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2章:ロッカーナ演習事件
8話:秘密の特訓
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その夜、風呂にも入りのんびりとした時間を過ごしていたランバートの部屋を訪ねる人物がいた。ラフな格好のまま扉を開くと、照れくさそうなピアースが同じくラフな格好に剣だけを下げて立っていた。
「どうしたんだ、こんな時間に」
「実は、さ。ランバートに稽古を手伝ってもらいたくて」
室内のクリフにも、ピアースは視線を向ける。
「よかったら、クリフもさ」
「僕も?」
「事情があるんだろ? 詳しくは聞かないけどさ、一緒にいなきゃいけないんじゃないか?」
クリフが戸惑った様子でランバートを見る。そして、おずおずと立ち上がった。
「見学しか、出来ないと思うけど」
「まじで! 有難う」
「じゃあ、行くか」
軽い笑みを浮かべたランバートが剣を取って部屋を出る。そして三人で、中庭に立った。
ピアースはその性格のまま、じつに真っ直ぐな剣をランバートに向ける。荒削りで、基礎からは大きく外れない。でも筋のいい強い剣だ。
ランバートは受ける事に専念し、身をかわし、時々弾いてピアースの体勢を崩した。けれどピアースはすぐに持ち直して向かってくる。その切り返しの速さと反射神経、崩れた体勢からでも向かって来られる柔軟性はなかなかのものだ。
「ランバートも打ち込んでくれよ。そうじゃないと特訓にならないだろ」
責めるように言われるが、ピアースの足は正直笑っている。日中の訓練が堪えているのだろう。そんな相手に打ち込むのは、ちょっと気が引ける。
「明日、ファウスト様の扱きに耐えたらな」
「うっ」
短い草原に腰を下ろして休憩にしたピアースが呻くと、ランバートとクリフが大いに笑う。
「なぁ、ランバート」
「ん?」
「王都の騎士って、しんどいのな。こんなに厳しい訓練してても、危ないのか?」
真剣な声で聞かれると、どうにも言葉を選んでしまう。その僅かな間が、既に肯定しているようなものだけれど。
「昔さ、この辺も荒れたんだ。夜盗とか、テロとかで。今でも山の中に、そん時荒らされた村や教会が残ってる。けどさ、そいつらを討伐しに来た騎士を見て、かっこいいって思ったんだ」
懐かしい頃を話すにしては、ピアースの声は静かで寂しい。そしてその表情も、声と同じに見えた。
「一瞬で、俺はこうなりたいって思ったんだ。俺の、憧れだ。でも、実際の俺はあんなに凛々しくない。今の俺は、ちっともかっこよくない。この場所がおかしいのは分かってるのに、悩んで苦しんでる奴がいるって分かってたのに、手を貸してやれなかった」
「ピアース」
真剣な目が夜空を見上げる。明るく振る舞っているピアースしか見ていなかったけれど、本当はとても悩んだり、苦しんだりしていたのかもしれない。そういう責任感も、ピアースの中にあったんだ。
「王都の騎士が来た時、ファウスト様を見た時、俺は子供の時の目標を思い出した。俺は強くなって、家柄とか、格式とか、そういうものに負けない人間になりたい。もう二度と、あんな後味の悪い事は嫌なんだ」
そう言うと、真剣な目をクリフに向けた。突然そんなふうに見られたクリフが、ほんの少し怯えたように体を引く。
「ロディの事、知っていたのに臆病になって、手をひっこめた。あんな事、もう嫌なんだ。クリフの事も知ってた。何かしたいと思ったけれど、俺には何もできないように思えた。でも、今朝のランバートを見て、もう二度と後悔しないって決めた」
徐々に強くなる言葉は、そのままピアースの気持ちと決意の強さに思えた。戸惑ったクリフに向けて、ピアースが手を差し伸べる。そして、気性のままの強く真っ直ぐな瞳と言葉を口にした。
「ランバートがあいつら相手に一人で間に入ったのを見て、俺もこうなりたいって思った。だから、決めたんだ。ランバートがいなくなっても、俺がちゃんといる。こいつみたいにかっこよくは出来ないけれど、話しも聞く。だから、俺と友達になってもらいたい」
驚いた顔のクリフが、戸惑ってランバートを見る。それに、ランバートは満面の笑みで頷いた。みるみるうちにクリフの目に涙が浮かんで、差し出された手をしっかりと握った。
「僕で、いいの?」
「当たり前だろ!」
そう言って笑ったピアースは、何かが吹っ切れたように晴れ晴れとした顔をしていた。
「お前達、こんな時間まで訓練か?」
不意に廊下から声がする。それに振り返ると、夜の似合う麗人が呆れたように溜息をついて近づいてくる。その手には剣が握られていた。
「ファウスト様も、眠れませんか?」
「まぁ、そんな所だ。軽く運動でもしようと思っていたんだ、丁度いい」
ニッと笑う顔に、ピアースとクリフが縮み上がる。ランバートだけはこの視線が自分を見ているのだと分かって、溜息をついて立ち上がった。
「どうせなら、ちゃんと見せる手合せをしてください」
「ん? あぁ、そういうことか。分かった、付き合え」
ピアースとクリフに視線を向けたあとでランバートを促し、二人から十分な距離を取って向かい合う。
二人の間には、心地よい緊張感がある。双方とも最初から、基本の型などお構いなしに構えた。それというのも、ファウストがそのようにしたからだ。
「基本通りに見せないと、訓練にならないじゃないですか」
「訓練と実戦は違うというのを、見せるだけだ」
上手い口実を作って、本当はストレスを発散させたいだけなんだと気づく。だが、そんな事を言っても楽しくはならない。ランバートも型にはまった剣よりも、自由な方が好きだ。
夜風が、心地よく頬を撫でる。雲が流れて、月が陰る。
その瞬間、放たれた殺気に近い闘気をファウストにぶつけ、前に出た。実戦に近い緊張感は、ゾクゾクとした昂ぶりを感じる。自然と笑みが浮かんだ。
ファウストがどのくらい真剣なのか量るように強く打ち込む。正面で受けたファウストもまた、ギラギラした瞳でニッと笑った。
だいぶ本気で遊びに来たんだと感じるのと、強い剣が弾き返すように押したのは同じくらい。間髪入れずに、ファウストが前に出る。下から斜めに切り上げる剣を、ランバートは受けるのではなく後方へ引いて避けた。
そこを更に突き込まれる。だがこれもこの人の行動パターンとして多いものだ。ランバートは避けるのではなく、受け流す。滑らかにファウストの剣の側面に自分の剣を立てて薄く当て、そのまま前に出る。
そこからの突きはけっこうの速さと鋭さがあったはずだ。だが見切られていた。ファウストは素早く身を翻し、ランバートの剣を蹴り上げる。その威力は強烈で、剣に引っ張られるように腕が上がり、体勢が崩れる。胴が完全に空いてしまう。
そこに容赦なく剣を薙ぐのだからたまらない。普通の隊員なら怪我をしてもおかしくない距離だというのに、まったく手を抜いてこない。
「ランバート!」
危険を知らせるようにギャラリーが叫ぶ。
だが、このくらいで負けを認めたくはない。体勢を崩され数歩後ろに下がったランバートは、そのままバク転してファウストとの距離を取った。そして改めて立て直してから、低い姿勢で距離を詰めた。
低い位置からの斬撃は強い力がかかっている。だがそれを、ファウストの剣が弾き上げた。
蹴り上げられた時の衝撃が手に残っていた。ランバートの剣は宙に舞い上がり、そのまま離れた地に刺さる。気を取られて一瞬ファウストから視線が離れた、その次の瞬間には目の前に蒼白い剣先が向けられていた。
冴え冴えとする瞳、白銀の切っ先。向けられる静かな表情を前に、ゾクリと背に震えが走る。面白い状況ではないのに、見惚れてしまっていた。
そんな自分に呆れ、同時に苛立ちもあって睨み付けるように見ると、ファウストは困った顔で笑う。物凄い敗北感だ。
「少しは手を抜いてください」
「バカか、お前を相手に手を抜いたらこっちが怪我をする」
「たまには勝たせてください」
「軍神を抜こうなんて、百年早い」
剣をおさめ、地面に刺さった剣を抜いてランバートに差し出してくる。それを受け取り同じようにおさめてから立ち上がったランバートに、ピアースが駆け寄って手を握った。
「え? なに?」
「俺、そこに辿り着きたい! ランバート、俺に訓練つけてくれ!」
「俺は……俺の剣はあまり勧めないよ。あんま、いい剣じゃないんだ。それに、ピアースの剣はファウスト様のほうがきっと相性いいよ」
困った顔で言ったランバートの頬は、僅かに赤くなっている。それを見逃さなかったファウストが、とても自然に笑みを浮かべた。
と、その時だった。
夜の静けさを切り裂くような悲鳴が響く。それは、四人のいる場所からそう遠くはなさそうだった。
「どうしたんだ、こんな時間に」
「実は、さ。ランバートに稽古を手伝ってもらいたくて」
室内のクリフにも、ピアースは視線を向ける。
「よかったら、クリフもさ」
「僕も?」
「事情があるんだろ? 詳しくは聞かないけどさ、一緒にいなきゃいけないんじゃないか?」
クリフが戸惑った様子でランバートを見る。そして、おずおずと立ち上がった。
「見学しか、出来ないと思うけど」
「まじで! 有難う」
「じゃあ、行くか」
軽い笑みを浮かべたランバートが剣を取って部屋を出る。そして三人で、中庭に立った。
ピアースはその性格のまま、じつに真っ直ぐな剣をランバートに向ける。荒削りで、基礎からは大きく外れない。でも筋のいい強い剣だ。
ランバートは受ける事に専念し、身をかわし、時々弾いてピアースの体勢を崩した。けれどピアースはすぐに持ち直して向かってくる。その切り返しの速さと反射神経、崩れた体勢からでも向かって来られる柔軟性はなかなかのものだ。
「ランバートも打ち込んでくれよ。そうじゃないと特訓にならないだろ」
責めるように言われるが、ピアースの足は正直笑っている。日中の訓練が堪えているのだろう。そんな相手に打ち込むのは、ちょっと気が引ける。
「明日、ファウスト様の扱きに耐えたらな」
「うっ」
短い草原に腰を下ろして休憩にしたピアースが呻くと、ランバートとクリフが大いに笑う。
「なぁ、ランバート」
「ん?」
「王都の騎士って、しんどいのな。こんなに厳しい訓練してても、危ないのか?」
真剣な声で聞かれると、どうにも言葉を選んでしまう。その僅かな間が、既に肯定しているようなものだけれど。
「昔さ、この辺も荒れたんだ。夜盗とか、テロとかで。今でも山の中に、そん時荒らされた村や教会が残ってる。けどさ、そいつらを討伐しに来た騎士を見て、かっこいいって思ったんだ」
懐かしい頃を話すにしては、ピアースの声は静かで寂しい。そしてその表情も、声と同じに見えた。
「一瞬で、俺はこうなりたいって思ったんだ。俺の、憧れだ。でも、実際の俺はあんなに凛々しくない。今の俺は、ちっともかっこよくない。この場所がおかしいのは分かってるのに、悩んで苦しんでる奴がいるって分かってたのに、手を貸してやれなかった」
「ピアース」
真剣な目が夜空を見上げる。明るく振る舞っているピアースしか見ていなかったけれど、本当はとても悩んだり、苦しんだりしていたのかもしれない。そういう責任感も、ピアースの中にあったんだ。
「王都の騎士が来た時、ファウスト様を見た時、俺は子供の時の目標を思い出した。俺は強くなって、家柄とか、格式とか、そういうものに負けない人間になりたい。もう二度と、あんな後味の悪い事は嫌なんだ」
そう言うと、真剣な目をクリフに向けた。突然そんなふうに見られたクリフが、ほんの少し怯えたように体を引く。
「ロディの事、知っていたのに臆病になって、手をひっこめた。あんな事、もう嫌なんだ。クリフの事も知ってた。何かしたいと思ったけれど、俺には何もできないように思えた。でも、今朝のランバートを見て、もう二度と後悔しないって決めた」
徐々に強くなる言葉は、そのままピアースの気持ちと決意の強さに思えた。戸惑ったクリフに向けて、ピアースが手を差し伸べる。そして、気性のままの強く真っ直ぐな瞳と言葉を口にした。
「ランバートがあいつら相手に一人で間に入ったのを見て、俺もこうなりたいって思った。だから、決めたんだ。ランバートがいなくなっても、俺がちゃんといる。こいつみたいにかっこよくは出来ないけれど、話しも聞く。だから、俺と友達になってもらいたい」
驚いた顔のクリフが、戸惑ってランバートを見る。それに、ランバートは満面の笑みで頷いた。みるみるうちにクリフの目に涙が浮かんで、差し出された手をしっかりと握った。
「僕で、いいの?」
「当たり前だろ!」
そう言って笑ったピアースは、何かが吹っ切れたように晴れ晴れとした顔をしていた。
「お前達、こんな時間まで訓練か?」
不意に廊下から声がする。それに振り返ると、夜の似合う麗人が呆れたように溜息をついて近づいてくる。その手には剣が握られていた。
「ファウスト様も、眠れませんか?」
「まぁ、そんな所だ。軽く運動でもしようと思っていたんだ、丁度いい」
ニッと笑う顔に、ピアースとクリフが縮み上がる。ランバートだけはこの視線が自分を見ているのだと分かって、溜息をついて立ち上がった。
「どうせなら、ちゃんと見せる手合せをしてください」
「ん? あぁ、そういうことか。分かった、付き合え」
ピアースとクリフに視線を向けたあとでランバートを促し、二人から十分な距離を取って向かい合う。
二人の間には、心地よい緊張感がある。双方とも最初から、基本の型などお構いなしに構えた。それというのも、ファウストがそのようにしたからだ。
「基本通りに見せないと、訓練にならないじゃないですか」
「訓練と実戦は違うというのを、見せるだけだ」
上手い口実を作って、本当はストレスを発散させたいだけなんだと気づく。だが、そんな事を言っても楽しくはならない。ランバートも型にはまった剣よりも、自由な方が好きだ。
夜風が、心地よく頬を撫でる。雲が流れて、月が陰る。
その瞬間、放たれた殺気に近い闘気をファウストにぶつけ、前に出た。実戦に近い緊張感は、ゾクゾクとした昂ぶりを感じる。自然と笑みが浮かんだ。
ファウストがどのくらい真剣なのか量るように強く打ち込む。正面で受けたファウストもまた、ギラギラした瞳でニッと笑った。
だいぶ本気で遊びに来たんだと感じるのと、強い剣が弾き返すように押したのは同じくらい。間髪入れずに、ファウストが前に出る。下から斜めに切り上げる剣を、ランバートは受けるのではなく後方へ引いて避けた。
そこを更に突き込まれる。だがこれもこの人の行動パターンとして多いものだ。ランバートは避けるのではなく、受け流す。滑らかにファウストの剣の側面に自分の剣を立てて薄く当て、そのまま前に出る。
そこからの突きはけっこうの速さと鋭さがあったはずだ。だが見切られていた。ファウストは素早く身を翻し、ランバートの剣を蹴り上げる。その威力は強烈で、剣に引っ張られるように腕が上がり、体勢が崩れる。胴が完全に空いてしまう。
そこに容赦なく剣を薙ぐのだからたまらない。普通の隊員なら怪我をしてもおかしくない距離だというのに、まったく手を抜いてこない。
「ランバート!」
危険を知らせるようにギャラリーが叫ぶ。
だが、このくらいで負けを認めたくはない。体勢を崩され数歩後ろに下がったランバートは、そのままバク転してファウストとの距離を取った。そして改めて立て直してから、低い姿勢で距離を詰めた。
低い位置からの斬撃は強い力がかかっている。だがそれを、ファウストの剣が弾き上げた。
蹴り上げられた時の衝撃が手に残っていた。ランバートの剣は宙に舞い上がり、そのまま離れた地に刺さる。気を取られて一瞬ファウストから視線が離れた、その次の瞬間には目の前に蒼白い剣先が向けられていた。
冴え冴えとする瞳、白銀の切っ先。向けられる静かな表情を前に、ゾクリと背に震えが走る。面白い状況ではないのに、見惚れてしまっていた。
そんな自分に呆れ、同時に苛立ちもあって睨み付けるように見ると、ファウストは困った顔で笑う。物凄い敗北感だ。
「少しは手を抜いてください」
「バカか、お前を相手に手を抜いたらこっちが怪我をする」
「たまには勝たせてください」
「軍神を抜こうなんて、百年早い」
剣をおさめ、地面に刺さった剣を抜いてランバートに差し出してくる。それを受け取り同じようにおさめてから立ち上がったランバートに、ピアースが駆け寄って手を握った。
「え? なに?」
「俺、そこに辿り着きたい! ランバート、俺に訓練つけてくれ!」
「俺は……俺の剣はあまり勧めないよ。あんま、いい剣じゃないんだ。それに、ピアースの剣はファウスト様のほうがきっと相性いいよ」
困った顔で言ったランバートの頬は、僅かに赤くなっている。それを見逃さなかったファウストが、とても自然に笑みを浮かべた。
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