90 / 153
第三章
敵を知り、己を知れば
しおりを挟む
私は八チームが与えられた地図を睨みながら、それぞれのチームについて思考を巡らせていた。
さて、ここで整理しておきたいのは、八チームのそれぞれの特徴だと思う。
1、ブライド・スレイヤー・ハーケンスとは、どのような人なのか?
彼は自分が強いことを知っている。その上で、能力がある者を取り立てて、強い帝国を作ろうとしている。
小説の中でも、帝国の絶対主義を言いながらも、能力のある者ならばどんな種族の者でも取り立てて出世させていた。
新しい発想や、奇抜なことでも、受け止める柔軟性も持ち合わせる支配者として優秀な人物だ。
2、アイス・ディフェ・ミルディとは?
ブライド皇子に倒して、アイス王子は、子供の頃から病弱で、人に対して劣等感を持つと共に自分が弱く出来ないことがあることも知っているので、弱者であろうと様々な人材を手元に置いて、補い合うことを信条にしている。
そのため、各々個性があり、能力が高いだけで人を見ない。
またそれぞれに事情があり、大陸の無理な制覇をしなくても良いという考えを持っている。
3、ロガン・ゴルドフェング
獣人たちは、戦闘での優劣を好み、強い者が正しい。また自分自身も強くあろうとする。
ただ、群れのことも大切に思っているので、弱くても強い者が守ればいいという考えを持っているので、強い者を好きであると同時に、弱い者に対しても慈悲の心を持つ。
だからこそ、弱い立場の奴隷や同胞が虐げられていることを見過ごすことができない。
4、アクアリス・ネプティーナ
一見他者との関わりを持たないようにしているが、彼女は人を愛し、海と大地を愛する研究者でもある。
同胞という意識は薄く、自由な気質であると同時に、仲間がピンチになれば全力で助ける義侠心も持ち合わせている。
戦闘面でも、獣人や竜人に匹敵する強さを持つと言われているが、主に魔法の強さだとも言われる。
5、セシリア・ローズ・アーリントン
商人と協力して、情報を集め、商売と情報を巧みに利用して生き残る小国の出身であり、それらの情報を精査して、使い分ける強かな賢さを持つ。
どの国とも中立を謳っており、その活動範囲は多岐にわたっている。
彼女自身も上品で社交的であり、敵を作らないようにしているが、その心には牙を隠し持っている。
6、竜人エスカルーデ
今回のクラウン・バトルロワイアルに参加している三年生で、竜人族の派閥の代表を務める人物だ。
飛行能力を持ち、戦闘力も高い。だが、その分一人一人は個人プレイが多いようで、群れで戦うことを好まない。
孤高の戦士集団といった特徴を持っている。
7、平民学生同盟セレナーデ
女性で、平民学生同盟の副リーダーを務めている。二年次の在籍だが、その指揮力は高く、平民学生同盟が今回のクラウン・バトルロワイアルという競技に対して、並々ならぬ思いで挑んでいる。
彼らからすれば、これは就職活動や、面接のようなものだ。自分の能力を高く評価してもらって、学園都市を卒業後の進路に繋げる必要がある。
8、自由連合同盟フリーダム
フリーダムは平民同盟のような真面目な集団ではなく学生時代を謳歌したい。自由こそが正義だと唱える。不良集団で、その実は暴力で相手に言うことを聞かせて、意のままに操りたいと思う。
力はあるが、欲望に忠実な集団で、今回の大会も自分たちの力を示すためであり、メンツと強さを重視している。
「随分と個性豊かなメンバーが揃っているようだね」
「情報は役に立ちましたか?」
「ああ、アイリーンが揃えてくれた情報で、随分と整理ができたよ」
この資料を集めてくれたのは、アイリーンであり、ここにはそれぞれのチーム20名✖️八チームの全ての選手データが揃っていた。
どうやって手に入れたのか聞くのが怖いので、聞かないけど私としては頭の整理ができて役に立つ。
「ふふ、フライ様のためですから」
「ありがとう、アイリーン。またお礼はするから」
「期待しております」
アイリーンが立ち去った後も、私は思考を巡らせる。
どのチームが同盟を結び、どのチームが強力なライバルになり得るのか? そして、どんなゲームメイクを行えば、立ち回りよく動けるのか?
「本当に面白い。能力的には、ブライド皇子、ロガン王子の派閥が優秀に見えるが、強さと言う意味では、竜人族や自由同盟も侮れない。アイス王子も何もしないで見守ると言うことはしないだろう」
敵対関係にある、ブライド皇子とアイス王子が同盟を結ぶことはない。
ブライド王子は、従えることはあっても誰かと手を結ぶことはないと思う。
だが、アイス王子は早々にどこかのチームと同盟を結ぶ可能性が高い。
「各々のリーダーを知ることで、戦術戦略が見えてくる。そして、その結果によって、こちらの動きも決まってくる。さて、こちらが動くとして、どこと同盟を結べばこちらが有利になるか?」
『第一日目が始まりました。自分たちが守る領内に魔物が侵入しました。魔物を撃退してください。一日目に討伐できない派閥は失格とします』
どうやら学園都市側も、ただのクラウンの奪い合いだけでは済まさないようだね。
「メム、ノクス、バクザン、魔物の位置を把握してきてくれ。メムは空から、二人はメムの誘導で森を進んでくれ。他の者たちはいつでも動けるように準備を。セシリアはエリザベート、アイリーンと共に防御を固めてくれ」
「わかりました!」
いよいよ本格的にゲームが動き出す。
どこかで気持ちがワクワクしている自分がいる。
さて、ここで整理しておきたいのは、八チームのそれぞれの特徴だと思う。
1、ブライド・スレイヤー・ハーケンスとは、どのような人なのか?
彼は自分が強いことを知っている。その上で、能力がある者を取り立てて、強い帝国を作ろうとしている。
小説の中でも、帝国の絶対主義を言いながらも、能力のある者ならばどんな種族の者でも取り立てて出世させていた。
新しい発想や、奇抜なことでも、受け止める柔軟性も持ち合わせる支配者として優秀な人物だ。
2、アイス・ディフェ・ミルディとは?
ブライド皇子に倒して、アイス王子は、子供の頃から病弱で、人に対して劣等感を持つと共に自分が弱く出来ないことがあることも知っているので、弱者であろうと様々な人材を手元に置いて、補い合うことを信条にしている。
そのため、各々個性があり、能力が高いだけで人を見ない。
またそれぞれに事情があり、大陸の無理な制覇をしなくても良いという考えを持っている。
3、ロガン・ゴルドフェング
獣人たちは、戦闘での優劣を好み、強い者が正しい。また自分自身も強くあろうとする。
ただ、群れのことも大切に思っているので、弱くても強い者が守ればいいという考えを持っているので、強い者を好きであると同時に、弱い者に対しても慈悲の心を持つ。
だからこそ、弱い立場の奴隷や同胞が虐げられていることを見過ごすことができない。
4、アクアリス・ネプティーナ
一見他者との関わりを持たないようにしているが、彼女は人を愛し、海と大地を愛する研究者でもある。
同胞という意識は薄く、自由な気質であると同時に、仲間がピンチになれば全力で助ける義侠心も持ち合わせている。
戦闘面でも、獣人や竜人に匹敵する強さを持つと言われているが、主に魔法の強さだとも言われる。
5、セシリア・ローズ・アーリントン
商人と協力して、情報を集め、商売と情報を巧みに利用して生き残る小国の出身であり、それらの情報を精査して、使い分ける強かな賢さを持つ。
どの国とも中立を謳っており、その活動範囲は多岐にわたっている。
彼女自身も上品で社交的であり、敵を作らないようにしているが、その心には牙を隠し持っている。
6、竜人エスカルーデ
今回のクラウン・バトルロワイアルに参加している三年生で、竜人族の派閥の代表を務める人物だ。
飛行能力を持ち、戦闘力も高い。だが、その分一人一人は個人プレイが多いようで、群れで戦うことを好まない。
孤高の戦士集団といった特徴を持っている。
7、平民学生同盟セレナーデ
女性で、平民学生同盟の副リーダーを務めている。二年次の在籍だが、その指揮力は高く、平民学生同盟が今回のクラウン・バトルロワイアルという競技に対して、並々ならぬ思いで挑んでいる。
彼らからすれば、これは就職活動や、面接のようなものだ。自分の能力を高く評価してもらって、学園都市を卒業後の進路に繋げる必要がある。
8、自由連合同盟フリーダム
フリーダムは平民同盟のような真面目な集団ではなく学生時代を謳歌したい。自由こそが正義だと唱える。不良集団で、その実は暴力で相手に言うことを聞かせて、意のままに操りたいと思う。
力はあるが、欲望に忠実な集団で、今回の大会も自分たちの力を示すためであり、メンツと強さを重視している。
「随分と個性豊かなメンバーが揃っているようだね」
「情報は役に立ちましたか?」
「ああ、アイリーンが揃えてくれた情報で、随分と整理ができたよ」
この資料を集めてくれたのは、アイリーンであり、ここにはそれぞれのチーム20名✖️八チームの全ての選手データが揃っていた。
どうやって手に入れたのか聞くのが怖いので、聞かないけど私としては頭の整理ができて役に立つ。
「ふふ、フライ様のためですから」
「ありがとう、アイリーン。またお礼はするから」
「期待しております」
アイリーンが立ち去った後も、私は思考を巡らせる。
どのチームが同盟を結び、どのチームが強力なライバルになり得るのか? そして、どんなゲームメイクを行えば、立ち回りよく動けるのか?
「本当に面白い。能力的には、ブライド皇子、ロガン王子の派閥が優秀に見えるが、強さと言う意味では、竜人族や自由同盟も侮れない。アイス王子も何もしないで見守ると言うことはしないだろう」
敵対関係にある、ブライド皇子とアイス王子が同盟を結ぶことはない。
ブライド王子は、従えることはあっても誰かと手を結ぶことはないと思う。
だが、アイス王子は早々にどこかのチームと同盟を結ぶ可能性が高い。
「各々のリーダーを知ることで、戦術戦略が見えてくる。そして、その結果によって、こちらの動きも決まってくる。さて、こちらが動くとして、どこと同盟を結べばこちらが有利になるか?」
『第一日目が始まりました。自分たちが守る領内に魔物が侵入しました。魔物を撃退してください。一日目に討伐できない派閥は失格とします』
どうやら学園都市側も、ただのクラウンの奪い合いだけでは済まさないようだね。
「メム、ノクス、バクザン、魔物の位置を把握してきてくれ。メムは空から、二人はメムの誘導で森を進んでくれ。他の者たちはいつでも動けるように準備を。セシリアはエリザベート、アイリーンと共に防御を固めてくれ」
「わかりました!」
いよいよ本格的にゲームが動き出す。
どこかで気持ちがワクワクしている自分がいる。
82
あなたにおすすめの小説
転生先は上位貴族で土属性のスキルを手に入れ雑魚扱いだったものの職業は最強だった英雄異世界転生譚
熊虎屋
ファンタジー
現世で一度死んでしまったバスケットボール最強中学生の主人公「神崎 凪」は異世界転生をして上位貴族となったが魔法が土属性というハズレ属性に。
しかし職業は最強!?
自分なりの生活を楽しもうとするがいつの間にか世界の英雄に!?
ハズレ属性と最強の職業で英雄となった異世界転生譚。
無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
転生したら遊び人だったが遊ばず修行をしていたら何故か最強の遊び人になっていた
ぐうのすけ
ファンタジー
カクヨムで先行投稿中。
遊戯遊太(25)は会社帰りにふらっとゲームセンターに入った。昔遊んだユーフォーキャッチャーを見つめながらつぶやく。
「遊んで暮らしたい」その瞬間に頭に声が響き時間が止まる。
「異世界転生に興味はありますか?」
こうして遊太は異世界転生を選択する。
異世界に転生すると最弱と言われるジョブ、遊び人に転生していた。
「最弱なんだから努力は必要だよな!」
こうして雄太は修行を開始するのだが……
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる