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新章
新章第15話 気付いたら囚われの身
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「おい!エルメはどこだ!」
「殿下?中にいらっしゃるはずです」
「いないぞ!!」
「えっ!しかし扉からは誰も・・・」
「しかし現に居なくなってるではないか!」
殺気立って見張りを問い詰めるのは、マリオンだ。エルメを残した部屋の扉の外に配置していた騎士。
唐突にキャラ変したエルメから逃げ出したマリオンが戻ってくると、部屋はもぬけの殻だった。居るはずの妻の姿がどこにもなく、焦った彼が見張りを問い詰めると、何も異常はなかったと言う。
そして「窓か・・・」と呟いたマリオンが次に指示したのは、もう何度目か・・聞き覚えのありすぎるセリフだった。
「アリスッ・・アリス嬢を呼べ!」
マリオンからの急な呼び出しに若干顔を引きつらせやって来たアリスだったが、“エルメが消えた”と聞くと、顔を真っ青にしてカタカタと小さく震えだした。
「何かエルメが姿を消す心当たりはないか?」
マリオンからの詰問にアリスは「いえ・・その・・・まさか居なくなるなんて・・」と、明らかに動揺を見せた。当然だ。エルメが消えるなど、計画になかったからだ。
震えるばかりで口を閉ざすアリスにマリオンは「何だ?言えっ!」と詰め寄った。しかし、アリスはマリオンの殺気を恐れてるのか、エルメが消えた事態を恐れてるのか口を割らない。
そこでマリオンは質問を変える。
「弟子は、どうした?」
突然、方向転換した質問に「弟子ですか?パーティーを楽しんでるはずですが・・」と反応したアリス。ゆっくりとマリオンを見上げる仕草は、まるでギギギッと音が聞こえてきそうな油の切れた機械のようだ。
その反応を見てマリオンはニヤリと笑みを浮かべた。
「ほう・・・では、弟子を連れて来い。早くしろ!」
「はっ、はいっ!」
機械から生身の人間に戻ったアリス。慌てて駆け出す彼女を見送った後、マリオンは部屋を出る。
「殿下?アリス様を待たなくてよろしいのですか?いま弟子を連れてくるよう命じられたばかりです」
すると「そうだな。では、お前が待っててくれるか?」と、見張り役だった騎士に恐ろしい笑顔を向け、更に嫌味を付け足した。
「見張りすら出来ないお前には、留守番がちょうどいいとみえる」
そうして顔面蒼白の騎士を残し、マリオンは足早に部屋を去った。
途中、やって来た側近から「舞踏会は中止ですね?」と確認されたマリオンだったが、彼は「そのまま続けろ」と指示を出す。その間も、どこかへ向かう歩みが止まることはない。
それでも「しかし・・主役のお二人が最後に姿を見せなければ、貴族たちが騒ぎ出します」と食い下がると、マリオンは「戻ってくる」と一言返した。
「万が一、私たちが戻らなければ、『二人で寝室にこもった』とでも言っておけ。みな『帝国は安泰だ』と喜ぶぞ」
冗談か本気か微妙なラインの皇太子の指示に「・・・分かりました」と男は答えるが、やはり不安そうだ。そんな部下にマリオンは告げる。
「心配するな・・エルメの行き先は分かっている」
◇◇◇◇◇
一方、その頃エルメは、暗闇の中に居た。しばし熟睡できた為か、頭の中がスッキリしている。
(ここはどこ?真っ暗で何も見えないけど・・・)
幸い身体を拘束されていないエルメは、自由に動き回ることができる。身体に痛みもない。すこぶる体調は良さそうなので、早速、手探りで自分がいる場所を確認し始めた。
(とりあえず牢屋ではなく、どこかの部屋には違いないみたいね)
少しホッとしたが、それでも油断はできない。何せエルメは誘拐された身なのだから・・・
慎重に辺りの様子を伺うと、ここが普通の部屋であることがわかった。家具が置かれ、窓もある。しかし引き出しにも窓にも鍵がかかっており、窓から外が見えないので、板か何かで塞いであるのかもしれない。
そして扉を探し当てたエルメ。ゆっくりとノブを回すが、やはり鍵がかかっていた。
(むぅぅ・・・・・やっぱり出られそうにないわね。そりゃそうか。でなきゃ、拘束しておくもんね)
ひとり納得していると、カタッと外で音がした。
(誰かいるのかな・・どうしよう。助けを求めてみる?でも犯人だったらマズいわね。でも無関係の人だったら?)
扉の前で固まり、耳を澄ますと、扉をはさんだすぐそこに人の気配が・・
(入ってくる・・まだ寝てるフリしとく?それとも扉が開いたら、不意をつく・・?)
エルメが、瞬時に選んだのは前者だった。
相手が男か女か、そして人数も分からない。それにエルメは身重の身体である以上、無理は禁物だ。相手の正体を見極める為にも、まずは様子見の一択だった。
しかし息を殺し、相手の出方を窺っていたが、扉が開くことはなかった。
(ふぅぅ・・ちょっと緊張した)
転生当初は色々あって、襲ってきた賊とナイフ片手に対峙したこともあったが、あれももうだいぶ昔のこと。いざ屈強な男を前にして、虚勢を張る度胸があるか分からない。
(私だって女だし、今では守るものもいっぱいある・・・もしかしたら、腰抜けて泣いちゃうかもしれないよ)
自分の情けない姿を思い浮かべ、苦笑いを浮かべる。すると、自然と肩の力も抜けた。
そしてエルメは、改めて室内をグルリと見渡した。先程までは何も見えなかったが、今は違う。目が慣れてきたのか薄暗いが、ぼんやりと部屋の様子が分かるのだ。
とりあえずソファーに腰を下ろし、崩れてしまったまとめ髪をほどくと、これからのことを考え始める。
「私は、一体何に巻き込まれたんだろう」
ポツリ呟いた疑問に答えてくれる者はいない。あの脅迫状だろうか。それともまた別の事件なのか。頭のフル回転させてみるが、考えれば考えるほど謎は深まるばかりだ。
グルグル考えていると、眠気が襲ってくる。妊娠初期は眠くなることが多かったが、エルメのお腹は五ヶ月目だ。初期は、過ぎている。
(こんな状況でも眠くなるなんて、私ったら図太い・・?)
しかし、そんなことを考えながらも、意識が遠のく感覚に抗えないエルメ。瞼が重く閉じていく。
そして目を閉じたその時、突然扉か激しく叩かれ、聞き覚えのある声で名前を呼ばれた。
ドンドンッドンドンッ
「エルメ様っ!!」
「殿下?中にいらっしゃるはずです」
「いないぞ!!」
「えっ!しかし扉からは誰も・・・」
「しかし現に居なくなってるではないか!」
殺気立って見張りを問い詰めるのは、マリオンだ。エルメを残した部屋の扉の外に配置していた騎士。
唐突にキャラ変したエルメから逃げ出したマリオンが戻ってくると、部屋はもぬけの殻だった。居るはずの妻の姿がどこにもなく、焦った彼が見張りを問い詰めると、何も異常はなかったと言う。
そして「窓か・・・」と呟いたマリオンが次に指示したのは、もう何度目か・・聞き覚えのありすぎるセリフだった。
「アリスッ・・アリス嬢を呼べ!」
マリオンからの急な呼び出しに若干顔を引きつらせやって来たアリスだったが、“エルメが消えた”と聞くと、顔を真っ青にしてカタカタと小さく震えだした。
「何かエルメが姿を消す心当たりはないか?」
マリオンからの詰問にアリスは「いえ・・その・・・まさか居なくなるなんて・・」と、明らかに動揺を見せた。当然だ。エルメが消えるなど、計画になかったからだ。
震えるばかりで口を閉ざすアリスにマリオンは「何だ?言えっ!」と詰め寄った。しかし、アリスはマリオンの殺気を恐れてるのか、エルメが消えた事態を恐れてるのか口を割らない。
そこでマリオンは質問を変える。
「弟子は、どうした?」
突然、方向転換した質問に「弟子ですか?パーティーを楽しんでるはずですが・・」と反応したアリス。ゆっくりとマリオンを見上げる仕草は、まるでギギギッと音が聞こえてきそうな油の切れた機械のようだ。
その反応を見てマリオンはニヤリと笑みを浮かべた。
「ほう・・・では、弟子を連れて来い。早くしろ!」
「はっ、はいっ!」
機械から生身の人間に戻ったアリス。慌てて駆け出す彼女を見送った後、マリオンは部屋を出る。
「殿下?アリス様を待たなくてよろしいのですか?いま弟子を連れてくるよう命じられたばかりです」
すると「そうだな。では、お前が待っててくれるか?」と、見張り役だった騎士に恐ろしい笑顔を向け、更に嫌味を付け足した。
「見張りすら出来ないお前には、留守番がちょうどいいとみえる」
そうして顔面蒼白の騎士を残し、マリオンは足早に部屋を去った。
途中、やって来た側近から「舞踏会は中止ですね?」と確認されたマリオンだったが、彼は「そのまま続けろ」と指示を出す。その間も、どこかへ向かう歩みが止まることはない。
それでも「しかし・・主役のお二人が最後に姿を見せなければ、貴族たちが騒ぎ出します」と食い下がると、マリオンは「戻ってくる」と一言返した。
「万が一、私たちが戻らなければ、『二人で寝室にこもった』とでも言っておけ。みな『帝国は安泰だ』と喜ぶぞ」
冗談か本気か微妙なラインの皇太子の指示に「・・・分かりました」と男は答えるが、やはり不安そうだ。そんな部下にマリオンは告げる。
「心配するな・・エルメの行き先は分かっている」
◇◇◇◇◇
一方、その頃エルメは、暗闇の中に居た。しばし熟睡できた為か、頭の中がスッキリしている。
(ここはどこ?真っ暗で何も見えないけど・・・)
幸い身体を拘束されていないエルメは、自由に動き回ることができる。身体に痛みもない。すこぶる体調は良さそうなので、早速、手探りで自分がいる場所を確認し始めた。
(とりあえず牢屋ではなく、どこかの部屋には違いないみたいね)
少しホッとしたが、それでも油断はできない。何せエルメは誘拐された身なのだから・・・
慎重に辺りの様子を伺うと、ここが普通の部屋であることがわかった。家具が置かれ、窓もある。しかし引き出しにも窓にも鍵がかかっており、窓から外が見えないので、板か何かで塞いであるのかもしれない。
そして扉を探し当てたエルメ。ゆっくりとノブを回すが、やはり鍵がかかっていた。
(むぅぅ・・・・・やっぱり出られそうにないわね。そりゃそうか。でなきゃ、拘束しておくもんね)
ひとり納得していると、カタッと外で音がした。
(誰かいるのかな・・どうしよう。助けを求めてみる?でも犯人だったらマズいわね。でも無関係の人だったら?)
扉の前で固まり、耳を澄ますと、扉をはさんだすぐそこに人の気配が・・
(入ってくる・・まだ寝てるフリしとく?それとも扉が開いたら、不意をつく・・?)
エルメが、瞬時に選んだのは前者だった。
相手が男か女か、そして人数も分からない。それにエルメは身重の身体である以上、無理は禁物だ。相手の正体を見極める為にも、まずは様子見の一択だった。
しかし息を殺し、相手の出方を窺っていたが、扉が開くことはなかった。
(ふぅぅ・・ちょっと緊張した)
転生当初は色々あって、襲ってきた賊とナイフ片手に対峙したこともあったが、あれももうだいぶ昔のこと。いざ屈強な男を前にして、虚勢を張る度胸があるか分からない。
(私だって女だし、今では守るものもいっぱいある・・・もしかしたら、腰抜けて泣いちゃうかもしれないよ)
自分の情けない姿を思い浮かべ、苦笑いを浮かべる。すると、自然と肩の力も抜けた。
そしてエルメは、改めて室内をグルリと見渡した。先程までは何も見えなかったが、今は違う。目が慣れてきたのか薄暗いが、ぼんやりと部屋の様子が分かるのだ。
とりあえずソファーに腰を下ろし、崩れてしまったまとめ髪をほどくと、これからのことを考え始める。
「私は、一体何に巻き込まれたんだろう」
ポツリ呟いた疑問に答えてくれる者はいない。あの脅迫状だろうか。それともまた別の事件なのか。頭のフル回転させてみるが、考えれば考えるほど謎は深まるばかりだ。
グルグル考えていると、眠気が襲ってくる。妊娠初期は眠くなることが多かったが、エルメのお腹は五ヶ月目だ。初期は、過ぎている。
(こんな状況でも眠くなるなんて、私ったら図太い・・?)
しかし、そんなことを考えながらも、意識が遠のく感覚に抗えないエルメ。瞼が重く閉じていく。
そして目を閉じたその時、突然扉か激しく叩かれ、聞き覚えのある声で名前を呼ばれた。
ドンドンッドンドンッ
「エルメ様っ!!」
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