ご褒美人生~転生した私の溺愛な?日常~

紅子

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初めてのデート?

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今日は、学園が始まってから初の休日です。レオナルド様と学園の外の街にお出掛けです。足らなくなった食材を買い揃えに行くだけなのですけど、なんと言っても私は箱入り娘。買い物に行くなんてこの世界に来てから初めてです。今までのお買い物は、商人さんが家に商品を持ってきてくれるのでそこから選んでいました。

朝からわくわくどきどきです。

「ロッテ。なんだかそわそわしてるけど、大丈夫?」

「あら、そんなに態度に出ていましたか?街にお買い物なんて初めてのことで、嬉しくてつい」

「そっか。ロッテは屋敷から出ることが殆どなかっなからね」

「そうなんです。レオのお家に伺ったり、お茶会や誕生日パーティーの招待くらいです。全て家から馬車で移動でした。それ以外の外出はこれが初めてです」

領地で魔獣狩りのために森に行くのはカウントしません。領地は私にとって庭のようなものです。

「フフ。ロッテの初めて・・・を貰えるんだ。嬉しいなぁ」

レオナルド様のその言葉に思わず赤くなってしまいました。

「レオ、その言い方は、誤解の元です」

「おや。どんな誤解をされるというの?ロッテの初めて・・・のお買い物でしょ?ま、どんな誤解をされても構わないけどね」

分かってて聞いてくるなんて、レオナルド様は意地悪です。

「もう!意地悪しないでくださいませ!」

顰めっ面でレオナルド様を睨んでみせますが、全然堪えた様子はありません。

「うーん。怒ったロッテも可愛いね」

悪びれずにそう言ってぎゅうとチュを頭の天辺に落としてきます。

もう!本当に怒ってるんですよ?

「さあ、冗談はこのくらいにして、出掛けよう?市場に残り物しかなくなってしまうよ?」

そうですね。早く行きましょう。

「レオ、よろしくお願いしますね?」

「畏まりました、私のお姫様」

私たちは手を繋いで足取りも軽く、街へと出掛けました。



学園から街までは、学園前を頻繁に通る巡回馬車で5分ほどで着きます。そこからは徒歩か別の巡回馬車で移動です。私たちのお目当ての市場は、馬車乗り場から徒歩で10分ほどのところにあります。

「うわー。大きい。たくさんありすぎて、何処から見て回ればいいか迷ってしまいますね」

「そうだね。今日は、野菜と肉類を調達したいんでしょ?なら、そこを見て回ったあと、他を見ようか」

「はい」

まず向かったのは、野菜のある場所。店によって品揃えも鮮度も価格も様々です。これは、腕がなりますね。

「いらっしゃーい!新鮮な野菜はいかが~」

「今朝の取れ立てだよ!」

「今年の初入荷!さくらんぼだよ~」

今は春。キャベツにアスパラ、さやえんどう。それにたけのこは欠かせません。ノビル、タラの芽、蕗の薹。春は野菜が美味しい季節です。いちごとさくらんぼも忘れずに買い込みました。買い物用の大きな籠にどんどんと入れていきます。実はこれ、マジックバッグになっているのです!レオナルド様と一緒に作りました。レオナルド様が背負っているリュックもマジックバッグです。どれだけでも入りますが、マジックバッグは容量が小さくても高価です。あまり入れすぎると周りの人たちに気づかれてしまいますね。気を付けなければいけません。

その後、肉屋も数件見て廻り、他にも調味料やパンなどを買いました。新鮮なものの目利きをしたり値切り交渉してみたり。どの店も試食させてくれて、たくさんのおまけもつけてくれました。太っ腹すぎて初めは戸惑ったものの有り難くいただくことにしました。今度来るときに、お返しに何か差し入れした方がいいかもしれませんね。一通り堪能した後、私たちは可愛らしいカフェで休憩することにしました。

「あら、ロッテとレオ。あなたたちも来てらしたの」

店に入ると、聞き覚えのある声が私たちを呼びます。

「あ、本当だ。お前たちも遊びに来てたのか」

「デート中だ。邪魔するな」

で、でーと。私の顔はきっと真っ赤でしょうね。店内にいるお客様からも生温い視線を感じて顔だけでなく身体も赤くなった気がします。

「じゃあ、ダブルデートといこうぜ!」

レオナルド様は、仕方ないなという顔で、ミリーナ様たちのいるテーブルへと私をエスコートしてくれました。ミリーナ様たちも今来たばかりのようで、メニューを広げています。

私はオムライスとミルクティーを、レオナルド様はトリの香草焼きセットとコーヒーを、ミリーナ様はボンゴレパスタとアイスティーを、ランスロット様はトンカツセットとカフェオーレを頼みました。

「ふたりはどちらにいらしたの?わたくしたちの他にも雑貨店や服飾店、お菓子屋さんなんかで何人かデート中のクラスメイトにお会いしましたわ」

「食材を買いに市場に連れていってもらいました」

ん?とミリーナ様とランスロット様の顔が傾げられました。同じ反応なのが微笑ましいですね。

「ロッテは料理が出来るのかしら?そう言えば、あなたたちを朝の食堂で見かけたことはありませんわね?」

「ロッテの料理は美味しいんだ」

何故かレオナルド様が自慢げです。

「魔法も得意な上に料理もとか、そりゃ、レオが心配するわけだ」

「それだけじゃないさ。ロッテはちょっと目を離すとにこにこしながら大変なことになってるからね」

「ああ、分かる」「ああ、分かりますわ」

え?!
大変なことになったことは一度もありませんよ?

「さっきも市場で、行く店行く店で試食させてくれて。おまけまでくれるからなんだか申し訳なくて困ったよ」

あれは、みんな貰えるものじゃないのですか?

レオナルド様の発言にビックリしてしまいました。

「あら、ロッテはそれが普通だと思っているようよ?」

「ロッテ。おまけしてくれるところもあるだろうけど、普通はひとつかふたつで、一籠まるまるとか、ないからね?考えてみて。みんなにそんなことしてたら、お店が潰れちゃうでしょ?」

納得です。

「スゲーな」

「それで、ランスたちはどうして街へ?」

「俺らは、街の何処に何があるか知っておきたくてね。あとは穴場の店探し」

何それ。楽しそう♪

「この後も?」

「そのつもりですわ」

レオナルド様を見ると頷いてくれたので、誘ってみることにしました。

「わたくしとレオもご一緒していいかしら?」

「「もちろん!」」

私たち4人は、夕方の門限ギリギリまで街探索を楽しみました。
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