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序章:新たなる日々
7話:軍神の激励
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翌日、目が覚めたのはまだ早い時間だった。これはもう習慣と言っていい。どんなに夜が遅くてもこのくらいの時間には目が覚める。そして、日課をこなすのだ。
汗を拭い支度を整えたランバートは、腰に剣を下げて部屋を出る。まだ早い時間だからか人の気配がない。何より今日は安息日だ。激務の騎士も今日は遅く起き出すのだろう。前日から外泊する者もいるという。
ランバートは剣の柄を指で遊びながら一階へと降りてくる。そして中庭にある修練場へと上がって、剣を構えた。
剣術を習い始めてからこれが習慣だ。軽く体を慣らしてから素振りをし、その後で型を確かめるようにゆっくりと動く。剣は習ったのだが、型にはまるのは好まない。自主的に練習を繰り返し、自分の頭で考えながら自分に合った構えや型を作り出していった。そうして今の強さがある。
ゆったりと剣を動かしながら体を温めていると、不意に石の廊下をこちらに向かってくる足音がした。一旦剣をおさめて向くと、そこに黒衣がゆらりと見えた。
「早いな、ランバート」
「ファウスト様」
意外な人物が現れたことに、ランバートは少し驚く。軽装のファウストも同じように剣を腰にしている事から、目的は同じようだ。互いにそれを感じたのか、僅かに苦笑を浮かべてしまう。
ゆったりと歩み寄ったファウストは、ランバートのすぐ傍にくると笑みを深くした。
「こんな早くから訓練か」
「怠ると気分が晴れないのですよ。貴方こそ、朝から鍛錬ですか?」
「団長ともなると、色々苦労が多いんだよ。騎兵府のトールともあろう者が、その上に胡坐をかいて鍛錬を怠るなどあってはならないからな。強さを保つというのも仕事の一つだ」
「それはまた、お疲れさまです」
苦笑とともに、ランバートは心からその言葉を彼に贈った。
国を守る実質的な剣とも言える騎兵府。その団長を皆は敬意を込めて『トール』と呼ぶ。最も力ある雷神は、最も強い軍神でもある。その名を冠する人物に負けは許されない。彼の負けはイコール、騎兵府の負けになるからだ。
「ランバート、少し相手をしないか」
体を軽くほぐしながら、ファウストはそんな事をランバートに持ちかける。強い者を好むランバートにとってそれは滅多にない誘いなのだが、同時に危険な誘いでもあった。
軍神相手にどこまでやれるかなど、ランバートでも分からない。もしかしたら一瞬で終わるかもしれない。
「軍神自ら、手ほどきしてくださるので?」
「そんな堅苦しいものではない。ただ俺も、こう毎回素振りではつまらないんだ。誰かいれば相手にと望む。それに、俺はお前の剣にも興味がある」
それは、昨日見せた顔とはまた違う鋭さのある表情だった。その凄味に一瞬息を呑む。それと同時に、ゾクゾクするような高揚感もあった。挑戦してみたい。その気持ちがむくむくと大きくなっていった。
「光栄です」
にっこりと笑みを向け、ランバートはファウストの対面に移動して剣を軽く構える。まずは基本通りに。ファウストも剣を抜き、軽い様子で構えてみせる。
そうして緊張した時間がゆっくりと過ぎていく。満ちた濃厚な空気は張りつめて、いつ進み出るかを互いに探っている。
風が一陣、二人の間を吹き抜け、巻きあがった葉が地に落ちた。
カァァァンッ!
互いに踏み出したその剣は、鍛錬という軽さはなかった。正面からぶつかった剣は互いに重い音を響かせる。剣を間に互いの顔が近くなる。二人とも、楽しそうな顔をしていた。
剣を払い一度距離を取ったランバートは、意外なほどに本気な剣に驚くと共に、基本通りでどうにかなる相手ではないと改めて知る。そして、構えを本来のものに戻した。
剣を軽い感じで片手に握り、体からも無駄な力を抜いた。そのくせ緊張感は増す。表情は楽しげなものに、より鋭利さを増して。
ファウストも構えを変えた。右手一本で剣を握り、右の肩を下げて構える。左手はその刀身に軽く添えるだけ。足を開き、腰を落とす。水平な剣の切っ先は真っ直ぐにランバートを捕らえていた。
先に出たのはファウストだった。まるで槍のような突きはかなりの勢いだ。
だがランバートはその切っ先を受けるのではなく、流した。瞬時に軌道を読み、突き込まれた剣に自らの剣を軽く側面に当て、僅かながら切っ先をそらす。
それで引くファウストではない。見切られた剣をそのままランバートに向けて薙ぐ。だがそれも、ランバートは予測していた。
身をかがめることで避けたランバートは、同時に懐に入り込む。そして切っ先を真っ直ぐにファウストへと突き込んだ。
動きに反応して一歩後退したファウストはランバートを睨み付ける。その視線に、ゾクゾクした。こんなに満足できる戦いは初めてだ。
ファウストの剣は実直な性格に似合う、真っ直ぐな剣だ。そしてその威力は想像を超える。反応が早く、見切るのが難しい。突きと斬撃のバランスもいい。
「今の斬撃、普通なら首が飛んでますよ」
「お前の突きも、普通なら心臓を一突きだ」
互いにそんな言葉を交わした後は、ドッと笑った。笑いながら、二人は剣をおさめた。これ以上は危険な気がした。本気で殺し合いをするわけにはいかない。私情による団員の殺傷は軍法にかけられる。それを侵すわけにはいかなかった。
「剣だけなら師団長クラスと並べても遜色ないか。俺の剣をかわす奴に久しぶりにあった」
薄らとかいた汗を拭いつつ、ファウストは感心したように言う。同じように汗を拭い、持参した水を口に含んだランバートはそれをファウストに持って行きながら苦笑した。
「俺も楽しかったです。あれだけ本気で剣を振るったのは、本当に久しぶりでした」
ランバートから受け取った水筒に口をつけつつ、ファウストは笑う。そして、満足そうな顔で切り出した。
「次の安息日も、俺はこのくらいの時間にここにいる」
それはファウストからの誘いだった。次も、とは。そしてランバートも、それに応じて軽い笑みを浮かべた。
「俺も、朝練のない日はこのくらいの時間にここにいます。長年の習慣ですから」
互いに来るとは言わない。だが、くることは分かっている。それで十分だった。
ランバートにとっての新たな生活は、前途多難かつ、刺激的なものになりそうだった。
汗を拭い支度を整えたランバートは、腰に剣を下げて部屋を出る。まだ早い時間だからか人の気配がない。何より今日は安息日だ。激務の騎士も今日は遅く起き出すのだろう。前日から外泊する者もいるという。
ランバートは剣の柄を指で遊びながら一階へと降りてくる。そして中庭にある修練場へと上がって、剣を構えた。
剣術を習い始めてからこれが習慣だ。軽く体を慣らしてから素振りをし、その後で型を確かめるようにゆっくりと動く。剣は習ったのだが、型にはまるのは好まない。自主的に練習を繰り返し、自分の頭で考えながら自分に合った構えや型を作り出していった。そうして今の強さがある。
ゆったりと剣を動かしながら体を温めていると、不意に石の廊下をこちらに向かってくる足音がした。一旦剣をおさめて向くと、そこに黒衣がゆらりと見えた。
「早いな、ランバート」
「ファウスト様」
意外な人物が現れたことに、ランバートは少し驚く。軽装のファウストも同じように剣を腰にしている事から、目的は同じようだ。互いにそれを感じたのか、僅かに苦笑を浮かべてしまう。
ゆったりと歩み寄ったファウストは、ランバートのすぐ傍にくると笑みを深くした。
「こんな早くから訓練か」
「怠ると気分が晴れないのですよ。貴方こそ、朝から鍛錬ですか?」
「団長ともなると、色々苦労が多いんだよ。騎兵府のトールともあろう者が、その上に胡坐をかいて鍛錬を怠るなどあってはならないからな。強さを保つというのも仕事の一つだ」
「それはまた、お疲れさまです」
苦笑とともに、ランバートは心からその言葉を彼に贈った。
国を守る実質的な剣とも言える騎兵府。その団長を皆は敬意を込めて『トール』と呼ぶ。最も力ある雷神は、最も強い軍神でもある。その名を冠する人物に負けは許されない。彼の負けはイコール、騎兵府の負けになるからだ。
「ランバート、少し相手をしないか」
体を軽くほぐしながら、ファウストはそんな事をランバートに持ちかける。強い者を好むランバートにとってそれは滅多にない誘いなのだが、同時に危険な誘いでもあった。
軍神相手にどこまでやれるかなど、ランバートでも分からない。もしかしたら一瞬で終わるかもしれない。
「軍神自ら、手ほどきしてくださるので?」
「そんな堅苦しいものではない。ただ俺も、こう毎回素振りではつまらないんだ。誰かいれば相手にと望む。それに、俺はお前の剣にも興味がある」
それは、昨日見せた顔とはまた違う鋭さのある表情だった。その凄味に一瞬息を呑む。それと同時に、ゾクゾクするような高揚感もあった。挑戦してみたい。その気持ちがむくむくと大きくなっていった。
「光栄です」
にっこりと笑みを向け、ランバートはファウストの対面に移動して剣を軽く構える。まずは基本通りに。ファウストも剣を抜き、軽い様子で構えてみせる。
そうして緊張した時間がゆっくりと過ぎていく。満ちた濃厚な空気は張りつめて、いつ進み出るかを互いに探っている。
風が一陣、二人の間を吹き抜け、巻きあがった葉が地に落ちた。
カァァァンッ!
互いに踏み出したその剣は、鍛錬という軽さはなかった。正面からぶつかった剣は互いに重い音を響かせる。剣を間に互いの顔が近くなる。二人とも、楽しそうな顔をしていた。
剣を払い一度距離を取ったランバートは、意外なほどに本気な剣に驚くと共に、基本通りでどうにかなる相手ではないと改めて知る。そして、構えを本来のものに戻した。
剣を軽い感じで片手に握り、体からも無駄な力を抜いた。そのくせ緊張感は増す。表情は楽しげなものに、より鋭利さを増して。
ファウストも構えを変えた。右手一本で剣を握り、右の肩を下げて構える。左手はその刀身に軽く添えるだけ。足を開き、腰を落とす。水平な剣の切っ先は真っ直ぐにランバートを捕らえていた。
先に出たのはファウストだった。まるで槍のような突きはかなりの勢いだ。
だがランバートはその切っ先を受けるのではなく、流した。瞬時に軌道を読み、突き込まれた剣に自らの剣を軽く側面に当て、僅かながら切っ先をそらす。
それで引くファウストではない。見切られた剣をそのままランバートに向けて薙ぐ。だがそれも、ランバートは予測していた。
身をかがめることで避けたランバートは、同時に懐に入り込む。そして切っ先を真っ直ぐにファウストへと突き込んだ。
動きに反応して一歩後退したファウストはランバートを睨み付ける。その視線に、ゾクゾクした。こんなに満足できる戦いは初めてだ。
ファウストの剣は実直な性格に似合う、真っ直ぐな剣だ。そしてその威力は想像を超える。反応が早く、見切るのが難しい。突きと斬撃のバランスもいい。
「今の斬撃、普通なら首が飛んでますよ」
「お前の突きも、普通なら心臓を一突きだ」
互いにそんな言葉を交わした後は、ドッと笑った。笑いながら、二人は剣をおさめた。これ以上は危険な気がした。本気で殺し合いをするわけにはいかない。私情による団員の殺傷は軍法にかけられる。それを侵すわけにはいかなかった。
「剣だけなら師団長クラスと並べても遜色ないか。俺の剣をかわす奴に久しぶりにあった」
薄らとかいた汗を拭いつつ、ファウストは感心したように言う。同じように汗を拭い、持参した水を口に含んだランバートはそれをファウストに持って行きながら苦笑した。
「俺も楽しかったです。あれだけ本気で剣を振るったのは、本当に久しぶりでした」
ランバートから受け取った水筒に口をつけつつ、ファウストは笑う。そして、満足そうな顔で切り出した。
「次の安息日も、俺はこのくらいの時間にここにいる」
それはファウストからの誘いだった。次も、とは。そしてランバートも、それに応じて軽い笑みを浮かべた。
「俺も、朝練のない日はこのくらいの時間にここにいます。長年の習慣ですから」
互いに来るとは言わない。だが、くることは分かっている。それで十分だった。
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