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第四章 恋愛、とやらをされたらしくて
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朝起きて俺は真っ先に自分の両頬を思いっ切りパチーンッと叩いた。
ミレイと付き合うことになった昨日のことが夢のような気がしたからだ。
結果は……
「……痛い……」
ってことは!
夢じゃない!
俺は!
本当に!
ミレイと恋人になったんだ!!
昨日の帰りは他愛もない話から色んなことを話した。
* * *
「……それにしても、なんか意外だな」
「ん?何が?」
「ミレイはアーシャより俺を取ったってことだろ?ミレイなら絶対アーシャを取ると思ってたからさ」
「んー……今日のお昼、アーシャと二人で食べてたときに恋って何って話になってね?その話をしてる内に私がシンヤくんに抱いてる感情と似てるなーって思ったの。それで、もし仮にアーシャとシンヤくんが付き合ってたらって考えたら嫌で……それでアーシャには悪いけど私もシンヤくんが好きみたいって言ったら知っていました、だって」
「え?」
「アーシャは私がシンヤくんのことが好きなことに私より先に気付いてたの!だから、どっちがシンヤくんと付き合えても恨みっこなしって約束したんだ」
「……そうだったのか」
「うん。だからね、シンヤくんは心配しなくて大丈夫。明日、みんなに報告しようね!」
* * *
そんな約束をして昨日は別れたんだった。
何となくいつもより上機嫌で学校に行く。
教室にはすでにミレイがいた。
ミレイは俺に気付くとすぐに駆け寄ってくる。
それがすごく可愛かった。
「あ!シンヤくん!おはよっ!」
「あぁ、おはよう。ミレイ」
「あのね、あのね!今日、ミラがね……」
ミレイが何か話そうとしてミラが遮る。
「ミレイ。先生来るよ」
「え?」
ミラがそう言ったとほぼ同時にノヴァ先生が教室に入ってきたので俺もミレイも慌てて自分の席に着く。
授業中は授業を聞きながらもチラチラミレイを見ていたら何度か目が合って何となく照れ臭くなる。
昼休みになると久し振りに四人でお昼を食べることになった。
みんなで屋上に移動する。
ミラは寒いから教室が良いと言っていたがミレイはそれを却下。
ほぼ強制的にミラを屋上まで連れてきた。
みんなで他愛もない話をしながらご飯を食べる。
全員が食べ終わるとミレイが口を開いた。
「みんなに重大発表があります!」
「え?」
アーシャだけが疑問形で返す。
ミラは気付いてたのかそれとも昨日から延々と話をされているのかため息を吐いていた。
ミレイは俺の腕を掴むと言葉を続ける。
「実は……私とシンヤくんは付き合うことになりました!」
嬉しいような恥ずかしいような気持ちになり照れ臭くなった。
アーシャは下を向いてしまったので表情は読み取れないが多分、落ち込んでいるんだと思う。
ミレイと顔を合わせながらアーシャは泣いてしまうんじゃ……と心配になっているとミラが口を開いた。
「あーはいはい。良かったね。僕は昨日からずっとミレイにその話を聞かされてるよ。それに授業中も真後ろからピンクのオーラを感じてたし。とりあえず、ウザいくらい見せつけられて虫の居所は悪いけどおめでとうぐらいは言っておくよ」
ミラがそう言うとアーシャがガバッと顔を上げて驚くくらいの笑顔で口を開く。
「もう!ミラくんは素直じゃないですね!私はミラくんみたいなことは思ってないですからね?心からお祝いします!二人は両想いだったんですね!本当におめでとうございます!二人が嬉しそうだと私も嬉しいです!」
そう言っていたアーシャだが何となく強がってるようにも見えた。
俺がアーシャに声をかけようとするとミレイに止められる。
ミラも俺の行動を遮るように口を開いた。
「アリシアは優しいね。その優しさを僕にも欲しいな。だから、僕と付き合ってくれない?」
「嫌です。ミラくんは意地悪なので。それに失恋したばっかりですぐに乗り換えるなんてこと私には利用しているみたいで出来ないです」
「別に僕は利用してもらって構わないけど?その間に僕を好きになってもらう自信あるし」
「もう!ミラくんのそう言うところが嫌いなんです!私、先に教室に戻っていますね!」
そう言ってアーシャは屋上から出て行く。
俺とミレイは揃ってため息を吐いた。
「……ミラ。フォローは嬉しいけど出来てないよ」
「今のはないな。もっと上手くだな……」
「五月蝿いな!僕だって僕なりに必死なんだよ!しょうがないだろ!?今まではちょっと優しくすれば相手に好意を持たれたんだから!それ以外の方法なんか知らないしアリシアにはその唯一の方法が効果ないんだからどうしようもないんだよ!」
「……本当、ミラって不器用だよね。好きな子ほど意地悪しちゃうなんて損だよ」
「損だろうが何だろうがそれが本当の僕なんだからしょうがないだろ!」
「ま、まぁまぁ……二人が喧嘩してもアーシャがミラに振り向く訳じゃないし落ち着けって」
「……今の発言はイラッと来たな」
「え?」
「……シンヤくん。ちょっと、今のは庇えないかな」
「え?何だよ?」
「そもそも僕の妹と付き合うんだから覚悟は出来てるんだよね?」
「は?ミラ、顔が怖いんだけど」
ミラは笑顔で手を俺の前に突き出す。
そして呪文を唱える。
「ウォーターフール!」
その直後、どこからともなく渦潮が俺を襲う。
「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
服はびしょ濡れ。
屋上からは放り出され運よく茂みの上に落ちたはいいが木の枝やらがチクチクしてとりあえず体中が痛い。
その後、服を乾かす時間もなく予鈴が鳴る。
俺はびしょ濡れのまま授業を受ける羽目になった。
当然、俺はクラスの笑いの的だ。
それからの日々は何となくアーシャとはぎこちなかったものの一ヶ月も経てばいつも通りの日常に戻っていった。
冬休みになり人間界で言うクリスマスをミレイと一緒に過ごす。
人間界で言う年越しと初詣にはミラとアーシャも誘い四人で過ごした。
冬休みが終わると進級テストがあり俺はほぼ徹夜で勉強をして何とかクリア。
ファインたちは卒業し俺は無事にみんなと一緒に進級した――――
ミレイと付き合うことになった昨日のことが夢のような気がしたからだ。
結果は……
「……痛い……」
ってことは!
夢じゃない!
俺は!
本当に!
ミレイと恋人になったんだ!!
昨日の帰りは他愛もない話から色んなことを話した。
* * *
「……それにしても、なんか意外だな」
「ん?何が?」
「ミレイはアーシャより俺を取ったってことだろ?ミレイなら絶対アーシャを取ると思ってたからさ」
「んー……今日のお昼、アーシャと二人で食べてたときに恋って何って話になってね?その話をしてる内に私がシンヤくんに抱いてる感情と似てるなーって思ったの。それで、もし仮にアーシャとシンヤくんが付き合ってたらって考えたら嫌で……それでアーシャには悪いけど私もシンヤくんが好きみたいって言ったら知っていました、だって」
「え?」
「アーシャは私がシンヤくんのことが好きなことに私より先に気付いてたの!だから、どっちがシンヤくんと付き合えても恨みっこなしって約束したんだ」
「……そうだったのか」
「うん。だからね、シンヤくんは心配しなくて大丈夫。明日、みんなに報告しようね!」
* * *
そんな約束をして昨日は別れたんだった。
何となくいつもより上機嫌で学校に行く。
教室にはすでにミレイがいた。
ミレイは俺に気付くとすぐに駆け寄ってくる。
それがすごく可愛かった。
「あ!シンヤくん!おはよっ!」
「あぁ、おはよう。ミレイ」
「あのね、あのね!今日、ミラがね……」
ミレイが何か話そうとしてミラが遮る。
「ミレイ。先生来るよ」
「え?」
ミラがそう言ったとほぼ同時にノヴァ先生が教室に入ってきたので俺もミレイも慌てて自分の席に着く。
授業中は授業を聞きながらもチラチラミレイを見ていたら何度か目が合って何となく照れ臭くなる。
昼休みになると久し振りに四人でお昼を食べることになった。
みんなで屋上に移動する。
ミラは寒いから教室が良いと言っていたがミレイはそれを却下。
ほぼ強制的にミラを屋上まで連れてきた。
みんなで他愛もない話をしながらご飯を食べる。
全員が食べ終わるとミレイが口を開いた。
「みんなに重大発表があります!」
「え?」
アーシャだけが疑問形で返す。
ミラは気付いてたのかそれとも昨日から延々と話をされているのかため息を吐いていた。
ミレイは俺の腕を掴むと言葉を続ける。
「実は……私とシンヤくんは付き合うことになりました!」
嬉しいような恥ずかしいような気持ちになり照れ臭くなった。
アーシャは下を向いてしまったので表情は読み取れないが多分、落ち込んでいるんだと思う。
ミレイと顔を合わせながらアーシャは泣いてしまうんじゃ……と心配になっているとミラが口を開いた。
「あーはいはい。良かったね。僕は昨日からずっとミレイにその話を聞かされてるよ。それに授業中も真後ろからピンクのオーラを感じてたし。とりあえず、ウザいくらい見せつけられて虫の居所は悪いけどおめでとうぐらいは言っておくよ」
ミラがそう言うとアーシャがガバッと顔を上げて驚くくらいの笑顔で口を開く。
「もう!ミラくんは素直じゃないですね!私はミラくんみたいなことは思ってないですからね?心からお祝いします!二人は両想いだったんですね!本当におめでとうございます!二人が嬉しそうだと私も嬉しいです!」
そう言っていたアーシャだが何となく強がってるようにも見えた。
俺がアーシャに声をかけようとするとミレイに止められる。
ミラも俺の行動を遮るように口を開いた。
「アリシアは優しいね。その優しさを僕にも欲しいな。だから、僕と付き合ってくれない?」
「嫌です。ミラくんは意地悪なので。それに失恋したばっかりですぐに乗り換えるなんてこと私には利用しているみたいで出来ないです」
「別に僕は利用してもらって構わないけど?その間に僕を好きになってもらう自信あるし」
「もう!ミラくんのそう言うところが嫌いなんです!私、先に教室に戻っていますね!」
そう言ってアーシャは屋上から出て行く。
俺とミレイは揃ってため息を吐いた。
「……ミラ。フォローは嬉しいけど出来てないよ」
「今のはないな。もっと上手くだな……」
「五月蝿いな!僕だって僕なりに必死なんだよ!しょうがないだろ!?今まではちょっと優しくすれば相手に好意を持たれたんだから!それ以外の方法なんか知らないしアリシアにはその唯一の方法が効果ないんだからどうしようもないんだよ!」
「……本当、ミラって不器用だよね。好きな子ほど意地悪しちゃうなんて損だよ」
「損だろうが何だろうがそれが本当の僕なんだからしょうがないだろ!」
「ま、まぁまぁ……二人が喧嘩してもアーシャがミラに振り向く訳じゃないし落ち着けって」
「……今の発言はイラッと来たな」
「え?」
「……シンヤくん。ちょっと、今のは庇えないかな」
「え?何だよ?」
「そもそも僕の妹と付き合うんだから覚悟は出来てるんだよね?」
「は?ミラ、顔が怖いんだけど」
ミラは笑顔で手を俺の前に突き出す。
そして呪文を唱える。
「ウォーターフール!」
その直後、どこからともなく渦潮が俺を襲う。
「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
服はびしょ濡れ。
屋上からは放り出され運よく茂みの上に落ちたはいいが木の枝やらがチクチクしてとりあえず体中が痛い。
その後、服を乾かす時間もなく予鈴が鳴る。
俺はびしょ濡れのまま授業を受ける羽目になった。
当然、俺はクラスの笑いの的だ。
それからの日々は何となくアーシャとはぎこちなかったものの一ヶ月も経てばいつも通りの日常に戻っていった。
冬休みになり人間界で言うクリスマスをミレイと一緒に過ごす。
人間界で言う年越しと初詣にはミラとアーシャも誘い四人で過ごした。
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