寂しいからそばにいて(仮)【『無冠の皇帝』スピンオフ】

有喜多亜里

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砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)

130【交換ついでに合同演習編35】訓練一日目:裏班長退場

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【パラディン大佐隊・ミーティング室】

七班長・カットナー
「レラージュ副長! どうかお知恵を!」

レラージュ
「……〝砲撃隊〟にプライドというものはないんですか?」

七班長・九班長
「ありません!」

十一班長・ロノウェ
「こいつら、悪い意味で迷いがない!」

レラージュ
「そうですか。それならそれでやりやすいのでいいです」

六班長・ラムレイ
「十一班長……本当に〝先生〟は人見知りなんですか?」

十一班長・ロノウェ
「こういう戦略とか隊形とかを考えてるときは別だ。正直、他の人間なんか眼中にない」

六班長・ラムレイ
「はっきりしてますね……」

十一班長・ロノウェ
「だから俺の副長やってんだよ。俺がそういうの考えられねえから」

六班長・ラムレイ
「つけこまれてますね……」

レラージュ
「じゃあ、フィリップス副長が残していってくれた白紙のカード六枚を使って、うちのチームがコールタン大佐隊役をした場合のことを考えてみます。まず〈フラガラック〉の〝護衛隊〟と〈デュランダル〉の〝砲撃隊〟の二隊に必ず分けなければならないそうなので、仮に三枚ずつに分けてみます」

七班長・カットナー
「指も綺麗だ……」

十一班長・ロノウェ
「六班長……いざというときには俺に加勢してくれ」

六班長・ラムレイ
「わかりました」

レラージュ
「これだと、〝砲撃隊〟が三枚、つまり三班で〝レフト〟六班と対応しなければなりません。……どう考えても無理だと思います」

七班長・カットナー
「そうですね、レラージュ副長! あなたのおっしゃるとおりです!」

レラージュ
「ですから、〝砲撃隊〟は五班、〝護衛隊〟は一班にして、その一班には全力で撤退だけしてもらいます」

七班長・カットナー
「ずいぶん思いきりましたね……」

レラージュ
「その〝護衛隊〟には……六班、お願いします」

六班長・ラムレイ
「え、うちですか!?」

レラージュ
「いちばん逃げ足が速そうなので」

六班長・ラムレイ
「逃げ足……」

十一班長・ロノウェ
「頑張れ。これくらいは序の口だ。あいつ的には褒めてる」

六班長・ラムレイ
「〝先生〟は精神も鍛えてくれますね……」

レラージュ
「残りの五班は、左翼二班・中央一班・右翼二班で〝ファイアー・ウォール〟をします」

九班長・ビショップ
「二・一・二……でも、この配置は……!」

レラージュ
「〝魚〟は正面からはなかなか当てられません。それは今日の訓練でよくわかりました。並び順は、左回りに三班・四班・十一班・九班・七班です。理由は省略します」

六班長・ラムレイ
「……班番順かと思いきや、実はタイムが悪かった順に左右に振っていますね」

十一班長・ロノウェ
「気づくな」

七班長・キャンベル
「しかし、中央が十一班一班で大丈夫なんですか?」

レラージュ
「大丈夫になるように、できれば両翼で〝魚〟を撃ち落としてください」

九班長・ビショップ
「レラージュ副長……」

六班長・ラムレイ
「うちは基地に帰る勢いで逃げればいいんでしょうか……」

十一班長・ロノウェ
「そうだな。それくらいの覚悟が必要だな」

レラージュ
「ついでに〝魚〟役になったときのことも言っておきます。今は二・二・二の三列になっていますが、これだと横から当てられる確率が高くなるので、三・三の二列に変更します。並び順は、一列目が十一班・六班・九班、二列目が四班・七班・三班です。理由はやはり省略します」

六班長・ラムレイ
「十一班以外は明らかにタイム順……」

四班長・ワンドレイ
「まあ、妥当と言えば妥当だ……」

レラージュ
「でも、元四班長が戻ってきたら変更されるかもしれません。そのときは元四班長に従ってください。俺はもう帰ります」

七班長・カットナー
「ええっ! どうしてっ!?」

レラージュ
「言いたいことはもう全部言ったので、うちに帰って寝ます。お先に失礼します」

七班長・カットナー
「何て勝手……でも、そこがいい」

九班長・ビショップ
「寝不足は美容に悪いから、早く帰って寝てください!」

七班長・カットナー
「一人で帰れますか! 送っていきますか!」

四班長・ワンドレイ
「そっちのが危ない」

レラージュ
「うちの班員、車で待たせてありますから。それじゃ皆さん、班長、お疲れ様でした」

十一班長・ロノウェ
「あ、ああ……」

七班長・九班長
「気をつけて帰ってね!」

七班長・カットナー
「……すごいや〝先生〟。実質五分以内で打ち合わせを終わらせていった」

三班長・プライス
「五分以内……」

四班長・ワンドレイ
「あ、三班のトラウマが」
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