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7章:ネクロフィリアの葬送
3話:約束の家
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翌日にはハリーも元気になっていた。寝間着姿で退屈そうにしているのを見て、全員が安心の笑みを浮かべたくらいだった。
その翌日には通常任務に戻った彼の姿に一番安堵したのは、ランバートだった。そして、それを察した仲間が無言のままに背を叩いて元気づけてくれた。
だが事件はそれから数日のうちに起こった。夜に赤い炎が上がるのを見たランバートは駆け出していた。方角的に東地区であるのは間違いなかったからだ。
そうして見つけた現場は、既に多くの人が火を消すのに力を尽くし、ほぼ鎮火している。そこには街警をしている第三師団の姿もあって、皆すすだらけになっていた。
燃えたのは一軒の家。しかも無人の家だった。だが燃えた家を見る人々の瞳には明らかな悲しみと動揺がある。その理由は明白だった。
「ランバート!」
背後でファウストの厳しい声が飛ぶ。それに振り向いたランバートに表情はない。そばに、ウルバスも来ていた。
「燃えたのはこの家一軒か。被害は?」
「ありません。幸い無人の家だったようです」
「だが、その割にこの反応は。何か、意味のある家だったのか?」
立ち尽くして涙を流す人。地に膝をついて祈る人。悔しげに拳を握る人。反応は様々だが、ただ事でないのは伝わっている。ランバートも俯いたまま、なかなか顔を上げられなかった。
「ランバート?」
「ここは、ロトの家です」
「ロト?」
ウルバスは疑問そうにしたが、ファウストは思い当たったのだろう。だからこそ、納得できたように周囲を見回している。
「ロトはこの東地区を復興させた資産家です。彼がいたから、今の東地区はあるのです。亡くなった今でも、この家は東地区に住む人々の支柱のような場所なんです」
「だから、この状況なんだね」
気遣わしい視線を人々に向けて、ウルバスは困った顔をする。すすけた外壁に、燃えた内部。それらはきっと元には戻らない。でも、壊すこともはばかられるのだ。
「リフ」
不意に横合いから声がかかり、そちらに視線を向ける。ジンと傭兵ギルドの数名が、焦げ臭い臭いを漂わせたまま近づいてきた。
「悪い、守ってやれなくてこのザマだ」
「いや、いいんだ。お前達は大丈夫か?」
「何でもない。ただ、妙な話も聞いた」
ジンがそこまで言うと、ファウストがランバートの前に出る。明らかに不機嫌な顔だ。
「妙な話というのは、なんだ?」
ファウストがまっとうに立つとジンよりも高い。刺すような雰囲気もあって、ジン達は気圧された様子だった。
「ファウスト様、威嚇しないで下さい。ジン、この人が俺の今の上官なんだ」
妙な空気の二人の間に入って取りなしながら、ランバートは疲れたように溜息をつく。何より気持ちが疲れたのが自覚できた。ここに、立っていたくなかった。
「悪い、少し場所を変えたい。ファウスト様、ちゃんと紹介しますから待ってください。とりあえず、酒場貸してくれ」
双方にそれぞれ話をして、それにウルバスも同行する事になった。この場は他の第三師団の面々と傭兵ギルドの奴が引き受けてくれることになった。三人だけがジンの酒場へと移動していった。
酒場に着くと椅子に腰を下ろして、ランバートは深く溜息をつく。その前に水が置かれ、飲み干すと少し回復もした。
「ランバート、説明しろ」
「あぁ、はい。このスキンヘッドの男が、現在傭兵ギルドを預かっているギルドマスターです。名前はジン。さっきの男達は傭兵ギルドの常連です」
ウルバスとファウストがマジマジとジンを見ている。ジンはもの凄く居心地が悪そうだ。
「ジン、この二人は俺の今の上官だ。黒髪の方がファウスト様。騎士団の団長だ。茶髪の方はウルバス様、第三師団の師団長で今の街警の責任者だ」
ごつい男がちょこんと恐縮したように頭を下げるのを見て、妙なものを見ている気がする。今の状態ではあまり気の利いた事も言えなくて、これが精々だ。
「さっきは失礼した。どうも気が立っていたようだ。ジン、話を聞きたいんだが構わないか?」
「え? あぁ、えぇ。実は今回の火災の前後で不審な人物を見たという奴がいて、話を聞きました」
「不審な人物か。実際に見た人がいれば、似せ絵を描く手伝いをしてもらえます。紹介してもらえますか?」
丁寧に頼んだウルバスに、ジンは首を横に振って「その必要はありません」と答える。視線がランバートへと向かった。その視線の意味を、ランバートは正しく受け取った気がして寒気がした。
「男の名はイーノック・ローチ。別名をヒュドラという、毒使いの男です。特徴が完全に一致しました。俺たちはそいつの顔を知っているので、俺でよければ協力します」
「それは助かる。似せ絵があれば街警の時に探す事もできるから」
本当に心から感謝を込めてウルバスが言う。ジンの視線はランバートへと向かった。そしてランバートは、青い顔をしていた。
「では、あっちで似せ絵を描きます。リフ、少し外すぞ」
声をかけられてもまっとうな答えを返せない。予感が現実になった。今日のあの不審火も何かの警告だ。あの男はロトの秘密を知っている。知っているからこそ、狼煙に選んだんだ。
「……ジン、大きめの紙とペンを貸してくれ」
「いいが……何をする?」
「地図を書く」
それに、ジンは驚いた顔をした。次には、難しい顔だ。それでも止めはしなかった。黙って紙を出し、ペンを用意してくれた。
「悪い」
「いいさ。お前がそうすることを選んだなら、誰もそれに反対はできない。それに、今はそれが最良だと思うんだろ?」
「あぁ」
「なら、構わん。落ち着いたら爺さん達に一言詫びを入れてこい」
それだけを言って肩を叩いて、ジンは本当に離れた場所へと行ってしまう。それを見送ってから、ランバートは紙を睨み、ペンを凄い早さで走らせた。
白かった紙は一気に黒くなっていく。細い道、家、店。それらを書き込んでいく。小さな抜け道や細かな路地の複雑なラインを描きながら、それでも迷う事はない。ランバートは知っているのだ。この町の道の全てを。
「これは……」
「東地区の、東砦より下の街の地図です。ただこれは、俺が知っている限りの道です。街は生き物と同じで、変化します。通じているはずの道が通じていなかったり、道が増えていたりする事はあります。だから、完璧だとは思わないでください」
それでも概ねこれで間違いがない。目の前に出来上がった地図を睨んで、ランバートは祈るように瞳を閉じた。こんなことしか今はできない。詳細な地図があれば、何かの役に立つかもしれない。あやふやでも、こんな備えしかできなかった。
「うわ! 凄いね、これって東地区の地図?」
戻ってきたウルバスが感激したように声を上げる。目の前に広がった地図をマジマジとみて、嬉しそうにしている。その隣に並んだジンは腰に手を当てて呆れた様子だ。
「流石だな、リフは。こんなに詳細に覚えているものか?」
「あぁ、忘れないさ。忘れるわけがないだろ」
これは、ランバートが設計したんだ。この町はランバートが設計に携わったんだ。忘れるはずがない。作り上げた大切なものを、そう簡単に忘れることはできない。
「これは、ウルバス師団長が管理してください。この町は貴族によって長く暗い時代を送っていました。古くからここにいる人間には、騎士団も貴族です。自警の思いも強い場所で地図をこちらが持っていると知ると、余計な争いが生まれる可能性があります」
「うん、分かった。この事件が終わったら、俺の責任で処分しようか?」
「……お気遣いだけで大丈夫です。きっとまた使う事もあります。その度に俺が書いていたのでは大変なので」
何がいいのか分からない。ただ今は、何かがここで起ころうとしている。何でもいいから助けになるなら。それだけしか思えなかった。
「似せ絵はできたのか?」
ウルバスが手に持っていた紙を覗き込んで、ファウストが嫌な顔をした。ジンが気遣わしい顔をして首を振る。「見るな」と言っているんだろう。
「はい。彼はとても絵が上手いのですね、驚きです」
「手配書を書いたりするんで、上手くなっていくんです」
珍しくはげ頭を少し赤くしながら言うジンは、確かに見た目に似合わず人相書きが上手い。仕事柄身についたスキルなのだ。
「それにしても、ゾクリとする顔だな」
ファウストが嫌な顔をする。ウルバスの手から、僅かだがそれが見えた。瞬間、背中が寒くなる。どこからか視線を感じた気がして、思わず周囲を見てしまった。
「この男を今日の不審火の重要参考人ということで、第三師団に流します。東地区を増員し、俺もそっちに移ります。二人体制から三人体制にして、警戒しておきます」
「あぁ、そうしてくれ」
「傭兵ギルドの面子にも声をかけて、少し見ておく。奥の方には騎士団の人間は入らん方がいいからな」
「そうしてもらえると助かるな。有り難う、ジンさん」
とても素直に素敵な笑顔で言うウルバスに、ジンはタジタジだ。多分この辺ではいないタイプだし、この人は本当に人の心に入り込むのが上手い。この笑顔だけで全ての警戒心を解いてしまうのだから凄い事だ。
「では、今日はこれで引き上げる。ランバート、帰るぞ」
「はい」
ここにいても今はどうしようもない。今はこれに大人しく従う他になかった。
その翌日には通常任務に戻った彼の姿に一番安堵したのは、ランバートだった。そして、それを察した仲間が無言のままに背を叩いて元気づけてくれた。
だが事件はそれから数日のうちに起こった。夜に赤い炎が上がるのを見たランバートは駆け出していた。方角的に東地区であるのは間違いなかったからだ。
そうして見つけた現場は、既に多くの人が火を消すのに力を尽くし、ほぼ鎮火している。そこには街警をしている第三師団の姿もあって、皆すすだらけになっていた。
燃えたのは一軒の家。しかも無人の家だった。だが燃えた家を見る人々の瞳には明らかな悲しみと動揺がある。その理由は明白だった。
「ランバート!」
背後でファウストの厳しい声が飛ぶ。それに振り向いたランバートに表情はない。そばに、ウルバスも来ていた。
「燃えたのはこの家一軒か。被害は?」
「ありません。幸い無人の家だったようです」
「だが、その割にこの反応は。何か、意味のある家だったのか?」
立ち尽くして涙を流す人。地に膝をついて祈る人。悔しげに拳を握る人。反応は様々だが、ただ事でないのは伝わっている。ランバートも俯いたまま、なかなか顔を上げられなかった。
「ランバート?」
「ここは、ロトの家です」
「ロト?」
ウルバスは疑問そうにしたが、ファウストは思い当たったのだろう。だからこそ、納得できたように周囲を見回している。
「ロトはこの東地区を復興させた資産家です。彼がいたから、今の東地区はあるのです。亡くなった今でも、この家は東地区に住む人々の支柱のような場所なんです」
「だから、この状況なんだね」
気遣わしい視線を人々に向けて、ウルバスは困った顔をする。すすけた外壁に、燃えた内部。それらはきっと元には戻らない。でも、壊すこともはばかられるのだ。
「リフ」
不意に横合いから声がかかり、そちらに視線を向ける。ジンと傭兵ギルドの数名が、焦げ臭い臭いを漂わせたまま近づいてきた。
「悪い、守ってやれなくてこのザマだ」
「いや、いいんだ。お前達は大丈夫か?」
「何でもない。ただ、妙な話も聞いた」
ジンがそこまで言うと、ファウストがランバートの前に出る。明らかに不機嫌な顔だ。
「妙な話というのは、なんだ?」
ファウストがまっとうに立つとジンよりも高い。刺すような雰囲気もあって、ジン達は気圧された様子だった。
「ファウスト様、威嚇しないで下さい。ジン、この人が俺の今の上官なんだ」
妙な空気の二人の間に入って取りなしながら、ランバートは疲れたように溜息をつく。何より気持ちが疲れたのが自覚できた。ここに、立っていたくなかった。
「悪い、少し場所を変えたい。ファウスト様、ちゃんと紹介しますから待ってください。とりあえず、酒場貸してくれ」
双方にそれぞれ話をして、それにウルバスも同行する事になった。この場は他の第三師団の面々と傭兵ギルドの奴が引き受けてくれることになった。三人だけがジンの酒場へと移動していった。
酒場に着くと椅子に腰を下ろして、ランバートは深く溜息をつく。その前に水が置かれ、飲み干すと少し回復もした。
「ランバート、説明しろ」
「あぁ、はい。このスキンヘッドの男が、現在傭兵ギルドを預かっているギルドマスターです。名前はジン。さっきの男達は傭兵ギルドの常連です」
ウルバスとファウストがマジマジとジンを見ている。ジンはもの凄く居心地が悪そうだ。
「ジン、この二人は俺の今の上官だ。黒髪の方がファウスト様。騎士団の団長だ。茶髪の方はウルバス様、第三師団の師団長で今の街警の責任者だ」
ごつい男がちょこんと恐縮したように頭を下げるのを見て、妙なものを見ている気がする。今の状態ではあまり気の利いた事も言えなくて、これが精々だ。
「さっきは失礼した。どうも気が立っていたようだ。ジン、話を聞きたいんだが構わないか?」
「え? あぁ、えぇ。実は今回の火災の前後で不審な人物を見たという奴がいて、話を聞きました」
「不審な人物か。実際に見た人がいれば、似せ絵を描く手伝いをしてもらえます。紹介してもらえますか?」
丁寧に頼んだウルバスに、ジンは首を横に振って「その必要はありません」と答える。視線がランバートへと向かった。その視線の意味を、ランバートは正しく受け取った気がして寒気がした。
「男の名はイーノック・ローチ。別名をヒュドラという、毒使いの男です。特徴が完全に一致しました。俺たちはそいつの顔を知っているので、俺でよければ協力します」
「それは助かる。似せ絵があれば街警の時に探す事もできるから」
本当に心から感謝を込めてウルバスが言う。ジンの視線はランバートへと向かった。そしてランバートは、青い顔をしていた。
「では、あっちで似せ絵を描きます。リフ、少し外すぞ」
声をかけられてもまっとうな答えを返せない。予感が現実になった。今日のあの不審火も何かの警告だ。あの男はロトの秘密を知っている。知っているからこそ、狼煙に選んだんだ。
「……ジン、大きめの紙とペンを貸してくれ」
「いいが……何をする?」
「地図を書く」
それに、ジンは驚いた顔をした。次には、難しい顔だ。それでも止めはしなかった。黙って紙を出し、ペンを用意してくれた。
「悪い」
「いいさ。お前がそうすることを選んだなら、誰もそれに反対はできない。それに、今はそれが最良だと思うんだろ?」
「あぁ」
「なら、構わん。落ち着いたら爺さん達に一言詫びを入れてこい」
それだけを言って肩を叩いて、ジンは本当に離れた場所へと行ってしまう。それを見送ってから、ランバートは紙を睨み、ペンを凄い早さで走らせた。
白かった紙は一気に黒くなっていく。細い道、家、店。それらを書き込んでいく。小さな抜け道や細かな路地の複雑なラインを描きながら、それでも迷う事はない。ランバートは知っているのだ。この町の道の全てを。
「これは……」
「東地区の、東砦より下の街の地図です。ただこれは、俺が知っている限りの道です。街は生き物と同じで、変化します。通じているはずの道が通じていなかったり、道が増えていたりする事はあります。だから、完璧だとは思わないでください」
それでも概ねこれで間違いがない。目の前に出来上がった地図を睨んで、ランバートは祈るように瞳を閉じた。こんなことしか今はできない。詳細な地図があれば、何かの役に立つかもしれない。あやふやでも、こんな備えしかできなかった。
「うわ! 凄いね、これって東地区の地図?」
戻ってきたウルバスが感激したように声を上げる。目の前に広がった地図をマジマジとみて、嬉しそうにしている。その隣に並んだジンは腰に手を当てて呆れた様子だ。
「流石だな、リフは。こんなに詳細に覚えているものか?」
「あぁ、忘れないさ。忘れるわけがないだろ」
これは、ランバートが設計したんだ。この町はランバートが設計に携わったんだ。忘れるはずがない。作り上げた大切なものを、そう簡単に忘れることはできない。
「これは、ウルバス師団長が管理してください。この町は貴族によって長く暗い時代を送っていました。古くからここにいる人間には、騎士団も貴族です。自警の思いも強い場所で地図をこちらが持っていると知ると、余計な争いが生まれる可能性があります」
「うん、分かった。この事件が終わったら、俺の責任で処分しようか?」
「……お気遣いだけで大丈夫です。きっとまた使う事もあります。その度に俺が書いていたのでは大変なので」
何がいいのか分からない。ただ今は、何かがここで起ころうとしている。何でもいいから助けになるなら。それだけしか思えなかった。
「似せ絵はできたのか?」
ウルバスが手に持っていた紙を覗き込んで、ファウストが嫌な顔をした。ジンが気遣わしい顔をして首を振る。「見るな」と言っているんだろう。
「はい。彼はとても絵が上手いのですね、驚きです」
「手配書を書いたりするんで、上手くなっていくんです」
珍しくはげ頭を少し赤くしながら言うジンは、確かに見た目に似合わず人相書きが上手い。仕事柄身についたスキルなのだ。
「それにしても、ゾクリとする顔だな」
ファウストが嫌な顔をする。ウルバスの手から、僅かだがそれが見えた。瞬間、背中が寒くなる。どこからか視線を感じた気がして、思わず周囲を見てしまった。
「この男を今日の不審火の重要参考人ということで、第三師団に流します。東地区を増員し、俺もそっちに移ります。二人体制から三人体制にして、警戒しておきます」
「あぁ、そうしてくれ」
「傭兵ギルドの面子にも声をかけて、少し見ておく。奥の方には騎士団の人間は入らん方がいいからな」
「そうしてもらえると助かるな。有り難う、ジンさん」
とても素直に素敵な笑顔で言うウルバスに、ジンはタジタジだ。多分この辺ではいないタイプだし、この人は本当に人の心に入り込むのが上手い。この笑顔だけで全ての警戒心を解いてしまうのだから凄い事だ。
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