遠矢は小悪魔♡ 同性♂の同級生とラブラブのホモセックスする仲になってしまった!!

クートフ

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Part 3. 遠矢を探して

遠矢の手がかり

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 それから、良平はゲイバーを中心に遠矢について訊ねまわって過ごした。
 もちろん、学業がラクになったわけではない。
 要領を掴んだとはいえまだまだ大変だ。
 よって、ほとんどが夜の聞き込みだった。
 手がかりはなかったが、似たような人を見かけたことはある、という人は何人かいた。

「こういう子は結構いるからねえ……」

 というのが大半ではあったが。
 しばらくすると、ゲイバーでも「ボーイフレンドを探してる少年」ということでちょっと知られた存在になってしまった(則子はあからさまに嫌な顔をした)。
 しかし、手がかりは一向に掴めない。良平は半ば諦めかけてきていた。
 あの日、ゲイバーに初見の男を見かけた。
 カウンターでマスターと話している、初老の瘦せた男だ。

「頼むよ、ツケは今度必ず払うからさあ」
「そりゃちょっとなら構いませんけどね、お客さんちょっと溜まりすぎなんですよ。ここのところ飲み過ぎでもあるし、出直してもらった方がよろしくないですかね」

 男は、しょげた様子で店のドアに歩いて行った。
 良平は、あわてて男を追いかけた。

「すみません、ちょっとお聞きしたい事があるんですが」
「なんでぇ兄ちゃん」

 男は胡散臭そうな目で良平を見た。

「この人を見かけたことはありませんか?」

 良平は、いつものようにスマホの遠矢の写真を見せた。

「なあ兄ちゃん、人に物を頼むときは礼儀ってもんがあるんじゃないのかい?」

 良平は吐息をついた。財布から札を取り出す。

「いかがなものでしょう」

 忙しくてバイトもままならなく、ましてその上でゲイバーに通う日々では厳しい出費だ。
 それに、お金を要求しているのではないとしたら、かえって機嫌をそこねるかもしれない。
 しかし男はお札をむしりとると、スマホをのぞき込んだ。
 良平とて、たいして期待はしていなかった。
 実際男は、首を傾げていた。
 が、何か思いついたように目を見開いた。
 ポケットから自分のスマホを取り出すと、スクロールして写真を探している。
 目をこらすように、自分のスマホと良平のスマホを見比べた。
 そして、ちら、と薫の方を見た。
 その視線を追って、良平も薫を見た。薫は接客中で、表情をうかがう事はできない。
 なんで、薫さんに……?
 口止めされてた?
 男は、目を落とすとスマホをポケットにしまった。

「悪いな、人違いだった」
「何かご存じなんですか? なんでもいいんです、今まで手がかりがなかったので……」
「いやいや、他人のそら似だったよ」
「お願いします! 関係なかったとしてもいいんです! 教えてください! お金が必要なら……」

 良平が財布を開こうとすると、背後から声が聞こえた。

「良平くん」

 そこには、薫が困った顔をして立っていた。

「秋山さん、学生さんにお金をたかるのはいかがなものかしら」
「いや、そんなつもりはねえよ……悪かったな」

 秋山と呼ばれた男は、良平の手にさっきの札を渡した。

「薫さん、遠矢のことを知ってたんですね」

 考えてみれば、店で訊いて回ったお客の中にも、曖昧な反応をしている人はいた。
 薫は吐息をついた。秋山に尋ねる。

「心当たり、何かあるの?」
「バルボアのレイだ。似てるだろ?」

 秋山は遠慮げに薫を見つつ、良平にスマホを見せた。
 薄暗いクラブと思しき場所にいる、男女の写真が写っていた。
 身体の線がよく出るドレスを纏った、陽に焼け女。ショートヘアを脱色して髪を青と金に染め、耳や顎にはピアスをつけていた。
 綺麗にメイクをし、チンピラっぽい男に腰を抱かれつつ談笑していた。
 違う、女じゃない。小柄だが、その体つきは、骨格は、男のそれだ。
 その笑顔を良平は知っていた。忘れようもない。それは遠矢の笑い方だった。
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