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第三章 出会い、とやらをされたらしくて
救助(3/3)
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アーシャは何故か顔を赤らめて咳払いを一つすると呪文を唱える。
「コホン……キュアウォーター!」
アーシャがそう唱えるとたちまち傷が治っていく。
「これで応急処置は大丈夫です。カナエールさんと合流したらちゃんと見てもらって下さいね?次は……」
アーシャは上を見上げると声を上げた。
「わぁ……高いですね。でも、思っていたよりかは低いです。これくらいなら上がれるかも知れません」
そう言うとアーシャはランタンを手に持って俺を抱える。
「しっかり掴まっていて下さいね?行きますよ!スカイフロート!」
アーシャがそう唱えると体がふわっと浮いた。
そのままふわふわと上に上がっていく。
無事にミラたちのいる場所へと着いて着地。
するとミレイが真っ先にアーシャに抱き付いた。
「アーシャ!!良かった!無事で!心配したんだよ!」
「ミレイ……心配かけてごめんなさい。シンヤくんのお陰で私は無傷です」
「そっか……シンヤくん、本当にありがとう!私のことも助けてくれたしアーシャも……シンヤくん、すっごくカッコいいよ!」
「べ、別に、お礼なんて……」
ミラに抱えられながら照れ臭さと情けなさからそっぽを向く。
ミレイにお礼を言われるのは照れ臭いけど……
実際は魔力の使い過ぎでこんなにボロボロだしな……
カッコ付かねぇよ……
なんて思ってたらミラが口を開いた。
「何?シンヤ?照れてるの?」
「ばっ!違ぇよ!」
「そう?まぁ、何にせよ、シンヤもミレイも魔力使い過ぎ。そろそろ休憩して。僕が代わるから」
「あ!私も手伝います!」
「大丈夫。アリシアもシンヤを回復するのと二人同時にここまで運んで結構魔力消費したでしょ?いくら寝て回復したとは言え無理は駄目だよ。目印を上げるくらいなら僕一人でも出来るしそれに僕は一回しか上げないから。あ。耳は塞いどいた方がいいよ?」
「「「え?」」」
俺たちの疑問を他所にミラはミレイが目印を上げてたであろう場所に移動する。
そしてミラが自分の耳を押さえながら呪文を唱えた。
「ライトボール!」
光の塊の玉が森を抜けると同時にミラがまた別の呪文を唱える。
「ノア」
その瞬間、ドンッと言う音が鳴るはずの光の塊の玉はバーンッと言う大きな音を立て周りに反響した。
俺は頭がキーンッとなるのを感じて思わず頭を振る。
ミレイとアーシャを見るとちゃんと耳を塞いでいた。
あれ?
これ、俺の自業自得?
確かにミラは耳塞いでた方がいいよって言ってたけどさ?
いきなりだし何でみんなそんな反応いいんだ?
そんなことを思っていたらカナたちがやってきた。
「みんなお待たせ!大丈夫かい!?あぁ、みんな、すごく魔力を消費しているね。すぐに家に帰ろう。今日は私たちの家に泊まると良いよ。部屋は多いしね。ところで、さっきの光属性魔法と音属性魔法を合わせたのは誰だい?」
「あぁ、僕です。もう魔力もほとんど残っていなかったので最後の一発と思って」
「ミライヤくんだったんだ!すごいね!相性は悪くないしタイミングもバッチリだった。でもね?加減をしたから危険じゃないと言い切れるかい?」
カナがそう言うとミラはクスッと笑う。
その反応にカナたちが少し怯んだ。
「そうですね。下手をしたら死ぬ人も出るかも知れません。以後、気を付けます。それより、シンヤの魔力消耗が一番激しいんです。早く休ませてあげないと」
「あ、あぁ。そうだね。それじゃあ、みんなで帰ろうか。さぁ、みんな、集まって」
カナに言われた通りにみんなで集まる。
するとカナが呪文を唱えた。
「テレポート!」
カナがそう唱えると気が付いたらもう家の中にいた。
「お、おい!カナ!瞬間移動が出来るならなんで俺たちを迎えに来るときそれで来なかったんだよ!?」
「し、シンヤ……落ち着いて。この魔法はマーキングをした場所しか移動出来ないんだよ」
それに……とカナは続けた。
「シンヤたちは魔物の罠に掛かったみたいで上手く場所が把握出来なかったんだ。本当にごめんね。私が付いていながら面目ないよ……」
カナが肩を落として落胆する。
するとエアロが飛んできた。
「みんな!カナを責めないであげて!元はと言えば私が体調なんか崩さなければこんなことにならなかったんだし……ごめんなさい……」
エアロが俺たちに頭を下げる。
それを見たミレイが慌てて口を開いた。
「そ、そんな!エアロ先輩!顔を上げて下さい!誰もカナエールさんを責めたりしませんしエアロ先輩を責めたりもしません!それに元凶は私です!私が肝試しなんかしようなんて言わなければこんなことにならなかったと思います……だから、謝るのは私の方です。本当にごめんなさい……」
そう言ってミレイがポロポロと涙を零す。
すると今度はアーシャまでも泣き出して口を開く。
「み、ミレイだけが悪いんじゃありません!ミレイを止められなかった私にも責任があります!」
セレン以外の女性陣全員が泣き始めて今度は俺たち男性陣が慌てる番だった――――
「コホン……キュアウォーター!」
アーシャがそう唱えるとたちまち傷が治っていく。
「これで応急処置は大丈夫です。カナエールさんと合流したらちゃんと見てもらって下さいね?次は……」
アーシャは上を見上げると声を上げた。
「わぁ……高いですね。でも、思っていたよりかは低いです。これくらいなら上がれるかも知れません」
そう言うとアーシャはランタンを手に持って俺を抱える。
「しっかり掴まっていて下さいね?行きますよ!スカイフロート!」
アーシャがそう唱えると体がふわっと浮いた。
そのままふわふわと上に上がっていく。
無事にミラたちのいる場所へと着いて着地。
するとミレイが真っ先にアーシャに抱き付いた。
「アーシャ!!良かった!無事で!心配したんだよ!」
「ミレイ……心配かけてごめんなさい。シンヤくんのお陰で私は無傷です」
「そっか……シンヤくん、本当にありがとう!私のことも助けてくれたしアーシャも……シンヤくん、すっごくカッコいいよ!」
「べ、別に、お礼なんて……」
ミラに抱えられながら照れ臭さと情けなさからそっぽを向く。
ミレイにお礼を言われるのは照れ臭いけど……
実際は魔力の使い過ぎでこんなにボロボロだしな……
カッコ付かねぇよ……
なんて思ってたらミラが口を開いた。
「何?シンヤ?照れてるの?」
「ばっ!違ぇよ!」
「そう?まぁ、何にせよ、シンヤもミレイも魔力使い過ぎ。そろそろ休憩して。僕が代わるから」
「あ!私も手伝います!」
「大丈夫。アリシアもシンヤを回復するのと二人同時にここまで運んで結構魔力消費したでしょ?いくら寝て回復したとは言え無理は駄目だよ。目印を上げるくらいなら僕一人でも出来るしそれに僕は一回しか上げないから。あ。耳は塞いどいた方がいいよ?」
「「「え?」」」
俺たちの疑問を他所にミラはミレイが目印を上げてたであろう場所に移動する。
そしてミラが自分の耳を押さえながら呪文を唱えた。
「ライトボール!」
光の塊の玉が森を抜けると同時にミラがまた別の呪文を唱える。
「ノア」
その瞬間、ドンッと言う音が鳴るはずの光の塊の玉はバーンッと言う大きな音を立て周りに反響した。
俺は頭がキーンッとなるのを感じて思わず頭を振る。
ミレイとアーシャを見るとちゃんと耳を塞いでいた。
あれ?
これ、俺の自業自得?
確かにミラは耳塞いでた方がいいよって言ってたけどさ?
いきなりだし何でみんなそんな反応いいんだ?
そんなことを思っていたらカナたちがやってきた。
「みんなお待たせ!大丈夫かい!?あぁ、みんな、すごく魔力を消費しているね。すぐに家に帰ろう。今日は私たちの家に泊まると良いよ。部屋は多いしね。ところで、さっきの光属性魔法と音属性魔法を合わせたのは誰だい?」
「あぁ、僕です。もう魔力もほとんど残っていなかったので最後の一発と思って」
「ミライヤくんだったんだ!すごいね!相性は悪くないしタイミングもバッチリだった。でもね?加減をしたから危険じゃないと言い切れるかい?」
カナがそう言うとミラはクスッと笑う。
その反応にカナたちが少し怯んだ。
「そうですね。下手をしたら死ぬ人も出るかも知れません。以後、気を付けます。それより、シンヤの魔力消耗が一番激しいんです。早く休ませてあげないと」
「あ、あぁ。そうだね。それじゃあ、みんなで帰ろうか。さぁ、みんな、集まって」
カナに言われた通りにみんなで集まる。
するとカナが呪文を唱えた。
「テレポート!」
カナがそう唱えると気が付いたらもう家の中にいた。
「お、おい!カナ!瞬間移動が出来るならなんで俺たちを迎えに来るときそれで来なかったんだよ!?」
「し、シンヤ……落ち着いて。この魔法はマーキングをした場所しか移動出来ないんだよ」
それに……とカナは続けた。
「シンヤたちは魔物の罠に掛かったみたいで上手く場所が把握出来なかったんだ。本当にごめんね。私が付いていながら面目ないよ……」
カナが肩を落として落胆する。
するとエアロが飛んできた。
「みんな!カナを責めないであげて!元はと言えば私が体調なんか崩さなければこんなことにならなかったんだし……ごめんなさい……」
エアロが俺たちに頭を下げる。
それを見たミレイが慌てて口を開いた。
「そ、そんな!エアロ先輩!顔を上げて下さい!誰もカナエールさんを責めたりしませんしエアロ先輩を責めたりもしません!それに元凶は私です!私が肝試しなんかしようなんて言わなければこんなことにならなかったと思います……だから、謝るのは私の方です。本当にごめんなさい……」
そう言ってミレイがポロポロと涙を零す。
すると今度はアーシャまでも泣き出して口を開く。
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