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一方・・・・ネルビス
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私は、この国の第1王子ネルビス。ハザンテール公爵とザカルヴィア侯爵の齎した情報に驚愕し、未だ混乱している。どう受け止めていいのか、自分の中で折り合いがつかない。王妃様は、『聖なる力を宿す者』を弟の愛妾にすれば、私を置いて立太子させられると画策し始めた。
「お祖父様、ハルシオンルー様から神託を授けられた2人に会うことは出来ませんか?」
「会ってどうする?」
「・・・・話をしたい。子息は私と同い年というではありませんか。だから、話をしてみたいのです」
何を話すかなど分からない。こんな混乱を齎した2人の顔を見てみたい。次期王太子としての期待と教示。制限された行動。課せられた学び。血の滲むような努力が全て無に還される悔しさと虚しさ。王族として決して見せてはならない重責への重圧。何処にも吐き出すことの出来ない怒りと絶望。それらが、私の中で渦巻いている。外見にはおくびにも出さない。いつもの通りゆったりと笑みを湛えていることだろう。
「いいだろう。だが、今暫く待て」
待てと言われてから、2月。私の中に燻っていた感情は、行き場をなくして益々膨れ上がっている。この間にハルシオンルー様の意思が民たちにも伝えられたが、大きな混乱にはなっていない。粛々と日々を送っているようだ。混乱が酷いのは、貴族たちだ。身分至上主義の意識を持つ者ほど受け入れられないように思う。
「明日、ハザンテール公爵家にお忍びで向かえ」
お祖父様は、連日押し寄せる貴族家の当主たちの対応に忙しい中、ハザンテール公爵家に渡りをつけてくれていた。
「ありがとうございます」
「ああ。お前の憂いが少しでも晴れるといいな?」
ああ。お祖父様は、私の心の内をお見通しなのだ。待てと言われたのも、私に心の整理をつけさせるため。そして、未だ私の中に燻る憤りを見抜いておられる。
「お祖父様は、この世界が変わることの理不尽さに何も思わないのですか?」
「そうだなぁ。憤りはある。だが、到底敵わぬ相手の決めたことだ。それに、そこに至るまでの苦悩や失望もまた分かるのだよ。ハルシオンルー様とて、好き好んでこのような決断をしたとは到底思えんのだ。このような決断をさせてしまった咎は、人にあると私は思っている」
咎?苦悩?失望?そのようなこと考えもしなかった。私はお祖父様の言葉の意味を考えながら、ハザンテール公爵家を訪れた。
「このような有様で申し訳ない。領地への引っ越しと残る者たちが憂いなく狭間の時間を過ごせるよう手配しております故に」
「構わない。無理を言ったのは私だ」
そう言われて辺りを見回すが、屋敷内が何処かソワソワと落ち着きない感じがする以外、変わったことはない。
「お初にお目にかかります、パーレンヴィア・ハザンテールと申します」
「お初にお目にかかります、ハルクール・ザカルヴィアと申します」
隣にいた少女と少年に目を向けるとすぐに挨拶された。病弱だという割りにしっかりと躾けられている。
「第1王子のネルビスだ。今日はふたりと話したくて来た」
通された客間で向かい合う。隣同士で座るつもりのふたりの向かいに腰をかけた。すぐにお茶とお菓子が提供させる。
「美味しいね」
「今日のは、アランの作品かしら?」
「ええ?ミネバだと思う」
「お嬢様が正解ですよ」
「アランのは少~し、甘いのよ。これなら、次のお菓子に取り組めるのではなくて?」
「ふふふ。今日からお菓子が増えますよ」
「まあ!」
「んんんっ」
ヒソヒソと小声で侍女と何やら話しているが、筒抜けだ。私が居ることを忘れてはいないよな?と、喉を鳴らした。
「「!!!失礼致しました!」」
侍女も頭を下げてから壁際に寄った。
「人払いを」
これからする話は誰にも聞かれたくない。自分でも何を言い出すのか、見当もつかないのだ。人は少ない方がいい。
「殿下、なりません」
「ここに危険はない。下がれ」
「なりません。お立場をお考えください」
立場だと?!そんなもの既にないに等しいだろう!私はその言葉にイラッとするのを止められなかった。
「護衛の方は壁際に寄ってください。消音付き結界の魔道具を起動いたしますわ。マヤは下がっていいわよ」
パーレンヴィア嬢はそう言うと、小さな魔道具を起動した。
「さあ、殿下。これでわたくしとハルク以外の者には何も聞こえませんわ。本日当家にいらした目的をお伺いいたしましょう」
パーレンヴィア嬢は、しっかりと私を見据えている。隣にいるハルクール殿は、少し心配そうに彼女の様子を観察しているようだ。
「そうだな。その、ふたりはハルシオンルー様から直接お会いして神託を受けたのだろう?・・ハルシオンルー様を止めようとはしなかったのか?」
ふたりは顔を見合わせた後、不思議そうに私を見た。
「ただの人に、ハルシオンルー様を止める力などありません」
「だが!直接お会いできたのだ。思い留まるよう具申することは出来ただろう!」
冷静に、平常心で、とそう自分を律していたが、呆れたような声音に抑えていた感情が少し外に漏れてしまった。
「はぁ。殿下は思い違いをなさっておられる」
ハルクール殿は私に厳しい目を向けた。私は、いつものように穏やかに見える微笑を貼り付ける。
「僕たちは伝書鳩と同じなのですよ。託されたものを届けるのが務め。ハルシオンルー様のご意志を伝達する以外、出来ることはないのです」
そんなはずはない。ハルシオンルー様に呼ばれたのだ。対話出来たのなら、意見を言うことも可能だったはずだ。
「殿下は、この世界の再構築が不服なのですね。それは、何故ですか」
パーレンヴィア嬢の静かな声が私の燻る思いを刺激する。
「不服などとそのような侮尊なことは思っていない」
「嘘ですね。あなたの瞳には怒りと憤りが見て取れる」
ハルクール殿の辛辣な言葉に私の感情が限界を超えた。
「お前たちには分からないだろう?王族として相応しくあれと厳しく躾けられ、次期王太子に指名されるようにと課せられる課題の数々。血の滲むような努力が全て否定された私の気持ちが!王宮から出ることも儘ならない私の不自由さが!」
言うつもりのなかった言葉が吐き出されていく。この世界の再構築という理不尽な決定で、私は何もかもを失ったのだ。王族としての教示など何の役にもたちはしない。この状況にどう適応していいのかすら、分からないのだから。
「殿下は、王太子に、そして、ゆくゆくは国王になりたいのですか?」
「ふん!そのようなこと望んだところで、意味はないだろう」
もう、このふたりに対して、取り繕う必要もその気力もなくなった。
「叶うとか叶わないとかではなく、望むのか望まないのか?」
「王族としての義務だ」
「義務、ですか。殿下の望みではない?」
それがどうしたというのか?と訝しく思いながら、私は逸らしていた目をふたりの方へ向けた。
「殿下。殿下が王族としてありたいのなら、ご自分の理想とする王族となるために、努力し続けてください。王族に拘らないのであれば、どうなりたいのか、ご自分と向きあってください。それが、今後の殿下の先行きを決めることに繋がります。そして、周りの人ともっと話をして、不安や怒りや憤りをぶつけてください」
「感情を表すなど、そのようなこと許されるわけがない」
「許されるのですよ、殿下。僕たちは、まだまだ未熟な子供です。ご自分を追い詰めるのではなく、真に安らぐこと、心から楽しいと思えることに夢中になってこの過渡期をお過ごしください。無理を強いることから解放されたのですよ、僕たちは」
解放された?私は、自らに無理を強いていたのか?そうか。だから、苦しくて辛かったのだな。それにすら気付けないほど追い詰めて、感情を置き去りにしていたのか。
「声を荒げて済まなかったな。有意義な時間であった」
私は、少しだけスッキリとした気持ちで、公爵邸を後にした。
「お祖父様、ハルシオンルー様から神託を授けられた2人に会うことは出来ませんか?」
「会ってどうする?」
「・・・・話をしたい。子息は私と同い年というではありませんか。だから、話をしてみたいのです」
何を話すかなど分からない。こんな混乱を齎した2人の顔を見てみたい。次期王太子としての期待と教示。制限された行動。課せられた学び。血の滲むような努力が全て無に還される悔しさと虚しさ。王族として決して見せてはならない重責への重圧。何処にも吐き出すことの出来ない怒りと絶望。それらが、私の中で渦巻いている。外見にはおくびにも出さない。いつもの通りゆったりと笑みを湛えていることだろう。
「いいだろう。だが、今暫く待て」
待てと言われてから、2月。私の中に燻っていた感情は、行き場をなくして益々膨れ上がっている。この間にハルシオンルー様の意思が民たちにも伝えられたが、大きな混乱にはなっていない。粛々と日々を送っているようだ。混乱が酷いのは、貴族たちだ。身分至上主義の意識を持つ者ほど受け入れられないように思う。
「明日、ハザンテール公爵家にお忍びで向かえ」
お祖父様は、連日押し寄せる貴族家の当主たちの対応に忙しい中、ハザンテール公爵家に渡りをつけてくれていた。
「ありがとうございます」
「ああ。お前の憂いが少しでも晴れるといいな?」
ああ。お祖父様は、私の心の内をお見通しなのだ。待てと言われたのも、私に心の整理をつけさせるため。そして、未だ私の中に燻る憤りを見抜いておられる。
「お祖父様は、この世界が変わることの理不尽さに何も思わないのですか?」
「そうだなぁ。憤りはある。だが、到底敵わぬ相手の決めたことだ。それに、そこに至るまでの苦悩や失望もまた分かるのだよ。ハルシオンルー様とて、好き好んでこのような決断をしたとは到底思えんのだ。このような決断をさせてしまった咎は、人にあると私は思っている」
咎?苦悩?失望?そのようなこと考えもしなかった。私はお祖父様の言葉の意味を考えながら、ハザンテール公爵家を訪れた。
「このような有様で申し訳ない。領地への引っ越しと残る者たちが憂いなく狭間の時間を過ごせるよう手配しております故に」
「構わない。無理を言ったのは私だ」
そう言われて辺りを見回すが、屋敷内が何処かソワソワと落ち着きない感じがする以外、変わったことはない。
「お初にお目にかかります、パーレンヴィア・ハザンテールと申します」
「お初にお目にかかります、ハルクール・ザカルヴィアと申します」
隣にいた少女と少年に目を向けるとすぐに挨拶された。病弱だという割りにしっかりと躾けられている。
「第1王子のネルビスだ。今日はふたりと話したくて来た」
通された客間で向かい合う。隣同士で座るつもりのふたりの向かいに腰をかけた。すぐにお茶とお菓子が提供させる。
「美味しいね」
「今日のは、アランの作品かしら?」
「ええ?ミネバだと思う」
「お嬢様が正解ですよ」
「アランのは少~し、甘いのよ。これなら、次のお菓子に取り組めるのではなくて?」
「ふふふ。今日からお菓子が増えますよ」
「まあ!」
「んんんっ」
ヒソヒソと小声で侍女と何やら話しているが、筒抜けだ。私が居ることを忘れてはいないよな?と、喉を鳴らした。
「「!!!失礼致しました!」」
侍女も頭を下げてから壁際に寄った。
「人払いを」
これからする話は誰にも聞かれたくない。自分でも何を言い出すのか、見当もつかないのだ。人は少ない方がいい。
「殿下、なりません」
「ここに危険はない。下がれ」
「なりません。お立場をお考えください」
立場だと?!そんなもの既にないに等しいだろう!私はその言葉にイラッとするのを止められなかった。
「護衛の方は壁際に寄ってください。消音付き結界の魔道具を起動いたしますわ。マヤは下がっていいわよ」
パーレンヴィア嬢はそう言うと、小さな魔道具を起動した。
「さあ、殿下。これでわたくしとハルク以外の者には何も聞こえませんわ。本日当家にいらした目的をお伺いいたしましょう」
パーレンヴィア嬢は、しっかりと私を見据えている。隣にいるハルクール殿は、少し心配そうに彼女の様子を観察しているようだ。
「そうだな。その、ふたりはハルシオンルー様から直接お会いして神託を受けたのだろう?・・ハルシオンルー様を止めようとはしなかったのか?」
ふたりは顔を見合わせた後、不思議そうに私を見た。
「ただの人に、ハルシオンルー様を止める力などありません」
「だが!直接お会いできたのだ。思い留まるよう具申することは出来ただろう!」
冷静に、平常心で、とそう自分を律していたが、呆れたような声音に抑えていた感情が少し外に漏れてしまった。
「はぁ。殿下は思い違いをなさっておられる」
ハルクール殿は私に厳しい目を向けた。私は、いつものように穏やかに見える微笑を貼り付ける。
「僕たちは伝書鳩と同じなのですよ。託されたものを届けるのが務め。ハルシオンルー様のご意志を伝達する以外、出来ることはないのです」
そんなはずはない。ハルシオンルー様に呼ばれたのだ。対話出来たのなら、意見を言うことも可能だったはずだ。
「殿下は、この世界の再構築が不服なのですね。それは、何故ですか」
パーレンヴィア嬢の静かな声が私の燻る思いを刺激する。
「不服などとそのような侮尊なことは思っていない」
「嘘ですね。あなたの瞳には怒りと憤りが見て取れる」
ハルクール殿の辛辣な言葉に私の感情が限界を超えた。
「お前たちには分からないだろう?王族として相応しくあれと厳しく躾けられ、次期王太子に指名されるようにと課せられる課題の数々。血の滲むような努力が全て否定された私の気持ちが!王宮から出ることも儘ならない私の不自由さが!」
言うつもりのなかった言葉が吐き出されていく。この世界の再構築という理不尽な決定で、私は何もかもを失ったのだ。王族としての教示など何の役にもたちはしない。この状況にどう適応していいのかすら、分からないのだから。
「殿下は、王太子に、そして、ゆくゆくは国王になりたいのですか?」
「ふん!そのようなこと望んだところで、意味はないだろう」
もう、このふたりに対して、取り繕う必要もその気力もなくなった。
「叶うとか叶わないとかではなく、望むのか望まないのか?」
「王族としての義務だ」
「義務、ですか。殿下の望みではない?」
それがどうしたというのか?と訝しく思いながら、私は逸らしていた目をふたりの方へ向けた。
「殿下。殿下が王族としてありたいのなら、ご自分の理想とする王族となるために、努力し続けてください。王族に拘らないのであれば、どうなりたいのか、ご自分と向きあってください。それが、今後の殿下の先行きを決めることに繋がります。そして、周りの人ともっと話をして、不安や怒りや憤りをぶつけてください」
「感情を表すなど、そのようなこと許されるわけがない」
「許されるのですよ、殿下。僕たちは、まだまだ未熟な子供です。ご自分を追い詰めるのではなく、真に安らぐこと、心から楽しいと思えることに夢中になってこの過渡期をお過ごしください。無理を強いることから解放されたのですよ、僕たちは」
解放された?私は、自らに無理を強いていたのか?そうか。だから、苦しくて辛かったのだな。それにすら気付けないほど追い詰めて、感情を置き去りにしていたのか。
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