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最終章 満足、とやらをされたらしくて
エピローグ
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俺は外を覗く。
懐かしい姿を見つけてフッと笑うと声をかけられた。
「シンヤ様!何を見ていたのです?あぁ、また人間界を見ておられたのですね!本当にシンヤ様は人間界がお好きなのですね」
狐耳と尻尾を生やし巫女服を着た何ともマニアックな格好をしている金髪茶眼の少年に俺は少し考えてから答える。
「……少し違うな。人間界はどちらかと言うと嫌いだ」
「えぇ?だって、今、笑っていましたよ?奥様に見せるようなお顔で!」
「そんな風に笑ってたのか!?ま、まぁ、確かに俺は今笑ったがそれは人間界が好きではなく……俺が人間界で好きだった人間がまた出会ったから、と言う理由だ。つまり、俺は嬉しいんだよ。運命って本当にあるんだな」
「……?シンヤ様、申し訳ありませんがこのルカルーナ・フォルテにはおっしゃられている意味がよく分かりません。運命、とは?」
俺はハッとして自身の一人称をルカルーナ・フォルテとフルネームで言う獣人型の頭を撫でた。
「お前は気にしなくて良い。くれぐれも俺がまた奇怪な話をした、なんてことをミラに話してくれるなよ?雷が落ちる」
「そ、それは困りますねっ!!承知いたしました!ミライヤ様にはお伝えしません!奥様にお伝えしておきます!」
「あー!駄目!そっちも駄目!ミラの耳にいつ入ってもおかしくない!俺から話すからお前から言うなって言ってんの!」
「し、承知いたしました!も、もし、破ったらお仕置きですか……?」
「は?しねぇよ。お前、そんなことしたら喜ぶだろ?」
「そ、そんなっ!このルカルーナ・フォルテ、怒られることに幸せを覚えます!ですからどうかご褒美はお叱りで!」
「……はぁ……お前は本当に変わってるな……このドM従者が。後、一人称名が長い。変えろ」
「あぁっ!ありがとうございます!ありがとうございます!一人称を変えろとの命ですがこのルカルーナ・フォルテはどうすれば良いのでしょう?」
「俺が呼ぶようにルカで良いんじゃないか?」
「それはなりません!出来ません!シンヤ様に呼ばれる呼び名を自身の一人称にするなどこのルカルーナ・フォルテには例え生まれ変わっても有り得ません!」
「……そうか。じゃあ、ルーナと名乗れ。何で俺はお前を従者にしちまったんだろうな?」
「はい!承知いたしました!このルカルーナ・フォルテ、以後、一人称をルーナと改めます!そして、シンヤ様がルーナを従者にお選び下さらなければルーナは死んでいたでしょう!とても感謝しております!シンヤ様のお陰でルーナは生まれ変わったのです!シンヤ様のためならばこの命いくらでも捨ててみせましょう!」
「……いや、良い。お前の命は要らない。寿命が尽きるその時まで精々悔い改めて生きろ。俺はこれから用事があるから帰る。残りの仕事は任せたぞ」
「はい!承知いたしました!奥様とデートですか?相変わらず仲が良いですね!お子様は宿されないのですか?」
ルカのその言葉に俺は大いに吹き出し足をぶつける。
「ぶっ!!いってぇっ!!」
「だ、大丈夫ですか!?シンヤ様!?」
「お、お前が変なこと言うからだろ!!今日はデートじゃねぇよ!同窓会みたいなもんだ」
「同窓会……?あぁ、カナエール様たちも来られるのですね。なるほど、お子様を宿したくてもガードが堅いと言う訳ですか。ミライヤ様やミーシャ様が奥様を守っていらっしゃると……」
「あーもう!五月蝿い!黙れ!そんなんじゃない!」
「ですが、ミライヤ様はアリシア様との間に見事お子様を宿したようですね?シンヤ様も続かなくて宜しいのですか?」
「お前はどっからそんな情報を集めてくるんだ!」
「噂大好き精霊の長、インプ様からです」
「……アイツか……とにかく!今日はミラたちの祝いなんだ。お前がどう解釈しようと勝手だがな……俺たちのことにまで口を挟むな!分かったな!」
「はい、心得ました。ちなみにそれを破ったらどうなるのです?お仕置きですか?」
「あぁ、そうだな。お前をこれでもかってくらい褒めちぎってやろう。そうだな……例えば、ルカはこの駄目な俺の身の回りの世話を本当に良くやってくれている。感謝しても感謝しきれない。気は良く回るし客へのおもてなし、対応も良い。俺には勿体無さ過ぎる従者だ。これからも是非に俺の元で頑張ってもらいたいな」
「や、止めて下さい!!ルーナの言葉が出過ぎました!!大変申し訳ございません!!ですから、どうかそれ以上はお止め下さい!!シンヤ様と奥様のことに関してはもう二度と口を挟みませんので!!」
「ならば良し。お前は本当にドMで馬鹿な従者だな。呆れて何も言えやしない」
「あぁっ!ありがとうございます!ありがとうございます!とても素敵なご褒美でございます!シンヤ様、行ってらっしゃいませ。どうか良い一日であらんことを」
「あぁ。今日は残りの仕事が終わり次第報告はせずに帰れ」
「はい、承知いたしました」
ルカに片手を上げてその場を去り、約束した場所に行く。
そこにはみんながいた。
カナはエアロたちと相変わらず森の中の家で暮らしている。
ミレイとアーシャは自分の種族の長になった。
ミラは神格を持ち人間界で言う神になり俺たちの通っていた学校の学園長をやりつつ人間界を見守りこちらの世界の管理をしている。
そして、アーシャと結婚してミライヤ・チェルシーヌになった。
つまり、婿入りだ。
俺はと言うとミラと同じように神格を持ち人間界で言う神になった。
仕事内容もミラとほぼ一緒だ。
そして、ミレイと結婚。
ミレイがミレイユ・フォレストールになった訳ではなく……
俺も婿入りしてシンヤ・フェアリーノになった。
この日は昔話に花が咲いて一日中語り明かす。
翌日、俺はいつも通りに外を覗くのだった――――
Fin
懐かしい姿を見つけてフッと笑うと声をかけられた。
「シンヤ様!何を見ていたのです?あぁ、また人間界を見ておられたのですね!本当にシンヤ様は人間界がお好きなのですね」
狐耳と尻尾を生やし巫女服を着た何ともマニアックな格好をしている金髪茶眼の少年に俺は少し考えてから答える。
「……少し違うな。人間界はどちらかと言うと嫌いだ」
「えぇ?だって、今、笑っていましたよ?奥様に見せるようなお顔で!」
「そんな風に笑ってたのか!?ま、まぁ、確かに俺は今笑ったがそれは人間界が好きではなく……俺が人間界で好きだった人間がまた出会ったから、と言う理由だ。つまり、俺は嬉しいんだよ。運命って本当にあるんだな」
「……?シンヤ様、申し訳ありませんがこのルカルーナ・フォルテにはおっしゃられている意味がよく分かりません。運命、とは?」
俺はハッとして自身の一人称をルカルーナ・フォルテとフルネームで言う獣人型の頭を撫でた。
「お前は気にしなくて良い。くれぐれも俺がまた奇怪な話をした、なんてことをミラに話してくれるなよ?雷が落ちる」
「そ、それは困りますねっ!!承知いたしました!ミライヤ様にはお伝えしません!奥様にお伝えしておきます!」
「あー!駄目!そっちも駄目!ミラの耳にいつ入ってもおかしくない!俺から話すからお前から言うなって言ってんの!」
「し、承知いたしました!も、もし、破ったらお仕置きですか……?」
「は?しねぇよ。お前、そんなことしたら喜ぶだろ?」
「そ、そんなっ!このルカルーナ・フォルテ、怒られることに幸せを覚えます!ですからどうかご褒美はお叱りで!」
「……はぁ……お前は本当に変わってるな……このドM従者が。後、一人称名が長い。変えろ」
「あぁっ!ありがとうございます!ありがとうございます!一人称を変えろとの命ですがこのルカルーナ・フォルテはどうすれば良いのでしょう?」
「俺が呼ぶようにルカで良いんじゃないか?」
「それはなりません!出来ません!シンヤ様に呼ばれる呼び名を自身の一人称にするなどこのルカルーナ・フォルテには例え生まれ変わっても有り得ません!」
「……そうか。じゃあ、ルーナと名乗れ。何で俺はお前を従者にしちまったんだろうな?」
「はい!承知いたしました!このルカルーナ・フォルテ、以後、一人称をルーナと改めます!そして、シンヤ様がルーナを従者にお選び下さらなければルーナは死んでいたでしょう!とても感謝しております!シンヤ様のお陰でルーナは生まれ変わったのです!シンヤ様のためならばこの命いくらでも捨ててみせましょう!」
「……いや、良い。お前の命は要らない。寿命が尽きるその時まで精々悔い改めて生きろ。俺はこれから用事があるから帰る。残りの仕事は任せたぞ」
「はい!承知いたしました!奥様とデートですか?相変わらず仲が良いですね!お子様は宿されないのですか?」
ルカのその言葉に俺は大いに吹き出し足をぶつける。
「ぶっ!!いってぇっ!!」
「だ、大丈夫ですか!?シンヤ様!?」
「お、お前が変なこと言うからだろ!!今日はデートじゃねぇよ!同窓会みたいなもんだ」
「同窓会……?あぁ、カナエール様たちも来られるのですね。なるほど、お子様を宿したくてもガードが堅いと言う訳ですか。ミライヤ様やミーシャ様が奥様を守っていらっしゃると……」
「あーもう!五月蝿い!黙れ!そんなんじゃない!」
「ですが、ミライヤ様はアリシア様との間に見事お子様を宿したようですね?シンヤ様も続かなくて宜しいのですか?」
「お前はどっからそんな情報を集めてくるんだ!」
「噂大好き精霊の長、インプ様からです」
「……アイツか……とにかく!今日はミラたちの祝いなんだ。お前がどう解釈しようと勝手だがな……俺たちのことにまで口を挟むな!分かったな!」
「はい、心得ました。ちなみにそれを破ったらどうなるのです?お仕置きですか?」
「あぁ、そうだな。お前をこれでもかってくらい褒めちぎってやろう。そうだな……例えば、ルカはこの駄目な俺の身の回りの世話を本当に良くやってくれている。感謝しても感謝しきれない。気は良く回るし客へのおもてなし、対応も良い。俺には勿体無さ過ぎる従者だ。これからも是非に俺の元で頑張ってもらいたいな」
「や、止めて下さい!!ルーナの言葉が出過ぎました!!大変申し訳ございません!!ですから、どうかそれ以上はお止め下さい!!シンヤ様と奥様のことに関してはもう二度と口を挟みませんので!!」
「ならば良し。お前は本当にドMで馬鹿な従者だな。呆れて何も言えやしない」
「あぁっ!ありがとうございます!ありがとうございます!とても素敵なご褒美でございます!シンヤ様、行ってらっしゃいませ。どうか良い一日であらんことを」
「あぁ。今日は残りの仕事が終わり次第報告はせずに帰れ」
「はい、承知いたしました」
ルカに片手を上げてその場を去り、約束した場所に行く。
そこにはみんながいた。
カナはエアロたちと相変わらず森の中の家で暮らしている。
ミレイとアーシャは自分の種族の長になった。
ミラは神格を持ち人間界で言う神になり俺たちの通っていた学校の学園長をやりつつ人間界を見守りこちらの世界の管理をしている。
そして、アーシャと結婚してミライヤ・チェルシーヌになった。
つまり、婿入りだ。
俺はと言うとミラと同じように神格を持ち人間界で言う神になった。
仕事内容もミラとほぼ一緒だ。
そして、ミレイと結婚。
ミレイがミレイユ・フォレストールになった訳ではなく……
俺も婿入りしてシンヤ・フェアリーノになった。
この日は昔話に花が咲いて一日中語り明かす。
翌日、俺はいつも通りに外を覗くのだった――――
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