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転生しました
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しおりを挟む「とりあえず日々練習だな」
もう一度窓の外を見て鑑定をしようとすると扉をノックする音が聞こえる。そちらを向くと父さんが部屋の中に入ってきた。
鑑定のスキルを発動させていたからそのまま父さんを鑑定する。
名前:ドイル
種族:人間
年齢:26歳
体力:495/500
魔力量:62/62
魔法属性:火
スキル:速度上昇Lv5、体力上昇Lv5、剣技上昇Lv4
加護:なし
速度上昇:通常よりも早く走ることが出来る。
体力上昇:体力を大幅にアップすることが出来る。
剣技上昇:攻撃力が増加する。
父さんは簡単に言うと体力バカだ。魔法は苦手で剣術の練習ばかりしていたらしい。そのため魔力量が体力に比べて低くなっている。しかし体力は大人であれば平均150ぐらいなのに父さんは軽く超えている。
スキルも剣術の練習中に取得したと言っていた。俺の持っているような生まれつきのスキルではなく、練習によって取得できる後天的なスキルもある。ちなみに母さんは魔法関連のスキルを持っていて、詠唱速度上昇や、魔法ダメージ上昇といったものだ。
2人とも攻撃系のスキルを持っているのだ。父さんは警備の仕事があるにしても母さんは不思議で鑑定した時に聞いたことがある。その答えは
「私たち冒険者だったのよ」
だ。母さんたちは俺を産む前は何人かでパーティを組んで冒険者として世界を回っていた。しかもそこそこ名の知れた冒険者だったそうだ。その途中俺がお腹の中にいたので、パーティを抜けて母さんの生まれ育った村に帰ってきたらしい。抜ける時には一悶着あったみたいだが、母さんが有無を言わせなかったと父さんから聞いている。
冒険者になりたいなんて夢、普通ならば危ないからと反対されると思っていたが、両親どちらも元冒険者ということで反対されることは無かった。しかし条件としてステータスを隠すこと、そして父さんと修行をすることをあげられた。
どうやって戦うすべを得ようかと思っていたので、俺は直ぐに父さんにお願いをした。危険なことをしないと約束したため森で実践練習なんて出来る訳もなく、また1人で修行するにしても限度がある。どうしようか悩んでいた時にこの条件だ。断る理由がない。
「父さん。もう時間だっけ?」
「いや、少し早いが交代してもらったからな。ソラはまたスキル上げか?」
「うん。けど中々上がりにくくなってるんだよね。特に創造。鑑定みたいに一度にできる数多くないから大変だよ」
「まぁ12歳まではまだ長いんだ。あまり焦らなくてもいいんじゃないか?」
父さんはそう言ってくれるがスキルのレベルが最大になったとして隠蔽魔法が創れるかわからない。生物が創れないことは書いてあったけど、それ以外は書いていなかったのでもしかしたら創れない可能性もある。
そうなったら他の方法を考えなくちゃいけない。そのためにもなるべく早く創れるか知りたい
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