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狙われた私たち
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今回、私が受けた術の特徴と対処法、それから解呪のための術式を伝えると、ナンザルト先生は「なるほどな」と感心していました。ひとつだけ伝えなかったこと。それは、術式を誰が構築してどう受け渡すのか。言えるわけがありません。ミリーナ様は顔を少し赤らめ、ランスロット様は目が泳いでいます。ただひとり、レオナルド様だけは平然としているように見えますが、少しだけ耳が赤くなっていました。
「ねぇ、ロッテ。その術式は術を受けた者が自分で構築するの?そんな余裕ある?ミリーはどうやってその術式を知ったの?」
態と黙っていたのに・・・・。どこか腑に落ちないという顔のお兄様にジト目になってしまったのは仕方ないですよね。
「それは、わたくしがレオに伝えて、レオが術式を構築して魔力をのせた後わたくしが受け取ったのですわ」
「ランスには私が教えたよ」
「ああ。俺が術式を構築して魔力をのせた後ミリーに渡した」
「ふーん。だが、魔力ののった術式の受け渡しは確か」
「「「「ナンザルト先生!」」」」
「お、おう?あ、ああ」
私たちの気迫に気圧されたナンザルト先生は、あっ!と私たちの言わんとすることに気付き、それ以上触れることはありませんでした。魔力ののった術式の受け渡し方法はあまり知られていません。お兄様に知られるわけにはいかないのです!
「今回の術がどういうものかは分かったでしょう?セアベルテナータ殿下たちはどうしていますか?」
「今は貴人を収容する特別牢にいる。側近たちも別々にしてある。本人はあれは禁術ではないと言っている。代々伝わる魔法のひとつを改良したものだと」
魔法?いいえ、あれは魔術でした。
「自分で改良したのか?あいつにそんな才能があったなんてな」
そうですね。私たちが聞き及んでいるセアベルテナータ殿下の評価は良くも悪くも普通。突出した才能はないというものです。魔術の術式の改良など高度なことができるとは思えません。それが出来るのは我が国でもほんの一握りです。ましてあれほど高度な術式の改良など・・・・。
「いや、何か良く分からないことを言っていたな。代々伝わる魔法を強化したものが書いてある紙が落ちてたとかなんとか」
ナンザルト先生は、ここでも魔法という言葉を使いました。
「はあ?そんな都合のいいことあるのかよ?」
「ないな」
「ですが、セアベルテナータ殿下自身が改良したというよりは信憑性がありますわ。その術式を読み解いただけということでしょう?その紙はどうしたのかしら?」
ミリーナ様の言うことはもっともです。
「紙は燃やしたそうだぞ。魔法自体が代々のものとあまり変わらなかったから、解読できたみたいだ。グリフォル族連合王国でも王家にしか伝わっていない秘術に酷似した、しかも、より効果の高いものを知っている者が何故いるのか、さすがに放置はできないと出所を探っている最中だったようだ」
「ナンザルト先生。先程から魔法と仰っていますが、あれは魔術であり、禁術ですわよね?」
「気付いたか・・・・。セアベルテナータ殿下はあれを魔法だと教えられたらしい。詠唱と同じだと」
あり得ません。あれは詠唱ではなく、高度な術式です。セアベルテナータ殿下に発動ができたのが不思議なくらいです。もしかしたら、偶然発動したのかもしれませんが、何か嫌な感じがします。
禁術に近い秘術を完全に禁術たらしめた謎の紙。誰が何のためにそんなものをセアベルテナータ殿下の手に渡るようにしたのでしょう?あれは素人が簡単に創り出せる術式ではありませんでした。古の魔術師が遺した遺物。それを何処かで手に入れて・・・・。そして・・・・。あるひとつの考えに辿り着いたとき、身体が震え始めました。
「ロッテ!」
私の異変に気づいたお兄様が、心配そうに私を覗き込んできました。
「ロッテ?!顔が真っ青だよ!」
青くもなります。だって・・・・。
「その、紙を落とした人は、わたくしとミリーを狙ったのかも、しれないのでしょう?」
ナンザルト先生とお兄様が苦い顔をしていることからも、この事件を知っている人たちはそう考えていると分かってしまいます。
「なぜ?なぜ、わたくしたちが狙われるの?!」
ミリーナ様の顔も青くなっています。
「それは分かっていない。だが、セアベルテナータ殿下があの術を使う相手は・・・・ミリーナとシャルロットくらいだろう?そいつは、その術式がどんな効果をもたらすのか知っていたことになる。それを分かっている者の仕業だとしたら・・・・。あくまでも可能性だ」
室内がシーンと静けさに包まれました。可能性とはいえ、それを捨てきれない訳は・・・・。ブローバードがあんな場所に突如として出現したのも偶然ではないのかもしれません。誰が何のために・・・・。
「では、ブローバードも偶然ではなかったということですわね?」
「・・・・。中層域の中間辺りに何か術を使った痕跡が見つかった。魔法師団で調査中だ」
やっぱり。あれは、誰が故意に呼び寄せたものだったのです。あの場にセアベルテナータ殿下が居たこともその所業も計算ずくだったのでしょうか?
「そろそろロッテとミリーを休ませたいんですが」
レオナルド様が動揺する私の方を心配そうに見ながら、ナンザルト先生に許可を求めました。
「ああ。そうだな。明後日までここを使え。解呪できたとはいえ、何があるか分からないからな。経過観察は必要だろう?騎士団への連絡と説明は俺たちでしておく。ああ、それと今回の野外実習は各クラスで対応が違う。Aクラスは全パーティーが課題を終えていたため、お前たちがギルドに報告を終えた時点で完了だ。今月中に済ませればいい」
「「「「ありがとうございます」」」」
「ロッテ、ちゃんと休むんだよ?何かあれば、お兄様は扉の外にいるからね。すぐに出てくるんだよ?」
心配性のお兄様は扉の外で待機するつもりらしい。
「お兄様もちゃんと休んでくださいね?あまり眠っていないのではないですか?わたくしは大丈夫です。ナンザルト先生と騎士団の方たちに報告をして、お部屋に戻ってくださいね?」
お兄様の目の下には隈が出来ています。もしかしたら、私たちが解呪に勤しんでいる間、ずっと扉の外にいたのかもしれません。扉の外にいられるのは落ち着きませんし、無理をして倒れてほしくはありません。ちょっと上目使いに心配な顔をお兄様に向けました。
「分かったよ。今日は部屋に戻ることにする」
私たちはナンザルト先生とお兄様を見送ると、ほっと息を吐きました。
「ねぇ、ロッテ。その術式は術を受けた者が自分で構築するの?そんな余裕ある?ミリーはどうやってその術式を知ったの?」
態と黙っていたのに・・・・。どこか腑に落ちないという顔のお兄様にジト目になってしまったのは仕方ないですよね。
「それは、わたくしがレオに伝えて、レオが術式を構築して魔力をのせた後わたくしが受け取ったのですわ」
「ランスには私が教えたよ」
「ああ。俺が術式を構築して魔力をのせた後ミリーに渡した」
「ふーん。だが、魔力ののった術式の受け渡しは確か」
「「「「ナンザルト先生!」」」」
「お、おう?あ、ああ」
私たちの気迫に気圧されたナンザルト先生は、あっ!と私たちの言わんとすることに気付き、それ以上触れることはありませんでした。魔力ののった術式の受け渡し方法はあまり知られていません。お兄様に知られるわけにはいかないのです!
「今回の術がどういうものかは分かったでしょう?セアベルテナータ殿下たちはどうしていますか?」
「今は貴人を収容する特別牢にいる。側近たちも別々にしてある。本人はあれは禁術ではないと言っている。代々伝わる魔法のひとつを改良したものだと」
魔法?いいえ、あれは魔術でした。
「自分で改良したのか?あいつにそんな才能があったなんてな」
そうですね。私たちが聞き及んでいるセアベルテナータ殿下の評価は良くも悪くも普通。突出した才能はないというものです。魔術の術式の改良など高度なことができるとは思えません。それが出来るのは我が国でもほんの一握りです。ましてあれほど高度な術式の改良など・・・・。
「いや、何か良く分からないことを言っていたな。代々伝わる魔法を強化したものが書いてある紙が落ちてたとかなんとか」
ナンザルト先生は、ここでも魔法という言葉を使いました。
「はあ?そんな都合のいいことあるのかよ?」
「ないな」
「ですが、セアベルテナータ殿下自身が改良したというよりは信憑性がありますわ。その術式を読み解いただけということでしょう?その紙はどうしたのかしら?」
ミリーナ様の言うことはもっともです。
「紙は燃やしたそうだぞ。魔法自体が代々のものとあまり変わらなかったから、解読できたみたいだ。グリフォル族連合王国でも王家にしか伝わっていない秘術に酷似した、しかも、より効果の高いものを知っている者が何故いるのか、さすがに放置はできないと出所を探っている最中だったようだ」
「ナンザルト先生。先程から魔法と仰っていますが、あれは魔術であり、禁術ですわよね?」
「気付いたか・・・・。セアベルテナータ殿下はあれを魔法だと教えられたらしい。詠唱と同じだと」
あり得ません。あれは詠唱ではなく、高度な術式です。セアベルテナータ殿下に発動ができたのが不思議なくらいです。もしかしたら、偶然発動したのかもしれませんが、何か嫌な感じがします。
禁術に近い秘術を完全に禁術たらしめた謎の紙。誰が何のためにそんなものをセアベルテナータ殿下の手に渡るようにしたのでしょう?あれは素人が簡単に創り出せる術式ではありませんでした。古の魔術師が遺した遺物。それを何処かで手に入れて・・・・。そして・・・・。あるひとつの考えに辿り着いたとき、身体が震え始めました。
「ロッテ!」
私の異変に気づいたお兄様が、心配そうに私を覗き込んできました。
「ロッテ?!顔が真っ青だよ!」
青くもなります。だって・・・・。
「その、紙を落とした人は、わたくしとミリーを狙ったのかも、しれないのでしょう?」
ナンザルト先生とお兄様が苦い顔をしていることからも、この事件を知っている人たちはそう考えていると分かってしまいます。
「なぜ?なぜ、わたくしたちが狙われるの?!」
ミリーナ様の顔も青くなっています。
「それは分かっていない。だが、セアベルテナータ殿下があの術を使う相手は・・・・ミリーナとシャルロットくらいだろう?そいつは、その術式がどんな効果をもたらすのか知っていたことになる。それを分かっている者の仕業だとしたら・・・・。あくまでも可能性だ」
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「では、ブローバードも偶然ではなかったということですわね?」
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