法陣はセレスティーヌが行ったもので、ヴァルラムはそれによって引っ張られていた。
「……、封印は解かれたの?」
『元々緩んでいた封印だからね。今まで必ず封印の儀式を行なっていたのに、君の父親の代でやめてしまったから』
封印の魔法陣はゆうに一年放置されており、その封印の力も弱まっていた。
「私の祖先が、あなたを裏切ったの!?」
だから、ブルイエ家はあの場所を守っていたのか? 悪いモノを封じるためだと信じ続けて。
『……なにか、誤解があるようだけれど』
ヴァルラムはフッと消えると、座り込んでいたフィオナの側に現れる。フィオナを上から覗くと、視線を合わせるためにしゃがみ込んだ。
『君の遠い祖先はね。僕を助けようとしてくれたんだ。けれど、僕はもう疲れていた。王位など興味はないのに兄は疑い続けて……。だから、あのまま眠ることに不安もなかった』
一つ心残りはあったけれど……。
小さく呟きながら、フィオナをじっと見て、小さく笑う。
「でも、裏切ったから、私の祖先は、王から、土地を賜ったんじゃ……?」
『それは違うよ。僕が魔獣を封じる際に自分ごと封じた後、王から使者が遣わされた。フォン・ブルイエが、あの場所を管理すること。ブルイエは拒否もできたけれど、あの場所を放置して封印が解かれてはならないと、彼は泣く泣くあの場所を守ることにしたんだ』
ヴァルラムは懐かしそうにしながら、膝の上で頬杖をつく。
フォン・ブルイエは、土地を賜った後王宮に戻ったが、しばらくしてあの土地に戻り石碑を建てた。律儀に封印を守るために。
それはヴァルラムの願いでもあったからだ。
『君は行ったことがないだろうけれど、森の奥には戦いの跡が残っているんだよ。僕たちは大人数で戦ったけれど、あまりに多くの魔獣がいて一掃することはできなかった。だから、皆で協力してあの森すべてを封印した。骨とかはごろごろしてるんじゃないかな。体格の大きい魔獣ばかりだったからね。何百年経っても封印のせいでか風化しないんだ。面白いよ』
ヴァルラムはクスクス笑って話を続ける。
夢に出てきた時のおどろおどろしい雰囲気はあっても、声はとても優しげだ。
その後フォン・ブルイエはの住む屋敷を作り、山際までの森を監視することにした。森の中には入られるが、封印が壊れれば再び魔獣が外に出る可能性はある。
石碑の下にある魔法陣を通じて、あの土地すべてに施された封印に魔力が行き渡るように注がなければならない。
並大抵の魔力の持ち主でなければ、行うことはできなかった。
『君たちブルイエ家は、ずっとそれを守ってきた。まあ君の父親は違ったけれど』
「じゃあ、誰があなたを裏切ったの?」
『魔法使いの一人だよ。その人も人質を取られて仕方がなかったんだ。誰も悪くない』
ヴァルラムはその魔法使いの裏切りに遭い、封印の中に入ってしまった。
封印から出るには、封印を作り直さなければならない。しかしその余裕はなく、そのまま封印を施したという。
雨は降っていなかったが、風の音が激しく、窓は壊れてしまうほどの揺れだった。
外を見遣れば梢は大きく振り回すように動き、細い木であれば折れてしまいそうな勢いだ。
体が熱っぽい。それでもゆっくりとベッドから起き上がり、ガタガタと揺れる窓枠に布を置いて音を緩和させようと近付くと、真っ暗闇の中、バケモノのように揺れる木々の隙間から、チラチラと光が瞬くのが見えた。
————あの光はなんだろう————
階下に降りれば、両親たちはもう帰ってきて寝静まっているのか、人の気配はしない。
リビングや廊下も灯りが消えている。
メイドたちももう寝てしまったのだろうか。
外に出れば、突風が吹き、フィオナは飛ばされそうになった。
本当なら、こんな風の日に外に出るなどしなかっただろう。
けれど、屋敷の後ろにある森の中で、何かの気配がして、フィオナはそちらの方向へ歩き出した。
魔力の波動を感じる。
森の中にはなにもないのに。
風の力が強すぎてなびいた髪の毛が頬を叩くくらいだが、それにも気にせず歩いていた。
そうして目の当たりにした、光の渦。
————なに、あれは————
石碑の上に人がいる。
人がいるは語弊か。石碑のある地面から伸びた鎖に繋がれた男が、宙に浮いていた。
空には巨大な魔法陣が浮かび、それに引き寄せられているかのように見えた。
『フィオナ、近寄るな!』
「きゃっ。なに。光が」
儀式に使われる地面に残った魔法陣。魔力を注がなければただの地面なのに、その魔法陣が光りながら、はらはらと黒い砂のようになると舞って消えていく。
その代わりのようにある空に見える魔法陣は、濃い紫色の光を放ち、黒髪の男を鎖ごと引っ張っていく。
封印に繋がれた鎖もまた同じように黒い砂となり、その繋がりを消し始めていた。
『フィオナ、近付くな! 巻き込まれる!!』
「待って、あなたは誰! 魔獣を封じた魔法使いなの!?」
風の音で、自分の声すら耳に届かない。けれど、森の奥、石碑の向こう側の森から唸るような鳴き声が聞こえた気がした。
『フィオー、————じょう、ちかづ————!』
「なに。なんて言っているの。聞こえない!」
そう大声を出して、足を一歩進めた瞬間、地面から湧き出るような魔力を感じた。
「はっ!」
封印の魔法陣から上空の魔法陣へ、魔力が吸い取られていく。同時に、フィオナも魔力が奪われるのを感じた。
瞬間、息ができなくなり、ヒュッと胸が縮まるような感じを受けた。
————胸が————
『フィオナ、このままでは死んでしまう』
その声が聞こえた時、男の鎖が粉のように崩れ男がフィオナに触れると、上空の魔法陣に吸い込まれるように体が浮いた気がした。
「はっ!!」
目が覚めたその時、フィオナの周囲は真っ暗だった。
けれど、その暗闇の中でもしっかりと見える姿に、フィオナは視線を向けた。
『思い出したのかい?』
「————ヴァルラム」
すべて思い出した。
フィオナは、セレスティーヌが行ったヴァルラムの召喚に巻き込まれたのだ。
空にあった魔法陣はセレスティーヌが行ったもので、ヴァルラムはそれによって引っ張られていた。
「……、封印は解かれたの?」
『元々緩んでいた封印だからね。今まで必ず封印の儀式を行なっていたのに、君の父親の代でやめてしまったから』
封印の魔法陣はゆうに一年放置されており、その封印の力も弱まっていた。
「私の祖先が、あなたを裏切ったの!?」
だから、ブルイエ家はあの場所を守っていたのか? 悪いモノを封じるためだと信じ続けて。
『……なにか、誤解があるようだけれど』
ヴァルラムはフッと消えると、座り込んでいたフィオナの側に現れる。フィオナを上から覗くと、視線を合わせるためにしゃがみ込んだ。
『君の遠い祖先はね。僕を助けようとしてくれたんだ。けれど、僕はもう疲れていた。王位など興味はないのに兄は疑い続けて……。だから、あのまま眠ることに不安もなかった』
一つ心残りはあったけれど……。
小さく呟きながら、フィオナをじっと見て、小さく笑う。
「でも、裏切ったから、私の祖先は、王から、土地を賜ったんじゃ……?」
『それは違うよ。僕が魔獣を封じる際に自分ごと封じた後、王から使者が遣わされた。フォン・ブルイエが、あの場所を管理すること。ブルイエは拒否もできたけれど、あの場所を放置して封印が解かれてはならないと、彼は泣く泣くあの場所を守ることにしたんだ』
ヴァルラムは懐かしそうにしながら、膝の上で頬杖をつく。
フォン・ブルイエは、土地を賜った後王宮に戻ったが、しばらくしてあの土地に戻り石碑を建てた。律儀に封印を守るために。
それはヴァルラムの願いでもあったからだ。
『君は行ったことがないだろうけれど、森の奥には戦いの跡が残っているんだよ。僕たちは大人数で戦ったけれど、あまりに多くの魔獣がいて一掃することはできなかった。だから、皆で協力してあの森すべてを封印した。骨とかはごろごろしてるんじゃないかな。体格の大きい魔獣ばかりだったからね。何百年経っても封印のせいでか風化しないんだ。面白いよ』
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