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番外編:オリヴァーシリーズ
7話:オリヴァーの覚悟
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アレックスの見合い当日。オリヴァーは宿舎の食堂にいた。結局答えは出ないまま、今も逃げを決め込んでいる。
「また失恋か」とは、処理できていない。では、次に会いたいと言われたときに会いに行けるかと言われると、それもまた微妙。一度手を振り払った、不安から。それを繋ぎ直す方法を知らないのは、そう願う相手がいなかったからだろう。
「オリヴァー、行かないの?」
側に心配そうなウェインがいる。ずっと側にいるのだ、子犬みたいに。
「行く必要は」
「意地っ張り! 仲直りの方法も知らないの?」
「そんな簡単事じゃ」
「簡単でしょ! 貴方の事が好き。この間はごめんなさい。人間の基本だからね」
いとも簡単に言ってしまえるこれが、彼の強さ。謝罪や素直な愛情表現がどれだけ強いか知らないくせに、こんなに簡単にできてしまう。
どうしてこの素直さを得られなかったのか。後悔しても仕方のないことだ。
動けないまま尻込みをしていると、不意に誰かが肩を叩いた。驚いて見れば、困った様な笑みを浮かべる上官がいた。
「オリヴァー、今日と明日お前は休みだ」
「え?」
「特別外泊届出しておいた。決着つくまで帰ってくるな」
「そんな!」
事情を知っているようなファウストに立ち上がって抗議するも通用しない。誰がと思っていれば、少し離れてアシュレーがいる。フッと笑った。
「余計な」
「お前のその顔で他の奴の前に出せない。まずは、片付けてこい」
そんな風に言うファウストだって、自分の感情に蓋をしたままだ。とっくの昔に愛情を認識しているのに、知らんぷりをしている。今はまだランバートが自覚なく振る舞っているからいいが、気づくのだって時間の問題だろう。その時、同じ事が言えるのか。
気持ちが荒れる。だがウェインに連れられて出されてしまっては、行き場がない。
トボトボと歩くその足は、自然とお見合い会場であるレストランへと向かっていた。
◆◇◆
麗らかな陽気、人の笑み。そんなものをかき分けて、オリヴァーは引きずるようにお見合い会場であるレストランに来た。オープンガーデンは外からでも様子が見える。その一つに、彼を見つけた。
濃紺の髪に、黒のジャケット。対面に座る女性は穏やかそうで、でも芯のある女性に見える。
「なんだ、案外朗らかにしている」
笑ったはずなのに、笑えていないように思える。握りしめた手があまりに痛む。見れば爪が食い込んで痕が消えなくなっていた。
これでいい。いいじゃないか、気があいそうで。彼が笑っている。それならそれで、いいことだ。送り出してやれる。忘れていいと自分に言える。幸せを願えと言い聞かせられる。
なぜ、この胸の痛みばかりが消えてくれない……。
崩れ落ちそうに。でも、一歩下がったその腕をグッと掴む人がいた。弾かれた様に見れば、以前少しだけ見た事のある女性が立っていた。
「あ、の……」
不審人物に思われただろう。どう取り繕おうか考えていると、彼女はにっこりと笑った。
「オリヴァー様ですね?」
「え?」
「ほら、一度お会いした」
「……はい」
「覚えていて下さいましたか」
ほっとしたような彼女は改めて頭を下げてくる。状況に置いていかれるオリヴァーは、ただ立ち尽くしてそれらを見た。
「アレックスの妹で、サフィールと申します。兄がいつもお世話になっております」
「そんな、こちらこそアレックス殿にはお世話になっております」
呆然と会釈をすると、クスクスと笑われる。濃紺の髪と同じ色の瞳が、ジッとオリヴァーを見据えた。
「お見合い、壊しに来てくださったのですね?」
「え? あの」
「良かった」
「え?」
「良かった」なんて言葉を聞けるとは思わず、マジマジと見ている。サフィールは穏やかに微笑むと、視線をアレックスへと移した。
「お兄様、ずっと元気がありませんの」
「え?」
「オリヴァー様にふられたと、ずっと悲しんでらして」
「……」
彼が受け取ったのはその通りだ。逃げたのだ、彼から。
「今日も自棄です。本当は女の人なんて、家族以外では愛せないのに」
「よい縁談だと思いますが」
「代用品では意味がありませんよ」
サフィールの言葉に、オリヴァー自身も捕まった。フフッと笑った彼女が腕を引き、店の中へと連れ込んでいく。そして、オリヴァーの背を押した。
「さぁ、ぶち壊してしまって下さいな」
「そんな!」
「こんなの不幸ですもの。いっそぶち壊して逃避行なさってくれたほうが幸せってものです」
「だって!」
何も話していない。オリヴァーは自分を何も明かしていない。その日だけの相手に出来なくて、会えば楽しくて言えなくて、気づいた時には愛していて言えなかった。言わないといけない事が沢山ありすぎる。その何も言えていないのに、壊すなんて。
「ごちゃごちゃしたことは出たとこ勝負ですわよ!」
「わぁ!」
この女性もウェインタイプだった! 思った時には背中を押され、オープンガーデンの彼らのテーブルの前に立たされていた。
「誰ですの?」
少しきつい感じの女性が、訝しむように見てくる。この問いに、答える事ができない。引きつった様な息しか吸えなくて、思わず踵を返した。
その背を強く抱きしめられ、動けなくなった。
「オリヴァー殿」
名を呼ばれ、背に感じる心地よい温かさと重みを振り払えない。捕まえる腕に触れて、オリヴァーは目を閉じた。
ささくれた心が一瞬で落ち着いた。あんなにも痛んだものが消え去った。灯る胸の明かりは、ガス灯の様にゆらゆらと揺らめいている。
「やっぱり、貴方がいいんだ」
「!」
「貴方でなければ、ダメなようだ」
紡がれる言葉を拾い集めて、繋いでいく。それを自分の気持ちにも繋いで、オリヴァーは頷いた。
「すみません、大事なお見合いを壊します」
言って、振り向いたオリヴァーはアレックスの首に腕を回して深く口づけた。舌を交えて欲情を煽り、自らも煽られて瞳を涙に濡らしていく。誰の目があっても構わない。むしろ見せつけた。この人は自分のだと、初めて誰かに宣言をした。
呆然と、お見合い相手の女性と気の強そうな女性が見ている。その前で、オリヴァーは意地悪く笑いより妖艶に腕を回した。
「この方は、私のものです。どうかお手を触れないようお願いします」
「あ、の……」
「奪い取りたいというなら、私を殺してからにして下さい。そのくらいの覚悟もないなら、このお話は縁のないものと諦めてください」
呆然とする二人の女性の側で、サフィールだけが目をキラキラさせて頷いている。少なくとも一人、完全なる理解者がいるようだった。
呆然とするアレックスの手を引いて、オリヴァーはレストランを後にする。そしてそのまま、気の向くままに歩き出していた。
「また失恋か」とは、処理できていない。では、次に会いたいと言われたときに会いに行けるかと言われると、それもまた微妙。一度手を振り払った、不安から。それを繋ぎ直す方法を知らないのは、そう願う相手がいなかったからだろう。
「オリヴァー、行かないの?」
側に心配そうなウェインがいる。ずっと側にいるのだ、子犬みたいに。
「行く必要は」
「意地っ張り! 仲直りの方法も知らないの?」
「そんな簡単事じゃ」
「簡単でしょ! 貴方の事が好き。この間はごめんなさい。人間の基本だからね」
いとも簡単に言ってしまえるこれが、彼の強さ。謝罪や素直な愛情表現がどれだけ強いか知らないくせに、こんなに簡単にできてしまう。
どうしてこの素直さを得られなかったのか。後悔しても仕方のないことだ。
動けないまま尻込みをしていると、不意に誰かが肩を叩いた。驚いて見れば、困った様な笑みを浮かべる上官がいた。
「オリヴァー、今日と明日お前は休みだ」
「え?」
「特別外泊届出しておいた。決着つくまで帰ってくるな」
「そんな!」
事情を知っているようなファウストに立ち上がって抗議するも通用しない。誰がと思っていれば、少し離れてアシュレーがいる。フッと笑った。
「余計な」
「お前のその顔で他の奴の前に出せない。まずは、片付けてこい」
そんな風に言うファウストだって、自分の感情に蓋をしたままだ。とっくの昔に愛情を認識しているのに、知らんぷりをしている。今はまだランバートが自覚なく振る舞っているからいいが、気づくのだって時間の問題だろう。その時、同じ事が言えるのか。
気持ちが荒れる。だがウェインに連れられて出されてしまっては、行き場がない。
トボトボと歩くその足は、自然とお見合い会場であるレストランへと向かっていた。
◆◇◆
麗らかな陽気、人の笑み。そんなものをかき分けて、オリヴァーは引きずるようにお見合い会場であるレストランに来た。オープンガーデンは外からでも様子が見える。その一つに、彼を見つけた。
濃紺の髪に、黒のジャケット。対面に座る女性は穏やかそうで、でも芯のある女性に見える。
「なんだ、案外朗らかにしている」
笑ったはずなのに、笑えていないように思える。握りしめた手があまりに痛む。見れば爪が食い込んで痕が消えなくなっていた。
これでいい。いいじゃないか、気があいそうで。彼が笑っている。それならそれで、いいことだ。送り出してやれる。忘れていいと自分に言える。幸せを願えと言い聞かせられる。
なぜ、この胸の痛みばかりが消えてくれない……。
崩れ落ちそうに。でも、一歩下がったその腕をグッと掴む人がいた。弾かれた様に見れば、以前少しだけ見た事のある女性が立っていた。
「あ、の……」
不審人物に思われただろう。どう取り繕おうか考えていると、彼女はにっこりと笑った。
「オリヴァー様ですね?」
「え?」
「ほら、一度お会いした」
「……はい」
「覚えていて下さいましたか」
ほっとしたような彼女は改めて頭を下げてくる。状況に置いていかれるオリヴァーは、ただ立ち尽くしてそれらを見た。
「アレックスの妹で、サフィールと申します。兄がいつもお世話になっております」
「そんな、こちらこそアレックス殿にはお世話になっております」
呆然と会釈をすると、クスクスと笑われる。濃紺の髪と同じ色の瞳が、ジッとオリヴァーを見据えた。
「お見合い、壊しに来てくださったのですね?」
「え? あの」
「良かった」
「え?」
「良かった」なんて言葉を聞けるとは思わず、マジマジと見ている。サフィールは穏やかに微笑むと、視線をアレックスへと移した。
「お兄様、ずっと元気がありませんの」
「え?」
「オリヴァー様にふられたと、ずっと悲しんでらして」
「……」
彼が受け取ったのはその通りだ。逃げたのだ、彼から。
「今日も自棄です。本当は女の人なんて、家族以外では愛せないのに」
「よい縁談だと思いますが」
「代用品では意味がありませんよ」
サフィールの言葉に、オリヴァー自身も捕まった。フフッと笑った彼女が腕を引き、店の中へと連れ込んでいく。そして、オリヴァーの背を押した。
「さぁ、ぶち壊してしまって下さいな」
「そんな!」
「こんなの不幸ですもの。いっそぶち壊して逃避行なさってくれたほうが幸せってものです」
「だって!」
何も話していない。オリヴァーは自分を何も明かしていない。その日だけの相手に出来なくて、会えば楽しくて言えなくて、気づいた時には愛していて言えなかった。言わないといけない事が沢山ありすぎる。その何も言えていないのに、壊すなんて。
「ごちゃごちゃしたことは出たとこ勝負ですわよ!」
「わぁ!」
この女性もウェインタイプだった! 思った時には背中を押され、オープンガーデンの彼らのテーブルの前に立たされていた。
「誰ですの?」
少しきつい感じの女性が、訝しむように見てくる。この問いに、答える事ができない。引きつった様な息しか吸えなくて、思わず踵を返した。
その背を強く抱きしめられ、動けなくなった。
「オリヴァー殿」
名を呼ばれ、背に感じる心地よい温かさと重みを振り払えない。捕まえる腕に触れて、オリヴァーは目を閉じた。
ささくれた心が一瞬で落ち着いた。あんなにも痛んだものが消え去った。灯る胸の明かりは、ガス灯の様にゆらゆらと揺らめいている。
「やっぱり、貴方がいいんだ」
「!」
「貴方でなければ、ダメなようだ」
紡がれる言葉を拾い集めて、繋いでいく。それを自分の気持ちにも繋いで、オリヴァーは頷いた。
「すみません、大事なお見合いを壊します」
言って、振り向いたオリヴァーはアレックスの首に腕を回して深く口づけた。舌を交えて欲情を煽り、自らも煽られて瞳を涙に濡らしていく。誰の目があっても構わない。むしろ見せつけた。この人は自分のだと、初めて誰かに宣言をした。
呆然と、お見合い相手の女性と気の強そうな女性が見ている。その前で、オリヴァーは意地悪く笑いより妖艶に腕を回した。
「この方は、私のものです。どうかお手を触れないようお願いします」
「あ、の……」
「奪い取りたいというなら、私を殺してからにして下さい。そのくらいの覚悟もないなら、このお話は縁のないものと諦めてください」
呆然とする二人の女性の側で、サフィールだけが目をキラキラさせて頷いている。少なくとも一人、完全なる理解者がいるようだった。
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