遠矢は小悪魔♡ 同性♂の同級生とラブラブのホモセックスする仲になってしまった!!

クートフ

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Part 3. 遠矢を探して

ゲイバー

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 ともかく、良平は実習そのものが苦手だった。

「こんなもん慣れだよ慣れ」

 飲み友達になった仲間が言ってくれなければ、早々にめげていただろう。
 座学より何か手を動かす方が好きだった良平は、遅まきながら要領を掴んでいった。

『ゲーム感覚……でいいのかな?』

 とにかく彼らには世話になったし、好感も持てた。
 だから、彼らの誘う飲み会に行きたいところではあったが、良平は人混みそのものが苦手になってしまっていた。

「いいよいいよ、せっかくだし、何かマイナーなとこ行こうぜ」

 彼らは、良平と則子をいろんな場所に連れて行ってくれた。
 そのうちの一軒が、ゲイバーだった。
 ゲイバーという言葉は妙に良平の頭に引っかかった。

『遠矢いたりしない……? いやでも、あいつはゲイってのとは違うか……』

 違うのか?
 クラスメイトが彼をオカマ、オカマをからかうのを思い出した。

『ガッツリあいつとセックスしといて、何言ってんだか……』

 複雑な心境で、良平はゲイバーの扉をくぐった。
 そこで、長谷部薫と出会った。

『うわ、美人……』

 長身で、腰まである長いストレートヘア。
 切れ長の瞳に、細く、シャープで、小さい顔。

「いらっしゃい」

 薫はニッコリ笑って、彼らの方を向いた。

『ああ、男なんだ』

 薫の声は外見から予想されるより低かったが、ハスキーボイス自体は女性でも多い。
 それより、骨格が力強く張り出していて、それは女性のものではない、と分かった。

「やあね、なに?」

 薫は髪をかきあげて良平を見返した。
 その仕草だけでも、なんとも色っぽい。

「いや……綺麗だな、と思って」
「ふふ、ありがとう」

 薫は軽く微笑んだ。
 いかにも、そういった言葉のあしらいに慣れている感じだった。

「六人でーす」

 薫に見とれている良平を尻目に、則子が不機嫌そうに言った。

「はーい、カウンターよりテーブルがいいかしらね」

 薫は手早くおしぼりやお冷やを整えていく。

「なに、ああいうのがタイプなの?」
「いや、そういうわけでもないと思うけど……」

 良平はしどろもどろになった。
 則子は遠矢ににていたし、自分はああいう小柄でボーイッシュな方が好みかと思ったが……。
 良平の交友範囲にいないタイプの美人であったのは確かだ。
 薫の方でも、好意的な反応をしてくれた新規のお客さんにそっけなくする気はなく、良平にも愛想良く応対してくれた。
 良平は言った。

「こういうところ初めて来ました。地元には、いわゆる女装する人ってあまりいなかったので」
「あまり、ってことは全然いなかったわけではないのね」
「ええ、クラスメイトに一人」
「へー、そうだったの」

 則子は身を乗り出して割り込んできた。
 会話からおいてかれまいという感じだ。
 薫が続ける。

「みんなが思ってる以上に多いわよ、地方にあまりいないってのは、まだ理解が足りなくて、表立つといじめられるから隠してるんじゃないかな」

 良平は、クラスメイトにいないものとして扱われていた遠矢を思い出した。
 遠矢は、良平以外の前で女装などしたことはない。
 それでこうなのだから、そうでなければどんな扱いを受けていたか…。

「一定数そういう人はいる、って今は知られてきたから昔ほどじゃないけどね。それでも、地元にはいにくいから都に出てくる、て人は多いわね」
「薫さんもそうなんですか?」

 則子が聞く。

「私はチャキチャキの江戸っ子よ」

 薫は笑った。

「……そういう人って、上京してどうするんですか?」
「人によるわよ、普通に学校に通ったり就職する人も多いし、手っ取り早く水商売に手を染める人もいるし。ま、私もそうだけどね」
「……良平?」
「その友達、女装がバレて、学校をやめていなくなっちゃったんです……」

 良平はスマホを開いて遠矢の写真を見せた。

「こいつ、知りませんか?」

 薫は写真を見てかぶりをふった。

「わからないわね」
「薫さん、この近隣にこいつがいないか、探してもらえませんか? お礼は……今はできないけど、そのうちなんとか考えます」
「……お礼はいいわよ。まあ、うちをごひいきにしてくれたら嬉しいわ」

 薫はスマホを取り出した。

「写真くれる? ちょっとあたってみるわ。でも、こういう子ってお化粧とかで化けるから、写真だけじゃわからないかもよ?」
「お願いします!」

 良平は頭を下げた。
 帰り道で、則子は良平に尋ねた。

「大事な人なの?」
「ああ」
「ふーん……」

 則子は良平の真剣な顔を見上げた。
 その顔を見て何が言いたげだったが、何も言わずに良平の腕に手を絡ませた。

「見つかるといいね」
「ありがとう」

 則子は、いつもより強く良平の腕を握った。
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