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Part 1. 良平、後ろの席の遠矢と親しくなる
嫌いだからって、そういう言い方はないだろう?
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ある日、喫茶店で彼らと談笑したあと、併設された書店の平積みを眺めていると、その中の一冊が目にとまった。
遠矢と以前話したシリーズの新刊だった。良平は、その本を購入した。
「良平、行こうぜ!」
「ちょっと待って!」
走って合流した良平は、その本を見せて言った。
「このシリーズさ、遠矢に紹介されたんだけどかなり面白い。あいつ、こういう穴場よく見つけるよな」
「はー……」
吉川はあからさまに嫌そうな顔をした。
良平は内心ため息をついた。吉川が遠矢のタイプを嫌いなのは知っているが、自分だってそうだったのだ。話してみれば、気が合うことだってあり得るじゃないか。
「今度、あいつも誘ってみないか? あいつ身体を動かす遊び好きじゃないけど、結局あまりやってないからじゃないかって気がするんだよな。だからやってみりゃあさ……」
「うるせえよ! ここにいない奴の話すんな!」
吉川の声がその場に響いた。吉川自身、思いのほか大声になってしまった事に驚いていたが、それをごまかすように言葉を続けた。
「お前、まだあのカマ野郎構ってるのかよ。女が移るぞ」
カマ野郎? 良平は遠矢に対してそう思ったことはない。実際、彼らだって遠矢とは全然話してないはずだ。それなのに、なぜ執拗にそう決めつける?
「なんだその言い方。小学生かよ」
良平は思わず言った。
「ああ!? お前、あいつがお前をどんな目で見てるか気づいてねえのか! まともじゃねえんだよ!」
「んなわけねえだろ! お前こそ性根が腐ったような事言いやがって! 男らしくねえんだよ!」
「んだとこの野郎!」
吉川と良平は胸ぐらをつかみ合った。
周囲は、困り果てた顔で二人を遠巻きにしている。
「読むかよこんなもん!」
吉川は本を床に叩きつけた。
良平は吉川の顔を殴りつけた。
遠矢と以前話したシリーズの新刊だった。良平は、その本を購入した。
「良平、行こうぜ!」
「ちょっと待って!」
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「はー……」
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「うるせえよ! ここにいない奴の話すんな!」
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「ああ!? お前、あいつがお前をどんな目で見てるか気づいてねえのか! まともじゃねえんだよ!」
「んなわけねえだろ! お前こそ性根が腐ったような事言いやがって! 男らしくねえんだよ!」
「んだとこの野郎!」
吉川と良平は胸ぐらをつかみ合った。
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