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第二章
第44話 偽善的で独善的な主義
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「草壁は元自衛隊員。辞めた後はいくつかの国を回りながら武術を学び、世界情勢を見て日本に戻ってきたところで俺と知り合い、計画に参加した。俺に戦い方を教えた師匠でもあるが――今はゾンビもどき共の親玉になっているらしい」
五人を前に草壁のことを話せば、那奈はわかりやすく首を傾げた。
「元は零士と同じ目的を持っていたのに、どうして今はそんなことに……操られている、とか?」
「いや、逆だろうな。ウイルスは脳に干渉する。あいつは全てのゾンビもどきと繋がっていると言っていたが、多分それも違う。ゾンビもどきの脳の処理速度は限られているから、おそらく一定の地域に一体の管理役――特異種とでもいえるような奴がいる。その適役をウイルス自身が選んでいるんじゃないか?」
「多分とか、おそらくとかばっかだな。つまり、なんだ?」
答えを急く大鳳の気持ちもわかるが、やはりこれも確証はない。
「……おそらく、草壁に血清を打ち込めばここら一帯のゾンビもどきは活動を停止する」
「戎崎くんとその草壁という者の言っていることを信じるとして、その目的は? 何がしたいんだ?」
同感だ。音羽の疑問を俺も草壁に問い掛けたが、明確な答えはなく無意味な選択肢だけを寄越してきた。
「情は残っていると言っていた。それが何に対する情かは知らないが、少なくとも直接会うことは望んでいるらしい。あいつは誰よりも俺が主義を曲げないことを知っているはずだ。つまり、俺を呼び寄せることの意味は理解しているはずだ」
「殺し合いになるってことか。俺も草壁さんとは何度か手合わせしたが、そこにゾンビもどきの力が加わっているとなるとマズいだろ」
「マズかろうがヤバかろうが行かなきゃ美夏たちが殺される。だから、行くか行かないかじゃない。抗うか否か、だ。答えはわかっているだろう?」
そう言うと大鳳は諦めたように肩を落とした。音羽も理解したのか腕を組みながら何度か頷き、修司は顔を伏せたまま、影山はキーボードを弄っている。そして、那奈だけは真っ直ぐこちらに視線を飛ばしてきた。
「……行くの?」
「ああ、それが俺の仕事だ」
「じゃあ――私は、残る。それが私の仕事だから」
「それがいい。今回、俺に付いてくるのは死ぬ覚悟のある馬鹿だけで十分だからな」
「なら、俺はその馬鹿だな」
「私もだ」
「大鳳はわかるが、音羽もか?」
「戦えるのは一人でも多いほうが良いだろう。足手纏いになるつもりは無い」
「そうか。助かる。じゃあ、俺たちは源生の工房に行くぞ。相手が変異種なら、仮想武器が必要だ」
頷いた大鳳と音羽に続いて監視棟を出て行こうとすれば、不意に服を引かれて振り返れば、こちらを見詰める那奈と目が合った。
「零士。明日、私は見送らない。だから、生きて帰ってきて」
不安そうな顔をする那奈の頭に手を置いて、柔らかい髪を撫で下ろした。
「あとのことは任せたぞ。那奈」
静かに頷く姿を見て、それ以上の言葉を交わすことなく監視棟を後にした。
大鳳と音羽を連れ立って工房へと向かえば――そこには不機嫌そうに待ち構えるカナリアが居た。
「零くん! うちは!?」
「……あぁ、話を聞いていたのか」
「そう。影ちゃんが無線繋いでくれたから、全部聞いてた!」
「なら、話が早い。元よりお前は頭数に入っていたんだが――来るんだろ?」
「行くっ!」
来るなと言っても来ることはわかっていたから、説明が省けて助かった。
工房内に入れば、未だ至る所に源生の血の痕が残っている。まぁ、危険なものも多いから触れないようにと言っていたのもあるが。
「俺は変異種? とかいう奴を見たことがないんだが、銃は効くのか?」
「効く。但し、頭や胸なんかは肉が分厚く硬いから狙うなら脚だ。大鳳は遠くからの援護を頼みたいから、変異種の動きを止めてくれさえすればこっちで止めを刺す」
ゾンビもどきは遠距離攻撃に対して為す術を持っていない。故にスナイパーがいるという強みを生かさない手は無い。
「仮想武器。俺は弾を頼んでいたんだが、出来てるか?」
言われて、置かれていた缶を開ければ中には弾丸が入っていた。
「これだな。源生のメモによれば徹甲弾が二十発に、徹甲榴弾が三発。音羽にはこっちだな。リボルバーに使えるマグナム弾。近距離からなら変異種も撃ち抜けるはずだ」
「マグナムか。他に私が使えそうな武器は無いか?」
「使えそうな武器? 短い期間だったが源生のおかげで仮想武器も複数完成しているようだが――刀は使えるか?」
「剣道はあまり得意じゃないが、それはどういう武器なんだ?」
「基本は通常の日本刀と変わらない。ただ、ある一定の速度以上で振り抜くと刃が振動して硬い物でも簡単に斬り裂くことができる。故に太刀筋が重要になってくるから俺には使えない。他にあるとすれば――」
「このショットガンは?」
「そりゃあ普通のやつだな。だが、散弾じゃなく単発弾なら効果があるかもしれない」
床に直置きされていた段ボールの中を探って取り出した弾の入ったケースを手渡した。
「スラッグショットだったか? たしか熊なんかも殺せるんだったな」
装填しながら、ベルトポーチ型のホルダーに弾を詰める音羽の姿を見ていると、傍らで工房内を探っていたカナリアが近寄ってきた。
「零くん、これは?」
持ってきた手斧はカナリアの大刀の刃に使われているのと同じ材質のものだった。硬度が高い。使うべきなのは俺じゃないな。
「音羽。警棒の代わりにこの斧を持っていけ。扱えるはずだ」
「手斧か。見た目に反して重いな」
「そういう素材だから仕方が無い。明日までに慣れておけよ」
「問題ない」
各々が武器を持つ中で、俺はどうするか。
変異種相手なら拳銃と鋸刀でどうにかならないこともないが、草壁が相手となれば話は別だ。変に奇を衒ったところで勝てないことは知っているし、付け焼き刃は逆効果になる。
……いや、こちらは一滴でも血清を打ち込めれば勝ちだ。つまり、勝利の条件が違う。
現状では鋸刀と土門が使っていた手甲がある。だが、俺の持っている拳銃はバネ式だから徹甲弾などは使えない。とはいえ、相手のことを思えば鉄板入りのグローブがあるだけでも十分。そして、俺が頼んでいた仮想武器の一つも完成していた。
あとは――ここら辺りか。
「零士、それは?」
「刺すだけで中身が注入される注射器二本と、起爆と共に周囲半径五メートルに短針を飛ばす手榴弾。こっちは集まったゾンビに対して一斉に薬を撒くためのものだが、おそらく変異種は皮膚が硬くて刺さらないだろう。だが――」
「持っていく、か?」
「一応な」
使うかどうかは別にしても選択肢を広げておくことが重要だ。
今回、目的が分かり切っているからバックパックは必要ない。動き易さ重視で、戦いに専念するとしよう。
草壁が斑鳩のことを知っていて、ゾンビもどきを操れるのだとすれば学校には病院で逃した変異種αとβがいるはずだ。それも数え切れないほどの。対するこちらは四人。しかも一人は前線に出ない狙撃手だ。まぁ、今更劣勢なのを嘆いても仕方が無い。そんなのはいつものことだ。
「全員、装備は整えたな? 燐佳と成海には伝えておくがそれ以外には秘密にしておけよ。どうせ生きて帰ってくるんだ。要らん心配を掛けるだけ無駄だろ。そんじゃあ明日まで解散。寝るなり食うなり好きにしろ」
「戎崎くんはどこに?」
「血清の準備もそうだが、その前に少し影山と打ち合わせがある。一緒に戻るか?」
「……いや、手斧を慣らす。先に行っていてくれ」
後ろ手を上げて監視棟へと足を進めると、やってきた修司が俺の目の前で立ち止まった。
「あのっ……俺――俺はっ――!」
今の俺には焦燥に駆られる男に掛ける言葉は無い。すれ違いざま、震える肩に手を置けば修司は静かに息を呑んでいた。
この状況は急展開のようにも思えるが、あくまでも想定の範囲内だ。ゾンビの蔓延る世界で生き続けることも、命懸けで世界を救う方法が見つかることも、全ては頭の中にある。
あくまでも俺は偽善的で独善的な主義を通すだけだ。それが茨の道だとしても関係ない。
生きたいと望む者を生かすこと――俺にはそれしか出来ることがない。
五人を前に草壁のことを話せば、那奈はわかりやすく首を傾げた。
「元は零士と同じ目的を持っていたのに、どうして今はそんなことに……操られている、とか?」
「いや、逆だろうな。ウイルスは脳に干渉する。あいつは全てのゾンビもどきと繋がっていると言っていたが、多分それも違う。ゾンビもどきの脳の処理速度は限られているから、おそらく一定の地域に一体の管理役――特異種とでもいえるような奴がいる。その適役をウイルス自身が選んでいるんじゃないか?」
「多分とか、おそらくとかばっかだな。つまり、なんだ?」
答えを急く大鳳の気持ちもわかるが、やはりこれも確証はない。
「……おそらく、草壁に血清を打ち込めばここら一帯のゾンビもどきは活動を停止する」
「戎崎くんとその草壁という者の言っていることを信じるとして、その目的は? 何がしたいんだ?」
同感だ。音羽の疑問を俺も草壁に問い掛けたが、明確な答えはなく無意味な選択肢だけを寄越してきた。
「情は残っていると言っていた。それが何に対する情かは知らないが、少なくとも直接会うことは望んでいるらしい。あいつは誰よりも俺が主義を曲げないことを知っているはずだ。つまり、俺を呼び寄せることの意味は理解しているはずだ」
「殺し合いになるってことか。俺も草壁さんとは何度か手合わせしたが、そこにゾンビもどきの力が加わっているとなるとマズいだろ」
「マズかろうがヤバかろうが行かなきゃ美夏たちが殺される。だから、行くか行かないかじゃない。抗うか否か、だ。答えはわかっているだろう?」
そう言うと大鳳は諦めたように肩を落とした。音羽も理解したのか腕を組みながら何度か頷き、修司は顔を伏せたまま、影山はキーボードを弄っている。そして、那奈だけは真っ直ぐこちらに視線を飛ばしてきた。
「……行くの?」
「ああ、それが俺の仕事だ」
「じゃあ――私は、残る。それが私の仕事だから」
「それがいい。今回、俺に付いてくるのは死ぬ覚悟のある馬鹿だけで十分だからな」
「なら、俺はその馬鹿だな」
「私もだ」
「大鳳はわかるが、音羽もか?」
「戦えるのは一人でも多いほうが良いだろう。足手纏いになるつもりは無い」
「そうか。助かる。じゃあ、俺たちは源生の工房に行くぞ。相手が変異種なら、仮想武器が必要だ」
頷いた大鳳と音羽に続いて監視棟を出て行こうとすれば、不意に服を引かれて振り返れば、こちらを見詰める那奈と目が合った。
「零士。明日、私は見送らない。だから、生きて帰ってきて」
不安そうな顔をする那奈の頭に手を置いて、柔らかい髪を撫で下ろした。
「あとのことは任せたぞ。那奈」
静かに頷く姿を見て、それ以上の言葉を交わすことなく監視棟を後にした。
大鳳と音羽を連れ立って工房へと向かえば――そこには不機嫌そうに待ち構えるカナリアが居た。
「零くん! うちは!?」
「……あぁ、話を聞いていたのか」
「そう。影ちゃんが無線繋いでくれたから、全部聞いてた!」
「なら、話が早い。元よりお前は頭数に入っていたんだが――来るんだろ?」
「行くっ!」
来るなと言っても来ることはわかっていたから、説明が省けて助かった。
工房内に入れば、未だ至る所に源生の血の痕が残っている。まぁ、危険なものも多いから触れないようにと言っていたのもあるが。
「俺は変異種? とかいう奴を見たことがないんだが、銃は効くのか?」
「効く。但し、頭や胸なんかは肉が分厚く硬いから狙うなら脚だ。大鳳は遠くからの援護を頼みたいから、変異種の動きを止めてくれさえすればこっちで止めを刺す」
ゾンビもどきは遠距離攻撃に対して為す術を持っていない。故にスナイパーがいるという強みを生かさない手は無い。
「仮想武器。俺は弾を頼んでいたんだが、出来てるか?」
言われて、置かれていた缶を開ければ中には弾丸が入っていた。
「これだな。源生のメモによれば徹甲弾が二十発に、徹甲榴弾が三発。音羽にはこっちだな。リボルバーに使えるマグナム弾。近距離からなら変異種も撃ち抜けるはずだ」
「マグナムか。他に私が使えそうな武器は無いか?」
「使えそうな武器? 短い期間だったが源生のおかげで仮想武器も複数完成しているようだが――刀は使えるか?」
「剣道はあまり得意じゃないが、それはどういう武器なんだ?」
「基本は通常の日本刀と変わらない。ただ、ある一定の速度以上で振り抜くと刃が振動して硬い物でも簡単に斬り裂くことができる。故に太刀筋が重要になってくるから俺には使えない。他にあるとすれば――」
「このショットガンは?」
「そりゃあ普通のやつだな。だが、散弾じゃなく単発弾なら効果があるかもしれない」
床に直置きされていた段ボールの中を探って取り出した弾の入ったケースを手渡した。
「スラッグショットだったか? たしか熊なんかも殺せるんだったな」
装填しながら、ベルトポーチ型のホルダーに弾を詰める音羽の姿を見ていると、傍らで工房内を探っていたカナリアが近寄ってきた。
「零くん、これは?」
持ってきた手斧はカナリアの大刀の刃に使われているのと同じ材質のものだった。硬度が高い。使うべきなのは俺じゃないな。
「音羽。警棒の代わりにこの斧を持っていけ。扱えるはずだ」
「手斧か。見た目に反して重いな」
「そういう素材だから仕方が無い。明日までに慣れておけよ」
「問題ない」
各々が武器を持つ中で、俺はどうするか。
変異種相手なら拳銃と鋸刀でどうにかならないこともないが、草壁が相手となれば話は別だ。変に奇を衒ったところで勝てないことは知っているし、付け焼き刃は逆効果になる。
……いや、こちらは一滴でも血清を打ち込めれば勝ちだ。つまり、勝利の条件が違う。
現状では鋸刀と土門が使っていた手甲がある。だが、俺の持っている拳銃はバネ式だから徹甲弾などは使えない。とはいえ、相手のことを思えば鉄板入りのグローブがあるだけでも十分。そして、俺が頼んでいた仮想武器の一つも完成していた。
あとは――ここら辺りか。
「零士、それは?」
「刺すだけで中身が注入される注射器二本と、起爆と共に周囲半径五メートルに短針を飛ばす手榴弾。こっちは集まったゾンビに対して一斉に薬を撒くためのものだが、おそらく変異種は皮膚が硬くて刺さらないだろう。だが――」
「持っていく、か?」
「一応な」
使うかどうかは別にしても選択肢を広げておくことが重要だ。
今回、目的が分かり切っているからバックパックは必要ない。動き易さ重視で、戦いに専念するとしよう。
草壁が斑鳩のことを知っていて、ゾンビもどきを操れるのだとすれば学校には病院で逃した変異種αとβがいるはずだ。それも数え切れないほどの。対するこちらは四人。しかも一人は前線に出ない狙撃手だ。まぁ、今更劣勢なのを嘆いても仕方が無い。そんなのはいつものことだ。
「全員、装備は整えたな? 燐佳と成海には伝えておくがそれ以外には秘密にしておけよ。どうせ生きて帰ってくるんだ。要らん心配を掛けるだけ無駄だろ。そんじゃあ明日まで解散。寝るなり食うなり好きにしろ」
「戎崎くんはどこに?」
「血清の準備もそうだが、その前に少し影山と打ち合わせがある。一緒に戻るか?」
「……いや、手斧を慣らす。先に行っていてくれ」
後ろ手を上げて監視棟へと足を進めると、やってきた修司が俺の目の前で立ち止まった。
「あのっ……俺――俺はっ――!」
今の俺には焦燥に駆られる男に掛ける言葉は無い。すれ違いざま、震える肩に手を置けば修司は静かに息を呑んでいた。
この状況は急展開のようにも思えるが、あくまでも想定の範囲内だ。ゾンビの蔓延る世界で生き続けることも、命懸けで世界を救う方法が見つかることも、全ては頭の中にある。
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