終焉の晩餐会:追放される悪役令息は、狂欲の執事と飢えた庭師を飼い慣らす

河野彰

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終章:饗宴の調和――三つの肉体と一つの心

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 リュシアンの身体は、フェラムとルタム、二人の愛の形によって日々変化していった。フェラムによる冷たい調教とルタムによる熱い捕食が、彼の精神と肉体を歪な形で満たし、リュシアンは最早、自分という個を喪失し始めていた。

 そして、ある夜。リュシアンは、二人のけだものに同時に求められた。
 フェラムは金の鎖でリュシアンの手首と足首を縛り上げ、その身体を天井から吊るした。リュシアンの白い肌には、鎖の痕が食い込み、喘ぎと共に微かな血が滲む。
 ルタムは、その吊るされたリュシアンの足元に跪き、まるで供物を前にするように、彼の肉体に貪欲に顔を埋める。

「ああ、プティ・ワゾー。あなたの声は、天上の調べよりも美しい。もっと、もっと、私を煽りなさい」

 フェラムはリュシアンの口に、氷のように冷たい金属製の口枷を嵌め、舌を弄んだ。快感と屈辱に震えるリュシアンの身体は、フェラムの指先が触れるたびに痙攣する。
 その間、ルタムはリュシアンの股間をまさぐり、硬く勃ち上がったリュシアンの肉棒を慈しむように手で包み、口へと迎え入れた。

「リュリュ、これだけは僕のもの。僕が、あなたを最高に気持ちよくしてあげる」

 フェラムが上からリュシアンの身体を吊り上げ、つま先立ちになった片足を持ち上げその強直で内臓を押し上げる。その体勢で、ルタムもまた何度も蹂躙したリュシアンの狭い花芯へと自身の太い肉棒をねじ込んだ。
 同時に責め立てられ、リュシアンの意識は快楽と激痛の混濁へと沈んでいく。

「ひぃ゛いいいいい! うっ、わぁ゛あああああ゛あぁっ!!! いく、いぐぅ!!」
 リュシアンの叫びは、口枷によって押し殺され、ただ苦悶に満ちた嗚咽となって部屋に響いた。フェラムは、その様子を冷徹な瞳で見つめながら、リュシアンの首筋に自分の痕を深く刻み込む。ルタムはリュシアンの身体を内側から食い破るように突き上げながら、その肩に深く牙を立て、新たな噛み跡を加えた。

 リュシアンの瞳は、最早、恐怖や悲しみを映してはいなかった。そこにあるのは、二人の獣によって作り上げられた、空虚で満たされた幸福の色。彼は、もはや人間ではなく、二人の愛と欲望の狭間で愛を叫ぶ獣になっていた。
 地獄と呼ぶにはあまりに甘美な、終わりなき饗宴が、その場所で静かに続けられていた。
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