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3章:How about tea?
おまけ1:オスカルサイド
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手に触れる肌は滑らかで心地いい。響く声は控え目で、その押し殺したような響きが余計に腰に疼く。彼は分かっているのかな? 自分がこんなにも男を欲情させ、何気ない仕草で煽っているなんて。
「綺麗な肌だね」
口づけて、指で触れて。震える体が可愛くて愛しい。本当に、変な感じだ。誰かをこんなに求めて、もう五年以上がたつなんて。
彼を見つけた時に、とても惹かれた。控え目で、でも強い目をしていた。少し話をすると、もっと欲しくなった。知りたくなった。知ったらもっと、沢山の顔を見てみたくなった。
残念なのが、彼にその気がないこと。襲うことも考えなかったわけじゃない。でも、それでは手に入らないものがある。笑いかけてもらえなくなる。それはとても寂しい。
そこで気づいた。彼に好かれたいんだと。欲しいのは体じゃなくて、気持ちなんだと。
本当に驚いた。そんなの面倒だって思っていたから。
五年。飽きっぽい性格を考えると、この年月は快挙だと思う。
「誰も、この体には触れていないでしょ?」
そんなの分かっている。だって、散々牽制しまくったんだから。
エリオットは自分の人気に気づいていない。綺麗な容姿だし、直接肌に触れる事も多い。何より怪我をした時に世話になる人だ。弱った時に触れる人だ。だからか、彼はとても人気がある。
分かってないんだろうな、無防備にして。本当に骨が折れた。
「勿論」と答えたエリオットに、オスカルは満足な顔で笑った。
「それ、最高に嬉しい」
彼に触れる最初の男である悦びが、胸の底からわいてくる。ゾクリとするほどの心地よさに体を震わせる。
知っているのかな、彼は。こんなに深い感情があることを。欲があることを。自分でもコントロールできないくらい、誰かを求める気持ちがあることを。それを、向けられていることを。
大事にしないと。泣かないように、傷つかないように、悲しまないように。君を手にした今、一番は君になった。陛下でも、自分でもない。
「ねぇ、考えた事あった?」
「なにを、ですか?」
「こんな風に、僕と抱き合う日を想像したことある?」
まぁ、ないだろうな。彼は鈍いから。多分、気づいてもいないだろう。そうは思っても、首を横に振られるとちょっとショックだ。
「僕はね、ずっと考えてたんだよ。いつかエリオットを抱きたいって、思ってた」
「え?」
「好きなんだから、当然でしょ? 好きな人の肌に触れて、気持ちよくなりたいって思うのは普通だよ」
「そういう、ものですか?」
「違うの?」
エリオットは淡泊な人だとは思っていたけれど、まさか想像すらしてもらえてないとは。なんだか少し寂しかった。
「エリオットは、僕とどんな事をしたいの?」
「え?」
「それも、想像してなかった?」
聞いてみたい。彼が何を考えているのかを。彼の希望を。
彼を見てきた。だから分かった。エリオットが好いてくれた事を。嬉しかったけれど、怖かった。分かったからって簡単に手なんて出せない。不用意に触れたら逃げられてしまう。だから、待っていた。
「できれば……」
「できれば?」
「一緒にお茶のお菓子を選んだり、揃いのカップを選んだり。そんな事ができればいいなって、思う事はありますが」
「そんなのでいいの?」
「私には、贅沢なくらいです」
「もう、エリオットは可愛いね。そんなのすぐに叶えてあげるよ」
そう、それもいい。彼と歩く街は楽しい。二人で選ぶ物を増やして、共にある時間を育てて。そうして歩む道を積み重ねていければ、多分幸せなんだ。
オスカルは笑う。揺らがせない未来を誓って。
「綺麗な肌だね」
口づけて、指で触れて。震える体が可愛くて愛しい。本当に、変な感じだ。誰かをこんなに求めて、もう五年以上がたつなんて。
彼を見つけた時に、とても惹かれた。控え目で、でも強い目をしていた。少し話をすると、もっと欲しくなった。知りたくなった。知ったらもっと、沢山の顔を見てみたくなった。
残念なのが、彼にその気がないこと。襲うことも考えなかったわけじゃない。でも、それでは手に入らないものがある。笑いかけてもらえなくなる。それはとても寂しい。
そこで気づいた。彼に好かれたいんだと。欲しいのは体じゃなくて、気持ちなんだと。
本当に驚いた。そんなの面倒だって思っていたから。
五年。飽きっぽい性格を考えると、この年月は快挙だと思う。
「誰も、この体には触れていないでしょ?」
そんなの分かっている。だって、散々牽制しまくったんだから。
エリオットは自分の人気に気づいていない。綺麗な容姿だし、直接肌に触れる事も多い。何より怪我をした時に世話になる人だ。弱った時に触れる人だ。だからか、彼はとても人気がある。
分かってないんだろうな、無防備にして。本当に骨が折れた。
「勿論」と答えたエリオットに、オスカルは満足な顔で笑った。
「それ、最高に嬉しい」
彼に触れる最初の男である悦びが、胸の底からわいてくる。ゾクリとするほどの心地よさに体を震わせる。
知っているのかな、彼は。こんなに深い感情があることを。欲があることを。自分でもコントロールできないくらい、誰かを求める気持ちがあることを。それを、向けられていることを。
大事にしないと。泣かないように、傷つかないように、悲しまないように。君を手にした今、一番は君になった。陛下でも、自分でもない。
「ねぇ、考えた事あった?」
「なにを、ですか?」
「こんな風に、僕と抱き合う日を想像したことある?」
まぁ、ないだろうな。彼は鈍いから。多分、気づいてもいないだろう。そうは思っても、首を横に振られるとちょっとショックだ。
「僕はね、ずっと考えてたんだよ。いつかエリオットを抱きたいって、思ってた」
「え?」
「好きなんだから、当然でしょ? 好きな人の肌に触れて、気持ちよくなりたいって思うのは普通だよ」
「そういう、ものですか?」
「違うの?」
エリオットは淡泊な人だとは思っていたけれど、まさか想像すらしてもらえてないとは。なんだか少し寂しかった。
「エリオットは、僕とどんな事をしたいの?」
「え?」
「それも、想像してなかった?」
聞いてみたい。彼が何を考えているのかを。彼の希望を。
彼を見てきた。だから分かった。エリオットが好いてくれた事を。嬉しかったけれど、怖かった。分かったからって簡単に手なんて出せない。不用意に触れたら逃げられてしまう。だから、待っていた。
「できれば……」
「できれば?」
「一緒にお茶のお菓子を選んだり、揃いのカップを選んだり。そんな事ができればいいなって、思う事はありますが」
「そんなのでいいの?」
「私には、贅沢なくらいです」
「もう、エリオットは可愛いね。そんなのすぐに叶えてあげるよ」
そう、それもいい。彼と歩く街は楽しい。二人で選ぶ物を増やして、共にある時間を育てて。そうして歩む道を積み重ねていければ、多分幸せなんだ。
オスカルは笑う。揺らがせない未来を誓って。
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