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5章:親愛をこめて
2話:聖リマの日
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部屋に箱を運び込み、ランバートは早速編み図を紙に書き付け始めた。あまりごちゃごちゃとしたデザインでは間に合わない。ある程度簡単な模様を組み合わせる方向にした。
「ねぇ、ランバート」
「ん?」
箱を運ぶのを手伝ってくれたラウルは、まだ部屋にいる。シウスに誘われているはずなのに。
「毛糸って、高いかな?」
「物によると思うが。どうしたんだ?」
「うん。聖リマの日、シウス様に何をあげようかって、実は悩んでて。せっかくなら僕も、手作りの物がいいなって思ったんだけど」
ラウルは箱の中の毛糸を手に取りながら、あれこれ悩んでいるようだった。
聖リマの日は、普段お世話になっている人々に感謝し、贈り物をする日だ。
その昔、建国の王に妃を娶せた侍女がいた。彼女は王に姫の事を語り、姫には妃の大切さを説いた。そうして出会った二人はたちまち互いを好きになり、めでたく結婚。
この侍女は王と妃だけではなく人と人との仲を取り持つ事に長けた人で、意見の合わない臣の間に入って争いを収めたり、すれ違う恋人の仲を取り持ったりした。
この侍女の名がリマ。そして彼女が生まれた日が、聖リマの日になった。
人との仲を取り持ち、感謝を伝える日ではある。だが今では恋人達の日となり、この日に結ばれた人は加護を得ると言われて盛り上がっている。
「ラウルは、編み物できるのか?」
箱の中の毛糸は、四つのマフラーを作ってもあまりある。正直、一体いくつ作る事を計算して送られてきたのか疑問だ。セーターを作っても、きっと三着以上できるだろう。
ラウルのライトブラウンの瞳がランバートを見て、ニッコリ笑って頷く。ちょっと意外で、ランバートはマジマジとみた。
「僕の家は貧乏だから、冬はちょっと苦しかったんだ。夏はね、畑仕事ができるんだけど。子供だから外に働きに出るにも限界があるし。だから冬は貴族から編み物の委託を受けてニットを作ったの。マフラー、帽子、手袋、セーター。これなら子供でもできるから」
とても明るく言うラウルの頭を、ランバートは思わず撫でる。思えば彼から家の事をあまり聞くことはなかった。平民の出だとは知っていたけれど。
「ランバート、僕の事可哀想って思ってる?」
「そうではないけれど」
言いよどんだ時点で、どこかでそんな思いがあるのかもしれないけれど。
ラウルは懐かしそうにニッコリ笑う。そして、静かに首を横に振った。
「楽しかったよ。妹も弟もみんな一緒で、賑やかで、愛情たっぷりに育てて貰った。今はね、やっと返せているんだ。だから、全然辛くないよ」
「そっか」
それには頷ける。ラウルは素直で愛情深い。温かい場所で、大切に育てられた事に疑いなんてない。
頭を撫でて、笑って、その後でランバートは箱の中の毛糸を取り出してラウルの手に乗せた。
「教えなくてもいいなら、使っていいよ」
「え?」
「この量すごいだろ? マフラー四つ作っても、どれだけ余るんだって話だよ。母はあまり編み物しないから過剰に入れたんだと思う。だから、使っていいよ」
「でも、いい毛糸だよ! そんな、悪いよ」
慌てたラウルの手に、ランバートは更に薄い水色の毛糸を乗っける。そして、ニッコリと笑った。
「余ってもどうしようもないんだから、有効活用して貰った方がいいんだ。道具も使っていい。それに、一緒にやる仲間がいると楽しいし」
そこまで言うと、ラウルも戸惑いながら毛糸を受け取る。そして、申し訳なさそうに微笑んだ。
それからは少し忙しい日になった。仕事をして、食事なりをして寝るまでの二時間程度を作成に当てる。デザインはアラン模様にした。編み込みは色替えが面倒なわりに単調で、正直飽きるからだ。
女性に送るデザインは統一し、色を変える事にした。一色で作るが、女性が好みそうな白とピンクと赤にした。
作り始めて一週間、一つ目が出来上がってほっとしている。デザインを統一したから、手が勝手に動くようになっている。おそらく二つ目からはもっと早くできるだろう。
「ランバート、作るの早いね!」
仕事終わりの時間だけ、ラウルも一緒に作っている。ラウルが選んだのは薄い水色の細い毛糸だった。それに、細かなアラン模様を編み込んでいる。結構大変だが、彼は笑って「楽しいよ」と言っている。
「間に合うかな」
「平気だよ。結構できてきたじゃないか」
ラウルだって仕事にしていたと言うだけあって早い。久々だからと不安そうだったが、少しやれば感覚を思い出したのかスムーズに編んでいる。
「ランバートは器用だよね。編み物に、料理に、お茶も上手に淹れるし」
「器用貧乏なんだよ。まぁ、悪い事じゃないと思ってるけれどさ。実際、身についた技能が今役に立ってるし」
これでも料理は結構好評だ。
「いいな。僕ももう少し器用になりたい」
「ラウルも器用だよ。シウス様とか、壊滅的だろ?」
「あはは、本当にね」
楽しげに笑うラウルに、ランバートも苦笑した。
シウスは意外と不器用だ。少しほつれた服を繕った事があったが、見ていてやりたいと言ったので教えたが全くダメだった。縫い目が大きいし、ボロボロだった。
「人には得手不得手があるからさ。シウス様は他の才能があるから、大丈夫だよ」
「まぁ、そうだな」
編み終わったマフラーの余分な端を始末し、そこにフリンジをつけてやる。これで形になるはずだ。実際編み上がったものはいい感じだ。
「細くして良かったな。編む時間も短縮できるし、さりげない感じになって。華奢な印象の方が、女性ならいい」
「うん、綺麗だね」
できた物を満足にみて、次の色を編むために毛糸を出す。それにしても、本当にすごい数だ。
「問題は父上の分だな。男性用ならそれなりに太さもいるし、女性物と同じデザインにはできないからな」
太い毛糸と編み棒を使って誤魔化そうか。そんな事を思いながら作り目をして編み始める。手が勝手に動くくらい慣れてきた。これなら早くなるだろう。
「ランバート、ファウスト様には作らないの?」
「ん?」
そういえば、お世話になっている。もの凄く世話になっている相手だから、贈りたいが。時間的に間に合うだろうか。
「時間的に余裕があったら、かな」
「そうだよね」
それからまた、二人で黙々と作業に没頭しはじめた。
「ねぇ、ランバート」
「ん?」
箱を運ぶのを手伝ってくれたラウルは、まだ部屋にいる。シウスに誘われているはずなのに。
「毛糸って、高いかな?」
「物によると思うが。どうしたんだ?」
「うん。聖リマの日、シウス様に何をあげようかって、実は悩んでて。せっかくなら僕も、手作りの物がいいなって思ったんだけど」
ラウルは箱の中の毛糸を手に取りながら、あれこれ悩んでいるようだった。
聖リマの日は、普段お世話になっている人々に感謝し、贈り物をする日だ。
その昔、建国の王に妃を娶せた侍女がいた。彼女は王に姫の事を語り、姫には妃の大切さを説いた。そうして出会った二人はたちまち互いを好きになり、めでたく結婚。
この侍女は王と妃だけではなく人と人との仲を取り持つ事に長けた人で、意見の合わない臣の間に入って争いを収めたり、すれ違う恋人の仲を取り持ったりした。
この侍女の名がリマ。そして彼女が生まれた日が、聖リマの日になった。
人との仲を取り持ち、感謝を伝える日ではある。だが今では恋人達の日となり、この日に結ばれた人は加護を得ると言われて盛り上がっている。
「ラウルは、編み物できるのか?」
箱の中の毛糸は、四つのマフラーを作ってもあまりある。正直、一体いくつ作る事を計算して送られてきたのか疑問だ。セーターを作っても、きっと三着以上できるだろう。
ラウルのライトブラウンの瞳がランバートを見て、ニッコリ笑って頷く。ちょっと意外で、ランバートはマジマジとみた。
「僕の家は貧乏だから、冬はちょっと苦しかったんだ。夏はね、畑仕事ができるんだけど。子供だから外に働きに出るにも限界があるし。だから冬は貴族から編み物の委託を受けてニットを作ったの。マフラー、帽子、手袋、セーター。これなら子供でもできるから」
とても明るく言うラウルの頭を、ランバートは思わず撫でる。思えば彼から家の事をあまり聞くことはなかった。平民の出だとは知っていたけれど。
「ランバート、僕の事可哀想って思ってる?」
「そうではないけれど」
言いよどんだ時点で、どこかでそんな思いがあるのかもしれないけれど。
ラウルは懐かしそうにニッコリ笑う。そして、静かに首を横に振った。
「楽しかったよ。妹も弟もみんな一緒で、賑やかで、愛情たっぷりに育てて貰った。今はね、やっと返せているんだ。だから、全然辛くないよ」
「そっか」
それには頷ける。ラウルは素直で愛情深い。温かい場所で、大切に育てられた事に疑いなんてない。
頭を撫でて、笑って、その後でランバートは箱の中の毛糸を取り出してラウルの手に乗せた。
「教えなくてもいいなら、使っていいよ」
「え?」
「この量すごいだろ? マフラー四つ作っても、どれだけ余るんだって話だよ。母はあまり編み物しないから過剰に入れたんだと思う。だから、使っていいよ」
「でも、いい毛糸だよ! そんな、悪いよ」
慌てたラウルの手に、ランバートは更に薄い水色の毛糸を乗っける。そして、ニッコリと笑った。
「余ってもどうしようもないんだから、有効活用して貰った方がいいんだ。道具も使っていい。それに、一緒にやる仲間がいると楽しいし」
そこまで言うと、ラウルも戸惑いながら毛糸を受け取る。そして、申し訳なさそうに微笑んだ。
それからは少し忙しい日になった。仕事をして、食事なりをして寝るまでの二時間程度を作成に当てる。デザインはアラン模様にした。編み込みは色替えが面倒なわりに単調で、正直飽きるからだ。
女性に送るデザインは統一し、色を変える事にした。一色で作るが、女性が好みそうな白とピンクと赤にした。
作り始めて一週間、一つ目が出来上がってほっとしている。デザインを統一したから、手が勝手に動くようになっている。おそらく二つ目からはもっと早くできるだろう。
「ランバート、作るの早いね!」
仕事終わりの時間だけ、ラウルも一緒に作っている。ラウルが選んだのは薄い水色の細い毛糸だった。それに、細かなアラン模様を編み込んでいる。結構大変だが、彼は笑って「楽しいよ」と言っている。
「間に合うかな」
「平気だよ。結構できてきたじゃないか」
ラウルだって仕事にしていたと言うだけあって早い。久々だからと不安そうだったが、少しやれば感覚を思い出したのかスムーズに編んでいる。
「ランバートは器用だよね。編み物に、料理に、お茶も上手に淹れるし」
「器用貧乏なんだよ。まぁ、悪い事じゃないと思ってるけれどさ。実際、身についた技能が今役に立ってるし」
これでも料理は結構好評だ。
「いいな。僕ももう少し器用になりたい」
「ラウルも器用だよ。シウス様とか、壊滅的だろ?」
「あはは、本当にね」
楽しげに笑うラウルに、ランバートも苦笑した。
シウスは意外と不器用だ。少しほつれた服を繕った事があったが、見ていてやりたいと言ったので教えたが全くダメだった。縫い目が大きいし、ボロボロだった。
「人には得手不得手があるからさ。シウス様は他の才能があるから、大丈夫だよ」
「まぁ、そうだな」
編み終わったマフラーの余分な端を始末し、そこにフリンジをつけてやる。これで形になるはずだ。実際編み上がったものはいい感じだ。
「細くして良かったな。編む時間も短縮できるし、さりげない感じになって。華奢な印象の方が、女性ならいい」
「うん、綺麗だね」
できた物を満足にみて、次の色を編むために毛糸を出す。それにしても、本当にすごい数だ。
「問題は父上の分だな。男性用ならそれなりに太さもいるし、女性物と同じデザインにはできないからな」
太い毛糸と編み棒を使って誤魔化そうか。そんな事を思いながら作り目をして編み始める。手が勝手に動くくらい慣れてきた。これなら早くなるだろう。
「ランバート、ファウスト様には作らないの?」
「ん?」
そういえば、お世話になっている。もの凄く世話になっている相手だから、贈りたいが。時間的に間に合うだろうか。
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それからまた、二人で黙々と作業に没頭しはじめた。
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