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第三章
それぞれの動き 3
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《side アクアリス・ネプティーナ》
湖の青い水面が朝日を受けて輝き、静かに波を揺らしていた。
湖の周辺には川がいくつも流れ込み、湿度の高い空気が広がっている。この場所は、ブルー・シーの本拠地として理想的な環境ね。
「ここが私たちの拠点……悪くないわ」
水が豊富な場所で戦うことは、自分たちの特性を最大限に活かせる。特に川の流れを利用して敵の動きを制御し、戦局を有利に進めることができるのは、我々にとって戦術が行いやすい。
「アクアリス様、全員配置につきました」
私の側近である戦士が報告に来る。私はゆっくりと頷き、彼らに向き直る。
「ありがとう。それじゃあ、作戦を確認しましょう。川の流れを使って敵を誘い込み、分断していくわ。陸に出る場合も、周囲の水源を絶対に見失わないで。ただ、こちらから積極的に動くのではなく、誘い込みなさい」
「了解しました!」
仲間たちは力強く頷き、戦場に向けて動きを見せる。
彼らの装備は水中戦を前提にしており、私が指揮を執ればその力を十分に発揮できる。
「それにしても……クラウン・バトルロワイヤルね」
私は湖の向こうを眺めながら、この戦いには多種多様な思惑が交錯している。参加することは、国からの要請がなければ出たくなどはない。
「決着がつくときには、誰か一人の英雄じゃない。手を取り合って、自然と共に生きる道を選べたいものね」
人間や獣人、その他の種族とどのように共存するべきか。それを探るために、私はこの戦いに挑んでいる。
「アクアリス様、北の川岸に魔物の気配があります!」
仲間の報告を聞き、私は静かに息を整える。
「わかったわ。全員、持ち場を守りつつ慎重に動いて。彼らの動きをよく観察して」
私の指示に従い、部下たちは速やかに配置についた。水の流れを利用した防御と攻撃の準備が整い、アクアリスのチームは一丸となって敵を迎え撃つ構えを見せた。
♢
《side エスカルーデ》
洞窟の中はひんやりと冷たく、わずかに湿った空気が漂っていた。我は洞窟の最奥部に腰を下ろし、じっと考えを巡らせていた。
「ふむ……この場所は悪くないな」
洞窟は竜人族にとって理想的な防衛拠点だった。
入り口は狭く、侵入者を迎え撃つのに最適な形状をしている。さらに内部は複雑な構造になっており、敵が迷い込めば逃げ道を失うだろう。
「エスカルーデ、我々は好きにやらせてもらうぞ」
「うむ。好きにせよ。食料や建物は好きに使うがいい。洞窟周辺は好きに使えばいい」
「ああ、侵入者が来ればすぐに気づくだろう」
竜人は各々が強いために群れぬ。彼らもまた我と同じく孤高の戦士たちであり、個々の実力は申し分ない。
「そうだ、東側にある森林地帯に大規模な魔物の群れがいるそうだ。おそらく近隣のチームにも脅威になるだろう。排除するか?」
我は顎に手を当て、少し考え込む。魔物が近くにいるのなら、他のチームもそれに対処するのに手一杯になるだろう。
「ふん……好きに狩りをしたい者に任せる。我々は、好きに動いたとしても問題はあるまい?」
「違いない」
我々には戦略も戦術も必要ない。強者である我々はただ迎え打てばそれで勝てるのだ。
「当面は自由にしていればいい。敵が来れば叩き潰す。無闇に動く必要もあるまい」
「承知しました!」
竜人族たちは迅速に配置につき、洞窟内外が静かになる。その様子を見ながら、我は静かに息を吐いた。
「クラウン・バトルロワイヤル……くだらない遊びだとは思うが、我々に挑む者が現れるなら面白い」
我の目には、挑戦者が現れてくれる楽しみに向けて闘志が宿っている。
竜人族の名を背負う以上、ここで中途半端な結果を出すわけにはいかない。勝つことだけが我らの誇りを守る手段だった。
「俺たちは孤高の戦士だ。他の種族とつるむつもりはない。ただ、自分たちの力を証明するのみ。それだけだ」
我らにとって、それ以上の理由は必要なかった。
「さぁ、始めようか。この洞窟に足を踏み入れる愚か者がいれば、我々がどれほど恐ろしい存在かを教えてやる」
その声には冷たい確信が込められていた。我とその部下たちは、洞窟という天然の要塞を最大限に活用しながら、迫り来る敵を迎え撃つ準備を整えていた。
♢
《side 平民学生同盟セレナーデ》
どうして!!!
「どうして!!! 私が一番に、今日のために全てを用意してきたのに!?」
私は今日のアピールを考えて魔法の戦闘準備していたの!!!
「私の就職活動どうしてくれるのよ!?!!」
メガネをかけて、三つ編みを結び直した私は、涙を浮かべて膝から崩れ落ちた。
リーダーを務めて、一番にアピールできる席を手に入れたというのに、アピールできないじゃない!!
「許さない! 許さないわ! 平民のくせに私を倒した、ノクスも。公女セシリアも!!! 恵まれた環境を持った奴らは全員滅んでしまえ!!!」
私はこのクラウン・バトルロワイアルのことを許さない!
いつか恵まれた者たちに復讐してやる!!!
「あっ、君が平民同盟のリーダーだね」
「えっ?」
そんな私に一人のイケメンが声をかけてくれた。
「はい?」
「僕の名前はフライ・エルトールだ。帝国の貴族なんだけど、今回は、君たちに奇襲をかけてすまないね。だけど、君たちの戦いは君の指揮の元で素晴らしかったよ。それじゃお疲れ様」
…………………………………好き。
湖の青い水面が朝日を受けて輝き、静かに波を揺らしていた。
湖の周辺には川がいくつも流れ込み、湿度の高い空気が広がっている。この場所は、ブルー・シーの本拠地として理想的な環境ね。
「ここが私たちの拠点……悪くないわ」
水が豊富な場所で戦うことは、自分たちの特性を最大限に活かせる。特に川の流れを利用して敵の動きを制御し、戦局を有利に進めることができるのは、我々にとって戦術が行いやすい。
「アクアリス様、全員配置につきました」
私の側近である戦士が報告に来る。私はゆっくりと頷き、彼らに向き直る。
「ありがとう。それじゃあ、作戦を確認しましょう。川の流れを使って敵を誘い込み、分断していくわ。陸に出る場合も、周囲の水源を絶対に見失わないで。ただ、こちらから積極的に動くのではなく、誘い込みなさい」
「了解しました!」
仲間たちは力強く頷き、戦場に向けて動きを見せる。
彼らの装備は水中戦を前提にしており、私が指揮を執ればその力を十分に発揮できる。
「それにしても……クラウン・バトルロワイヤルね」
私は湖の向こうを眺めながら、この戦いには多種多様な思惑が交錯している。参加することは、国からの要請がなければ出たくなどはない。
「決着がつくときには、誰か一人の英雄じゃない。手を取り合って、自然と共に生きる道を選べたいものね」
人間や獣人、その他の種族とどのように共存するべきか。それを探るために、私はこの戦いに挑んでいる。
「アクアリス様、北の川岸に魔物の気配があります!」
仲間の報告を聞き、私は静かに息を整える。
「わかったわ。全員、持ち場を守りつつ慎重に動いて。彼らの動きをよく観察して」
私の指示に従い、部下たちは速やかに配置についた。水の流れを利用した防御と攻撃の準備が整い、アクアリスのチームは一丸となって敵を迎え撃つ構えを見せた。
♢
《side エスカルーデ》
洞窟の中はひんやりと冷たく、わずかに湿った空気が漂っていた。我は洞窟の最奥部に腰を下ろし、じっと考えを巡らせていた。
「ふむ……この場所は悪くないな」
洞窟は竜人族にとって理想的な防衛拠点だった。
入り口は狭く、侵入者を迎え撃つのに最適な形状をしている。さらに内部は複雑な構造になっており、敵が迷い込めば逃げ道を失うだろう。
「エスカルーデ、我々は好きにやらせてもらうぞ」
「うむ。好きにせよ。食料や建物は好きに使うがいい。洞窟周辺は好きに使えばいい」
「ああ、侵入者が来ればすぐに気づくだろう」
竜人は各々が強いために群れぬ。彼らもまた我と同じく孤高の戦士たちであり、個々の実力は申し分ない。
「そうだ、東側にある森林地帯に大規模な魔物の群れがいるそうだ。おそらく近隣のチームにも脅威になるだろう。排除するか?」
我は顎に手を当て、少し考え込む。魔物が近くにいるのなら、他のチームもそれに対処するのに手一杯になるだろう。
「ふん……好きに狩りをしたい者に任せる。我々は、好きに動いたとしても問題はあるまい?」
「違いない」
我々には戦略も戦術も必要ない。強者である我々はただ迎え打てばそれで勝てるのだ。
「当面は自由にしていればいい。敵が来れば叩き潰す。無闇に動く必要もあるまい」
「承知しました!」
竜人族たちは迅速に配置につき、洞窟内外が静かになる。その様子を見ながら、我は静かに息を吐いた。
「クラウン・バトルロワイヤル……くだらない遊びだとは思うが、我々に挑む者が現れるなら面白い」
我の目には、挑戦者が現れてくれる楽しみに向けて闘志が宿っている。
竜人族の名を背負う以上、ここで中途半端な結果を出すわけにはいかない。勝つことだけが我らの誇りを守る手段だった。
「俺たちは孤高の戦士だ。他の種族とつるむつもりはない。ただ、自分たちの力を証明するのみ。それだけだ」
我らにとって、それ以上の理由は必要なかった。
「さぁ、始めようか。この洞窟に足を踏み入れる愚か者がいれば、我々がどれほど恐ろしい存在かを教えてやる」
その声には冷たい確信が込められていた。我とその部下たちは、洞窟という天然の要塞を最大限に活用しながら、迫り来る敵を迎え撃つ準備を整えていた。
♢
《side 平民学生同盟セレナーデ》
どうして!!!
「どうして!!! 私が一番に、今日のために全てを用意してきたのに!?」
私は今日のアピールを考えて魔法の戦闘準備していたの!!!
「私の就職活動どうしてくれるのよ!?!!」
メガネをかけて、三つ編みを結び直した私は、涙を浮かべて膝から崩れ落ちた。
リーダーを務めて、一番にアピールできる席を手に入れたというのに、アピールできないじゃない!!
「許さない! 許さないわ! 平民のくせに私を倒した、ノクスも。公女セシリアも!!! 恵まれた環境を持った奴らは全員滅んでしまえ!!!」
私はこのクラウン・バトルロワイアルのことを許さない!
いつか恵まれた者たちに復讐してやる!!!
「あっ、君が平民同盟のリーダーだね」
「えっ?」
そんな私に一人のイケメンが声をかけてくれた。
「はい?」
「僕の名前はフライ・エルトールだ。帝国の貴族なんだけど、今回は、君たちに奇襲をかけてすまないね。だけど、君たちの戦いは君の指揮の元で素晴らしかったよ。それじゃお疲れ様」
…………………………………好き。
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