目覚めたら公爵夫人でしたが夫に冷遇されているようです

MIRICO

文字の大きさ
100 / 103

番外編 ヴァルラム⑤

しおりを挟む
 暗闇の中、何かが聞こえるような気がした。

 体を動かしたいが、どう動かしていいか分からない。
 視界はぼやけ、黒なのか灰色なのか分からない状態が続いた。

 何度かまぶたを上げ下げしようと試みたが、それが動いているのか分からない状態で、それなのに、前がぼんやり開けて、何かが見える気がした。

 どれほどの時間が経ったのか、しばらくして、先ほどよりもずっとぼやけた世界がはっきりしてきた。闇の中にぽっかりと明るい場所があり、そこで草が風で揺れるのが見えた。

 そこになにかがいる。それがなんなのか、気付くのにも時間がかかり、一度いなくなって、再び戻ってくるまでには、暗闇は明るい場所となり、今自分がふわふわと浮いているのが分かった。

(ああ、そうか。ここは封印の中なのか)

 それに気付くのにどれくらい時間が経ったのか。浮かんでいる体は自由に見えて手足が鎖に繋がれており、それが地面に繋がっている。自分の意思で動いて高く飛んだりもできるが、鎖の長さでしか動けない。
 そうして、自分の名さえ思い出せなかったが、やっと思い出すことができた。

 ヴァルラムは周囲を見渡す。封印の中と、現実の外が混じって見えるのか、山際の森の中にうごめくものが見えた。声は聞こえないが、魔獣が動けずに唸っているようにも見える。
 自分もまた、生きているのか死んでいるのか分からない状態で、ただ分かるのは、封印は成功したことだけだった。

 朝が来て、日が上り、夜になって星空が見える。人の姿はなく、一番側にいるのは魔獣のみ。それらがこちらを襲うことはなかったが、流れる魔力のようなものは感じた。

(体はあるが、実体はないのか。意識だけで、魂のようなものなのだろうか)

 手足の感覚などはなく、風が吹いても感じたりはしない。地面にある草を引っこ抜こうとしても触れられず、けれど自分に繋がっている鎖は手にできた。
 そして、その鎖が繋がる地面に石碑があった。そこには座ることができ、台座に花や飲み物、お菓子などが置かれており、それには触れられるようで触れられなかった。

 不思議な感覚。

(この石には座れるのが不思議だな。石にもなにか施しているのか? 魔力を感じる)

 どうやら魔力のあるものには触れることができ、ないものには触れられないようだ。
 それならば、人にも触れられるのだろうか。そう思ったが、人が訪れることはない。

(参ったね。これはずっとこのままなのかな)

 眠ろうと思えば眠れるので、まぶたを下す。ただ、次に目覚めた時に一体どれほどの時間が経っているのか分からない。それを考えるだけで気が狂いそうになる。
 ずっと景色を見続けることになるのか。鳥が頭の上を飛び、うさぎが台座にある食べ物に近付く。のどかだが、永遠のような時間だ。

 ならば魔法が使えるのか試みる。使えるわけがない。
 何度も、何度も、何ができるのか、数えられないほど多くを試して、諦めた。

 ここは寂幕の世界だ。ヴァルラムはここに存在していない。現実に見えて、実は別の世界である。暗闇に戻ろうと思えば戻れて、光の世界に行こうと思えば行けるが、そこはヴァルラムにとって現実ではなく、重なっていてもその世界に馴染むことのできない存在となっていた。

 しかし、一度だけ、封印に穴が空いたかのように風が流れた。

 うごめいていた魔獣が底の穴に入っていく。それは魔法陣で繋がっており、間違いなく誰かの仕業だった。しかし、ヴァルラムには鎖が繋がり、引っ張られるように風が吹いても、山際の遠いあの場所に届くことはない。
 ならば見ていても仕方がない。まぶたを下ろして眠りについて、そのまま消えるまでの時間を待つしかない。

 それが短いのか長いのか、想像もできない。ただ、ここは封印の中で、時間の経過も自分が感じているそれとはまったく違う可能性もあり、眠れば消えるのではないかという淡い期待を持ってまぶたを下ろすしかなかった。

『————わけ、ありません。多くの犠牲を……、……は滅びました。皆は故郷に戻り……』

 聞き覚えがあるような、ないような、音が耳に届く。
 耳なのか、体なのか。響いた音が直接体に届いているような、よく分からない状態だ。
 音が声なのだと気付くのに時間がかかる。ぼやけた視界の中で、惚けながらそれが何なのか考えた。

『————は、弟君を次の王……。……』

 ハッと気付いてまぶたを上げる。くぐもって聞こえるが、ブルイエの声だ。
 暗闇から抜け出して光の世界に出ると、懐かしい顔がそこに座っていた。
 ただ、討伐の時よりずっと殺伐とした顔をしており、目の下は窪んで別人のような容貌をしていた。年齢も前よりも年がいっているように思える。

 気付かない間に日にちは過ぎて、思った以上の日時が経っていたようだ。

「……この土地に住むことに決めました。魔獣の封印が解けぬよう、一族でこの土地を守ると誓います」

 すべては終わった。そんな報告。ブルイエは時折花や食べ物などを持ってきて、この場所で日々あったことを口にする。
 まめな人間だったが、律儀に毎日来ているようだった。

 まぶたを下ろせば再び時が過ぎていく。気付いたらブルイエが子供を連れていた。男の子だ。

「じゃあさ、結局、封印するよりずっと人が死んだってこと? 王弟が生きてれば、国が滅びることはなかったってこと?」
「さあなあ。ヴァルラム様が生きていても、王はきっとまた下らぬことを考えて、自分の首を絞めただろう」
「でもさ、王弟が戦えば良かったと思うけど? だったら、国も滅びなかったでしょう?」
「……そうだな。もっと早く、あの王を止めておけば良かったのだろう。弑する気概が、あの時の我々にはなかったのだ……」
「しい、……なに?」
「お前ももう少し大きくなれば、理解できるだろう」

(いたい話をしてくれる)

 自分の子供に、歴史を教えているようだ。
 ブルイエは結婚していなかった。子供は十歳くらいに見える。それを考えると、少し眠ったくらいで十年は軽く過ぎてしまったようだ。

 それでも、ヴァルラムは消えることがない。

(魔法陣の封印に時間を止めるような作用はないんだけれど、封じるとそんなことが起きるのかな。意図せずできたってかんじか。僕もまだまだだねえ……)

 ブルイエの子供は森の中に続く道を歩いていく。あちらには何もなかったはずだが、十年の間になにかができたのかもしれない。

(鎖をもう少し伸ばして欲しいな。木が伸びてきて、遠くが見えなくなってきた)

 魔法陣の封印はブルイエが続けて行っているため、それが弱まることはない。弱まったらまだうごめいている魔獣が動き出すだろう。壊すわけにはいかない。
 しかし、手足の鎖は少しずつだが変化があった。ブルイエが魔力を注げば鎖は綺麗に元通りになるが、伸ばそうと思えばある程度伸ばすことができる。

 魔法はあまり強いものではなかったが、封印の魔法陣と連動するようにしていたようだ。だから、封印の魔力が減ってくると、鎖の魔法も弱まってくる。その間にぐいぐい引っ張ると、木々より少し上に飛ぶことができて、森の先が見ることができた。

 城砦は前の討伐で壊れたこともあって、少し古くなっているように見えた。けれど、前にはなかった建物が、城の外にも作られている。

(封印で、魔獣が減ったのかな?)

 役には立っただろうか。多くの犠牲を出して施したとしても、これからの未来のために、少しは役立てただろうか。

 それならば良い。

 国が滅びたのは王の資質に問題があったからだ。けれど、それを放置し戦うことを怠った。守るべき民は守らず、遠くの土地の民を守ったのだから、こんなことになったのも自業自得だろう。

 起きているとブルイエは誰かを連れてやってくる。その時に思い出話や現在の状況を話していく。
 起きていれば時はゆっくりと進む。眠ったら進むのが早いようだ。

 再び眠ると、今度はブルイエとブルイエに似た男が同じ年くらいの女性を連れてきた。ブルイエの短い焦茶色の髪が白髪混じりになっており、ブルイエに似た男は息子のようだった。

 そして、どこか懐かしさを覚える女性は黒髪黒目で、笑う顔が誰かを彷彿とさせた。

「チェルシーの妹の娘の、カエラです。今度、息子と結婚することになりました」
「これから、彼女と一緒に封印を守っていきます」

 前の小生意気な雰囲気は消えて、きりっとした青年になっていることに驚いてしまう。しかも、隣にいる女性はチェルシーに少しだけ似ていた。ただ目が優しくて、彼女のような力強さが見られない。

(妹の子……)

 ブルイエは、チェルシーに頼まれて両親と妹を保護していた。前にヘクターやエニシャがここに訪れたが、そこにチェルシーの姿はなかった。
 ブルイエが彼女の死を伝えてはくれたし、両親と妹を近くの町に住まわせたとは聞いていたが、まさか妹の子とブルイエの子が結婚するとは思わなかった。

 気付けば誰もが年をとり、子供たちは大人になっている。仲間たちは老いていき、子供たちは成長するのだ。

 自分だけが。このまま。

 それを、なんと表現すれば良いのか分からない。

 ただ、涙が流れて、彼らに流れる時間に目を瞑りたくなった。




「父が死んだので、お知らせに……。最後まで、この封印を守れと言って眠りました。俺も子供にこの地の封印を守らせます」

 ブルイエの息子はブルイエと同じ年になり、ブルイエだけが旅立った。
 まぶたを上げれば、別の子供がいる。
 そうして、眠れば、見知らぬ者がそこにいた。

 何度も繰り返し目が覚めて、どれだけの時が続いたのか分からないまま、目覚めたある日、黒髪黒目の小さな女の子が座り込んでいた。
しおりを挟む
感想 78

あなたにおすすめの小説

嫌われ皇后は子供が可愛すぎて皇帝陛下に構っている時間なんてありません。

しあ
恋愛
目が覚めるとお腹が痛い! 声が出せないくらいの激痛。 この痛み、覚えがある…! 「ルビア様、赤ちゃんに酸素を送るためにゆっくり呼吸をしてください!もうすぐですよ!」 やっぱり! 忘れてたけど、お産の痛みだ! だけどどうして…? 私はもう子供が産めないからだだったのに…。 そんなことより、赤ちゃんを無事に産まないと! 指示に従ってやっと生まれた赤ちゃんはすごく可愛い。だけど、どう見ても日本人じゃない。 どうやら私は、わがままで嫌われ者の皇后に憑依転生したようです。だけど、赤ちゃんをお世話するのに忙しいので、構ってもらわなくて結構です。 なのに、どうして私を嫌ってる皇帝が部屋に訪れてくるんですか!?しかも毎回イラッとするとこを言ってくるし…。 本当になんなの!?あなたに構っている時間なんてないんですけど! ※視点がちょくちょく変わります。 ガバガバ設定、なんちゃって知識で書いてます。 エールを送って下さりありがとうございました!

愛のない結婚をした継母に転生したようなので、天使のような息子を溺愛します

美杉日和。(旧美杉。)
恋愛
目が覚めると私は昔読んでいた本の中の登場人物、公爵家の後妻となった元王女ビオラに転生していた。 人嫌いの公爵は、王家によって組まれた前妻もビオラのことも毛嫌いしており、何をするのも全て別。二人の結婚には愛情の欠片もなく、ビオラは使用人たちにすら相手にされぬ生活を送っていた。 それでもめげずにこの家にしがみついていたのは、ビオラが公爵のことが本当に好きだったから。しかしその想いは報われることなどなく彼女は消え、私がこの体に入ってしまったらしい。 嫌われ者のビオラに転生し、この先どうしようかと考えあぐねていると、この物語の主人公であるルカが声をかけてきた。物語の中で悲惨な幼少期を過ごし、闇落ち予定のルカは純粋なまなざしで自分を見ている。天使のような可愛らしさと優しさに、気づけば彼を救って本物の家族になりたいと考える様に。 二人一緒ならばもう孤独ではないと、私はルカとの絆を深めていく。 するといつしか私を取り巻く周りの人々の目も、変わり始めるのだったーー

1度だけだ。これ以上、閨をともにするつもりは無いと旦那さまに告げられました。

尾道小町
恋愛
登場人物紹介 ヴィヴィアン・ジュード伯爵令嬢  17歳、長女で爵位はシェーンより低が、ジュード伯爵家には莫大な資産があった。 ドン・ジュード伯爵令息15歳姉であるヴィヴィアンが大好きだ。 シェーン・ロングベルク公爵 25歳 結婚しろと回りは五月蝿いので大富豪、伯爵令嬢と結婚した。 ユリシリーズ・グレープ補佐官23歳 優秀でシェーンに、こき使われている。 コクロイ・ルビーブル伯爵令息18歳 ヴィヴィアンの幼馴染み。 アンジェイ・ドルバン伯爵令息18歳 シェーンの元婚約者。 ルーク・ダルシュール侯爵25歳 嫁の父親が行方不明でシェーン公爵に相談する。 ミランダ・ダルシュール侯爵夫人20歳、父親が行方不明。 ダン・ドリンク侯爵37歳行方不明。 この国のデビット王太子殿下23歳、婚約者ジュリアン・スチール公爵令嬢が居るのにヴィヴィアンの従妹に興味があるようだ。 ジュリエット・スチール公爵令嬢18歳 ロミオ王太子殿下の婚約者。 ヴィヴィアンの従兄弟ヨシアン・スプラット伯爵令息19歳 私と旦那様は婚約前1度お会いしただけで、結婚式は私と旦那様と出席者は無しで式は10分程で終わり今は2人の寝室?のベッドに座っております、旦那様が仰いました。 一度だけだ其れ以上閨を共にするつもりは無いと旦那様に宣言されました。 正直まだ愛情とか、ありませんが旦那様である、この方の言い分は最低ですよね?

【完結済】隣国でひっそりと子育てしている私のことを、執着心むき出しの初恋が追いかけてきます

鳴宮野々花@書籍4作品発売中
恋愛
 一夜の過ちだなんて思いたくない。私にとって彼とのあの夜は、人生で唯一の、最良の思い出なのだから。彼のおかげで、この子に会えた────  私、この子と生きていきますっ!!  シアーズ男爵家の末娘ティナレインは、男爵が隣国出身のメイドに手をつけてできた娘だった。ティナレインは隣国の一部の者が持つ魔力(治癒術)を微力ながら持っており、そのため男爵夫人に一層疎まれ、男爵家後継ぎの兄と、世渡り上手で気の強い姉の下で、影薄く過ごしていた。  幼いティナレインは、優しい侯爵家の子息セシルと親しくなっていくが、息子がティナレインに入れ込みすぎていることを嫌う侯爵夫人は、シアーズ男爵夫人に苦言を呈す。侯爵夫人の機嫌を損ねることが怖い義母から強く叱られ、ティナレインはセシルとの接触を禁止されてしまう。  時を経て、貴族学園で再会する二人。忘れられなかったティナへの想いが燃え上がるセシルは猛アタックするが、ティナは自分の想いを封じ込めるように、セシルを避ける。  やがてティナレインは、とある商会の成金経営者と婚約させられることとなり、学園を中退。想い合いながらも会うことすら叶わなくなった二人だが、ある夜偶然の再会を果たす。  それから数ヶ月。結婚を目前に控えたティナレインは、隣国へと逃げる決意をした。自分のお腹に宿っていることに気付いた、大切な我が子を守るために。  けれど、名を偽り可愛い我が子の子育てをしながら懸命に生きていたティナレインと、彼女を諦めきれないセシルは、ある日運命的な再会を果たし────  生まれ育った屋敷で冷遇され続けた挙げ句、最低な成金ジジイと結婚させられそうになったヒロインが、我が子を守るために全てを捨てて新しい人生を切り拓いていこうと奮闘する物語です。 ※いつもの完全オリジナルファンタジー世界の物語です。全てがファンタジーです。 ※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。

一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました

しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、 「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。 ――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。 試験会場を間違え、隣の建物で行われていた 特級厨師試験に合格してしまったのだ。 気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの “超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。 一方、学院首席で一級魔法使いとなった ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに―― 「なんで料理で一番になってるのよ!?  あの女、魔法より料理の方が強くない!?」 すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、 天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。 そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、 少しずつ距離を縮めていく。 魔法で国を守る最強魔術師。 料理で国を救う特級厨師。 ――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、 ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。 すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚! 笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。

辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました

腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。 しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。

「地味で無能」と捨てられた令嬢は、冷酷な【年上イケオジ公爵】に嫁ぎました〜今更私の価値に気づいた元王太子が後悔で顔面蒼白になっても今更遅い

腐ったバナナ
恋愛
伯爵令嬢クラウディアは、婚約者のアルバート王太子と妹リリアンに「地味で無能」と断罪され、公衆の面前で婚約破棄される。 お飾りの厄介払いとして押し付けられた嫁ぎ先は、「氷壁公爵」と恐れられる年上の冷酷な辺境伯アレクシス・グレイヴナー公爵だった。 当初は冷徹だった公爵は、クラウディアの才能と、過去の傷を癒やす温もりに触れ、その愛を「二度と失わない」と固く誓う。 彼の愛は、包容力と同時に、狂気的な独占欲を伴った「大人の愛」へと昇華していく。

追放された悪役令嬢はシングルマザー

ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。 断罪回避に奮闘するも失敗。 国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。 この子は私の子よ!守ってみせるわ。 1人、子を育てる決心をする。 そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。 さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥ ーーーー 完結確約 9話完結です。 短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。

処理中です...