終焉の晩餐会:追放される悪役令息は、狂欲の執事と飢えた庭師を飼い慣らす

河野彰

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第十二章:永遠の饗宴――籠の中の「光」

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 山奥の隠れ家は、リュシアンにとって、もはや監獄ではなかった。そこは、フェラムの冷徹な管理とルタムの根源的な食欲によって構築された、彼だけの「世界」だった。窓から差し込む月光は、かつての希望の光ではなく、二人の獣が獲物を品定めする際の、無感情な照明に過ぎなかった。

 ある夜、フェラムはリュシアンを金貨の山を敷き詰めた寝台へと誘った。ひんやりとした金貨の感触が、リュシアンの白い肌に微かな刺激を与える。フェラムは、彼の首に繋がれた金の鎖を軽く引いた。

「さあ、リュシー。今日は私のために鳴きなさい。あなたの絶望の声を、愛の歌に変えて差し上げましょう」

 リュシアンは、かつてのように抵抗することも、涙を流すこともなかった。その瞳には、深い諦めと、彼らを求める歪んだ渇望が混じり合っていた。自らフェラムの股間に顔を埋め、彼の冷たい指が肌を這うのを受け入れる。フェラムの愛撫は、まるで精密機械のように寸分の狂いもなく、リュシアンの最も敏感な箇所を刺激した。

「フェラム……もっと、私を、もっと深く……愛して」

 リュシアンの声は、かつての悲鳴ではなく、甘く切ない懇願へと変わっていた。フェラムは、その言葉を聞くたびに満足げに口角を吊り上げる。彼はリュシアンの背後から腰を掴み、その身体を激しく突き上げた。金貨の擦れる音が、二人の交合を祝うかのように響き渡る。リュシアンは、自分がフェラムの「鉄」の肉棒によって、魂の奥まで貫かれ、支配されていることを全身で喜び、彼の激しいピストンに合わせて何度も絶頂を迎えた。

 その最中、ルタムは窓の外から密かにその様子を覗き見ていた。彼の栗色の瞳は、月の光を反射してギラつき、喉からは低く唸るような音が漏れる。フェラムがリュシアンを完全に支配する様子は、ルタムにとってたまらない刺激だった。彼の独占欲は膨れ上がり、胸の中で膨大な熱がうねる。

「あはは、フェラム様ばかり、ずるい。リュリュは、僕の味も求めているはずなのに」

 ルタムは、二人の情事が終わるのを待つと、音もなく寝室へと忍び込んだ。フェラムが去ったばかりのリュシアンの身体は、まだ熱に火照り、白濁した愛液で汚れていた。ルタムはそのすべてを愛おしむように撫で、肌に深く刻まれた噛み跡を指でなぞる。

「リュリュ、僕の可愛いリュリュ。フェラム様はあなたを檻に閉じ込めたがっているけど、僕はあなたをまるごと、この肉体の中に迎え入れたいんだ」

 ルタムは、リュシアンの首筋に顔を埋め、熱い吐息を吹きかける。彼がルタムの泥に汚れた指に自ら縋り付くと、ルタムは歓喜に震えた。リュシアンは、フェラムの冷たい支配とは異なる、ルタムの熱い飢餓感を求めていた。

「ルタム。もっと、私を、内側から、食べて……」

 ルタムはリュシアンの言葉に応えるように、その身体を抱きしめ、蜜を求めるように貪り始めた。リュシアンの腰は、ルタムの雄に突き破られるたびに跳ね上がり、背中の噛み跡や全身の傷跡が、二人の愛の証として紅く輝く。ルタムは、リュシアンを何度も貪り、彼の血と肉を自らの糧とすることで、完全に一つになろうとした。
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