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第一章 召喚、とやらをされたらしくて
放課後
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それからもセレンの回数が多い気がするけどエアロたちが順番に俺を迎えに来てミラと一緒に帰ることは叶わない。
そのせいでミラと話せるのは休み時間だけとなった。
最初の方は俺のことをかなり警戒してたミラだけど三ヶ月も経つと普通に話しかけてくれるようにもなって嬉しく感じる。
けど、三ヶ月も経つのに相も変わらずミラと一緒に帰れた試しがなかった。
ついに痺れを切らした俺は今日も当番だったセレンに問い詰める。
「どうしていつもいつも迎えに来るんだよ!面倒なんだろ!?」
俺がそう言うといつもより冷たくセレンは口を開いた。
「カナから貴方を任されたからです。貴方を一人にしないように、と。あの森は本来ならば誰も入れない、近付きたくもない場所なのです。何故だと思いますか?」
「え……?分からない……」
「少しは考えて下さい」
ため息を吐きながらもセレンは説明をしてくれる。
「あの森は魔物の住まう森と言われているのです。実際、他の森に比べると魔物と出会う確率は高いですし噂通りの森だと思っています。もちろん、カナもそれは重々承知の上であの森の中に家を建てました」
「え?何で?」
俺が思わずそう尋ねるとキッと言う目つきで睨まれた。
だから、少しは自分で考えろと顔に書いてある。
「……私たちを守るためです。私たちがこの学校に通っていられるのは人間型になれる魔法をかけてもらっているから。けれどこの魔法は学校の通学路や敷地内でしか効果はありません。精霊の姿のままなら街に出ることも可能ですがそれは私たちにとって危険極まりない行為なのです。以前、エアロが話したと思いますが私たちにとって他種族も魔族も本当に大差がありません。ですから、私たちは学校では妖精型として過ごしています」
セレンはそこで言葉を区切ると少し考えてから口を開く。
「……話が逸れましたね。つまり、そんな森に入っていくのを目撃されれば貴方は誰からも近寄られなくなってしまうと言うことです。友達なんか出来るはずがありません。けれど、私たちと一緒にいれば多少ですが姿を隠すことが出来ます。もちろん、個々の差はありますが森に入る瞬間さえ見られなければ良いのです。そして、非常に残念なことにこの役目に一番適しているのが私なのです。水は光を反射しますから一番長い距離を隠すことが出来ます。こうやって話している間にも貴方と私の姿は隠れているので見えていません」
俺は素直に感激した。
「へぇ……すげぇな。なんか、悪い。全部俺のためにやってくれてたことなのに怒ったりして」
「分かっていただければ構いません。それに私は貴方のためではなくカナに頼まれたので仕方なくやっていることです」
「……前々から思ってたんだけどさ、セレンって俺のこと嫌い?」
「えぇ。初対面にも関わらずあのファインのような偉そうな態度は許せません。けれど、決断力の早さは尊敬しています。私にはとても無理だったから……」
「え?」
「何でもありません。嫌いですが今後の態度次第では普通になると言うことです。分かっていただけたなら早く帰りましょう。二人分隠すと言うことは魔力を激しく消耗するのです。みんなが寄り道もせず真っ直ぐ早く帰る理由はそういうことです。寄り道したところで私たちは人間型を維持出来ませんし無駄な魔力を消耗するだけなので早く信頼出来る友達を作って下さい」
セレンはそう言うとスタスタとペースを上げて歩き出す。
「あ、おい!待てよ!」
慌てて後を追いかける。
本当は寄り道してみたいんじゃないか……?
そんなことを考えながら家に帰った――――
そのせいでミラと話せるのは休み時間だけとなった。
最初の方は俺のことをかなり警戒してたミラだけど三ヶ月も経つと普通に話しかけてくれるようにもなって嬉しく感じる。
けど、三ヶ月も経つのに相も変わらずミラと一緒に帰れた試しがなかった。
ついに痺れを切らした俺は今日も当番だったセレンに問い詰める。
「どうしていつもいつも迎えに来るんだよ!面倒なんだろ!?」
俺がそう言うといつもより冷たくセレンは口を開いた。
「カナから貴方を任されたからです。貴方を一人にしないように、と。あの森は本来ならば誰も入れない、近付きたくもない場所なのです。何故だと思いますか?」
「え……?分からない……」
「少しは考えて下さい」
ため息を吐きながらもセレンは説明をしてくれる。
「あの森は魔物の住まう森と言われているのです。実際、他の森に比べると魔物と出会う確率は高いですし噂通りの森だと思っています。もちろん、カナもそれは重々承知の上であの森の中に家を建てました」
「え?何で?」
俺が思わずそう尋ねるとキッと言う目つきで睨まれた。
だから、少しは自分で考えろと顔に書いてある。
「……私たちを守るためです。私たちがこの学校に通っていられるのは人間型になれる魔法をかけてもらっているから。けれどこの魔法は学校の通学路や敷地内でしか効果はありません。精霊の姿のままなら街に出ることも可能ですがそれは私たちにとって危険極まりない行為なのです。以前、エアロが話したと思いますが私たちにとって他種族も魔族も本当に大差がありません。ですから、私たちは学校では妖精型として過ごしています」
セレンはそこで言葉を区切ると少し考えてから口を開く。
「……話が逸れましたね。つまり、そんな森に入っていくのを目撃されれば貴方は誰からも近寄られなくなってしまうと言うことです。友達なんか出来るはずがありません。けれど、私たちと一緒にいれば多少ですが姿を隠すことが出来ます。もちろん、個々の差はありますが森に入る瞬間さえ見られなければ良いのです。そして、非常に残念なことにこの役目に一番適しているのが私なのです。水は光を反射しますから一番長い距離を隠すことが出来ます。こうやって話している間にも貴方と私の姿は隠れているので見えていません」
俺は素直に感激した。
「へぇ……すげぇな。なんか、悪い。全部俺のためにやってくれてたことなのに怒ったりして」
「分かっていただければ構いません。それに私は貴方のためではなくカナに頼まれたので仕方なくやっていることです」
「……前々から思ってたんだけどさ、セレンって俺のこと嫌い?」
「えぇ。初対面にも関わらずあのファインのような偉そうな態度は許せません。けれど、決断力の早さは尊敬しています。私にはとても無理だったから……」
「え?」
「何でもありません。嫌いですが今後の態度次第では普通になると言うことです。分かっていただけたなら早く帰りましょう。二人分隠すと言うことは魔力を激しく消耗するのです。みんなが寄り道もせず真っ直ぐ早く帰る理由はそういうことです。寄り道したところで私たちは人間型を維持出来ませんし無駄な魔力を消耗するだけなので早く信頼出来る友達を作って下さい」
セレンはそう言うとスタスタとペースを上げて歩き出す。
「あ、おい!待てよ!」
慌てて後を追いかける。
本当は寄り道してみたいんじゃないか……?
そんなことを考えながら家に帰った――――
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