18 / 22
子にゃんこ、開花する
しおりを挟む
ザム、ザム、ザム、ザム!
回復しているにも関わらずぐったりしているのを見ると、あまり時間はない。どうしたらいいのか、なんの対策も見つからないまま、悪魔の背後から様子を伺うだけで精一杯だ。怒りで漏れ出ようとする魔力を必死で押さえ込む。
「フフフ。魔女も所詮は死に抗うことはできない。不死の私とは違うわ」
不死?
死なないの?
なんで?
「そんなにも死ぬのは嫌ですか?魔女になりたがっていましたからね。ああ、ですが、貴女のような性悪には無理というものでした」
アーノってば、なに挑発してるの!!!
見つからないように急いで悪魔の背中をよじ登った。悪魔の方は私が背中にいることには気づいていない。小さくて軽い子ネコの重さなど大きすぎる悪魔には分からないんだろう。
「あら、お蔭で不老不死になれたわ。感謝しなくちゃね?そうだわ!この死に損ないも私と同じものにしてみましょうか?運が良ければ、不老不死よ?」
師匠もアーノも一瞬で魔力が膨らんだ。
「フフフフハハハハハ・・・・」
女はそんなふたりを嘲嗤う。
何を言ってるの?!
不老不死?
死に損ないって、ザムのこと?
ザムが女の前に差し出された。女の小さな声が、背中から女の座る肩近くの腕に待機した私に届く。「開け、暗黒門」と。そして、女はザムに向けて大きく口を開けた。
ダメ!!!
私の本能がその魔力を浴びてはダメだと告げる。ザムが消えてしまう!
私は子ネコの小ささを生かして、ザムと女の間に割って入った。女は驚きの表情を見せたが、口を閉じることはなかった。それどころか、ニヤリと嗤うと私ごと魔力を当てようと更に口を大きく開けた。口が裂けもう人の姿を保ってはいない。私は女の魔力に負けじとありったけの魔力を女の口に放つ。
遠くで、師匠やアーノ、カイザー、アリーの声が聞こえた。私は魔力の渦に飲み込まれて返事どころではない。このままだと、私もザムもただでは済まない。この女が魔力の源であり、暗黒門をその身に携えていた。この悪魔は女の一部だ。
もっと、もっと、もっと、もっと・・・・。
足りない。威力が足りない。魔力が欲しい。
「・・・・フィ・・ウ・ケ・・トレ・・・・」
私の中に魔力が流れ込んでくる。
これ、この魔力、知ってる・・・・!
ばっと後ろを振り向く。体液の交換でしか魔力の受け渡しは出来ないはずなのになんで?!悪魔の魔力を制しながら、混乱する私の見つめる先でザムのほんの少しだけ私のしっぽを触っていた手が力なく垂れ下がった。ザムの魔力はもうほとんど残されていない。さっきまでは、まだ僅かながらあったのに・・・・。
「だめー!!!」
パーン!!!!!!!
何が起こったのか?
目を開けると、目の前には不機嫌を通り越して、目だけで射殺しそうな凶悪な顔のザムがいた。
うお!心臓に悪いんですけどぉ・・・・。
「フィー!身体は?痛いところはないか?」
捲し立てるようにザムが私に迫ってくる。
「大丈夫だよ。何がグフ・・・・」
ガバッと、本当にガバッと、ザムに抱き締められた。「よかった。よかった」とうわ言のように繰り返すザムの背中をぽんぽんと宥めて・・・・、気づいた。
「元に、魔女に戻った!!!ザム!魔女に戻ったよ!」
嬉しそうに抱きつく私に硬直するザム。なんとなく違和感を感じた。
そうか!
この姿でザムに会うのは初めてだ!
あれ?でもフィーって呼んだよね?
「あ、あれ?ザムは私のこと、分かるの?ああ。師匠たちに聞いた?」
そうか。ここには師匠もアーノもいたっけ。ああ!!!それどころじゃなかった!
「ザム!悪魔はどうなったの?あの女は?ザムは?大丈夫なの?」
一気に現状を思い出し、ザムを上から下まで確かめた。
「悪魔はフィーが消した。女も一緒に消えた。俺はファビアーノたち魔女が助けてくれた」
へ?私が消した?私が消えた、じゃなくて?
「詳しくは、妖艶の魔女に聞け」
「そうする」
妖艶の魔女とは、師匠のことだ。ちなみにアーノは麗しの魔女だ。くるっと周りを見回すと、ここはどうやら砦の中にある一室らしい。私はベッドにいた。正確には、ベッドに座るザムの膝の上だ。
「師匠たちは?」
「後始末をして来ると言って消えた」
それなら、暫くしたら戻ってくるだろう。なんだか眠くなってきた。瞼が重い。
「フィー、もう少し眠れ」
ザムの優しい声と温かい体温に安心して再び眠りに落ちた。
次に目覚めると、周りを何かが囲っていた。
せ、狭い。
お腹すいた。
上から光が差している。そちらに向かってピョコンと顔を出す。
「フィリア、目覚めたのね」
「師匠!」
なおーん!
あれ?副音声が聴こえる気がする。
「アーノは?」
にゃーん?
・・・・・・・・。
「いやーーー!!!」
びにゃあーーー!!!
真っ白いふさふさの手、可愛い肉球、ピンと伸びるお髭・・・・。眠っている間に子ネコに戻っているではないか!!!
「なんで~!!!」
ぶにゃ~!!!
「そりゃあ、まだ修行中だからでしょう?アーノは片翼が戻ってきたから帰ったわ」
そんな、そんなぁ。さっき魔女に戻ったのはなんだったのぉ?糠喜びさせやがって!!!んんん?アーノの片翼が戻ってきた?
「じゃあ!」
「落ち着いたらお披露目よ」
師匠は、ニコニコと上機嫌だ。魔女の片翼は特別な存在だ。戻ってきたなら、みんなでお祝いだ。この世界には、6人の魔女とその片翼が5人になった。片翼がいないのは私だけだ。
「さあ、ガルザム。少しフィリアを借りるわね?」
私はザムのポケットで寝ていたようだ。まあ、ぬくぬくなんだけどね。
「承知しました。我々は、この砦の始末のために4日ほど滞在します。その後はこちら側から魔獣を狩りつつ帰還予定です」
「そんなに長いことじゃないわよ。そうね、5日ってとこかしら?終わったらフィリアだけをあなたのところに戻すわ」
私は子ネコのまま師匠に連れられて、魔女だけが入れる不思議空間へと転移した。
回復しているにも関わらずぐったりしているのを見ると、あまり時間はない。どうしたらいいのか、なんの対策も見つからないまま、悪魔の背後から様子を伺うだけで精一杯だ。怒りで漏れ出ようとする魔力を必死で押さえ込む。
「フフフ。魔女も所詮は死に抗うことはできない。不死の私とは違うわ」
不死?
死なないの?
なんで?
「そんなにも死ぬのは嫌ですか?魔女になりたがっていましたからね。ああ、ですが、貴女のような性悪には無理というものでした」
アーノってば、なに挑発してるの!!!
見つからないように急いで悪魔の背中をよじ登った。悪魔の方は私が背中にいることには気づいていない。小さくて軽い子ネコの重さなど大きすぎる悪魔には分からないんだろう。
「あら、お蔭で不老不死になれたわ。感謝しなくちゃね?そうだわ!この死に損ないも私と同じものにしてみましょうか?運が良ければ、不老不死よ?」
師匠もアーノも一瞬で魔力が膨らんだ。
「フフフフハハハハハ・・・・」
女はそんなふたりを嘲嗤う。
何を言ってるの?!
不老不死?
死に損ないって、ザムのこと?
ザムが女の前に差し出された。女の小さな声が、背中から女の座る肩近くの腕に待機した私に届く。「開け、暗黒門」と。そして、女はザムに向けて大きく口を開けた。
ダメ!!!
私の本能がその魔力を浴びてはダメだと告げる。ザムが消えてしまう!
私は子ネコの小ささを生かして、ザムと女の間に割って入った。女は驚きの表情を見せたが、口を閉じることはなかった。それどころか、ニヤリと嗤うと私ごと魔力を当てようと更に口を大きく開けた。口が裂けもう人の姿を保ってはいない。私は女の魔力に負けじとありったけの魔力を女の口に放つ。
遠くで、師匠やアーノ、カイザー、アリーの声が聞こえた。私は魔力の渦に飲み込まれて返事どころではない。このままだと、私もザムもただでは済まない。この女が魔力の源であり、暗黒門をその身に携えていた。この悪魔は女の一部だ。
もっと、もっと、もっと、もっと・・・・。
足りない。威力が足りない。魔力が欲しい。
「・・・・フィ・・ウ・ケ・・トレ・・・・」
私の中に魔力が流れ込んでくる。
これ、この魔力、知ってる・・・・!
ばっと後ろを振り向く。体液の交換でしか魔力の受け渡しは出来ないはずなのになんで?!悪魔の魔力を制しながら、混乱する私の見つめる先でザムのほんの少しだけ私のしっぽを触っていた手が力なく垂れ下がった。ザムの魔力はもうほとんど残されていない。さっきまでは、まだ僅かながらあったのに・・・・。
「だめー!!!」
パーン!!!!!!!
何が起こったのか?
目を開けると、目の前には不機嫌を通り越して、目だけで射殺しそうな凶悪な顔のザムがいた。
うお!心臓に悪いんですけどぉ・・・・。
「フィー!身体は?痛いところはないか?」
捲し立てるようにザムが私に迫ってくる。
「大丈夫だよ。何がグフ・・・・」
ガバッと、本当にガバッと、ザムに抱き締められた。「よかった。よかった」とうわ言のように繰り返すザムの背中をぽんぽんと宥めて・・・・、気づいた。
「元に、魔女に戻った!!!ザム!魔女に戻ったよ!」
嬉しそうに抱きつく私に硬直するザム。なんとなく違和感を感じた。
そうか!
この姿でザムに会うのは初めてだ!
あれ?でもフィーって呼んだよね?
「あ、あれ?ザムは私のこと、分かるの?ああ。師匠たちに聞いた?」
そうか。ここには師匠もアーノもいたっけ。ああ!!!それどころじゃなかった!
「ザム!悪魔はどうなったの?あの女は?ザムは?大丈夫なの?」
一気に現状を思い出し、ザムを上から下まで確かめた。
「悪魔はフィーが消した。女も一緒に消えた。俺はファビアーノたち魔女が助けてくれた」
へ?私が消した?私が消えた、じゃなくて?
「詳しくは、妖艶の魔女に聞け」
「そうする」
妖艶の魔女とは、師匠のことだ。ちなみにアーノは麗しの魔女だ。くるっと周りを見回すと、ここはどうやら砦の中にある一室らしい。私はベッドにいた。正確には、ベッドに座るザムの膝の上だ。
「師匠たちは?」
「後始末をして来ると言って消えた」
それなら、暫くしたら戻ってくるだろう。なんだか眠くなってきた。瞼が重い。
「フィー、もう少し眠れ」
ザムの優しい声と温かい体温に安心して再び眠りに落ちた。
次に目覚めると、周りを何かが囲っていた。
せ、狭い。
お腹すいた。
上から光が差している。そちらに向かってピョコンと顔を出す。
「フィリア、目覚めたのね」
「師匠!」
なおーん!
あれ?副音声が聴こえる気がする。
「アーノは?」
にゃーん?
・・・・・・・・。
「いやーーー!!!」
びにゃあーーー!!!
真っ白いふさふさの手、可愛い肉球、ピンと伸びるお髭・・・・。眠っている間に子ネコに戻っているではないか!!!
「なんで~!!!」
ぶにゃ~!!!
「そりゃあ、まだ修行中だからでしょう?アーノは片翼が戻ってきたから帰ったわ」
そんな、そんなぁ。さっき魔女に戻ったのはなんだったのぉ?糠喜びさせやがって!!!んんん?アーノの片翼が戻ってきた?
「じゃあ!」
「落ち着いたらお披露目よ」
師匠は、ニコニコと上機嫌だ。魔女の片翼は特別な存在だ。戻ってきたなら、みんなでお祝いだ。この世界には、6人の魔女とその片翼が5人になった。片翼がいないのは私だけだ。
「さあ、ガルザム。少しフィリアを借りるわね?」
私はザムのポケットで寝ていたようだ。まあ、ぬくぬくなんだけどね。
「承知しました。我々は、この砦の始末のために4日ほど滞在します。その後はこちら側から魔獣を狩りつつ帰還予定です」
「そんなに長いことじゃないわよ。そうね、5日ってとこかしら?終わったらフィリアだけをあなたのところに戻すわ」
私は子ネコのまま師匠に連れられて、魔女だけが入れる不思議空間へと転移した。
38
あなたにおすすめの小説
ドレスが似合わないと言われて婚約解消したら、いつの間にか殿下に囲われていた件
ぽぽよ
恋愛
似合わないドレスばかりを送りつけてくる婚約者に嫌気がさした令嬢シンシアは、婚約を解消し、ドレスを捨てて男装の道を選んだ。
スラックス姿で生きる彼女は、以前よりも自然体で、王宮でも次第に評価を上げていく。
しかしその裏で、爽やかな笑顔を張り付けた王太子が、密かにシンシアへの執着を深めていた。
一方のシンシアは極度の鈍感で、王太子の好意をすべて「親切」「仕事」と受け取ってしまう。
「一生お仕えします」という言葉の意味を、まったく違う方向で受け取った二人。
これは、男装令嬢と爽やか策士王太子による、勘違いから始まる婚約(包囲)物語。
【完結】余命半年の元聖女ですが、最期くらい騎士団長に恋をしてもいいですか?
金森しのぶ
恋愛
神の声を聞く奇跡を失い、命の灯が消えかけた元・聖女エルフィア。
余命半年の宣告を受け、静かに神殿を去った彼女が望んだのは、誰にも知られず、人のために最後の時間を使うこと――。
しかし運命は、彼女を再び戦場へと導く。
かつて命を賭して彼女を守った騎士団長、レオン・アルヴァースとの再会。
偽名で身を隠しながら、彼のそばで治療師見習いとして働く日々。
笑顔と優しさ、そして少しずつ重なる想い。
だけど彼女には、もう未来がない。
「これは、人生で最初で最後の恋でした。――でもそれは、永遠になりました。」
静かな余生を願った元聖女と、彼女を愛した騎士団長が紡ぐ、切なくて、温かくて、泣ける恋物語。
余命×再会×片恋から始まる、ほっこりじんわり異世界ラブストーリー。
【完結】たれ耳うさぎの伯爵令嬢は、王宮魔術師様のお気に入り
楠結衣
恋愛
華やかな卒業パーティーのホール、一人ため息を飲み込むソフィア。
たれ耳うさぎ獣人であり、伯爵家令嬢のソフィアは、学園の噂に悩まされていた。
婚約者のアレックスは、聖女と呼ばれる美少女と婚約をするという。そんな中、見せつけるように、揃いの色のドレスを身につけた聖女がアレックスにエスコートされてやってくる。
しかし、ソフィアがアレックスに対して不満を言うことはなかった。
なぜなら、アレックスが聖女と結婚を誓う魔術を使っているのを偶然見てしまったから。
せめて、婚約破棄される瞬間は、アレックスのお気に入りだったたれ耳が、可愛く見えるように願うソフィア。
「ソフィーの耳は、ふわふわで気持ちいいね」
「ソフィーはどれだけ僕を夢中にさせたいのかな……」
かつて掛けられた甘い言葉の数々が、ソフィアの胸を締め付ける。
執着していたアレックスの真意とは?ソフィアの初恋の行方は?!
見た目に自信のない伯爵令嬢と、伯爵令嬢のたれ耳をこよなく愛する見た目は余裕のある大人、中身はちょっぴり変態な先生兼、王宮魔術師の溺愛ハッピーエンドストーリーです。
*全16話+番外編の予定です
*あまあです(ざまあはありません)
*2023.2.9ホットランキング4位 ありがとうございます♪
無慈悲な悪魔の騎士団長に迫られて困ってます!〜下っ端騎士団員(男爵令嬢)クビの危機!〜
楠ノ木雫
恋愛
朝目が覚めたら、自分の隣に知らない男が寝ていた。
テレシアは、男爵令嬢でありつつも騎士団員の道を選び日々精進していた。ある日王城で開かれたガーデンパーティーの警備中に婚約者と鉢合わせし、一方的に婚約破棄を出されてしまった。テレシアは別に何とも思っていなくあっさりと成立させてしまったが、それを目撃していた先輩方が見かねて城下町に連れていきお酒を奢ったが、そのせいでテレシアはべろんべろんに。そして次の日、ベッドに一糸まとわぬ姿の自分と知らない男性が横たわっていた。朝の鍛錬の時間が迫っていたため眠っていた男性を放置して鍛錬場に向かったのだが、ちらりと見えた男性の服の一枚。それ、もしかして超エリート騎士団である近衛騎士団の制服……!?
※他の投稿サイトにも掲載しています。
※改稿しました。
不愛想な婚約者のメガネをこっそりかけたら
柳葉うら
恋愛
男爵令嬢のアダリーシアは、婚約者で伯爵家の令息のエディングと上手くいっていない。ある日、エディングに会いに行ったアダリーシアは、エディングが置いていったメガネを出来心でかけてみることに。そんなアダリーシアの姿を見たエディングは――。
「か・わ・い・い~っ!!」
これまでの態度から一変して、アダリーシアのギャップにメロメロになるのだった。
出来心でメガネをかけたヒロインのギャップに、本当は溺愛しているのに不器用であるがゆえにぶっきらぼうに接してしまったヒーローがノックアウトされるお話。
異世界から来た華と守護する者
桜
恋愛
空襲から逃げ惑い、気がつくと屍の山がみえる荒れた荒野だった。
魔力の暴走を利用して戦地にいた美丈夫との出会いで人生変わりました。
ps:異世界の穴シリーズです。
はずれの聖女
おこめ
恋愛
この国に二人いる聖女。
一人は見目麗しく誰にでも優しいとされるリーア、もう一人は地味な容姿のせいで影で『はずれ』と呼ばれているシルク。
シルクは一部の人達から蔑まれており、軽く扱われている。
『はずれ』のシルクにも優しく接してくれる騎士団長のアーノルドにシルクは心を奪われており、日常で共に過ごせる時間を満喫していた。
だがある日、アーノルドに想い人がいると知り……
しかもその相手がもう一人の聖女であるリーアだと知りショックを受ける最中、更に心を傷付ける事態に見舞われる。
なんやかんやでさらっとハッピーエンドです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる